もしもブループロトコル(無印)の主人公がスタレゾの主人公になったら(おねショタ)【完結】 作:我南無
アステルリーズ組との物語は今後実装されるかもしれませんが、ナルル君のものはきっとないでしょう。
ナルル君との絆物語は、シーズン1の中で全て語られてしまったのではないでしょうか。
そう思ったので、続きを書きます。
<主人公視点>
戦いが始まった。敵の侵攻部隊を撃退し、兵士の治療中に起きた異変を調査するため、私は異変が見えたミンスターホルンの村を訪れていた。
村の入り口の人だかりに近寄ると、そこにはうなだれているように見えるナルルの姿があった。
「アンタか……」
「怪我してない?」
「別に、平気……ありがと」
「ナルルはなんでここに?」
「荷物をまとめて、村の友だちに別れを言いにきたんだ……でもミンスターホルンに着いた時、異変が起きた!」
「何を目撃したの?」
「白い髪の男が村を襲ったんだ!全身から黒いモヤが出てて、ハゲワシみたいに不気味なやつだった。そいつが手を一振りしただけで、兵士のにいちゃんたちはみんな……」
敵の本拠地で見た大将に違いない。あいつがミンスターホルンを襲ったんだ。私はナルルに次を促す。
「そいつが尖った武器を地面に突き刺した瞬間、黒い霧が噴き出したんだ。それから稲妻が走って雷が鳴り出して、モンスターまでズドーンってやられてた!そいつがいなくなったと思ったら、今度はそのモンスターたちが村を破壊し始めたんだ。アンタがこなかったら、俺もあの世に逝ってただろうな……」
敵の大将が虚蝕の力でサンダーフォールを発生させ……モンスターにまで異変が起きた?ナルルは1人で村の人たちを守ったのか。
「ナルル、よくやった!」
「あ、当たり前だろ!それでアンタはこれからどうするつもりだ?」
サンダーフォールはひどくなる一方だ。このままじゃミンスターホルンは崩壊する。なんとかしないと……。
「サンダーフォールを止める方法を探す」
「俺も一緒に行く!ここは俺の庭みたいなもんだ。それに自分の身も守れる。絶対にアンタには迷惑かけない!」
敵の大将が直接関わっているとなれば相当危険だ。ナルルを危険にさらすわけにはいかない。
「ナルル、ありがとう。でも、ごめん、連れては行けない……危険すぎる」
「だけど……俺だってまた役に立ちたいんだ……」
「じゃあ、こうしよう。キミはアステルリーズに戻って村の状況を団長に伝えて。その後は安全な場所に避難する。遠ければ遠いほどいい」
「……わかったよ。ちょっと待って」
ナルルはバタバタと付近の小屋に駆け込み、戻ってくると、私の手に紙切れを押し込んだ。
「アンタが来る前、俺はモンスターと戦うだけじゃなくて、村で起きた妙な雷についても調べたんだ。これがこの勇者様の冒険記録さ。きっと役に立つぞ!」
「ありがとう、ナルル」
「……じゃあな!アンタ、1人なんだから気をつけろよ……」
ナルルが先に去った住民の後を追いかけていく。メモにはナルルが発見した村を覆うバリアのような、妙な雷の対処法が書いてあった。
メモのとおり、バリアの近くにいる異変の起きたモンスターの群れを倒して、雷電の力を手に入れる。それをバリアの亀裂のようなところに投げつけると、妙な雷はバリアが霧散するように消滅した。
村の中を進む。屋外はもちろん、既に家々に住人の気配はなく、ナルルは立派に仕事を終えていたようだった。村の中心部に近づくほど、雷の力を強く感じる。
村の中心部には更に妙な雷のバリアがあった。バリアの周囲を調べていると、背後から人の気配がした。まだ住民が?そう思った私は付近を探すことにした。
気配の主はあっさりと見つかった。ナルルだ。こっそり戻って来たのか……私は黙ってナルルの頬をつまんだ。
「アンタのことが心配なんだ。真の勇者は、仲間を独り危険にさらしたりしない! アンタに言われたことはキチンとやったさ。村の人たちの避難はもう終わってる。俺はみんなの無事を確認してから、アンタを探しに来たんだ」「俺にできることがあれば、何でも言ってくれ……ア、アンタの足を引っ張ったりしないから!!」
「心配してくれてありがとう、ニャンコ勇者。でも、キミを安全な場所に送り届けないといけないんだ」
「それは……無理かもしれない。俺が来てすぐ、村への入り口が雷の障壁に塞がれちまったんだ! あれは人間の力で対抗できるもんじゃない。勇者の名誉にかけて誓うよ!」
モンスターを見つけて雷電の力を手に入れれば、バリアを破ることができるかもしれない。でもナルルは私を残して避難してくれないだろう。
「そうか……ナルル、今から私のそばを離れないで」
「分かった、じゃあ今からアンタはボスだ。何でも言うことを聞くよ!ボス!これからどうします?お供します、ボス!雷の謎は俺が解いたんだから!」
「やれやれ……」
ナルルを伴って奥へと進むと、異変が起きたモンスターの群れが姿を現した。
「ナルル、ここは私に任せて」
「……分かった。気をつけろよ、アンタも……」
ナルルの心配をよそに、私は危なげなくモンスターの群れを討伐し、その源である雷電の力を手に入れた。ナルルが寄ってきて歓喜の声をあげる。
「一人でこんなにいっぱいモンスターを倒したのかよ……真の強者ってやつだな。今までアンタをライバルとか言っちゃってた俺って、どんだけ世間知らずなんだよ……」
「キミもすごいよ」
「(小声で)アンタいい人すぎるだろ。まったくーーほんとに憎めないやつだよな!!」
聞こえてるよ、ナルル。ナルルの方が、もっといい人だよ。
「やっぱり、私のこと好きなんだ?」
「な、なんとでも思うがいいさ」
次はR−18シーンです。
主人公が圧倒する形で、逆転なしのつもりで書いていますが、解釈は分かれるかも。
もちろんオリジナルでは起きません。