「これ、性研ゼミでヤったところだ!」 恋の駆け引きから挿入まで、ドスケベ教育講座【性研ゼミ】で完全習得! キミ専用のオ○ホ先生と一緒に、最高の学校性活を手に入れよう! 作:ダザリアン
二階の部屋へお邪魔する。
筈が、ここからがまた長かった。
奏音は『やっぱり先に片付けたい』と言い出し、そのまま玄関先で結構待たされる。
降りて来たかと思えば、顔も会わさず洗面所へ直行。意図しない告白が相当ダメージだったらしい。
山場を乗り越えたのに、おかげで俺も緊張がぶり返して来てしまった気がする。ようやく部屋へ入れたのだが、これも安らぎとはならない。
(……いっ、意外と少女趣味?)
扉を開けるや否や、甘くて柔らかい無風が鼻の奥をついた。いつも学校で彼女とすれ違うときに香る、石鹸と女の子特有のあの匂い。
それが何十倍にも濃縮されて、まるで部屋中の空気にねっとりと纏わりついている、みたいな……息を吸い込むだけで脳が蕩けそう。
部屋の中央、小さなラグマットの上に立ち尽くしている。予想より遥かに女の子らしい空間だ。
壁紙は薄いピンク色。枕元には大きなクマのぬいぐるみがドカッと鎮座している。
クローゼットの扉は僅かに開いていて、慌てて服を突っ込んだような形跡も。俺を待たせている間、大急ぎで片付けたに違いない。
(いやいやっ……だ、駄目だって)
ちょっとは空気を呼んで欲しい。
勃ち過ぎだ。あまりにも。
プライベートの奏音をあまり知らないのが、ここに来て悪い意味で尾を引いていた。
憧れていただけの存在が、本当に俺の彼女になった。その実感が急に湧いて来てしまって。
(落ち着けって……! いざ付き合ったら、目も逢わせてくれないほど初心なんだぞ。カラダは大人顔負けでも、同じ年の女の子なんだから)
煩いほどに跳ね上がる心臓の鼓動。
ついズボンのポケットへ手が伸びる。
駄目だと分かっているのなら触る必要は無い。それでも気にしてしまうのは、やはり本能。
四角くて薄い小さなパッケージ。
告白成功直後。部屋で二人きり。
親御さんも遅くまで帰らないとか。
この状況で期待しない方が無理だ……。
しかし、物事には流れと順序というものがある。先の一件を思い出さずにはいられない。
奴らが何の気なく口にした最悪な言葉も、奏音だって覚えているだろう。そうでなくとも年頃の女の子だ。下手を打って怖がられたら最悪。
(もうすぐゴールデンウィークなんだし、そこでも遅くないよな……だいたい付き合って数十分でセックスとか、流石に早過ぎるだろ。うん)
長年の夢がようやく叶ったのだ。
関係は勿論、奏音のことを大切にしたい。
とは言え、瘦せ我慢ではある。
せめてキスまでは進めないかなぁ……。
「……ごめん、待たせちゃって」
その時だ。ドアが閉まる音。
宣言通り顔を洗っていたのか、前髪が少しだけ水に濡れ、白いお凸に貼り付いている。可愛い。
「座らないの?」
「あぁ、うん。ベッドで良いかな?」
「んっ……来て」
小さな歩幅で近付いて来る奏音。
恥ずかしそうに口元をムズムズ。
しかし、数分前と決定的に違うのは……表情筋の柔らかさだ。冷水で硬さや強張りも解れたよう。
二人並んでベッドに腰を下ろす。
なんて爽やかで健全な絵面だ。
コンドーム握り締めている場合か。
「落ち着いた?」
「うんっ。スッキリしたかも」
僅かに視線を落とす奏音。
少しの間を待って、手を小さく伸ばす。
シャツの袖口をきゅっと掴まれた。
「……もっかい、言って?」
「へっ?」
「さっきは変な感じになっちゃったから……ちゃんと言って欲しいの。あたしも、返事するからっ」
縋るような上目遣い。
声色はチョコレートみたいに甘い。
なっ、なんという破壊力……ッ。
「す、好きだよ奏音」
「……あたしも、好きっ!」
「ふォッ!?」
勢い任せに飛び込んだかと思えば、大胆にも腕をムギュっと絡めて来るではないか。
えぇっ……さっきあんなに恥ずかしがっていたのに。急にメチャクチャ積極的なんだが!?
「も、もう平気な感じデスカ?」
「恥ずかしいけど……気合い入れたからっ」
なんとも要領を得ない回答。
ただ、この後の展開は予想できた。
チカ先生との授業でも定番の流れだったから。
こうやって言葉に詰まると、一気にペースを握られ、そのまま持って行かれてしまう……。
「……だって、勿体ないもんっ」
重心をこちらに預けたまま、奏音は囁く。
「今日一日、ずーっと緊張しっぱなしだったから……デートは楽しかったけど、でもっ、もっと楽しみたかったなって。だから、延長戦っ」
「延長戦?」
「これからは、ちゃんと恋人として過ごしたいなって……穴埋めする、みたいな?」
決して重くはないが、どんどん体重を掛けて来て、ついに俺の膝へ頭を乗せて来そうな勢い。
出来損ないの膝枕みたいになっている。
見下ろす先は、やっぱり真っ赤な頬。
なんとなくだが分かった。
つまり奏音は、長年の両片想いで生じてしまった空白を、可能な限り上書きしたいのだ。
いつまでも恥ずかしがっていては勿体ない。だから今こうやって、分かりやすく甘えている。
「変な顔……してない?」
「う、ううん。可愛いよ。すごく」
「……良かった」
なるほど。意地っ張りでツン要素は多けれど、言いたいこと伝えたいことはハッキリ・真っすぐぶつける。実に奏音らしいアクションかも。
そう、本当に彼女らしくて……。
(……かっ、かぁぁわいいぃぃいい~~ッ゛!!)
なにそれ。
ねえッ、なにそれ? ねえッ!?
どこまで俺を狂わせるつもりだッ!!
「照れてるでしょっ」
「おっお互い様だけどね!?」
「でも、あたしの勝ちだもんっ」
妙に強気で、くすぐったそうな笑顔。
裏に潜むは天使か悪魔か。年上のように俺を揶揄う、妹みたいに無邪気な、同級生の巨乳美少女。それていて背は俺よりも高い。
脳が揺れる。バグる。
心にエラーが起きるのだ。
彼女を彼女たらしめる、あらゆる要素が俺の理性を焼き尽くしに掛かっていた。好きになった理由をこれでもかと突き付けられた気分。
そして今。この姿も笑顔も。
何もかもが、俺だけのモノ……。
「頭……ちょっと退かしてくれる?」
「やだっ♪」
「頼む。お願いだから」
「……むぅ。なんで?」
ちょっとでも位置をズラしてみろ。
勃起チンポが頭に当たるぞ。
なんて、言えるワケない。ないが。
無理。もうマジで無理。
ゴールデンウィーク中にはなんとか?
馬鹿言え。前言撤回だ。
――ヤるぞ。恋人セックス!
「奏音。膝枕はまた今度してあげるよ。だからさ、俺のお願いも聞いて欲しいんだ。良いでしょ?」
「っ……重かった?」
「そうじゃないって。俺も一緒なんだ。やっと恋人になれたんだから……もっと甘えたいなって」
「……んっ。良いよ♪」
すっかり調子に乗っている奏音。
見てくれがスマートな分、気を抜くと一気に幼さが加速する印象。天邪鬼ともまた違う。ただただ年相応な、甘えたがりの女の子である。
だからと言って容赦はしない。
奏音が悪いんだ。
そんな薄っぺらい恰好で甘えて……。
「……なに?」
「名前で呼んでよ。これ一つ目のお願い」
「えぇ~。それは……恥ずかしいかも?」
「じゃあ、呼ぶまで離さない」
「ふぇっ? ぁ……ちっ、ちょっと!?」
肩に腕を添え、優しくハグ。
まだ力は籠めない。あくまで形だけ。
勉強の成果を発揮する時だ。
ミサキ先生、力を貸してくれ。
『4月のテーマ:性行為の基本的な流れ
ステップ1 :雰囲気の作り方
初めての性交渉……ドキドキしますね。
成功の鍵は、導入部が握っていると言っても過言ではありません。付け焼刃のテクニックだけでは、相手を満足させることはできませんよ。
お互いの体温を感じられる距離まで接近し、まずは会話と視線で安心感を与えます。決して焦らず、ゆっくりとムードを高めていきましょう。
逸る気持ち、そして緊張は相手も同じ。
両者にとって必要な猶予なのです。
具体的なイメージが湧いて来るまで、確認テストで何度も復習してくださいね』
「離して欲しかったら、名前で呼んで?」
耳元でそっと囁く。
抱き寄せた腕に少しだけ力を込めると、奏音の肩がビクっと小さく跳ねた。髪の毛からほんのりと香る汗の匂いが、逸る理性を激しく揺さぶる。
「……ずるい」
「ズルくないよ。恋人なんだから、普通でしょ?」
「……とも、や?」
「ちゃんと。もっかい」
「とっ、智也……うぅぅ」
「よくできました」
消え入りそうな小さな声。
でも、確かに呼んでくれた。
恥ずかしがる癖に、奏音の方から抱き締め返してくれる。これじゃ離そうにも離れられない。
嗚呼、胸の感触が。まだ我慢しなきゃ。
『ステップ2:キス
初めてのキスに余計な言葉はいりません。
瞳の交錯などで同意を取り、優しく触れるよう重ねましょう。まだ舌は入れちゃ駄目ですよ?
その間、当然ながら口呼吸はできません。鼻で息を吸うこととなります。こちらは遠慮しないで結構です。少し不細工なのはお互い様ですから』
脳裏に響くミサキ先生の教え。
顔を離し、そっと親指を彼女の頬に充てる。
少し潤んだ瞳。だが奏音は逃げ出したりしない。
小刻みに息を吐き、うっとり目を細める。
「これが、二つ目のお願いなんだけど……」
「……んっ」
意図を察してくれたようだ。
ゆっくりと瞼を閉じる。
緊張で微かに震える薄紅色の唇……。
――ちゅっ。
「んんっ……ふぅ……」
ほんの僅かなリップ音。
触れ合った唇は、マシュマロみたいに柔らかくて、微かにしょっぱい涙の味がした。
白くて細い指先が、俺の背中をギュッと掴む。
もっともっとと強請るように。
「んっ、ちゅ……ぅ……♡」
二度、三度と角度を変え攻撃。
今度は少しだけ強く押し付ける。
甘い吐息が優しく交じり合い、頭の芯がジンジンと痺れていく感覚が堪らない。
このままじゃ、俺の理性まで溶けて無くなってしまいそうだ……いや、もうとっくに溶けてはいる。畏れ多くも、タイミングを図っていただけ。
勢いのまま。しかし想定通り。
華奢な肩幅を後ろへ押しやる。
「あっ……」
スプリングが微かに軋む音。
清潔そのものみたいな純白のシーツへ、彼女の背中が沈み込む。すかさず俺は、片膝を脚の間に滑り込ませ、上から完全に覆い被さった。
見下ろす俺と、潤んだ瞳で見上げる奏音。
気付けば短いワンピースの裾が無防備に捲れ上がり、真っ白な太ももが剥き出しに。
「……もう、終わり?」
「もっとしたい?」
「うんっ……キス、して?」
上目遣いで懇願する彼女。
そう、俺の彼女だ。
自覚すればするほど、ますます冷静ではいられなくなった。脳裏へ再びミサキ先生の指導が響く。
より深く、濃密なステップへと誘う声が。
『応用編:ディープキス
ファーストキスのお味はいかがでしたか?
相手が拒まなければ、そのまま次の段階へ進みましょう。ディープキス(俗称:ベロチュー)は互いの唇を割り、舌を滑り込ませる行為です。
単なる接触を超え、粘膜同士が触れ合うことで、快感と親密さを劇的に高めます。より苦しくなる呼吸も、快楽の一助となるでしょう。
重要なのは、力加減とリズムです。
反応を見ながら優しく、時に大胆に。唾液の交換を厭わないこと。それは相手のすべてを受け入れるという、明確な意思表示でもあります』
想像するだけで勃起モノの生々しい解説。身体中の火照りを押し出されたみたいに、俺は一切の躊躇なく、彼女の小さな口へ舌を滑り込ませた。
「んんぅ……! ふぅ、ちゅるっ……♡ はふっ、んちゅ♡ ふぅぅ……っ!♡ ふぁっ、ぁ……♡」
テキスト通り、まずは優しく。
反応を見ながら少しずつ大胆に。
想像以上に甘くて、そして熱い。
「んんっ……♡ はぁ♡ ひゅ、ぅ……♡」
次第に奏音の身体から、力が抜けていく。
俺の舌を受け入れ、拙くも必死に絡め返してくる彼女の健気さが、あまりにも愛おしい。
混じり合う唾液。部屋中にこびり付くよう響くリップ音……鼻から抜ける、甘い吐息。あらゆる要素が解けて絡み、理性を麻痺させる。
「ふぁぁ……ッ♡ はぁ、はぁぁ……!♡」
恐ろしく長く、濃厚な時間。
休憩する間もなく突っ走った。
奏音は焦点の合わない遠い瞳で、ボーっと天井を眺めている。目は潤み、頬は上気し、唇も真っ赤だ……刹那、脳裏を駆ける確かな手応え。
俺が、この俺が。
あの山田奏音を、こんなにも蕩けさせた。
気持ち良くさせたんだ……ッ。
「……大丈夫? 苦しくない?」
「ううんっ……くらくら、する……けど」
「けど?」
「っ……きもちぃ、かも♡」
とろんとした甘い瞳。
零れた吐息に帯びる熱。嗚呼、涎まで垂らしちゃって……教室では絶対に見せない、超無防備な奏音のトロ顔。可愛い、エロ過ぎるっ!
「ごめんね。急にいっぱいお願いしちゃったかも……奏音が可愛過ぎて、我慢できなくてさ」
「……びっくりした」
「もっと凄いこと、お願いしても良い?」
ハッと息を呑む奏音。
目を見てハッキリと伝える。
ただし、言葉には気を遣うべき。間違っても『セックスしたい』なんて言っちゃ駄目だ。公園での出来事を思い出させては本末転倒。
いや、仮に覚えていたとしても。
自信がある。今の俺には。
怖い思いなんて一瞬もさせない。最高に幸せで気持ち良い初体験へ導いてみせる。性研ゼミで学んだすべてを持って、奏音を愛し抜くんだ。
「これが最後のお願い。奏音のこと……世界で一番幸せで、気持ちよくしたいんだ」
「っ……きもちよく?」
「約束する。俺に全部任せて」
心細そうに瞳を揺らしている。
流石に察してはいるようだ。
お互いの同意、思いやる気持ちが無ければ、ここから先は決して成立しない。焦らず俺は返答を待つ。
暫しの沈黙、そして数秒後。
奏音はきゅっと喉を鳴らし、ついに口を開いた。ちょっぴり不安そうだけど、同じくらい期待の入り混じった……危うくも力強い視線。
「これ以上、気持ち良くなっちゃったら……あたし、変になっちゃう。壊れちゃうかも……っ」
「良いよ。俺も変になるから」
「笑ったりしない?」
「笑うもんか」
「……約束、して?」
返事代わりに重ねた唇。
それが合図と彼女も分かっただろう。
待ち望んだ瞬間が、遂に訪れた。
恋人・山田奏音の処女を……俺が、奪う。