二人の女神 〜私たちにはママが二人いる〜 作:無名の王女好き
『んぎっ♡ ……ひぃ♡ ひぃぃ♡ ふぅうぅ〜〜♡♡♡』
世界で最も絢爛豪華な寝室の内部に、本機の声帯が奏でる惨めな喘ぎ声が響き渡ります。
あれから……本機の人工子宮がモモイのおちんぽ様に完全敗北して、卵子をぷりゅ♡ぷりゅ♡と献上しまくってしまった屈辱の日から、およそ7ヶ月と半分ほどが経過しました。
あの日、本機とモモイの
……そうです。
本機は現在、部屋の中央に設置されたクイーンサイズのベッドの上で、あの日のように大股を広げて拘束されながら……絶望的な15つ子の出産に挑まされているのです。
本機の子宮口の開口レベルは……現時点で8.2センチですか。
本機は頭上に浮かぶ3D画像を回転させ子宮口を此方に向けることで目視確認を行いました。
モモイに子作りを強要された日と同様に、本日も本機の人工子宮はリアルタイムでスキャン・レンダリングされ、完璧な3D画像として中空に描画されています。
赤ちゃんを15人も詰め込まれグロテスクに膨張してしまった本機の人工子宮が、モモイのドロドロとした粘っこい視線に晒されているのは酷く
ですがこのように、本機が分娩を行う上では必要なことなのです。
モモイが本機のおまんこの側に回り込んで、指を産道へ入れて内診をしてくれるならば、こうした本機の尊厳を著しく傷付ける措置は必要ないのですが……。
残念ながらモモイは本機の両手首をベッドへ押さえ付けて、本機を
分娩台も無しにベッド上で大きく開脚して、その足を縛られ、モモイには両手を押さえ付けられて……。
こんな体勢で本機が出産に臨もうとしている事実には、もちろん大いに不安と不満がありました。
しかし、「
それにしても、まだ8.2センチしか子宮口が開いていないのですか……。
まだまだ先が長い事実を確認して、本機はモモイに今一度『帝王切開で産ませてください』と泣き言を漏らしたくなりました。
モモイ? モモイ……?
本機が朝から陣痛に苦しんでいたのを、モモイは知ってますよね?
たった今、本機に訪れたばかりの陣痛ですら、信じられないほど極大の苦痛だったのですよ?
本機のこの、青ざめた表情が見えませんか?
帝王切開がダメなら、せめて無痛分娩をさせてください……。
経膣で、本機のおまんこを使って出産しないといけないなら、やっぱり無痛分娩じゃないと不可能です。
本機はこれが初産なのに、初めてのお産が15つ子の出産なんて、いくら本機でも耐えられません。
モモイ、お願いですから……。
「うんうん♡ いい感じに子宮口が開いてきたね〜♡
がんばれ〜♡
私だって、こうして……このベッドの上で、一人で産んだんだからさ♡♡♡」
『ぁ、ぁ、あ……ぁぁぁぁあぁぁ……』
そして……。
ずっと、ずっと逃げ続けてきた過去から、遂に捕えられてしまう時が来て。
本機の口から絶望の声が漏れ出しました。
そうです。本機はずっと後悔をしていたのです。
モモイに赤ちゃんを妊娠させるだけ妊娠させて、出産の時まできちんと手助けをしてあげられなかったことを。
だから本機は、モモイに荒々しく種付けされて赤ん坊を15人も仕込まれてしまうことになったのに、ずっとモモイにされるがままになっていたのだと……本機のポンコツな電脳は、今更になってそれを理解したのです。
モモイは初めてのお産の時も、2度目のお産の時も……。
このベッドの上で一人で赤ちゃんを産みました。
本機はそれを傍で眺めながら『頑張ってください』『破水しました。もうすぐ生まれますね』などと無価値な言葉を発しているだけだったのです。
本機が産婦人科の知識の必要性を正しく認めたのは、
……全ては、手遅れだったのです。
初産の後で
本機はその時、【モモイは私と違って体が弱いから大変ですね】などと発言していましたね……。
なんと愚劣で傲慢な行いだったことか。
その行いの負債が今、こうして本機の人工子宮とおまんこに巡ってきているのです。
『ぎぃっ♡ ひぃぃ♡ ひぃぃぃ……♡』
無限の後悔に苛まれていた本機を、強烈な陣痛が襲います。
不意を打たれた本機は痛みを受け流すための呼吸を乱してしまい、僅かにですが、いきんでしまいました。
まだ本機の子宮口は……8.7センチしか開いていないのに……。
本機は赤ちゃんを、おまんこから無理矢理ひり出しそうになってしまいました。
お腹に宿した本機とモモイの愛の結晶を、台無しにしてしまうかもしれない過ちを犯しかけて、本機はイヤイヤと首を振ります。
まだ産めません。本機の人工子宮はまだ出産に耐えられません。
『モモイ……。お、お願いです。せめて体を起こさせてください。
この姿勢は苦しいです……!
アリスは、アリスはこの姿勢では赤ちゃんを産めません……!!』
本機の誇りに誓って言いますが、この本機の言動は故意的なものではありませんでした。
しかし在りし日の
本機はただモモイに助けてもらいたくて。
少しでもモモイの歓心を買うために、精一杯の哀願で媚びてみせたのです。
両眼をうるうると潤ませながら幼気な口調で。
モモイへ哀れっぽく訴えた本機を待っていたのは……
一切の感情の色が抜け落ちたモモイの恐ろしげな表情でした。
モモイは一瞬、不快害虫でも目にしたかのような視線で本機の全身を舐った後、ニッコリと笑います。
それから本機の両手首を解放して、モモイは本機の大きな大きなお腹を撫でました。
(当時のログによればこの時、本機の電脳にはモモイがお願いを聞いてくれたのだと、そんな喜びと安堵の感情が駆け巡っています……)
「
先週だったかな? 測った時の腹囲を覚えてる? 187センチもあったよねっ♡
本当にすごいと思うよっ♡ こーんな、山みたいに大きなお腹……♡」
そしてモモイは大きく手を振りかぶり──
「15つ子の妊娠……出産なんてっ! そんなバカなことっ!!
『─────え?』
モモイは、モモイは本機のお腹を力いっぱいに打ちました。
大事な大事な赤ちゃんを宿した本機の人工子宮を、モモイは激しく平手打ちをしたのです。
『んぎっ?!
んぎぃいいいぃぃぃいいいぃいいい!!!!!』
とんでもない痛みに悶える本機を、さらなる苦難が襲います。
本機は、股間の生温かく湿った感覚で、本機に何が起こったのかを理解してしまいました。
『きゃあぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!!!!
も、モモイっ?! モモイっ! 一体何をしているのですか?!
破水してしまいました!
私、破水してしまいましたぁ……!!』
本機の子宮口は……まだ9.0センチしか開いていないのに……!
モモイのせいで未熟な子宮で赤ちゃんを産まないといけなくなってしまったのです……!!
本機が半狂乱になって泣き叫んでしまったのも当然のことでしょう。
それなのに、モモイは……。
「そうだねっ♡
ほら♡ 泣いてないでしっかりしなよ♡
早くいきんで♡
私の子を王女様のおまんこからぶりぶり♡ひり出してもらうからね♡」
『……ひっ』
モモイはにやにやと悪意を隠さない笑みで本機を見つめて……。
「王女様が体をボロボロにしながら赤ちゃん産まされちゃうところ♡
力いっぱいに
おまんこから、王女様の股の間から臍の緒が15本も垂れ下がるグロい光景♡
私はちゃーんと見てるからねっ♡」
『……っ!! ゃ……。嫌ぁ……。
嫌っ……! 嫌ですっ!!
んぎっ♡ ぎぃぃ……♡ み、見ないでください……モモイ……』
歯を食いしばり、顔を顰めて、鼻の穴を大きく広げて、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃに汚して……そんな不細工ないきみ顔で、本機がおまんこから赤ちゃんを産み落とそうとする様を……。モモイはかわいい顔をぐっと近づけて、本機から10センチも離れていない距離で鑑賞しようとしているのです。
本機はイヤイヤと首を振り、弱々しく手を動かしてモモイの顔を離れさせようと試みましたが、いつの間にか本機の両手首は再び拘束されベッドに押さえ付けられていました。
もう、ダメです。
もう、産むしかありません……。
『ふん゛ぅ〜〜っ♡ ぅう゛ぅ〜〜〜♡♡』*1
「あははっ♡ がんばれ〜♡
子宮の
……まるで、本機に呪いでもかけようとするかのように。
『ふぐぅ〜〜〜♡ ぅぐう〜〜〜♡♡』
「
これからも、ずっとずっと産み続けるんだよ♡」
『はぁ♡はぁあ……♡ ぅん゛ん〜〜〜♡』
「だからさっさと産んでよ♡ 15つ子くらいで泣き言いってないでさ♡
早く産んで♡ ……産めよ」
赤ちゃんが、本機の未熟な子宮頸管を無理矢理に通過しようとして、苦しみ悶えている本機の耳元で。
『ひぃぃぃ♡ んぎぃぃぃ♡』
「産め♡ 産め♡ 私の子を数え切れないほど産んじゃえ♡
……
『あぁああぁ♡ きついです♡ や、やっぱりまだっ♡ き、ぐっ、いぃい゛いいっ♡』
「大丈夫だよ♡ 王女様の体は強いんでしょ♡
ほら、もっとリラックスして?♡ 15つ子くらい気軽に産んじゃいなよ♡♡♡
産んじゃえ♡ 産んじゃえ〜♡ ……産め♡ 産みなさい♡」
子宮頸管を、骨盤を……赤ちゃんが一番狭いところをなんとか通過して、小休止している本機の耳元で。
『はぁ〜♡ はぁ〜♡』
「産みなさい♡ 早く産みなさい♡
これからまだまだ私の赤ちゃんを産んでもらうんだから♡
さっさと
『ふぅうん……♡ ぐぅぅん♡ あっ……ぅぐぅん♡』
「三桁……ううん、
産みなさい♡ 産みなさい♡」
『うぁああああっ♡ んぎぃぃぃいいいっ♡ ひぎぃっ♡』
そして、本機は────
この新しい世界に数多の命を産み落とす……神聖なる繁殖母胎にされてしまったのです。
……モモイは、本機が産み落としたばかりの命のことなど見向きもせず、涙と鼻水と汗でどろどろになった本機の顔を愛おしそうに見つめてくれています。
モモイがその瞳で。本機のことを、ずっとずっと見続けてくれるのなら……。
本機は……私は…………アリスは………………。
アリスとモモイが、二人の間に健全に愛情を育んでいる姿を見ると、脳が回復する。