※この作品はR-18です。

「これ、性研ゼミでヤったところだ!」 恋の駆け引きから挿入まで、ドスケベ教育講座【性研ゼミ】で完全習得! キミ専用のオ○ホ先生と一緒に、最高の学校性活を手に入れよう!   作:ダザリアン

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【4月号 - Step.2】基礎の反復と応用レッスン
第12話『変わり始めた学校生活、足りないのは身長と体力? 【自分磨き】ってなんだか難しそう』


 

 久々に実現した山田さんとのお喋り。そして二人の先生と過ごした濃密な時間は、俺の退屈な学校生活へ想像以上の変化をもたらし始めていた。

 まさに『心が変われば行動が変わる』だ。

 

「佐伯さん、鉛筆落としたよ」

「えっ。あぁ、ありがと……」

 

 翌日、中休み。

 隣の席の女子生徒、佐伯さんが鉛筆を落とした。気付いていない様子なので、俺はポケットからハンカチを取り出し、それに鉛筆を乗せて渡す。

 

「ハンカチは? 私のだっけ?」

「いや、直接触れられるの嫌かなって」

「あぁそういう……別に気にしないのに。でも、ありがとね。えっと、ごめん名前なんだっけ?」

「望月智也。次は忘れないでね?」

「ごめんごめんっ! 覚える覚える!」

 

 佐伯さんは掌を合わせつつケラケラ笑う。やり取り自体は終わりだが、十分過ぎる手応えだ。

 

 俺は『日常』のテキストを開き直し復習を始める。実質エロ本の『性技』とは違って、中身は健全寄りだからな。ここで読んでも平気な筈。

 

『大切なのは意外性、そして優しさ!

 あっ、でも気を付けてね?

 自分を卑下し過ぎるのは良くないよ。

 時には強気に出てみることっ!』

 

 名前を覚えられていないことを逆手に取り、佐伯さんに変を気遣せることも無く、軽くではあるが笑わせてみせた。うん、大成功だ!

 おっ、友達と話しているぞ。

 

「……ねえ、今の見てた? 優しくない!?」

「見てた見てたっ! めっちゃ紳士~!」

 

 聞き耳を立てては怪しまれるので、テキストをしまい教室後ろの棚へ教材を取りに行くフリ。佐伯さんら女子たちは、暫く俺の話題を続ける。

 ハンカチを使った機転が、思った以上に評価されているっぽい……これ、山田さんとのやり取りにも使えそうだな。あとでメモしておこ。

 

「加藤先輩も望月くんくらい気が遣えればなぁ~。昨日なんて昼休みに、大声で私のこと喋ってたしさっ! 超ハズかったんだけどぉ!」

「はいはい、惚気はその辺でね~」

「いっそ望月くんに乗り換えれば~?」

「良い人っぽい感じはするけどねー。まぁ……これからに期待、みたいな? やっぱ彼氏にするなら、自分よりは高くないとイヤかな~」

 

 うわぁ。急に刺して来るじゃん。

 

 佐伯さんには先輩の彼氏が居るようだ。まぁこれは良い。俺が好きなのは山田さんだから。問題はその後、友達の一人が放ったひと言だった。

 

(うぅ、身長か……こればっかりは)

 

 なんとなくの知識だけど、やはり女の子は男子の背丈を気にするものらしい。それで言うと俺、クラスで二番目に背が低いんだよな。

 背の低さを弄られるチカ先生と大差無いんじゃ、山田さんから男として見られているかさえ怪しいかも……でも、じゃあどうすれば?

 

 身長なんて一日二日で伸びるものじゃない。或いは筋トレして体力を付ければ、身体も大きく……それもイヤだなぁ。運動は大の苦手だ。

 

「でさぁ~、母さんが勝手に事務所に応募して、マジで困っちゃってさ! 奏音もそういう経験とか無いの? スカウトされたりとか!」

「あぁ~。春休みにちょっと……まぁ断ったけどね。なんか怪しかったし」

「マジでっ!? 危なかったなぁ~それ! いや、本当に気を付けた方が良いよ奏音。奏音って背も高いし、大人と勘違いされるかもだしさ!」

「うん。そうね……気を付ける」

 

 チッ。ま~た凝りずに絡んでやがる。

 昨日までは余裕が無くてちっとも分からなかった。山田さん、メチャクチャ嫌そうな顔をしているじゃないか。ガチで水嶋のこと苦手なんだ。

 

 しかしまぁ、こうやって観察してみると……本当に視線が露骨だな。いくらなんでも胸元を見過ぎ。あれじゃチカ先生から合格点は貰えない。

 なのにモテるってことは、それだけ顔立ちと背の高さがプラスに働いているのか。元々のスペックが違うんじゃ、同じ土俵にも立てないなんて。

 

(うーん……コレでどうにかなるのかなぁ?)

 

 席へ戻って鞄から取り出す。

 まだ使っていない緑のテキストだ。

 よし、帰り道に読んでみるか。

 

*

 

『やあ、キミ。相変わらずショボくれた顔をしているね。鏡でも見てしまったのかい?

 ……いやいや、冗談だよ。なぁに心配無い。ボクと一緒に勉強すれば、キミも必ず自分のことが好きになれる筈さ。準備は良いかな?』

 

 往来に気を付けながら歩道を進む。

 表紙裏には見慣れた白衣姿の女性。

 

 その名も『自分磨き』科。

 担当するのは、秀研ゼミの小学5年講座で理科を教えてくれた小山内(おさない)メグル先生。

 アンニュイな雰囲気の不思議系お姉さんだ。

 

 しかし、美しいお顔とナイスバディに騙されてはいけない。この教科と先生は中々の曲者。

 何故なら肝心の内容が……他とは違って、ちょっと乗り気になれそうにない。だって見てよコレ。

 

『4月のテーマ:生活リズムの改善

 ステップ1 :取りあえず、走ろっか

 

 いきなりそんなこと言われても、って?

 まぁまぁ。ボクの言うとおりにしてみなよ。

 自分がどれだけ怠惰な生活を送っているか、まずはその身を持って実感しないとね』

 

 第一に、内容がメッチャ雑。

 ステップ1なんて『5キロ走って。よーいドン』しか書かれていない。2ページ目はもっと酷くて『走った? じゃあ次、10キロ』だけ。

 

 落書きみたいなクソデカフォント使って、紙の無駄遣いにもほどがあるぞ……もっとこう、勉強っぽい内容は載っていないのか?

 

『ステップ3:なんか顔色悪いね

 

 人は見た目が9割だ。例えそれが人工的な、偽りの姿だったとしてもね。まぁボクは生まれながらに超絶美人だけど。いやぁ参った参った。

 というわけで、キミには宿題を出そう。お金が無いのなら親御さんに相談。自慢の息子が更にカッコよくなるんだ、悪い気はしないだろう』

 

 今度は逆に、ページが文字と写真でビッシリ埋め尽くされている。カタカナと数字の羅列も目立つな。

 もう細かいし読み辛いし……んっ?

 

(もしかして、スキンケアの商品?)

 

 分かった。この文字は中身の成分か。

 一つだけコマーシャルで見たことがあって、そのおかげで気付いた。へえ、どれも男性用の商品? こんなに沢山の種類があるんだ。

 

 でも父さんは毎朝髭剃りしかしていないし、母さんもあんまりメイクは……まだ学生の俺に、こんなにも大量の道具は必要なのだろうか?

 

『黙って買え。話はそれからだ』

(他に言い方ってやつ無いの?)

 

 流石はメグル先生、と言う他ない。

 思えば秀研ゼミでもずっとこんな調子だった。

 確認テストのページですら昼寝しているイラストが載っていたり、小雑誌の漫画では他の先生に怪しい薬品を飲ませて実験したり……。

 

 とにかくハチャメチャな人で、口癖は『キミは実に興味深い研究対象だ……♪』みたいな。教師陣の中で最もリアリティーってやつが無い。

 

 ってことは、そんな人がこれから俺の前に現れるのか。ちょっと怖くなって来たぞ……変に抵抗しないで、大人しく指定された商品を買おう。

 

 

「はい智也。レシート頂戴。じゃあ母さん美桜と買い物行って来るから……まったく、もう色気づいちゃう歳なのねぇ。ねえ美桜?」

「男の子は大変ですなぁ~♪」

 

 玄関が閉まる。

 本当に辛かった。泣きそうだ。

 美桜に『あのお兄ちゃんがお洒落に目覚めた!?』とか馬鹿にされるくらい良いけど。

 なんで母さんにも笑われなきゃいけないんだよ。『変に大人ぶって~』とか。やめてよ。仮にも思春期の息子だぞ。もっと大切に扱ってよ。

 

 結局お小遣いが全然足りなかったので、お願いして必要な分だけ出して貰った。ドラッグストアですべて揃ったのは助かったけどさ。

 

「うわっ。沢山入ってる……」

 

 その足で洗面所へ。

 これ全部、母さんの化粧品?

 収納棚に全部入り切るかな。

 

「ああ見えてケアとかちゃんとしてるんだな……いや、もしかして美桜のやつ?」

「そうみたいだね。ふぅ~ん、男性用もあるじゃないか。キミには見えていないところで、お父様もそれなりに気を遣っているわけだ」

「うん、全然気づかなかっ……た?」

 

 当たり前のように紡がれる会話。

 家には今、俺しか居ないのに。

 

「ふう、良い湯だった。しかし広いお風呂だ。実家の良さは離れてみないと分からないものだねぇ」

「め、メグル先生!? いつの間に……ッ!」

「勿論、ご家族が出発された後さ」

 

 開きっぱなしのお風呂から、高身長の女性が突然ヌルっと現れたではないか。驚いた俺は腰が抜け、その場に尻餅を付いてしまう。

 

「なんでバスタオルだけなんだよぉ……!?」

「シャワーを浴びていたんだ。当然だろう。それとも……このパーフェクトなえちえちボディーが気になって仕方ないと? んふふッ♪」

 

 しとやかに濡れた肩まで掛かる黒髪。

 一部が緑や白でカラフルに彩られていて、改めて見るとお洒落な髪型だ。呼び方が分からないが。

 なんて、余計なことでも考えなきゃやってられない。滑らかなカラダの曲線に、タオルがピタッと張り付いて……ヤバい、下が見えちゃいそう。

 

(生のメグル先生、こんな美人なのかよ……ッ)

 

 背が高いのはミサキ先生と一緒だけど、また違ったジャンルの美貌、そしてカラダ。水を弾くピチピチの太ももとか、ちょっと堪らない。

 全身から放たれる高級感とでも言おうか。いつどこで読んだか忘れたが、漫画に出て来た『上等な女』という表現が、まさにピッタリだ。

 

「さあ、ボーっとしている暇は無いよ。荷物を置いて早く着替えるんだ。お父様の服を拝借した。少し大きいサイズだけど、構わないだろう?」

「へっ? き、着替える?」

「腰を折るようで悪いが、そのステップを進めるにはまだ早い。ボクには前の二人と違って、計画性ってやつがあるからね……準備は良いかな?」

 

 手を差し伸ばし、俺を立ち上がらせてくれる。

 でも、立たない方が良かったかも。

 この後の流れに気付いてしまったから。

 

「ステップ1……取りあえず、走ろっか♪」

 

 ですよねぇ~~。

 

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