半血魔王のクロニクル ~黒き貴公子シリーズ総集編~ 作:古弥須 凱
魔界、ハデス公爵邸。
カーテンの奥、月光が差し込む寝台の上で、美しく気高い公爵令嬢、ベアトリチェはすでに裸だった。
その秘密のクレヴァスのなかに蜜を秘めて、美しい弟君——ルシエルの訪れを待ちかねていた。
豊満な白い乳房をルシエルの胸に押しつけ、プラチナブロンドの髪を彼の指に絡ませながら、甘く喘いでいた。
「ルーク……もっと、深く……」
まだ幼さを残す美しい少年——ルシエルが、その美しい姉の腰を掴み、容赦なく突き上げた。
魔界の姫将軍、麗しき武人として鍛え抜かれた白い肉体の、その熱く狭い内部が、ルシエルのものを締め付け、上下に抜き差しされるたびに甘い蜜にぬれた。
「ビーチェ……お前は、俺のものだ……誰にも渡さない……」
激しい
ベアトリチェが、弟の背中に爪を立ててしがみついた。
「ええ……私は、ずっとお前のものよ……ルーク」
その夜、二人は何度も交わった。
固く抱き合い、口づけを貪り、互いの体液で汚れ合う。
ベアトリチェの豊かな乳房を揉みしだき、乳首を強く吸う。
ルシエルもまた、姉の内部を何度も注ぎ込みながら、決して満足しなかった。
「離れたくない……ビーチェと、一日だって、離れていたくない……。
俺たちは離れていると、きっと悪いことが起きる。
ビーチェと俺は——ずっと一緒にいなければ駄目なんだ」
ベアトリチェの婚約——魔界の帝王サタンの嫡子、アスモデール王子との結婚はすでに決定していた。
この美しい異母の姉弟は——すでに来るべき破滅の日を予感しながらも、なおお互いの肉体を求めあうことしか知らなかった。
*
魔界の名門ハデス公爵家に伝わる「血醒めの儀」は、貴族の少年が130歳で迎える成人儀式だ。
その血統と魔力が本格的に目覚める——魔族の男として生きるための「快楽」を受け入れるための、神聖かつ残酷な試練でもある。
儀式は本邸の最奥、黒曜石の祭壇室で行われた。
天井から垂れる蒼い魔力結晶が部屋を冷たく照らし、床には先祖の血で描かれた複雑な呪文陣が刻まれている。
ハデス公爵の側室の子であるルシエルは、素裸で祭壇の中央に立たされた。
黒髪が肩に落ち、紫の瞳は……ただ静かに闇を見つめていた。
130歳の体はまだ少年のままで、細く華奢な肢体は、魔力の脈動に合わせて微かに震えていた。
祭壇の周囲に並ぶのは、公爵家に仕える女魔導士たち。
彼女らは素裸の上から薄いローブを纏い、そのフードの下から、じっとルシエルの裸体を値踏みする視線を注ぐ。
誰も言葉を発さなかった。
儀式を司る女祭司が、低く唱える。
「血醒めの儀、始まる」
女たちが、その声とほぼ同時に、その肩からローブをはだけ落とした。
皆、美しい……。
白い乳房が並び、きれいに陰毛をそり落とした股間には、それぞれに生々しい淫裂がのぞく。
女魔導士たちのむっちりとした肉付きの白い腿が、一斉にルシエルに近づいてくる。
女祭司の指先から赤い魔力が糸のように伸び、ルシエルの四肢を優しく、しかし確実に縛り上げる。
魔力の糸は濡れた舌先のように温かく、胸から下腹へゆっくりと這い降りていく。
「うっ……!」
ルシエルは思わず、声を漏らした。
痛みではなく、痺れていた。体温が急上昇し、下腹部が熱く疼き始める。
「堪えなさい、ルシエル」
女祭司の声は冷たく、しかし期待を込めて響く。
魔力の糸がさらに深く食い込み、ルシエルの敏感な部分を包みこむ。
硬く張り詰め、魔力の糸がやわらかく律動をはじめる。
やわやわと締め上げられるたび、電流が走った。
女魔導士たちが輪になってルシエルを取り囲み、その白い乳房を彼に密着させてくる。
なかには、彼と同じ年齢とも思える少女もいる。
まだ芯のある、膨らみかけの乳房を押し付けられ、ルシエルは喘いだ。
「血を目覚めさせるために……お前の体を、すべて解放しなさい」
甘く囁きながら、女祭司は魔力を使って、ルシエルのいちばん敏感な先端をしごき始める。
ぬるりとした魔力が先端を包み、ゆっくりと上下する。
ちゅく……ちゅく……と湿った音が、静かな祭壇室に響く。
ルシエルは喉を詰まらせ、ううっと短く、声にならない喘ぎを漏らした。
魔力が吹き上がり、体の芯から熱い波が広がる。
女たちの胸が、乳房が、肌が、唇が、四方からルシエルを包み込み、息を詰まらせながら、甘い圧迫に晒される。
「もっと……体の奥底から感じるのだ……血を目覚めさせるために……」
女祭司の声が重なると、魔力の糸が一斉に脈打ち、ルシエルの魔力が強制的に引き出される。
「あ……っ」
ルシエルは体を弓なりに反らした。
彼女たちに与えられる快感は——ルシエルが孤独を慰めるために寝台でひそかに行う、あの秘密の行為とはまるで違っていた。
「やめろ……もう……あぁ……!」
裸の女たちの寄せる、冷たい視線になぶられながら、魔力によって強制的にルシエルの陰茎がしごかれる。
息をつまらせ、必死に耐えようとするが、膝に力が入らない。
目に見えないぬるつきがルシエルを咥えこみ、上下に烈しく律動する。
女たちの魔力によって、少年のルシエルの肉体は一方的に犯されていた。
圧倒的な快楽に堕とされながら、自然と腰が動く。
助けを求めるように、女たちに目線を向けた——その中に、彼の美しい姉君がいた。
ベアトリチェ……。
ハデス公爵家の若く美しい、完璧な嫡子。
父であるハデス公の正当な純血の後継者。
女公爵に必要なすべての資質を備えた、魔界での地位を約束された美少女。
そして、ルシエルが心から憧れる、優しい
そのベアトリチェが、今ここで、女魔術師たちに嬲られている自分を見つめていた。
すべてを見られていた。
姉君の目線が、ルシエルが犯されているその部分を、冷酷に、そして艶めかしく捉えていた。
ルシエルは、もう見ていられなかった。
「あああああっ……!」
そのまま昂り、一気に白く爆ぜた。
白い飛沫が幾筋にもわたって祭壇に飛び散り、血の呪文と混じりあう。
魔力が一気に覚醒し、部屋全体が震えた。
——儀式は終わった。
女祭司たちは静かに頭を下げた。
「血醒めの儀は、完遂した。
若き貴公子ルシエル……これより貴方は、魔界の貴族として生きる。我らは、これを寿ぐ」
ルシエルは祭壇に膝をつき、息を荒げながら自分の体を思わず抱き寄せた。
「俺は……自分の何が変わったのかが、わからない……」
震えは、まだ収まらなかった。
「すべてが変わったのよ、ルシエル」
美しい姉君、ベアトリチェが微笑んだ。
「お前は変わったわ、……大人になったのよ」
儀式の夜、側室の子であるルシエルは、公爵家の本邸に引き取られた。
そしてこれから、異母姉ベアトリチェによって、公爵家の若き貴公子としての「特別な教育」が始まることが決まっていた。