半血魔王のクロニクル ~黒き貴公子シリーズ総集編~ 作:古弥須 凱
馬車が【
ルシエルはマントを翻して降り立つ。
ドアマンが、「公爵閣下、こちらへ」と頭を下げ、黒いカーテンを開けてVIP専用エレベーターへ案内した。
セキュリティの魔族が半径数メートルに張り付き、他の客が近づけないように壁を作る。
マルコはニヤニヤしながら(ほらな、俺もVIP扱いだろ?)とばかり、自慢げに周囲を見回している。
最上階の扉が開くと、部屋全体が鏡張りの闇に包まれていた。
天井から垂れ下がる
空気は濃厚な媚薬の霧で満たされ、息を吸うだけで下腹部が熱く疼く。
マネージャーが即座に頭を下げ、
「ルシエル公爵閣下、お待ちしておりました。本日は特別に最奥の『
媚薬の濃度はご希望に合わせて調整可能です。
鎖、玩具、娼婦……すべてお好きなようにお使いください」
ルシエルは無言で頷き、マルコを従えて部屋に入る。
ルシエルはVIPルームの重厚な扉を押し開けると、すぐに部屋の中央に腰を下ろした。
黒大理石の円形ベッドが微かに浮遊し、蒼い結晶の光が彼の黒髪と紫の瞳を妖しく照らす。
マントを脱ぎ捨て、胸元を大きく開いたシャツ姿で背もたれに凭れかかる。
マルコはシャンパンを開け、グラスをルシエルに渡した。
「まぁ、まずは一杯やろうぜ。今日のストレス、全部ぶちまけろよ」
ルシエルはグラスを受け取り、そのまま一気に泡をあおった。
喉が熱く焼ける感覚が、渇きを少しだけ紛らわせる。
「おーおー、フロア盛り上がってんなー」
マルコの声に、若き公爵の表情は冷たく、ただ無言でガラス張りの壁越しにフロアを見下ろす。
壁一面が一方向透視の魔力鏡になっており、下の一般フロアが丸見えだ。
ルシエルは動かず、ただ眺める。
その視線は獲物を値踏みする猛禽のように鋭かった。
フロアはすでに熱気に満ちている――
中級の——甘やかされた若手貴族の坊ちゃんお嬢ちゃんたちが、媚薬の霧に理性を溶かされて、乱痴気騒ぎの真っ最中だ。
若い男が女を壁に押しつけ、相手の腰を固定しながら激しく腰を打ちつけている。
少し離れた場所では、三人の若い男たちが一人の女を囲み、口、胸、股間を同時に責め立てている。
腰を激しく突き上げる。
女たちの涙と涎が床に滴り落ち、黒い翅、尻尾が震えて魔力の粒子が散る。
別のグループでは、男二人が女一人を挟んで前後から貫き絶頂を繰り返す。
鏡張りの床に映る姿が無限に増殖し、フロア全体が淫靡な鏡の迷宮と化す。
ルシエルはただ、紫の瞳でその光景を冷たく、じっと見下ろす。
フロアの喧騒が、VIPルームの結界越しに響いてくる。
喘ぎ声、肉のぶつかる音、魔性の尾がはげしく白い尻を叩く音……。
シャンパンを二杯空けた頃、ルシエルは立ち上がった。
マルコが「お、動く気になった?」と笑って付いてきた。
ルシエルはVIPルームの扉を押し開け、フロアへと降り立った。
ぐぁんっという大音量と共に、媚薬の甘い霧が肺を直撃し、一瞬、紫の瞳が揺れる。
だがすぐに冷たい微笑を浮かべ、ゆっくりとフロア中央へ歩を進める。
音楽が体に響く。
低く唸るベースが心臓を叩き、弦楽器の妖しい旋律が肌を這う。
照明は血のように赤く、蒼い月光が交互に点滅する。
彼の存在を認めた周囲の魔族たちが、一瞬息を呑む。
「
「ルシエル公爵きてるって……!」
ざわめきが広がり、彼の周りに自然と人だかりができる。
ルシエルは誰とも目を合わせず、ただ一人で踊り始める。
腰をゆっくり落とし、黒髪を振り乱し、シャツの胸元を大きく開いて鎖骨と腹筋を晒し、腹底へ響く大音量に身をゆだねている。
彼の周りに、女の魔性たちが次々と近づいてくる。
一人目が背後から抱きつき、胸を押しつけながら腰を合わせる。
ルシエルは無表情のまま、片手で相手の腰を抱き寄せ、ゆっくり回す。
女魔族は甘く喘ぎ、黒くしなやかな翅を広げて、ルシエルを包み込む。
二人目が正面から密着し、尻尾でルシエルの首を締めつけ、唇を重ねて舌を絡める。
ルシエルは相手の唇を甘く吸い、腰を深く沈めて押し込む。
女魔族の体が震え、「あぁ……ルシエルさま……」と悲鳴を上げる。
三人目が横から絡みつき、胸をルシエルの背中に押しつけ、ルシエルの股間を撫で上げる。
ルシエルは低く唸り、三人を同時に引き寄せ、体を密着させて踊る。
鏡に映る無数のルシエルが、同時に女魔族たちを抱き寄せ、腰を振り、唇を奪い、フロア全体を支配する。
絡まりあう女たちの中心で、ルシエルは変わらず、ただ一人で踊っている。
「え、ちょっと公爵さまの腹筋みえてて、やばいんだけど♡」
「だめ……あの腰つき見てるだけでエロすぎぃ♡わたし、ぜったい排卵はじまってるよぉ♡」
女たちの視線が、公爵の腰つきにねっとりと絡みつき、汗で透けた彼の引き締まった肉体を眼で犯していく。
「やばぁ♡マジで公爵さまに抱いてほしいんだけど……」
魔性の女たちは、きわどい衣装の上から乳首を刺激し、一目もはばからず大胆に自慰にふける者までいる。
ルシエルは無表情のまま、しかし瞳の奥で黒い炎が燃え上がるのを感じた。
「るしえる様……抱いてぇ♡VIPへ連れてってぇ♡」
女魔族たちは甘く悲鳴を上げ、体を震わせる。
フロアはルシエルの支配下にあり、誰もが彼のリズムに合わせて体を揺らし、快楽に溺れていく。
ルシエルは「踊らない」と言い張りながら、誰よりも激しく、誰よりも深く、体を動かし続けていた。
*
一曲踊り終えて、ルシエルは女魔族の手を引いてVIPルームに戻った。
ドアが閉まる音が響くと同時に、彼は彼女をベッドに押し倒す。
シャツを完全に脱ぎ捨て、引き締まった上半身を露わにしたルシエルは、紫の瞳を細めて彼女を見下ろした。
女魔族は跪き、ルシエルの股間に唇を寄せる。ズボンを下ろすと、すでに硬く張り詰めた陰茎が飛び出し、先端から透明な液が糸を引いていた。
彼女は迷わず喉奥まで深く咥え込み、舌を絡めて根元まで飲み込む。
ぬるぬるとした熱い口腔が陰茎を包み、喉の奥できゅうっと締め付ける。
ルシエルは彼女の頭を掴み、腰をゆっくり押し込む。
「もっと……奥まで……」
女魔族の喉がびくんと震え、涙目になりながらも舌を這わせ、ねっとりと吸い上げる。
じゅる……じゅる……と卑猥な音が部屋に響き、ルシエルの腰が自然に動き始める。
彼は頭を強く押さえつけ、喉奥まで陰茎を埋め込みながら、低く唸る。
「いい……もっと締めろ……」
女魔族の喉がきつく収縮し、長い舌が根元を巻き取るように絡みつく。
ルシエルの陰茎が脈打ち、先端が喉の奥で膨張する。
「くっ……!」
耐えきれず、ルシエルは腰を激しく打ちつけ、喉奥にどくどくと熱い精を大量に放つ。
白濁が喉を直撃し、女魔族の口角から溢れ出す。
彼女はごくりと飲み込み、「んっ……♡」と甘い声を漏らす。
ルシエルは一度引き抜き、まだ脈打つ陰茎を彼女の唇に押しつける。
「まだ……終わりじゃない」
そのまま彼女をベッドに押し倒し、乱暴にその上に覆い被さる。
ルシエルは女魔族の脚を大きく開かせ、陰茎を再び沈める。
「もっと奥まで開け、そう、もっとだ
女魔族の膣がきつく締め付け、ルシエルは低く喘ぐ。
腰をゆっくり引き、一気に根元まで突き入れる。
リズムを刻むたびに、蜜が飛び散り、太ももを伝う。
「あっ……公爵さま……♡」
女魔族の声が甘く変わる。
ルシエルは腰を加速させ、「もっと……締めろ……!」と低く命令する。
女魔族の膣がひくひくと収縮し、ルシエルの陰茎を絞り上げる。
「くっ……!」
二度目の高まりを感じて、ルシエルが瞳を閉じた。射精が訪れる。
熱い精が子宮口を直撃し、溢れ出て太ももを濡らす。
女魔族の体がルシエルの腹下でびくびくと痙攣し、「あぁ……♡ 中に……いっぱい……♡」と甘い悲鳴を上げる。
ルシエルはまだ陰茎を埋めたまま、「まだ……足りない」と呟き、腰をゆっくり引き、再度深く沈めて、三度目の射精を始める。
女魔族の膣がひくひくと収縮を繰り返し、精を絞り出すように締め付ける。
「あっ……また……嘘ぉ……♡ すごい……♡!」
女魔族の体が連続絶頂に飲み込まれ、蜜が噴き出す。
ルシエルは三度、四度と、腰を激しく動かし続け、
女魔族の奥深くに精を注ぎ続ける。「もっと……受け止めろ……」と、低く命令する。
女魔族の意識が、快楽に塗りつぶされていく。
「ああ公爵さまのせーえき……中……いっぱい……♡もっと……出して……♡」と、甘くおねだり声になる。
ルシエルは満足そうにその光景を眺め、陰茎をゆっくり引き抜いた。
女魔族の膣から、大量の白濁がぼたぼたと溢れ出し、ベッドにべっとりと広がる。
ルシエルは彼女をベッドに残し、「もう用は済んだ」と冷たく言い放つと、再びフロアへと降りていった。
彼は、このループを、夜通し繰り返した。
フロアには媚薬の霧が濃く立ち込め、息を吸うたびに下腹部が熱く脈打った。
VIPで抱き、フロアで踊り、またVIPに戻って抱く……。
どの女もルシエルに抱かれたがってわななき、哀願し、縋りついてくる。
ルシエルはフロアの中央で踊り続けていた。
紫の瞳を細め、黒髪を振り乱し、腰を低く落として激しく円を描く。
その動きは、まるで獲物を誘う獣のようで、周囲の女魔族たちが息を呑む。
ルシエルは無表情のまま、ただリズムに身を任せて踊り、女たちのエロティックな視線を一身に浴びる。
「あぁ……ルシエルさまの腰……やばぁ……♡」
「だめ…あたしもう、
と、甘いため息を漏らす。
一曲が終わり、ルシエルは近くにいた女魔族二人を両手にを引いて、VIPルームへ戻る。
ドアが閉まる音が響くと同時に、彼は赤い瞳の女魔族をベッドに押し倒し、両手首を片手でまとめて頭上に押さえつけた。
彼女の黒い翅が大きく広がり、ルシエルの背中を覆うように包み込む。尻尾がルシエルの腰に絡みつき、自分の股間を広げるように誘う。
「るしえるさま……早く……私の中に……♡」と、わななきながら哀願する。
背後から浅黒い肌の淫魔が抱きつき、豊満な胸を背中に押しつけ、尻尾でルシエルの首を軽く締め上げながら、
「私も……公爵さま……私も犯して……♡」と縋りついてくる。
ルシエルは無表情のまま、赤い瞳の女魔族の豊満な乳房を強く揉みしだき、乳首を指で摘まんで強く捻る。
「あぁっ……! ルシエルさま……そこ……痛い……でも……気持ちいい……♡」
彼女の体がびくんと跳ね、翅が震える。
同時に背後の浅黒い淫魔の秘部に指を突っ込み、激しくかき回す。
ぬちゅぬちゅと卑猥な音が響き、「ルシエルさま……指だけで……イキそう……♡」と、淫魔の腰がびくびくと痙攣する。
女の蜜が噴き出し、ルシエルの手首まで垂れていた。
ルシエルは赤い瞳の女魔族の両手首を離し、彼女を立バックのように体を起こし、尻を高く持ち上げて深く突き入れる。
肉体がぶつかる音が部屋に響き、女魔族の翅がびくびくと震える。
「るしえるさま……! 奥……子宮まで……壊れそう……♡」
背後の浅黒い淫魔は、ルシエルの背中に胸を押しつけ、自分の秘部を自分の尻尾でエロティックに撫でつけながら、
「私も……ルシエルさま……私も犯して……♡」と縋りつく。
ルシエルは無表情のまま、赤い瞳の女魔族を立バックで突き続けながら、背後の淫魔の秘部に指を増やし、二本で激しくかき回す。
二人の女が同時に悲鳴を上げ、「ルシエルさま……!」「公爵さまぁ……!」と、名前を連呼しながら、連続絶頂に飲み込まれていく。
ルシエルは感情のないまま、ただ快感だけを追い求めるように、赤い瞳の女魔族の膣奥に、熱い魔精を大量に放つ。
どぷどぷと白濁が溢れ、女魔族の太ももにまで垂れ落ちた。
「あぁぁっ……! 公爵さまの精液……中に……いっぱい……熱い……♡」
女魔族の体がびくびくと痙攣し、連続絶頂で意識が朦朧とする。
ルシエルはすぐに引き抜き、背後の浅黒い淫魔をベッドに押し倒し、正常位で覆い被さる。
「次はお前だ」と、低く告げ、一気に根元まで沈める。
「あぁぁっ……! 公爵さま……奥まで……裂けそう……!」
浅黒い淫魔の膣がきつく締まり、ルシエルは腰を激しく打ちつけ続ける。
肉と肉が打ちつけ合う音が部屋に響き、浅黒い淫魔の体が跳ね上がる。
「ルシエルさま……! だめ……イッちゃう……♡」
彼女の膣が痙攣し、蜜が噴き出す。
ルシエルは、浅黒い淫魔の奥深くに、今夜何度目かもわからない熱い精を放つ。
「あぁ……♡ ルシエルさま……あそこの中に……熱い……いっぱい……♡」
浅黒い淫魔の体が連続絶頂に震え、「もっと……もっと……♡」と縋りつく。
ルシエルは無表情のまま、二人の女を交互に犯し続け、三度、四度と射精を繰り返す。
どの女を抱いているのかもわからない。
どの女にも、腰を激しく打ちつけ、魔精を注ぎ込み、絶頂を繰り返させる。
快感だけがルシエルを支配し、感情はどこにもない。
ただ、「もっと……もっと……」という魔性の本能だけが、彼を突き動かす。
VIPで抱き、フロアで踊り、またVIPに戻って抱く……。
彼に縋りついてくる女たちの手を引き、ルシエルはただ、この終わりのない快楽の階段を昇降しつづけた。
部屋全体が、甘い喘ぎと魔力の脈動で満たされていた。
そして、決して満たされることのない彼自身の欲望を果たそうと、ただ激しく女たちを抱き、腰を打ち付ける。
激しい渇きを、ただひたすらに癒したかった。