※この作品はR-18です。

半血魔王のクロニクル ~黒き貴公子シリーズ総集編~   作:古弥須 凱

89 / 97
11話 罪と悦び

ルシエルは夢中で彼女を抱きしめ、細い体をベンチに押し倒した。

 

両手で彼女の肩を押さえつけ、強引に唇を重ねつづけた。

 

リーザは抵抗した。

 

「や……なにするの……ルーク……!」

 

しかしルシエルは、その抵抗の意味が理解できていなかった。

 

彼はただ、夢中だった。

 

男らしい騎士となり、人間の王女である彼女にプロポーズする。

 

物語で描かれた、あの美しい姫君のように、リーザは彼を受け入れ、愛し、すべてを捧げて、永遠にルシエルのものになる。

 

クラレンスが彼を抑えつけ、無理やりに快楽を与えたときは違う、初めての衝動的な欲求が、ルシエルの中に燃え始めていた。

 

「リーザ、俺のものになれ」

 

リーザの瞳に、恐怖の色が浮かぶ。

 

「ルーク……やめて……」

 

白い手を突き出して、彼の顔を押しのけようとする。

 

ルシエルは苛立った。

 

彼の手の方が大きく、彼の力のほうが強かった。

 

リーザの両手を、簡単に片手で掴んでベンチに押しつけ、唇を押しつけて黙らせた。

 

脚をばたつかせて逃れようとするリーザの裾をまくり上げ、下着のなかに指を這わせると、少女は突然びくんと固く身をこわばらせた。

 

「む……んんんっ……!」

 

リーザが、苦しげなくぐもった声をあげて抵抗する。

 

彼女はまだ、知らないのだ。

 

ルシエルを犯した女従者が甘い蜜を垂らし、彼を受け入れてきた”この部分”が与える悦びを、まだリーザは知らない。

 

その事実に、ルシエルの中の黒い情熱が湧きたった。

 

汚れを知らない王女の割れ目を残酷になぶり、その反応を確かめた。

 

親指で陰核(クリトリス)を包皮ごと剥きあげ、押しつぶすだけで、リーザは小さな悲鳴をあげて背を反らせる。

 

「んんっ……ん——!……ひ……やぁ……!」

 

痛みと恐怖に震えるリーザを、体ごと抑えつけた。

 

可憐に潤み始めた小さな花弁を残酷にこじ開け、中指を差し入れると、少しずつその固さがほぐれていく。

 

「いやぁ——!!やめて、ルーク……!お願いっ……」

 

必死に抵抗するリーザの両ひざを割り、ルシエルは自分の前をほどいた。

 

もうこれ以上は反り返ることないほど、腹まで彼の陰茎はそそり立っていた。

 

自分の手にためた唾を吐き、亀頭にたっぷりと塗り付けた。

 

「リーザ……なぜ嫌がる。お前が望んだんだ。俺のものになりたいと……」

 

激しい興奮で、あらゆる全ての感覚がおかしくなっているのに、声だけが不思議と低く冷静だった。

 

腰を深く沈め——ゆっくりと押し開き、体重をかけていく。

 

「ルーク……!……だめ!!」

 

1ミリずつ…1センチずつ……リーザのなかへ入っていくたびに、ルシエルの腿裏が熱く焼けるように震えた。

 

リーザの身体が、小刻みに震えていく。

 

「いやあああ……!!」

 

「大丈夫……ゆっくり入れてやるから……ほら……もう……半分まできた——」

 

やがて、リーザのからだは根元まで……ルシエルを受け入れていた。

 

いや、そうさ(・)せ(・)ら(・)れ(・)て(・)いた。

 

声も出せず、わずかに唇を開いたまま、ルシエルは無言で体を上下に律動させはじめる。

 

ただ、熱い呼気が漏れる。

 

彼を犯した女従者の、あの熱くとろけた食虫花のような女陰とは違って、リーザのそれはひたすらに固く、そして頑なだった。

 

だからこそ、なまなましい反応でルシエルの陰茎を受け入れ、擦りたてた。

 

さらに激しく腰を打ち付けて、ルシエルは固い肉をなぶる快楽にあえいだ。

 

「いやあっ……痛いわ……ルークお願い。もう……ゆるして……」

 

「ああ……リーザ、すごくいい……気持ちいい……」

 

彼女の両肩を掴み、夢中で腰を振った。

 

リーザは……涙をこぼしながら耐えていた。

 

白く剥かれた下半身は、ルシエルのはげしい抽送(ピストン)に貫かれ、もう逃げることは出来なかった。

 

「リーザ……もう奥まで……入ったぞ。俺たちはもう、一つだ……」

 

「………いや……いやぁ……」

 

「……見てみろ……俺たちは繋がってる……こんなに奥で………ああ…」

 

「だめ……こんなの……ひどい……」

 

「ひどくない……お前も気持ちいいはずだ、リーザ。もう濡れている……

女はこうされると気持ちいいんだ。もっと……俺が教えてやる」

 

「いやあっ……いたいわ……もう……ゆるして……動かないで……」

 

少女の苦しい喘ぎを聞きながら、もうルシエルは己の欲望が爆ぜるタイミングを待っていた。

 

「大丈夫だ、リーザ。お前は受け入れるだけでいい……すぐ、終わる……」

 

「お願い、痛いの……ルーク、もう抜いて……」

 

「……がまんしてくれ………もう俺も…早く出したい」

 

リーザが、恐怖に身をこわばらせた。

 

「——だ、だめ!!ルーク……!」

 

「……俺も、もう駄目だ……我慢できない……射精(だ)すぞ……このまま」

 

「やめて!!もう私は……あ、赤ちゃんができちゃう……!」

 

「俺たちはまだ子供だ……できっこない……心配するな」

 

リーザを固く抱きしめて固定し、めちゃくちゃに腰を突き上げた。

 

「……俺のせいじゃない……お前が気持ちいいから、もう我慢できないんだ……もう俺……出る……」

 

「だめ!!やめて……!ルーク、それだけは駄目!!」

 

首を振り、必死に身をよじる。

 

しかしルシエルの耳には、まったくその意味も、彼女の哀願も届きはしなかった。

 

射精への高まりに震え、必死に腰を振った。

 

グチュグチュと音をたてて泡立つリーザの割れ目を貫きながら、ルシエルは声を荒げた。

 

「ああ……出そうだ!」

 

「だめ!!ルーク!!お願いやめて……駄目!!駄目ぇ!!」

 

「俺もダメだ、もう射精(で)る……だすぞ、リーザ……ああっ……リーザのここに出してやる。俺の精で……満たしてやる」

 

「だめ!!ルーク!!お願いやめて……わたしの中に……しては駄目!!駄目ぇ!!私は王女なのよ……おねがい……中に出さないで……!!」

 

ほぼ泣き声の、哀願だった。

 

「おれも駄目だ……ああ……出る、出るぞ!リーザ!!リーザ!!」

 

「……いや……!こんなの、いやぁ……駄目ぇ!!!!!ルーク、お願い……!……いや!いやあっ!!

わたし、もう!……だめ!!こんなにされたら……もう駄目!!……いやああああぁ——っ!!!!」

 

彼女の長い悲鳴が聞こえた。

 

「ああっ……!リーザっ!!イク、イクぞ!!——お前の膣内(なか)でイク!!」

 

「嫌ぁぁぁあ!!だめ、駄目!!……許してぇ!!!」

 

ただ強くリーザの体を抱きしめたルシエルは——その時にはもう、少女の膣内ふかく、どくどくと脈打ちながら、射精していた。

 

「いやああああぁ——っ!!!」

 

その瞬間、全身が逆立つほど興奮し、ざわざわと怖気だった。

 

ひとことも……声すら出せないほどの、圧倒的な快感だった。

 

「————―!!!」

 

その悦びは、確かにルシエルが……彼が味わった初めての感覚だった。

 

ただ、思ったことが口に出た。

 

「…………出てる……お前の中に……」

 

「…………」

 

「リーザ……すごく良かった。」

 

「…………」

 

「ぜんぶ、出た……俺は満たされた。お前が受け入れてくれた……」

 

性の悦びに震えながら、リーザの膣から陰茎を引き抜くと、トロトロと大量の精液が溢れでた。

 

小さな肉襞が、まだ哀れに震えていた。

 

この過ちから自分が得たものと、失ったものの両方の重さを、まだ——この少年は知らなかった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。