※この作品はR-18です。

半血魔王のクロニクル ~黒き貴公子シリーズ総集編~   作:古弥須 凱

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14話 近親相姦 上

ルシエルが150歳になってから、数えて数年後。

 

ハデス公爵家は、表向きはかつてない繁栄を迎えていた。

 

ベアトリチェは190歳を間近に控えた、女盛りの美貌を誇り、プラチナブロンドを優雅に結い上げ、白銀の礼装に身を包むたび、魔界の誰もが息を呑む美姫将軍として称賛された。

 

そして、ついにその日が来た。

 

サタン王家より正式な婚約の勅命。相手は、サタン帝王の嫡子——アスモデール王子。

 

純血の王族と、旧き大公爵家の跡取り娘。

 

政治的にも、血統的にも、完璧な結びつきだった。

 

祝賀の宴が三日三晩続いた夜、ルシエルは本邸の最上階、ベアトリチェの私室に忍び込んでいた。

 

幻術で視線を欺き、空間をわずかに捻じ曲げて。

 

カーテンの奥、月光が差し込む寝台の上で、ベアトリチェはすでに裸だった。

 

その秘密のクレヴァスのなかに蜜を秘めて、美しい弟君の訪れを待ちかねていた。

 

豊満な白い乳房をルシエルの胸に押しつけ、プラチナブロンドの髪を彼の指に絡ませながら、甘く喘いでいた。

 

「ルーク……もっと、深く……」

 

ルシエルは姉の腰を掴み、容赦なく突き上げた。

 

魔界の姫将軍、麗しき武人として鍛え抜かれた白い肉体の、その熱く狭い内部が、ルシエルのものを締め付ける。

 

上下に抜き差しされるたびに、その甘い蜜に濡れた。

 

「ああ……もっとよ、ルーク。お前に全てをあげる。もっと深く……私を貫いて。全部お前のものにして」

 

「ビーチェ……お前は、俺のものだ……誰にも渡さない……」

 

激しい抽送の合間に、ルシエルは姉の耳元で低く呟いた。

 

かつて、ただ青白く華奢だった少年の肉体は、細身でありながらも鍛えられた若々しい筋肉の逞しさを纏い、美しい姉君を——その手に激しく抱いていた。

 

「ビーチェの全ては、俺のものだ」

 

ベアトリチェの媚肉が、さらに狭まりながら、弟君を締めつける。

 

そのまま、彼女が溺愛する弟の背中に激しく爪を立てた。

 

「ええ……私は、何もかもお前のものよ……ルーク。そしてお前も——永遠に私のものだわ」

 

その言葉を永遠に留めておく為であるかのように、ルシエルの唇が激しくベアトリチェのそれに重なった。

 

舌を絡め、粘膜を密着させ、したたる唾液をお互いに舐め合った。

 

(もっとだ、ビーチェ。もっと俺にくれ。——お前が欲しい。何もかも欲しいんだ)

 

すでに、美しい姉君の「秘密の恋人」となっているルシエルは、念話でただひたすらに彼女自身の愛を、そしてその美しい肉体が与える快楽を乞うた。

 

ベアトリチェの愛にすがりつき、その蜜を啜りながら、彼自身の中に阿片の毒のように蓄積していく……何かに突き動かされ続ける。

 

「あ……ルーク……激しい……もっと、もっと姉さまにお前のものを頂戴。奥よ、もっと奥まで……!」

 

ルシエルの激しい腰使いに、ベアトリチェは白い歯を鳴らして喘ぐ。

 

グチュグチュと音を立てて、二人の交接部がみだらに泡立ち、ルシエルの視ている前で、ベアトリチェの赤い粘膜が淫らにめくれ上がる。

 

「ああ……たまらない。もう我慢できない……姉上のこ(・)こ(・)に出したい……」

 

顎が自然と持ち上がり、押し寄せる射精の波に抗おうとしながらも、執拗に姉に求めた。

 

「だめよ……ルーク。私たちは姉弟(きょうだい)なの。約束したでしょう……

膣内(なか)には射精(だ)さないで」

 

艶かしく腰を使いながら、ベアトリチェが甘く囁いた。

 

「他のところなら、お前の好きな場所へ……私のどこに射精してもいい。でも、そこだけは許されないわ」

 

ルシエルは悶え苦しみながら、なお一層、その律動(テンポ)を強めた。

 

「いやだ、我慢できない。このまま射精したい。お前の中に注ぎたい……」

 

その美しい紫の瞳が、欲望に昏く、深く沈んでいた。

 

ベアトリチェが育て上げた自慢の弟君、彼女だけの愛玩少年は、いつしか彼女も知らないうちに、その底知れぬ欲望に猛り狂う、若き怪物(モンスター)に変容しつつあった。

 

「ビーチェ、お前のすべては俺のものだ。お前を愛してる——俺のすべてを受け入れてくれ……。お前の中に、ぜんぶ出したい」

 

その低い声は、もう幼さをどこにも残していなかった。

 

一人の男として、美しい弟君はベアトリチェの全てを求めていた。

 

ルシエルという少年——彼の持って生まれた玲瓏たる美貌が、完璧な公爵家令嬢として君臨してきたベアトリチェの何かを……確実に崩し始めていた。

 

「ダメよ、ルーク……私を壊さないで……私は……」

 

また唇を塞がれて、ベアトリチェは喘いだ。

 

美しい怪物(モンスター)の接吻が、彼女から最後の理性すら奪っていく。

 

魔界で最も古い一族……大公爵家の嫡子であり、気高い武人として振る舞ってきたベアトリチェの運命を狂わせた——魔性の少年。

 

美しい破滅。

 

——それこそが、彼女の弟、ルシエルが持って生まれた資質の全てだった。

 

(だめ……ルーク……私を女に戻さないで。お前の愛が私を固く締め付ける……もう……お前を拒めない)

 

公爵家の美しい姉弟——双頭の竜が絡みあい、その焔で激しくお互いを焼き尽くす。

 

禁じられた愛に悶え、焼き爛れる悦びに震えた。

 

固く眉根を歪めて——その時にはもう、ベアトリチェは白い乳房を振り立てて叫んでいた。

 

「だ……出して!!ルーク!姉さまの膣内(なか)に射精して……!!

もうどうなっても構わない……ただ、お前が欲しいの」

 

弟君の体が覆い被さり、ベアトリチェをきつく抱きしめた。

 

「ビーチェ……!お前の中が熱い……出してやる……ぜんぶお前の中に……!」

 

「ああっ……出してルーク……姉さまは悪い子なの……もっと痛くして……!お前のおちんちんで絶頂(イ)かせて……!」

 

弟君の亀頭が子宮口にまで突き込まれ、粘膜ごと潰れるようだった。

 

「あッ!ルーク!ルーク!だめ——姉さまもうイクッ……イク——!して!射精して!!姉さまの中に射精(だ)して!」

 

破滅を、自ら言葉に出して選んだ。

 

その瞬間、ベアトリチェは——白い肉体を震わせて達していた。

 

「ルーク……!!」

 

プラチナブロンドの髪に顔を埋めながら、滅茶苦茶に陰茎を突き立て、ルシエルが獣のように吠え——

 

激しく射精しながら、ビーチェ、とただ姉君の名を叫んだ。

 

陰茎からどくどくと注がれるルシエルの魔精は、いつまでも止まらなかった。

 

この美しい姉弟の血絆(きずな)は——淫欲の寝台(ベッド)のなかで抱き合い、口づけを繰り返しながら、夜毎に強く、密かに結ばれていた。

 

彼らはもう、後戻りする術を失っていた。

 

そしてもう——戻るべき場所すらも見失っていたのだった。

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