半血魔王のクロニクル ~黒き貴公子シリーズ総集編~ 作:古弥須 凱
クラレンスは、ルシエルに随伴する従者ではあったが、その忠義はルシエルに対してではなく、彼の姉ベアトリチェに対するものだった。
その事実を、この未熟な半血の少年はもう少し考慮に入れておくべきだった。
すべては、もう遅すぎたが——。
馬車の揺れが激しくなった。
クラレンスは怒りの感情は見せず、ただ冷酷に、ルシエルの両手首を魔力の糸で頭上に強く引き上げ、座席に押し倒した。
ルシエルは即座に体を捩り、足をばたつかせて彼女を振り落とそうとする。
「離れろっ……!俺に触るな……!!」
声が震え、喉が詰まる。
必死に腰を浮かせ、膝でクラレンスの腹を押し返そうとするが、彼女の魔力の糸が瞬時に足首まで絡みつき、完全に固定する。
「お前など、ただの従者だ……使用人のくせに、俺に触るな!!そんなことは許さない……!」
クラレンスは無表情のまま、ルシエルの暴れる体を両手で押さえつけ、制服の裾を乱暴に捲り上げ、下着を一気に引き下げた。
魔力の糸が、まるで濡れた触手のように這い回り、少年の陰茎に熱く絡みついてくる。
その感覚——淫らな魔力に呼び覚まされて、何も拒むことが出来ない。
シャツの隙間から侵入する魔力の糸が、下腹から上半身までを舐め回す。
わずかに尖る、その乳首の突起までを探りあてられて、少年は思わず喘いだ。
「ええ、私はただの従者のクラレンスです、半血のルシエル坊ちゃま」
すでに熱く濡れた秘部を、ルシエルの硬く張り詰めた先端に押し当てる。
「そう言う貴方も、公爵家の——ただの側室の子。それ以上でも、それ以外でもない。
ほら……こんなにガチガチに勃起してるくせに、何を偉そうにおっしゃるんですか」
「んあッ……止めろ、クラレンス!!」
その瞳にまったく感情を見せていないのに、濃く生え揃った赤い髪と同じ陰毛の奥に、てらてらと甘い蜜を光らせていた。
「これ以上、俺に何かしたら……姉上に申し上げる……!お前など、姉上はすぐ処断される……やめろ。今すぐ!!」
ルシエルは顔を背け、歯を食いしばって叫んだ。
「やめろ……! お前みたいな女に……触られるなんて……! 死んでも嫌だ……!」
「私は、貴方の"教育"全権を、ベアトリチェ様にお任せ頂いた身なのですよ」
これ以上なく、冷たい言い方だった。
「もちろん、
ルシエルは顔を背けたまま、自分に行われている凌辱の始まりを見なかった。
しかし、下半身を呑み込むクラレンスという女従者の熱く濡れた肉の感触を、望まないまま……教えられていく。
「あっ……あ……っ……やめ……!」
頬にまで熱がこもり、瞼がぴくぴくと痙攣した。
「抜いて……抜いてくれ……おねがいだ……」
そうすることで、まだ取り返しがつくとすがるような——哀願の声だった。
女が、一気に体重をかけて少年の腰までえぐり抜いた。
「ああ…………っ……」
女のように情けない声をあげて、ルシエルは体を震わせた。
「抜け……と仰られましたが、ルシエル様の……なんと申し上げましょうか。
あなたの
クラレンスは、きびしい教育係だった。
自分の役割を知っているつもりで、何もその立場を理解していない……この美しくも哀れで、生意気な少年に、"わからせ"てやらなければならなかった。
ルシエルの黒く艶のある後ろ髪を掴み、強引に腰の律動を深めた。
快楽が、みだらな音を立てて泡立つ——
「嫌いだ……お前なんか、大嫌いだ……!!」
まだ逃れようと、固定具に絡め取られた両手首を捻った。
「残念ですが。これから数分、私の膣を使って
クラレンスは腰を一気に沈めた。
「ああ……っ!だめ……だめだ……ばか!……本当に抜け……」
ぐちゅぐちゅと音を立てて、熱くぬるついた肉壁が、ルシエルの陰茎を根元まで、一瞬で咥え込む。
顎下を震わせて耐えているルシエルの反応を見やりながら、クラレンスは片手で自分の上着の前をはだけていく。
胸当てに押しつぶされていた白い乳房を開放し、そのままルシエルの眼前にさらした。
「また、硬くなりました。嫌がっているのに、不思議ですね。おちんちんの方が素直ですよ、
狭い内部が容赦なく締め付け、とろけた肉襞が絡みついてくる。
ルシエルは体を激しくよじり、喉を反らして叫ぶ。
「あぁっ……! 抜け…っ……!くそっお前なんか……大嫌いだ……!殺してやる……!!」
クラレンスは冷たく微笑み、腰を激しく上下に振り始めた。
吐息はもらさなかったが、わずかに頬だけが艶めき、上気していた。
内部の熱い肉がルシエルのものを締め上げ、襞が波打つように蠢いて、根元から先端までをしごき立てる。
まだ成熟した女性と呼ぶには若すぎる外見であっても、クラレンスの女性の部分は、すでに重く蜜を含んでいた。
最奥に何度も叩きつけられるたび、子宮口が先端を強く押し潰し、ルシエルは涙を浮かべて喘ぎながら、まだ弱々しい抵抗を続けていた。
「——クラレンス、頼む!もう、やめてくれ……もうこれからは、あの階上には行かない……約束するから……!
本当だ、お前の……言うことを全部きく……!だから、もう……抜いてくれ……許してくれ……」
後の魔王ルシエル卿は、今はただ……半血の哀れな少年にすぎなかった。
「んあっ……!やめて……もうやめてくれ……」
女従者は冷たく、彼女の若い主人を見下ろしていた。
「なんてみっともない。泣き虫の、甘ったれたガキだこと。
これでは、公爵家の男とはとても呼べません。クラレンスが、矯正して差し上げます」
その唇に、はっきりと嘲笑の色を浮かべて——
「私のやり方で、たっぷり可愛がってあげますわ。覚悟なさい、半血のルシエル坊ちゃま」