※この作品はR-18です。

半血魔王のクロニクル ~黒き貴公子シリーズ総集編~   作:古弥須 凱

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8話 すべての根源

ルシエルは、声を震わせて泣いていた。

 

その魔力で彼を圧倒するクラレンス相手に、何も抵抗する術を持たない少年の彼は——泣くことしか出来なかった。

 

ただその屈辱に耐えきれず、あふれる涙が止まらない。

 

しかしもう、この強制的な快楽——

甘く蕩けるように彼を咥え込む、女従者クラレンスの肉体からは、すでに逃れられなかった。

 

「今さら何を言っても、もう遅いでしょう、ルシエル様。

あなた様は、私の忠告を無視なさったのです。わたしに、逆らった。

私の言うとおりになさい。力を抜いて、私の動きに委ねて……」

 

口調は少し優しくなったが、クラレンスの腰の動きは、更にめちゃくちゃに激しくなった。

 

「だめ……だめだ……!!」

 

「なんとも情けない声ですね、ルシエル様。可哀想なおちんちんが、私の奥でビクビクと震えていますよ」

 

汗にまみれ、顎先をわずかに上下し始める、ルシエルを眺めていた。

 

「私を大嫌いだとおっしゃった。

……死ぬほど嫌いな私の膣のなかに、精液をぶちまけたいんですね……そんなに泣いてどうするんですか。

 

そのくせ、一滴のこらずおちんちんの中身を排泄(だ)したがっている」

 

クラレンスの腰がさらに激しくなる。

 

ぬるぬるとした愛液に濡れて、ルシエルの陰茎が上下にしごき抜かれていく。

 

「ほぉら……ルシエル坊ちゃまのおちんちん、気持ちいいでしょう♡私のお(・)マ(・)ン(・)マ(・)ン(・)のお味はどうですか?」

 

「くそッ……死ね!死ね!お前など、殺してやる!!」

 

「まだそんな口を利く元気はあるんですね、クソガキの坊ちゃま。でもこれでも我慢できますか?」

 

「ん……おおッ……や、やめろ……!!」

 

女従者が、わざと窄める膣圧に背筋までがぞくぞくと震えた。

 

肉と肉を打ちつけ合う、生々しい音だけが残酷に響き、ルシエルの思考は靄がかったように途切れがちになっていた。

 

クラレンスの烈しい腰使い、その律動(リズム)に抗うことも出来ず、彼女の粘膜にねっとりと包み込まれた、少年の陰茎がビクビクと震える。

 

「やめろ……!ああああっ……出したくない、お前など大嫌いだ」

 

女従者は、ただ低く笑った。

 

ルシエルの耳元で、冷たく残酷に言葉を浴びせ続ける。

 

「抵抗しても無駄ですよ。

ルシエル様の……可哀想なおちんちんはこのまま、死ぬほど嫌いな私の中にぜんぶ出すしかないのです。

 

ほら……もっと奥まで突き刺して……大嫌いな女の膣内(なか)に、全部吐き出して……射精(イキ)なさい。……どうせ我慢できっこないので」

 

ルシエルの腰が、勝手に跳ね上がる。

 

心では拒みたいのに、拒むことを許されない。

 

しかし、もうルシエルの若い肉体は、拒む術そのものを失っていた。

 

禁欲で限界まで溜め込まれた欲望が、一気に噴き出そうとしていた。

 

「ああッ……殺してやる!絶対に……お前を殺してやる……!クラレンス……お前など……大嫌いだ!!」

 

固く目をつぶったままで、うわごとのように少年が吐き捨てるのを、残忍な女従者は満足気に見下ろす。

 

汗まみれの黒髪の上から、彼の耳にぴったりと唇をつけて囁いた。

 

「——ほらこのまま、わたしのまんこの中でたっぷり、おもらしをしなさいな、半血のルシエル坊ちゃま。

 

貴方は、自分を哀れみながら手コキするだけの、甘えん坊のガキなんです。

 

いつも……一人でシコシコしごき出していた、あなた様の特濃のおちんぽミルクを、今日は私のま(・)ん(・)こ(・)で飲み干してあげましょう」

 

「や……めろ……」

 

甘く蕩かされ、声にならない喘ぎをもらしながら、かろうじて耐えていた。

 

「なんて情けないお顔……。

お姉君がみたら、きっとがっかりなさることでしょう。

ご自慢の弟君が、まるで女みたいに泣いて、ちんぽを熔かされてよがっているんですから」

 

美しい姉君——ベアトリチェの名前を出されて、さらに恥辱の感情が昂った。

 

こんな惨めな自分——クラレンスに辱められ、犯されながら快楽に悶える己の姿を、ベアトリチェには知られたくなかった。

 

「あ……ああッ……やめてくれ!こんなの……もう、もう……あッああ……!」

 

今すぐにも、体の奥底からすべての熱い精を、クラレンスの膣内(なか)に放ちたかった。

 

「だめ……出る……出てしまう……! やめ……やめてくれ……!イヤだ……嫌だっ……!」

 

「これ以上、我慢しても意味がないです。出していいですよ。

 

……坊ちゃまの濃ぉい、おちんぽミルクの、最後の一滴まで……抵抗しながら、泣きながら、情けない男の子として、……ほら、はやく——」

 

クラレンスが、腰を深く落とした。

 

もはや、容赦するつもりもなかった。

 

途切れることなく、艶めかしく上下する濡れた交接部。

 

その激しい抽送(ピストン)で責め立てられながら、悶え苦しむルシエルの顔の前で、豊満な白い乳房が上下に振り立てられ、甘い肌の匂いが漂う。

 

「あ……!お願い……だ。クラレンス、これ以上もう……で、出て……」

 

魔性の者同士の、烈しい性愛(セックス)でありながら、その行為は一方的な凌辱でもあった。

 

「ほら、いい子だから。私のおまんこの中で、好きなだけ、射精(どぴゅどぴゅ)しなさい。気持ちよくて、もう我慢できないでしょう?」

 

残酷な煽りことばと共に、全力でルシエルを締め上げた。

 

熱い肉の悦びが、ルシエルから思考を奪い、全てを白く塗りつぶし、内側から出口を求めて爆(は)ぜようとしている——

 

もう、耐えられなかった。

 

「あああああっ……!!だめ……嫌だっ……!出る、で……でる……もう……出る———!」

 

女従者は、残酷に笑った。

 

「ほぉら、ルシエル坊ちゃま♡

クラレンスお姉さんのおまんこに、いーっぱい、しーしー出してね♡」

 

突然、クラレンスはその言葉だけを甘やかすように——彼の耳元で囁いた。

 

それが、ようやく与えられた快楽の出口、ルシエルへの"射精許可"だった。

 

あ、と短く言葉にならない音だけが、少年の唇から漏れた。

 

気がついた時には——

 

「あああ——イ……くッ……」

 

ルシエルは体を激しく痙攣させ、屈辱のなかで、ただ、絶頂していた。

 

残酷な女従者に犯され、その熱い白濁をすべて、容赦なく放ち切るまで——

 

何度も、何度も、脈打つように大量の精液を、みじめに噴き出しながら果てた。

 

「あっ……あっ……!!」

 

顎を上げ、歯を食いしばりながら——それでいて、その強烈な快楽に、ただ身を委ねることしか出来ない。

 

ルシエルは涙を流しながら、まだなにか……彼には拒めるものがあるはずだと信じていた。

 

しかし、少年の体は勝手に腰を突き上げ、最後の一滴まで、クラレンスの膣内(なか)にしごき出されていた。

 

すべてを奪われ、ルシエルには何も——残らなかった。

 

クラレンスは最後まで腰を落としたまま、ルシエルの射精を静かに、しかし貪欲に受け止める。

 

「ああ……びゅーッ♡って出てる……。

初めてにしては上出来です、半血のルシエル坊ちゃま。ちゃんと膣内(なか)に射精出来ましたから」

 

女従者の鍛えられた筋肉の内部が痙攣するように締め付け、まだ脈打つ陰茎を根元まで絞り上げた。

 

んおおッ……と短く呻いて、美しい少年が白い背を反らして反応する。

 

「すごい量……たっぷりお漏らしして、気持ちよかったでしょう。

偉そうに言うわりには、まるで女の子のようによがり狂っていました」

 

やがて動きを止めると、女従者は無表情でルシエルの涙に濡れた頰を指で拭い、冷たい声で囁いた。

 

「もう、この快楽をわすれられないはずです、我が君(マイロード)。

きちんと私の指示に従うのであれば、これからは膣でもご奉仕いたしましょう」

 

「………………」

 

ルシエルはぐったりと座席に沈み、クラレンスの熱い内部にまだ繋がれたまま、嗚咽を漏らすことしかできなかった。

 

ルシエルは、屈辱のなかで、彼の”初めて”を奪われていた。

 

陰茎はまだ、ビクビクと震えている。

 

死ぬほど大嫌いな——クラレンスに犯され、感情もなくただ精液を吸い出された事実を、痛いほど思い知らされていた。

 

冷酷で残忍な……彼を支配するために付けられた女従者が、静かに嘲笑(わら)っていた。

 

ベアトリチェに忠誠を誓い、彼女が溺愛する弟君の肉体を"管理"する、きびしい教育係。

 

のちに、冷酷で残忍な魔王として畏怖され、数多(あまた)の女たちを犯し、性的に支配したルシエル卿も……今の彼は、ただのか弱い、魔族の少年にすぎなかった。

 

そして、初めて覚え込まされた快楽の味……。

 

これからの彼の人生を縛りつづける、終わりのない渇望、肉欲の飢え——

治まることのない下半身の疼きの残滓を、ルシエルはくりかえし反芻していた。

 

——屈服させられ、奪われ尽くした。

 

この忌まわしい経験を「嫌悪」し続けるが故に、後(のち)のルシエルもまた、誰かを屈服させ、奪い尽くすことでしか満たされなかった。

 

少年の日に経験した、この昏い性愛——凌辱の記憶が、魔王ルシエルという男の、すべての根源だった。

 

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