半血魔王のクロニクル ~黒き貴公子シリーズ総集編~ 作:古弥須 凱
ルシエルは、声を震わせて泣いていた。
その魔力で彼を圧倒するクラレンス相手に、何も抵抗する術を持たない少年の彼は——泣くことしか出来なかった。
ただその屈辱に耐えきれず、あふれる涙が止まらない。
しかしもう、この強制的な快楽——
甘く蕩けるように彼を咥え込む、女従者クラレンスの肉体からは、すでに逃れられなかった。
「今さら何を言っても、もう遅いでしょう、ルシエル様。
あなた様は、私の忠告を無視なさったのです。わたしに、逆らった。
私の言うとおりになさい。力を抜いて、私の動きに委ねて……」
口調は少し優しくなったが、クラレンスの腰の動きは、更にめちゃくちゃに激しくなった。
「だめ……だめだ……!!」
「なんとも情けない声ですね、ルシエル様。可哀想なおちんちんが、私の奥でビクビクと震えていますよ」
汗にまみれ、顎先をわずかに上下し始める、ルシエルを眺めていた。
「私を大嫌いだとおっしゃった。
……死ぬほど嫌いな私の膣のなかに、精液をぶちまけたいんですね……そんなに泣いてどうするんですか。
そのくせ、一滴のこらずおちんちんの中身を
クラレンスの腰がさらに激しくなる。
ぬるぬるとした愛液に濡れて、ルシエルの陰茎が上下にしごき抜かれていく。
「ほぉら……ルシエル坊ちゃまのおちんちん、気持ちいいでしょう♡私の
「くそッ……死ね!死ね!お前など、殺してやる!!」
「まだそんな口を利く元気はあるんですね、クソガキの坊ちゃま。でもこれでも我慢できますか?」
「ん……おおッ……や、やめろ……!!」
女従者が、わざと窄める膣圧に背筋までがぞくぞくと震えた。
肉と肉を打ちつけ合う、生々しい音だけが残酷に響き、ルシエルの思考は靄がかったように途切れがちになっていた。
クラレンスの烈しい腰使い、その
「やめろ……!ああああっ……出したくない、お前など大嫌いだ」
女従者は、ただ低く笑った。
ルシエルの耳元で、冷たく残酷に言葉を浴びせ続ける。
「抵抗しても無駄ですよ。
ルシエル様の……可哀想なおちんちんはこのまま、死ぬほど嫌いな私の中にぜんぶ出すしかないのです。
ほら……もっと奥まで突き刺して……大嫌いな女の
ルシエルの腰が、勝手に跳ね上がる。
心では拒みたいのに、拒むことを許されない。
しかし、もうルシエルの若い肉体は、拒む術そのものを失っていた。
禁欲で限界まで溜め込まれた欲望が、一気に噴き出そうとしていた。
「ああッ……殺してやる!絶対に……お前を殺してやる……!クラレンス……お前など……大嫌いだ!!」
固く目をつぶったままで、うわごとのように少年が吐き捨てるのを、残忍な女従者は満足気に見下ろす。
汗まみれの黒髪の上から、彼の耳にぴったりと唇をつけて囁いた。
「——ほらこのまま、わたしのまんこの中でたっぷり、おもらしをしなさいな、半血のルシエル坊ちゃま。
貴方は、自分を哀れみながら手コキするだけの、甘えん坊のガキなんです。
いつも……一人でシコシコしごき出していた、あなた様の特濃のおちんぽミルクを、今日は私の
「や……めろ……」
甘く蕩かされ、声にならない喘ぎをもらしながら、かろうじて耐えていた。
「なんて情けないお顔……。
お姉君がみたら、きっとがっかりなさることでしょう。
ご自慢の弟君が、まるで女みたいに泣いて、ちんぽを熔かされてよがっているんですから」
美しい姉君——ベアトリチェの名前を出されて、さらに恥辱の感情が昂った。
こんな惨めな自分——クラレンスに辱められ、犯されながら快楽に悶える己の姿を、ベアトリチェには知られたくなかった。
「あ……ああッ……やめてくれ!こんなの……もう、もう……あッああ……!」
今すぐにも、体の奥底からすべての熱い精を、クラレンスの
「だめ……出る……出てしまう……! やめ……やめてくれ……!イヤだ……嫌だっ……!」
「これ以上、我慢しても意味がないです。出していいですよ。
……坊ちゃまの濃ぉい、おちんぽミルクの、最後の一滴まで……抵抗しながら、泣きながら、情けない男の子として、……ほら、はやく——」
クラレンスが、腰を深く落とした。
もはや、容赦するつもりもなかった。
途切れることなく、艶めかしく上下する濡れた交接部。
その激しい
「あ……!お願い……だ。クラレンス、これ以上もう……で、出て……」
魔性の者同士の、烈しい
「ほら、いい子だから。私のおまんこの中で、好きなだけ、
残酷な煽りことばと共に、全力でルシエルを締め上げた。
熱い肉の悦びが、ルシエルから思考を奪い、全てを白く塗りつぶし、内側から出口を求めて
もう、耐えられなかった。
「あああああっ……!!だめ……嫌だっ……!出る、で……でる……もう……出る———!」
女従者は、残酷に笑った。
「ほぉら、ルシエル坊ちゃま♡
クラレンスお姉さんのおまんこに、いーっぱい、しーしー出してね♡」
突然、クラレンスはその言葉だけを甘やかすように——彼の耳元で囁いた。
それが、ようやく与えられた快楽の出口、ルシエルへの"射精許可"だった。
あ、と短く言葉にならない音だけが、少年の唇から漏れた。
気がついた時には——
「あああ——イ……くッ……」
ルシエルは体を激しく痙攣させ、屈辱のなかで、ただ、絶頂していた。
残酷な女従者に犯され、その熱い白濁をすべて、容赦なく放ち切るまで——
何度も、何度も、脈打つように大量の精液を、みじめに噴き出しながら果てた。
「あっ……あっ……!!」
顎を上げ、歯を食いしばりながら——それでいて、その強烈な快楽に、ただ身を委ねることしか出来ない。
ルシエルは涙を流しながら、まだなにか……彼には拒めるものがあるはずだと信じていた。
しかし、少年の体は勝手に腰を突き上げ、最後の一滴まで、クラレンスの
すべてを奪われ、ルシエルには何も——残らなかった。
クラレンスは最後まで腰を落としたまま、ルシエルの射精を静かに、しかし貪欲に受け止める。
「ああ……びゅーッ♡って出てる……。
初めてにしては上出来です、半血のルシエル坊ちゃま。ちゃんと
女従者の鍛えられた筋肉の内部が痙攣するように締め付け、まだ脈打つ陰茎を根元まで絞り上げた。
んおおッ……と短く呻いて、美しい少年が白い背を反らして反応する。
「すごい量……たっぷりお漏らしして、気持ちよかったでしょう。
偉そうに言うわりには、まるで女の子のようによがり狂っていました」
やがて動きを止めると、女従者は無表情でルシエルの涙に濡れた頰を指で拭い、冷たい声で囁いた。
「もう、この快楽をわすれられないはずです、
きちんと私の指示に従うのであれば、これからは膣でもご奉仕いたしましょう」
「………………」
ルシエルはぐったりと座席に沈み、クラレンスの熱い内部にまだ繋がれたまま、嗚咽を漏らすことしかできなかった。
ルシエルは、屈辱のなかで、彼の”初めて”を奪われていた。
陰茎はまだ、ビクビクと震えている。
死ぬほど大嫌いな——クラレンスに犯され、感情もなくただ精液を吸い出された事実を、痛いほど思い知らされていた。
冷酷で残忍な……彼を支配するために付けられた女従者が、静かに
ベアトリチェに忠誠を誓い、彼女が溺愛する弟君の肉体を"管理"する、きびしい教育係。
のちに、冷酷で残忍な魔王として畏怖され、
そして、初めて覚え込まされた快楽の味……。
これからの彼の人生を縛りつづける、終わりのない渇望、肉欲の飢え——
治まることのない下半身の疼きの残滓を、ルシエルはくりかえし反芻していた。
——屈服させられ、奪われ尽くした。
この忌まわしい経験を「嫌悪」し続けるが故に、
少年の日に経験した、この昏い性愛——凌辱の記憶が、魔王ルシエルという男の、すべての根源だった。