半血魔王のクロニクル ~黒き貴公子シリーズ総集編~ 作:古弥須 凱
エドマンドは、粗末な使用人用のベッドに腰掛け、自分たちだけの交尾に夢中になっている双子の淫魔・リリアとソフィアを眺めていた。
銀縁の眼鏡を押し上げながら、淡い灰色の瞳に、いつもの無慈悲な光が宿る。
魔界からこの王国に戻った瞬間から、ルシエル公爵の
彼は、王太子の召使エドマンド・グレイだ。
人間界では決して外さない仮面――それが彼の忠義の
そして双子たちは――ただ本能のまま、淫らに、激しく、壊れるまで交尾するだけ。
魔界でルシエルの性的
人間としての寿命を吸い上げられながらも、彼女たちと夜毎烈しく交わり、その蜜壺に蕩かされながら奉仕してきたレジナルドだが、今夜の彼は、その淫らな日常には加わらなかった。
ルシエルの血を受けて王宮に戻った後、彼は双子との交わりを絶つことを決めていた。
限られた人間としての寿命。そのすべてを、ルシエルの為に使う覚悟が出来ていた。
そのためにこの忠実なルシエルの第一従者は、
その彼の目の前で――
白い陰茎を屹立させたリリアの上に、妹ソフィアがまたがり、あんっ♡と声をあげて自らの熱く蕩けた蜜壺に一気に沈める。
ずぶっ……ぬぷぅ……と根元まで飲み込む音が響き、ソフィアの膣壁が貪欲に締めつける。
「あぁっ……リリアのふたなりちんぽ……今日も硬くて美味し……♡……」
ソフィアの腰が即座に激しく上下し始めた。
ぬちゅっぬちゅっと粘膜が擦れる下品な音が部屋に反響し、結合部から白く泡立つ蜜が飛び散る。
ソフィアは両手で自分の乳房を強く揉みしだき、乳首を指で抓みながら、腰を前後にグラインドさせて陰茎を膣内で擦り上げる。
リリアは下から必死で腰を突き上げ、ソフィアの動きに合わせて深く突き刺す。
半陰陽の体が震え、可愛らしい声であえぎながらも、妹の膣肉を容赦なく犯していく。
尻尾を絡み合わせながら、さらに激しく腰を振る。
「ソフィア……だめぇ……まだそんなに締めつけないで……」
全身がびくびくっと痙攣し、背筋を弓なりに反らして甘い悲鳴を上げる。
リリアの頰は涙で濡れ、恥辱と興奮で震えているが、ソフィアは口元を歪めて笑い、尻尾を激しく振り回している。
妹淫魔の腰が激しく上下し、じゅぷじゅぷと卑猥な音を立てながら、上下に激しくリリアの陰茎を飲み込んでいた。
「いいよぉ……♡リリアのおちんぽ……すごく硬くて…こんなにビクビクして、血管浮きまくってる……♡」
ソフィアは床に爪を立て、尻を高く突き上げて
「ねーえ♡レジナルドさん見てぇ♡ソフィアのおまんこ、もうこんなにグチュグチュに突かれてるのぉ……!」
エドマンドは無表情のまま、ただ静かに見つめている。
「レジナルドさんにエッチしてもらえなくて……寂しくすぎてぇ、お姉ちゃんと交尾しちゃってるぅ♡」
レジナルド――王宮召使エドマンドの視線は冷たく、しかし瞳の奥に熱い渇望が揺らめいていた。
しかし、エドマンドは動かない。
ただ、銀縁の眼鏡の奥から、静かに目の前の双子たちの痴態を眺めている。
「だめっ……ソフィア、レジナルドさんを困らせないで……!」
喘ぎながらも妹を嗜め、リリアが腰の動きを早めていく。
ソフィアには、レジナルドの決意がわかっていた。
これまでも彼の生命力を吸い上げながら、目先の快楽に溺れてしまっていたことに、リリアの中で小さな罪悪感がずっとつきまとっていた。
「いーじゃーん♡レジナルドさんだって本当はエッチしたくて堪らないよね♡私たちの繋がってるおまんこ、めちゃくちゃ見てるじゃーん♡」
ぱちゅっぱちゅっと肉がぶつかる乾いた音が部屋に響き、ソフィアの蜜が飛び散って床を濡らす。
「黙って!ソフィア……わたしがもっと気持ちよくしてあげるから……」
リリアの腰がさらに激しく、妹淫魔を突き上げる。
その陰茎がソフィアの奥を抉るたび、妹の体が痙攣し、甘い悲鳴がソフィアの唇から漏れた。
「んあっ……!リリア……じゃあもっと……もっと奥まで……奥までしてよぉ♡レジナルドさんみたいに激しく……子宮までガンガンにハメてぇ……いっぱい……突いてぇ……!」
ソフィアの腰がさらに激しくグラインドし続け、妹から生えている陰茎を膣内で擦り上げながら快楽を貪る。
全身の筋肉が小刻みに震え、指先までビリビリ痺れ、視界が白く霞む。
「レジナルドさん♡私たちの交尾、ちゃんと見ててね♡……でも本当はエッチしたいんでしょお?
ねぇ……♡なんで我慢しちゃうのぉ♡私たちのカラダ舐めて、犯して……もうレジナルドさんも
ソフィアわぁ……エドマンド伯父さんとのエッチもだーいすき♡無表情でガンガンおちんぽ挿入されるのクセになっちゃった♡」
ソフィアはわざとらしく尻を振り、エドマンドの方へ腰を突き出すようにした。
甘くトロついた接合部が丸見えとなって、エドマンドを激しく誘惑した。
「…ね……ちょっとだけぇ♡……!
「ソフィア……だめっ!!」
リリアはそれに呼応するように、腰を深く沈め、甘く声をあげながら腰を突き上げる。
二人の蜜と先走りが混じり合い、ぬちゃぬちゃと粘つく音が響く。
ソフィアの内壁が、リリアの白い陰茎をきつく締めつけ、ぬるぬると根元まで飲み込んで離さない。
レジナルドの右手は、ゆっくりと自分の股間に伸びていた。
黒い召使服のズボンを乱暴に下ろし、すでに痛いほど硬く膨張した陰茎を握る。
血管が浮き立ち、先端から透明な液がどろりと溢れ、指の間を伝って滴り落ちる。
指先が微かに震え、息が浅く、速くなる。
ゆっくりと、しかし確実にしごき始める。
表情は変わらない。
銀縁眼鏡の奥の灰色瞳だけが、わずかに熱を帯び、焦点が定まらなくなっていた。
「あーん、もぉ!!……”エドマンド伯父さん”♡」
悪戯っぽくソフィアが腰を振りながら、呼びかけた。
「しなくていーから、こっち来て♡……伯父さんのせーえき、ソフィアの顔にびしゃびしゃ
誘われるままに、激しく腰をふる
「もーお♡レジナルドさん、お仕事人間すぎぃ♡チンポよりカチカチ頑固なんだからぁ♡」
エドマンドの手の動きが徐々に速くなり、陰茎の先端から透明な液がどろどろと溢れ続け、指をぬるぬると滑らせる。
息が浅く、喉の奥でぐっと呼吸が小さく詰まる。
ソフィアは”エドマンド伯父さん”の高まり、熱、その匂いを楽しみ、舌なめずりをするが、彼の求めるとおり、決してそれに触れなかった。
リリアとソフィアの喘ぎが部屋に満ち、二人の体が交尾の悦びに激しく絡み合う。
リリアも限界を迎え、ソフィアの膣内に堪えきれない白濁を漏らす直前だった。
二人の体がびくびくと同時に痙攣し、甘い悲鳴が重なる。
「ソフィア……! だめぇ……わたし……
「あぁんっ……一緒に……一緒にイっちゃお……♡」
絶頂の予感に腰が勝手にうねり、結合部がぐちゅぐちゅと音を立て続ける。
「あっ――!ああ――!だめっ!!おちんちん、いくぅ!いっちゃうよおお――!!」
「いいよリリア、射精して♡いっぱいだして――♡♡」
リリアの陰茎がソフィアの奥を抉り、妹の体がびくびくと痙攣する。
二人が同時に絶頂を迎え、リリアの白濁がソフィアの奥深くにどくどくと注がれる。
白濁と甘い蜜が滴り落ち、ハァハァと抱き合いながら、双子たちは快楽に震えている。
エドマンドはその光景を見ながら、静かに自らの限界を迎えた。
表情は変わらなかったが、最後には激しく呼吸が乱れた。
「…………ッ!」
ぐっと小さく息を詰まらせ、熱い精をソフィアの顔面に勢いよく放つ。
エドマンドの先端から迸った、大量の白濁がソフィアの鼻筋を伝い、大きくひらいた唇からこぼれ、小さな顎を伝ってぽたぽたと落ちた。
「やぁああん♡……伯父さんの
双子は争いながら、ソフィアに注がれたエドマンドの精を舐めまわし、奪い合った。
虚しい射精がもたらした、圧倒的な快楽の余韻に震えたまま、召使エドマンドの陰茎から最後の滴が落ちる。
誰も知らない彼の内面で、一瞬、エドマンドという仮面が、粉々に砕け散った
息を殺して眼鏡を直す手が、微かに震えた。
*
双子が余韻からようやく体を起こした頃、エドマンドは部屋の隅の椅子に座り直し、静かに口を開いた。
「ルル、私が不在の間の、リーザ姫の様子を教えてくれ」
ソフィアはベッドに肘をつき、髪を指でくるくる巻きながら答える。
「うーん、普通に可愛かったよぉ♡」
ぴょこぴょこと尻尾を跳ね回しながら続けた。
「レジナルドさんがぁ、出発した日にぃーリーザちゃんはアンナさんと、ずっと二人で話しててぇ、アンナさんは泣いてた……。でも、リーザちゃんが優しく抱きしめて、肩をだいて慰めてたの見たよ」
リリアが小さく頷き、補足する。
「……アンナさん、すぐに暇を取って出て行っちゃったみたいです。それからは私たち二人が、直接リーザ姫の身の回りのお世話をしています」
エドマンドの眼鏡の奥で、淡い灰色の瞳がわずかに細まる。
「詳しく話しなさい」
ソフィアが楽しげに続ける。
「リーザ姫、すっごく優しいよぉ♡……ぜんぜんツンツンしてないしぃ~フツーに笑ってくれるからうれし♡
私たちに『ありがとう』って言ってくれるし、仕事中に疲れてベッドで眠っちゃったのに、寝てていいよって怒らなかったんだ♡
昨日なんて、リリアも誘って3人で一緒に昼寝したよぉ♡リーザちゃんはお姉ちゃんみたい♡撫で撫でしてくれたよ~♡」
リリアは頰を赤らめ、恥ずかしそうに目を伏せる。
「……リーザ姫の匂い、甘くて……安心するんです。
私たちの出したお茶もお菓子も、何も疑わずに喜んでくれてます。
最近はアレクシス王太子にも、親しげに声をかけていて……『今日はいい天気ね』とか、『一緒に庭を歩きませんか』とか……すごく明るくなってます」
エドマンドは無言で聞き終える。
指先で眼鏡の縁を軽く叩きながら、静かに呟いた。
「……疑わない、か」
エドマンドは振り返り、冷たい視線を双子に向ける。
作戦は怖いほど順調に進んでいた。
媚薬は少しずつリーザ姫のなかに蓄積し、人間界のどこにいても、ルシエルの夢と繋がる状態になりつつある。
精神が呼応し、魔力の力を借りて固く結び合えば、いずれ媚薬なしでも彼らの夢は固く結びつき、離れられなくなるはずだ。
悪いことではない。ただ……不自然だ。
実際に、リーザが優しい視線をアレクシスに送ることで、王太子は舞い上がっており、今になって進行している彼女の政略結婚に難色を示しだしている。
小議会は混乱し、リーザの叔父である国王と王太子の対立が激しくなるだろう。
(……まるで時間稼ぎだ)
リーザの本心はわからなかった。
ルシエルはすでに4度彼女と夢の中で交わり、すでに彼女の肉体を手に入れたと言っていた。
だが、言葉を変えれば、リーザ姫は彼の求婚を少なくとも4度、拒んでいることになる。
ルシエルは穏やかに、彼女への愛の深まりを語っていたが――。
何もかも完璧に組み合わされたパズルの中に、たったひとつ空白があるような、エドマンドのなかに言い様のない暗い不安がよぎった。