「これ、性研ゼミでヤったところだ!」 恋の駆け引きから挿入まで、ドスケベ教育講座【性研ゼミ】で完全習得! キミ専用のオ○ホ先生と一緒に、最高の学校性活を手に入れよう! 作:ダザリアン
慌てた様子で駆け寄って来たエミリー先生。
すると、抱き締めていた筈のユメ先生が突然、強い力を持って引き離されてしまう。まるで誰かから奪われてしまったみたいに……って!
「へへっ。イイ女連れてるじゃねえか!」
「そんな奴より、俺たちと遊ぼうぜ?」
「こんなところでトロけた顔しやがって……そんなに欲しいのなら、俺がブチ込んでやるよ!」
あの顔は……水嶋だ!
しかも、複数。えっ、三人もいる!?
「Oh my god……! コイツがカノン・ヤマダを奪おうとしている、ダーリンの恋敵ネ! このままじゃ、ユメはレイプされてしまうわ!」
「なんだって!?」
ユメ先生を取り囲んだまま、ニヤニヤとムカつく面でこちらを見下ろしている。クソッ、背が高い。
どうしてアイツがこの仮想空間に。
俺たちだけの世界じゃなかったのか!?
「Of course、あの男たちは偽物よ。ホログラムみたいなものネ。ダーリンが想定している『敵』の姿が、コイツだったってことみたい!」
「あっ……なるほど。三人いるもんな」
続けてエミリー先生は、どこからか『トラブル回避』科のテキストを取り出し、俺に手渡す。
そんな、ゆっくり読んでいる場合じゃ。
「へっへっへ……! 犯してやるぜ~」
「トモヤ様、助けてくださいましぃ……!」
酷いことは言いつつ、肝心なところには手を出そうとしない水嶋たち。ユメ先生も怖がってはいるが、本気で逃げ出すような素振りは無い。
分かった自作自演だコレ。
なんて悪質な……じゃあ読むけどさ。
『4月のテーマ:ライバル撃退(物理)
ステップ1 :邪魔者はGet out!
新学期は恋のBattlefield(戦場)よ!
気になるあの子を狙う、邪魔くさいBad boysがウジャウジャいて、ダーリンも不安でしょ? モタモタしていたら横取りされちゃうわ!
ライバルの鼻っ柱をへし折るStrategic(戦略)で、あの子の隣を死守! 恐怖なんてゴミ箱に捨てて、手と足を動かしなさい! Let's Fight!』
英語が多過ぎて読みにくい。
変に秀研ゼミを思い出させないでくれ。
ともかく、問題はテキストの内容。
物理的に撃退って、まさか喧嘩?
三人を相手に戦えってことか?
「Exactly! さあ、コテンパンにするのよ!」
「いやいやいやいやっ!?」
柔道、空手、合気道、更には武器を用いたスタイル。どのページを捲っても、具体的な戦闘の方法しか書かれていない。退路が絶たれた。
当然、喧嘩なんて一度もしたことない。
同級生の中でも小柄で非力な部類だったし、イジメ未満の軽い弄りでさえ泣いていたくらいだ。
だが現に、ユメ先生は襲われ掛けている。
実際の水嶋も喧嘩の経験は無いかもだけど、その気になれば俺を制圧するくらい簡単な筈……。
「へっへっへ……! 良いケツしてんなぁ?」
「や、やめてぇ!? トモヤ様ぁ!」
水嶋1号の手が、ついにロングスカートの裾へと触れる。ユメ先生は恐怖に顔を歪め、俺に向かって助けを求めるよう手を伸ばした。
身体が動かない。
恐怖。躊躇。非力な自分への諦め。
いくらホログラムだからって、三対一だぞ。
流石に勝てるわけがない……ッ。
「Calm down、ダーリン! 周りをよく見るのよ! 戦う方法は拳だけじゃないわ! どんな手段を用いても、大切な人を守りなさい!」
背後からエミリー先生のゲキが飛ぶ。
そ、そうだ。勇気を出さなきゃ。
黙ってユメ先生がレイプされるのを見ているだけか? そんなの絶対に嫌だ。それに山田さんにも、もしものことがあったらどうする?
(俺が……俺が助けなきゃッ!)
落ち着け。テキストにも書いてあっただろう。状況を冷静に見極め、使える物、頼りになる何かを探せ。例えば周りにある……あっ!
「Nice idea! 投げつけるのよ!」
「……うっ、ううぉぉおおおおっ!」
敷地に設置されたゴミ箱。
大きいけど簡単に動かせた。
渾身の力で薙ぎ倒してみせると、中身がドバっと溢れ出し、水嶋たちが一歩引いた……今だッ!
「うおらぁぁああああッ!!」
「ぐふゥゥ!?」
ユメ先生を拘束していた水嶋に向かって、遠慮無しの全力タックル。当たり処が良かったのか、水嶋1号は思ったより簡単に吹き飛ぶ。
すかさずユメ先生をガード。
「少し遠くまで逃げて!」
「はいっ。かしこまりました……!♡」
頬が紅潮しているのは少々気になるが、ユメ先生は駆け足で物陰へ。これで最低限の安全は確保。
しかし、まだ勝ったわけじゃない。
ここからどうする……!
「……エミリー先生、協力して!」
「OK! どうすれば良いかしら?」
「俺がこっちの二人を倒す!」
満足そうに頷くエミリー先生。
数的不利なら、こっちも人数を増やせば良い。それに『手を借りちゃいけない』なんてルールは無い筈だ。大切な人を守るためなのだから。
「へっ。女が相手になるとでも……」
「Shut up! これでも喰らいなさい! ロンドン名物・トルコ風タイ古式ブラジリアン柔術、カナディアン・スパニッシュ黒帯テコンドーキック!」
「ブホォォ゛ッ!?」
混ざり過ぎ。テキトー言いすぎ。
だがエミリー先生はちゃんと強かった。長い脚を活かした鋭いハイキックをお見舞い、一発で水嶋2号をノックアウトしてしまう。よし、あと二人。
立ち上がろうとする1号と、エミリー先生のあまりの蹴りの威力にビビり散らしている3号。
ここが好機だ。一気にカタをつけるぞ!
「はっ、速い!?」
思ったよりも身体が軽い。
まさか、毎日5キロのランニングと筋トレの効果が表れているのか。踏み込んだ時のスピードだけで、水嶋1号は目を見開き驚いていた。
ヤケクソで大振りなパンチを繰り出す3号。
避けられるぞ。スローモーションとまではいかなくとも、軌道を見切る余裕すらあった。
身体を沈めて拳を躱し、そのまま懐へと潜り込む。よしっ、テキストで斜め読みした『柔道・大外刈り』の要領で……軸足を刈り上げる!
「ぐわぁッ!?」
堪らず体勢を崩す水嶋3号。
上手いこと胸ぐらを掴めた。
そのまま1号へ向かって、突き飛ばす!
「どわああぁぁっ!?」
「痛ってぇぇええ……ッ!」
玉突き衝突し、地面に転がる水嶋たち。
無様に呻き声を上げている……すると彼らの身体に、ジジッとノイズのようなものが走った。
刹那、ホログラムのようにパッと消滅。
あっ、そっか。本当にそうなんだっけ。
……勝った?
「はぁ、はぁっ……」
「Fantastic! 良いカウンターだったわ! 合格よ、おめでとうダーリン! これにて『トラブル回避』科、最初の確認テストは終了!」
嬉しそうに駆け寄るエミリー先生。悪びれる様子もなく、バンバンと俺の背中を叩く。これが確認テストだったのかよ……寿命が縮んだわ。
でも、まさか勝ててしまうなんて。
自作自演の約束された勝利。だが、いつも我が物で教室に居座っている水嶋からは想像もできない、怯えた表情が俺の脳裏には残っている。
現実で同じようなことが起こるかは分からない。起きて欲しくもないが……少なくとも、怯んで動けなくなることは無くなるのかも。
「トモヤ様、トモヤ様……っ!」
「だ、大丈夫だった?」
「はいっ。何もされておりません……!」
今度はユメ先生が駆け寄って来る。
そのまま胸元へと収まり……っと。
「お怪我は、お怪我はございませんかっ?」
「うん。傷一つ無いよ。ホログラムだし」
「嗚呼良かった……! 確認テストとは言え、あんなにも雄々しく戦ってくださるなんて……わたくし、感動で胸がいっぱいにございます」
涙目になって、何度も何度も『ありがとうございます』と儚くも呟くユメ先生。安心させたくて、優しく抱き締めてみる……細くて柔らかい。
でも先生、割と楽しんでるでしょ。
途中で顔が赤くなったの気付いたからね。
「……バレて、おりましたか」
ふふっ、と。
胸元でくぐもった艶やかな笑い声。
ユメ先生はゆっくりと顔を上げる。
さっきと同じだ。眼の光が……消えちゃった。
「トモヤ様がわたくしのために、身体を張り戦ってくださったという事実……気付けば恐怖よりも、抑えらない衝動が渦巻いておりました……っ♡」
「えっと……ユメ先生?」
しなやかな腕が俺の首に回され、温い吐息が耳元へ吹き掛かる。密着した下半身から伝う確かな熱。髪の毛から仄かに香る爽やかな匂い。
「Wow! ダーリン、ユメをすっかり発情させちゃったのネ……! アタシも良いと思うわ。あんなに頑張ったんだもの、ご褒美は必要でしょ?」
「ご褒美って、こんな外で!?」
思わず周囲を見渡す。
水嶋たちのホログラムは消滅したが、のっぺらぼうの一般客たちはまだ普通に辺りを歩き回っているのだ。遠くには観覧車だってある。
せめて密室なら……いや駄目っぽいな。
「トモヤ様、トモヤさまぁ……っ!♡」
「ヴッ!?」
徐々に顔の位置が下がって、ユメ先生は胸板に頬をスリスリ。蕩け切った瞳が次に向かう場所は、もう見当が付いた。下半身に決まっている。
「ねえダーリン、アタシも混ぜて? トラブルを完璧に回避したんだもの。当然その後に待っているのは……ハッピーエンドってワケ♡」
丈の短いトップスに手を掛ける。
あぁ……やっぱりそうか。
戦闘中、あれだけ揺れていたのも納得だ。
「さあ、トモヤ様……っ♡」
「アタシたちと……Make Love、しましょ?♡」