半血魔王のクロニクル ~黒き貴公子シリーズ総集編~ 作:古弥須 凱
アスモデールは、沈黙した。
「ベアトリチェ」
美しい婚約者の名前を呼んだ。
「——俺は、全てを赦す。
わが妻となり、俺に従い、魔界の王妃となれ」
息を詰めて硬直するベアトリチェを見下ろしながら、アスモデールは薄く笑った。
「心配しなくていい。——お前が囚われた罪の、ルシエルの影を、俺が消してやる。」
彼の指がベアトリチェの唇をなぞり、ゆっくりと下へ滑る。
乳房を掴み、強く揉みしだく。
「んあっ……!」
ベアトリチェの体が震えた。
「見ろ。これがお前の未来の夫の
アスモデールは、ゆっくりとローブの前を開いた。
黒い絹が滑り落ち、鍛えられた白い肉体が露わになる。
そして——その中心に、異様なほど長く陰茎がそそり立っていた。
(……こんな……長い……)
血醒めの儀を終えた130歳の時から、貴族令嬢として、数多の男を知ってきたはずなのに、今、目の前に現れたそれは、まるで別の生き物のように見えた。
血管が浮き上がり、先端はすでに透明な蜜を滴らせている。
アスモデールは無言で彼女の腰を引き寄せ、壁に押しつけた。
長い指が彼女の太ももを割り、片足を高く持ち上げる。
「過去を捨て、俺に全てを捧げて生きればいい。ベアトリチェ」
熱く脈打つ先端が、彼女の濡れそぼった秘裂に押し当てられた。
ベアトリチェは息を呑んだ。
「殿下……あっ……!」
次の瞬間——
アスモデールは容赦なく腰を突き入れた。
「んああああああっ!!」
長い肉棒が、一気に最奥まで抉り込む。
内部がかたく締め付け、熱い肉壁がアスモデールの陰茎を貪るように絡みつく。
「ああ……狭いな。よく締まる。中までよく鍛えているな、姫将軍よ……」
アスモデールは低く呻き、すぐに激しいピストンを始めた。
長い陰茎が、彼女の最奥を何度も何度も叩きつける。
ベアトリチェの豊満な乳房が激しく上下に揺れ、プラチナブロンドの髪が乱れ舞う。
「あっ、あっ、あああっ!!……!殿下…………!」
子宮を直接抉られる衝撃に、頭の中が真っ白になる。
彼女が甘く舐めまわし、その成長をめでてきた少年のそれとは、その硬さ、逞しさからして、全てが違っていた。
(ああ、だめ………こんなの………)
しかしその瞬間、子宮を突き上げる強烈な快楽に、思考が塗り潰された。
「んあああっ! 殿下の…………すごい……! 私……もう……!」
アスモデールは片手で彼女の腰を固定し、もう片手で乳房を鷲掴みにして激しく突き上げる。
長い肉棒が、彼女の内部を完全に形作るように何度も往復する。
ぬちゅぬちゅと蜜が泡立ち、結合部から白い泡が溢れ、太ももを伝って滴り落ちる。
「どうだ? お前の半血の弟より、俺のほうがずっと深いだろう?」
「あっ……! あぁっ……! ええ……殿下のほうが……ずっと……! 奥まで……届いて……!」
ベアトリチェはもう、抵抗する気力すら失っていた。
腰が勝手にくねり、秘肉がアスモデールの陰茎に吸い付くように締め付ける。
アスモデールはさらに速度を上げ、腰を打ちつけるたびに子宮口を叩きつける。
ぬちゅ……ぐちゅ……という淫らな音が、紅蓮の間に響く。
ベアトリチェの瞳はすでに蕩け、焦点が合わなくなっていた。
(……こんな……こんなの……初めて……)
頭の中が、真っ白になる。
彼女を抱くルシエルの姿が浮かぶたび、すぐにその長い陰茎の感触に塗り潰される。
常に異母弟を支配し、その肉欲を制御してきたベアトリチェは今、より強大な存在であるアスモデールに、まさに完全に支配されようとしていた。
(ルーク………)
「啼け。妃となる女は、こうして男を悦ばせるものだ。」
ベアトリチェの体が壁に押しつけられ、乳房が激しく揺れる。
「んあああっ!! いきます……!いく……!」
彼女は壁に爪を立て、背中を弓なりに反らして絶頂した。
愛液と小水が勢いよく噴き出し、アスモデールの下腿までを濡らす。
しかしアスモデールは止まらない。
さらに激しく、容赦なく腰を打ちつけ続ける。
「まだだ。俺が果てるまで啼き続けろ。」
「はんっ……! あっ、あっ、あああっ!!」
ベアトリチェは涙と涎を垂らしながら、つづけて高まり続ける。
ルシエルの名前を、もう呼ばなかった。
ただ、膣を貫き、犯し尽くすアスモデールの長い陰茎に、子宮を、すべてを支配されている感覚だけが支配していた。
「殿下……!私をもっと、もっと犯してくださいませ…………!
私の罪ごと……犯して……!」
ベアトリチェは全身を激しく痙攣させながら、甲高い嬌声を上げた。
「いく……いきます!!——あぁぁぁっ!!」
アスモデールは最後に深く突き入れ、熱い脈動を彼女の最奥に叩きつけた。
大量の白濁が、子宮に直接注ぎ込まれる。
彼女は完全に絶頂に果て尽くして、膝から崩れ落ちようとするのを、男の手にかろうじて支えられていた。
アスモデールはまだ彼女の中に埋めたまま、ゆっくりと耳元で囁いた。
「お前はもう、俺の妃となることを運命づけられた。
あの半血の弟の影など、二度と浮かばないだろう。」
ベアトリチェは涙を流しながら、恍惚とした表情で小さく頷いた。
「殿下……私……もう……」
アスモデールは満足げに笑い、彼女の顎を再び掴んで顔を上げさせた。
「あの
彼は、ベアトリチェの罪深い過去を、不問にすることを決めていた。
女を愛さないと言い放った、冷酷な王子が、唯一見せた慈悲なのかも知れなかった。
「お前は…破滅させるには惜しい女だ……
どうすべきなのかは、自分でもわかっているはずだ。
俺のものになれ、ベアトリチェ」
冷たく、アスモデールは言い放った。
「お前の
ベアトリチェは……答えなかった。
ただ、自らアスモデールの陰茎に唇を寄せ、残った白濁を丁寧に舐め取った。
紅蓮の間には、ただ静かな吐息だけが残った。
——しかしどれだけ激しく肉体を犯されても、ベアトリチェの中から、ルシエルの影は、消えていなかった。
それ故に、彼女は最愛の弟君との別離を決めなければならなかった。