※この作品はR-18です。

半血魔王のクロニクル ~黒き貴公子シリーズ総集編~   作:古弥須 凱

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22話 天界の悦楽

 

【挿絵表示】

 

 

 

馬車が【天界の悦楽(ヘブンリープレジャー)】の裏口に滑り込むと、黒い結界(ドア)が音もなく開いた。

 

ルシエルはマントを翻して降り立つ。

 

ドアマンが、「公爵閣下、こちらへ」と頭を下げ、黒いカーテンを開けてVIP専用エレベーターへ案内した。

 

セキュリティの魔族が半径数メートルに張り付き、他の客が近づけないように壁を作る。

 

マルコはニヤニヤしながら(ほらな、俺もVIP扱いだろ?)とばかり、自慢げに周囲を見回している。

 

最上階の扉が開くと、部屋全体が鏡張りの闇に包まれていた。

 

天井から垂れ下がる蒼い結晶(クリスタル)がゆっくり回転し、光が無限に反射して、現実と幻覚の境目を溶かす。

 

空気は濃厚な媚薬の霧で満たされ、息を吸うだけで下腹部が熱く疼く。

 

マネージャーが即座に頭を下げ、

「ルシエル公爵閣下、お待ちしておりました。本日は特別に最奥の『堕天使の淫巣(フォールンネスト)』をご用意しております。

 

媚薬の濃度はご希望に合わせて調整可能です。

 

鎖、玩具、娼婦……すべてお好きなようにお使いください」

 

ルシエルは無言で頷き、マルコを従えて部屋に入る。

 

ルシエルはVIPルームの重厚な扉を押し開けると、すぐに部屋の中央に腰を下ろした。

 

黒大理石の円形ベッドが微かに浮遊し、蒼い結晶の光が彼の黒髪と紫の瞳を妖しく照らす。

 

マントを脱ぎ捨て、胸元を大きく開いたシャツ姿で背もたれに凭れかかる。

 

マルコはシャンパンを開け、グラスをルシエルに渡した。

 

「まぁ、まずは一杯やろうぜ。今日のストレス、全部ぶちまけろよ」

 

ルシエルはグラスを受け取り、そのまま一気に泡をあおった。

 

喉が熱く焼ける感覚が、渇きを少しだけ紛らわせる。

 

「おーおー、フロア盛り上がってんなー」

 

マルコの声に、若き公爵の表情は冷たく、ただ無言でガラス張りの壁越しにフロアを見下ろす。

 

壁一面が一方向透視の魔力鏡になっており、下の一般フロアが丸見えだ。

 

ルシエルは動かず、ただ眺める。

 

その視線は獲物を値踏みする猛禽のように鋭かった。

 

フロアはすでに熱気に満ちている――

 

中級の——甘やかされた若手貴族の坊ちゃんお嬢ちゃんたちが、媚薬の霧に理性を溶かされて、乱痴気騒ぎの真っ最中だ。

 

若い男が女を壁に押しつけ、相手の腰を固定しながら激しく腰を打ちつけている。

 

少し離れた場所では、三人の若い男たちが一人の女を囲み、口、胸、股間を同時に責め立てている。

 

腰を激しく突き上げる。

 

女たちの涙と涎が床に滴り落ち、黒い翅、尻尾が震えて魔力の粒子が散る。

 

別のグループでは、男二人が女一人を挟んで前後から貫き絶頂を繰り返す。

 

鏡張りの床に映る姿が無限に増殖し、フロア全体が淫靡な鏡の迷宮と化す。

 

ルシエルはただ、紫の瞳でその光景を冷たく、じっと見下ろす。

 

フロアの喧騒が、VIPルームの結界越しに響いてくる。

 

喘ぎ声、肉のぶつかる音、魔性の尾がはげしく白い尻を叩く音……。

 

シャンパンを二杯空けた頃、ルシエルは立ち上がった。

 

マルコが「お、動く気になった?」と笑って付いてきた。

 

ルシエルはVIPルームの扉を押し開け、フロアへと降り立った。

 

ぐぁんっという大音量と共に、媚薬の甘い霧が肺を直撃し、一瞬、紫の瞳が揺れる。

 

だがすぐに冷たい微笑を浮かべ、ゆっくりとフロア中央へ歩を進める。

 

音楽が体に響く。

 

低く唸るベースが心臓を叩き、弦楽器の妖しい旋律が肌を這う。

 

照明は血のように赤く、蒼い月光が交互に点滅する。

 

彼の存在を認めた周囲の魔族たちが、一瞬息を呑む。

 

「嘘(うっそ)。マジで……やば!」

 

「ルシエル公爵きてるって……!」

 

ざわめきが広がり、彼の周りに自然と人だかりができる。

 

ルシエルは誰とも目を合わせず、ただ一人で踊り始める。

 

腰をゆっくり落とし、黒髪を振り乱し、シャツの胸元を大きく開いて鎖骨と腹筋を晒し、腹底へ響く大音量に身をゆだねている。

 

彼の周りに、女の魔性たちが次々と近づいてくる。

 

一人目が背後から抱きつき、胸を押しつけながら腰を合わせる。

 

ルシエルは無表情のまま、片手で相手の腰を抱き寄せ、ゆっくり回す。

 

女魔族は甘く喘ぎ、黒くしなやかな翅を広げて、ルシエルを包み込む。

 

二人目が正面から密着し、尻尾でルシエルの首を締めつけ、唇を重ねて舌を絡める。

 

ルシエルは相手の唇を甘く吸い、腰を深く沈めて押し込む。

 

女魔族の体が震え、「あぁ……ルシエルさま……」と悲鳴を上げる。

 

三人目が横から絡みつき、胸をルシエルの背中に押しつけ、ルシエルの股間を撫で上げる。

 

ルシエルは低く唸り、三人を同時に引き寄せ、体を密着させて踊る。

 

鏡に映る無数のルシエルが、同時に女魔族たちを抱き寄せ、腰を振り、唇を奪い、フロア全体を支配する。

 

絡まりあう女たちの中心で、ルシエルは変わらず、ただ一人で踊っている。

 

「え、ちょっと公爵さまの腹筋みえてて、やばいんだけど♡」

 

「だめ……あの腰つき見てるだけでエロすぎぃ♡わたし、ぜったい排卵はじまってるよぉ♡」

 

女たちの視線が、公爵の腰つきにねっとりと絡みつき、汗で透けた彼の引き締まった肉体を眼で犯していく。

 

「やばぁ♡マジで公爵さまに抱いてほしいんだけど……」

 

魔性の女たちは、きわどい衣装の上から乳首を刺激し、一目もはばからず大胆に自慰にふける者までいる。

 

ルシエルは無表情のまま、しかし瞳の奥で黒い炎が燃え上がるのを感じた。

 

「るしえる様……抱いてぇ♡VIPへ連れてってぇ♡」

 

女魔族たちは甘く悲鳴を上げ、体を震わせる。

 

フロアはルシエルの支配下にあり、誰もが彼のリズムに合わせて体を揺らし、快楽に溺れていく。

 

ルシエルは「踊らない」と言い張りながら、誰よりも激しく、誰よりも深く、体を動かし続けていた。

 

 

*

 

 

一曲踊り終えて、ルシエルは女魔族の手を引いてVIPルームに戻った。

 

ドアが閉まる音が響くと同時に、彼は彼女をベッドに押し倒す。

 

シャツを完全に脱ぎ捨て、引き締まった上半身を露わにしたルシエルは、紫の瞳を細めて彼女を見下ろした。

 

女魔族は跪き、ルシエルの股間に唇を寄せる。ズボンを下ろすと、すでに硬く張り詰めた陰茎が飛び出し、先端から透明な液が糸を引いていた。

 

彼女は迷わず喉奥まで深く咥え込み、舌を絡めて根元まで飲み込む。

 

ぬるぬるとした熱い口腔が陰茎を包み、喉の奥できゅうっと締め付ける。

 

ルシエルは彼女の頭を掴み、腰をゆっくり押し込む。

 

「もっと……奥まで……」

 

女魔族の喉がびくんと震え、涙目になりながらも舌を這わせ、ねっとりと吸い上げる。

 

じゅる……じゅる……と卑猥な音が部屋に響き、ルシエルの腰が自然に動き始める。

 

彼は頭を強く押さえつけ、喉奥まで陰茎を埋め込みながら、低く唸る。

 

「いい……もっと締めろ……」

 

女魔族の喉がきつく収縮し、長い舌が根元を巻き取るように絡みつく。

 

ルシエルの陰茎が脈打ち、先端が喉の奥で膨張する。

 

「くっ……!」

 

耐えきれず、ルシエルは腰を激しく打ちつけ、喉奥にどくどくと熱い精を大量に放つ。

 

白濁が喉を直撃し、女魔族の口角から溢れ出す。

 

彼女はごくりと飲み込み、「んっ……♡」と甘い声を漏らす。

 

ルシエルは一度引き抜き、まだ脈打つ陰茎を彼女の唇に押しつける。

 

「まだ……終わりじゃない」

 

そのまま彼女をベッドに押し倒し、乱暴にその上に覆い被さる。

 

ルシエルは女魔族の脚を大きく開かせ、陰茎を再び沈める。

 

「もっと奥まで開け、そう、もっとだ

 

女魔族の膣がきつく締め付け、ルシエルは低く喘ぐ。

 

腰をゆっくり引き、一気に根元まで突き入れる。

 

リズムを刻むたびに、蜜が飛び散り、太ももを伝う。

 

「あっ……公爵さま……♡」

 

女魔族の声が甘く変わる。

 

ルシエルは腰を加速させ、「もっと……締めろ……!」と低く命令する。

 

女魔族の膣がひくひくと収縮し、ルシエルの陰茎を絞り上げる。

 

「くっ……!」

 

二度目の高まりを感じて、ルシエルが瞳を閉じた。射精が訪れる。

 

熱い精が子宮口を直撃し、溢れ出て太ももを濡らす。

 

女魔族の体がルシエルの腹下でびくびくと痙攣し、「あぁ……♡ 中に……いっぱい……♡」と甘い悲鳴を上げる。

 

ルシエルはまだ陰茎を埋めたまま、「まだ……足りない」と呟き、腰をゆっくり引き、再度深く沈めて、三度目の射精を始める。

 

女魔族の膣がひくひくと収縮を繰り返し、精を絞り出すように締め付ける。

 

「あっ……また……嘘ぉ……♡ すごい……♡!」

 

女魔族の体が連続絶頂に飲み込まれ、蜜が噴き出す。

 

ルシエルは三度、四度と、腰を激しく動かし続け、

 

女魔族の奥深くに精を注ぎ続ける。「もっと……受け止めろ……」と、低く命令する。

 

女魔族の意識が、快楽に塗りつぶされていく。

 

「ああ公爵さまのせーえき……中……いっぱい……♡もっと……出して……♡」と、甘くおねだり声になる。

 

ルシエルは満足そうにその光景を眺め、陰茎をゆっくり引き抜いた。

 

女魔族の膣から、大量の白濁がぼたぼたと溢れ出し、ベッドにべっとりと広がる。

 

ルシエルは彼女をベッドに残し、「もう用は済んだ」と冷たく言い放つと、再びフロアへと降りていった。

 

彼は、このループを、夜通し繰り返した。

 

フロアには媚薬の霧が濃く立ち込め、息を吸うたびに下腹部が熱く脈打った。

 

VIPで抱き、フロアで踊り、またVIPに戻って抱く……。

 

どの女もルシエルに抱かれたがってわななき、哀願し、縋りついてくる。

 

ルシエルはフロアの中央で踊り続けていた。

 

紫の瞳を細め、黒髪を振り乱し、腰を低く落として激しく円を描く。

 

その動きは、まるで獲物を誘う獣のようで、周囲の女魔族たちが息を呑む。

 

一回転(ターン)するたび、シャツの裾がはだけ、引き締まった腹筋が露わになる。

 

ルシエルは無表情のまま、ただリズムに身を任せて踊り、女たちのエロティックな視線を一身に浴びる。

 

「あぁ……ルシエルさまの腰……やばぁ……♡」

 

「だめ…あたしもう、下着(ぱんつ)替えたい……びちょびちょなってる……♡」

 

と、甘いため息を漏らす。

 

一曲が終わり、ルシエルは近くにいた女魔族二人を両手にを引いて、VIPルームへ戻る。

 

ドアが閉まる音が響くと同時に、彼は赤い瞳の女魔族をベッドに押し倒し、両手首を片手でまとめて頭上に押さえつけた。

 

彼女の黒い翅が大きく広がり、ルシエルの背中を覆うように包み込む。尻尾がルシエルの腰に絡みつき、自分の股間を広げるように誘う。

 

「るしえるさま……早く……私の中に……♡」と、わななきながら哀願する。

 

背後から浅黒い肌の淫魔が抱きつき、豊満な胸を背中に押しつけ、尻尾でルシエルの首を軽く締め上げながら、

 

「私も……公爵さま……私も犯して……♡」と縋りついてくる。

 

ルシエルは無表情のまま、赤い瞳の女魔族の豊満な乳房を強く揉みしだき、乳首を指で摘まんで強く捻る。

 

「あぁっ……! ルシエルさま……そこ……痛い……でも……気持ちいい……♡」

 

彼女の体がびくんと跳ね、翅が震える。

 

同時に背後の浅黒い淫魔の秘部に指を突っ込み、激しくかき回す。

 

ぬちゅぬちゅと卑猥な音が響き、「ルシエルさま……指だけで……イキそう……♡」と、淫魔の腰がびくびくと痙攣する。

 

女の蜜が噴き出し、ルシエルの手首まで垂れていた。

 

ルシエルは赤い瞳の女魔族の両手首を離し、彼女を立バックのように体を起こし、尻を高く持ち上げて深く突き入れる。

 

肉体がぶつかる音が部屋に響き、女魔族の翅がびくびくと震える。

 

「るしえるさま……! 奥……子宮まで……壊れそう……♡」

 

背後の浅黒い淫魔は、ルシエルの背中に胸を押しつけ、自分の秘部を自分の尻尾でエロティックに撫でつけながら、

「私も……ルシエルさま……私も犯して……♡」と縋りつく。

 

ルシエルは無表情のまま、赤い瞳の女魔族を立バックで突き続けながら、背後の淫魔の秘部に指を増やし、二本で激しくかき回す。

 

二人の女が同時に悲鳴を上げ、「ルシエルさま……!」「公爵さまぁ……!」と、名前を連呼しながら、連続絶頂に飲み込まれていく。

 

ルシエルは感情のないまま、ただ快感だけを追い求めるように、赤い瞳の女魔族の膣奥に、熱い魔精を大量に放つ。

 

どぷどぷと白濁が溢れ、女魔族の太ももにまで垂れ落ちた。

 

「あぁぁっ……! 公爵さまの精液……中に……いっぱい……熱い……♡」

 

女魔族の体がびくびくと痙攣し、連続絶頂で意識が朦朧とする。

 

ルシエルはすぐに引き抜き、背後の浅黒い淫魔をベッドに押し倒し、正常位で覆い被さる。

 

「次はお前だ」と、低く告げ、一気に根元まで沈める。

 

「あぁぁっ……! 公爵さま……奥まで……裂けそう……!」

 

浅黒い淫魔の膣がきつく締まり、ルシエルは腰を激しく打ちつけ続ける。

 

肉と肉が打ちつけ合う音が部屋に響き、浅黒い淫魔の体が跳ね上がる。

 

「ルシエルさま……! だめ……イッちゃう……♡」

 

彼女の膣が痙攣し、蜜が噴き出す。

 

ルシエルは、浅黒い淫魔の奥深くに、今夜何度目かもわからない熱い精を放つ。

 

「あぁ……♡ ルシエルさま……あそこの中に……熱い……いっぱい……♡」

 

浅黒い淫魔の体が連続絶頂に震え、「もっと……もっと……♡」と縋りつく。

 

ルシエルは無表情のまま、二人の女を交互に犯し続け、三度、四度と射精を繰り返す。

 

どの女を抱いているのかもわからない。

 

どの女にも、腰を激しく打ちつけ、魔精を注ぎ込み、絶頂を繰り返させる。

 

快感だけがルシエルを支配し、感情はどこにもない。

 

ただ、「もっと……もっと……」という魔性の本能だけが、彼を突き動かす。

 

VIPで抱き、フロアで踊り、またVIPに戻って抱く……。

 

彼に縋りついてくる女たちの手を引き、ルシエルはただ、この終わりのない快楽の階段を昇降しつづけた。

 

部屋全体が、甘い喘ぎと魔力の脈動で満たされていた。

 

そして、決して満たされることのない彼自身の欲望を果たそうと、ただ激しく女たちを抱き、腰を打ち付ける。

 

激しい渇きを、ただひたすらに癒したかった。

 

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