ドMで引きこもりな私でも露出調教してくれますか? 作:わずみかん
どうする、どうすりゃいい……!?
綾子にあのパンツが見つかったらどうなるか。考えるまでも無い。そんなブツを持っていた俺はたちまち変態兄貴の烙印を押されこの家庭での地位は底に落ちるだろう。いや地位なんてどうだっていい。我が妹に軽蔑されちゃお兄ちゃん生きていけねぇぞ!?
だがかと言って風呂場から飛び出して阻止しようにも、そんな事をすれば今度は笹原の存在がバレる。そっちはそっちで大失態だ。全裸の笹原と同じ風呂に入っているだなんて知られたら、昔に『私ね、将来は兄ちゃんのお嫁さんになる!』なんて言ってた俺の妹が深く傷ついてしまう!
どうする。考えろ、考えろ俺!!
あのパンツが見つかってもダメ。この風呂場から出てもダメ。
っつう事は、かくなる上は……!
「綾子、ちょっと良いか」
「ん、どうしたの兄ちゃん?」
「そこにある服はな―」
言え! 言うんだ俺!!
「―お兄ちゃんのなんだ」
「…………」
動きを止めた綾子。それから静寂が続き……。
「兄ちゃん?」
「はい」
「これ、多分なんだけど女の子の服だよね?」
「……まあそう見えなくも無いな」
「それにちょっと臭いよ?」
「まあそう言う時もあるだろうな」
「そう言う時って?」
「つまり……だ。外に出たら汗かくだろ? お前と一緒だ」
「……ふーん」
すると妹は手を引っ込めて、黙々と自分の服を脱ぐと、それを洗濯機に放り込んだ。
「兄ちゃんって、そういう趣味だったんだ」
「うぐっ!!」
俺は頬を引きつらせながら、妹にかける言葉が見当たらずただその場が流れていくのを待つ。
「……あひゃ、あひゃひゃ」
すると、次第に妹は口から息を吐き出し、そして。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!! あーおかしいっ!! 兄ちゃんが女装趣味!! あひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
捩れるくらいに身を捻りながら、腹を抱えて大笑いしやがった。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!! あーダメ。涙が止まらない」
「う、うっせえな!! ほっとけよ!!」
「兄ちゃんってもしかしてあれなの? 何時まで経っても彼女ができないからって、自分で女の子の格好して慰めるような変態さんなのかなぁ?」
その挑発的な物言い。こいつ、俺の痴態を知って楽しんでやがる。
「まあでも無理もないよね。その歳で彼女も居た事ないんだもん」
「お前だって彼氏居ないだろうが!!」
「私はいいんだも~ん。スポーツに青春をささげるって決めてるんだし。遊んでる時間もないしね。それよりも日頃からずーっとゴロゴロしっぱなしで時間ならいくらでもある兄ちゃんが、まさか彼女も作らずにそんな事してたなんてね」
クソっ、やっぱり妹のこう言う態度にはいちいち腹立つな!
「そこも可愛いんだけどさ!!」
「兄ちゃん、口から本音漏れちゃってるよ?」
しまった!? 妹の前では厳格な兄で居ようとしてるのに!
「っ、いいからリビングにでも行ってろよ。父さんと母さん帰って来る前に飯だけは用意しとけよな」
「あいあいさー、あ、それとお父さんとお母さんにはこの事、ちゃーんと秘密にしてあげるからね。その代わり、今度は私にもお兄ちゃんの女装したところ見せてよね~」
綾子はそう言うと、タオルを一枚持って下着姿のまま脱衣所から出て行った。
「はぁ~……」
どうやら一時は凌いだようだ。俺の色んな尊厳と引き換えにだが。
「その、前田君……。ご、ごめんなさい……」
「まったく、お前が余計な事するからこうなったんだぞ?」
俺はもう一度ふぅ、と息を吐く。すると、目の前の笹原の髪の毛がふわりと揺れた。それを見て、改めて今の状態を思い出す。
「……すまん。すぐにどくから」
「別に、私なら気にしない、かも……」
すると笹原はぴとっと両手を俺の胸に添えて、そのまま俺の顔を下目使いに見つめてくる。やばい、これはマジで……。
「前田君のあそこ、大丈夫?」
既にびんびんに膨れ上がった俺の竿は、擦りつけんばかりに笹原の割れ目に当たっていた。
笹原の姿勢は俺の竿にまたがるようになっている。そのため俺の竿が上へと立ち上がろうとする勢いを笹原の股が押さえつけている形だ。そのせいで亀頭の先から根元に至るまで、その皮の上の部分で笹原の生肌の感触をこれでもかと感じ取れる。
「やっぱり私、前田君の体洗うね」
「い、いいよ! それに侘びのつもりなら無理すんな」
「別に、そんなつもりじゃないって言うか、むしろ……」
「むしろ? むしろなんだってんだよ」
「私がそうしたいって言うか、こういうシチュエーションも、その、興奮しちゃうっていうか……」
そう言うと、笹原の顔が一段と火照っていく。
「おま、何言って―」
「ね、お願い。私に少し、前田君にご奉仕させてくれないかな?」
「ご、奉仕だと……!?」
「う、うん。その、体を洗うだけだから。ダメ?」
こいつの目。きっとまた変な事を考えてる。
だがその表情に、俺の心臓が激しく高鳴っている事も事実だった。やっぱこいつ、色々と反則だ。
「……はぁ、分かったよ。その代わり少しだけだからな」
「ふふ、そうだね。大丈夫、前田君を満足させてあげるよ」
その言い方がいちいち卑猥なのはなんとかならないのか。
だが、まあ背中を流してタオルで擦る程度なら大して問題にはならないだろう。早く終わらせてこいつに着替えさせる方が先決だ。
「あひぃ!?」
不意に、にゅむっとした感触が俺の胸に広がる。
「おま、何して⁉︎」
「こうした方が、お互いに綺麗になれるでしょ?」
笹原は何時の間にか手にしていたボディソープを自分の体に塗りたくり、体ごと俺へ押し付けてきた。
笹原の胸がまるでスポンジのように泡立っている。それと同時に、俺の腰から首筋にかけて、笹原は胸を手で支えながら自分の体を使って俺の全身にその泡を広げていった。
「あ、うぉ……」
笹原が上下に胸を擦り付けてくる度に、その乳首の突起が俺の体の上で線を引くように引っかかる。
「こことかも、洗わないとだよね?」
すると笹原は俺の腕を掴み、そして強引に自分の胸の谷間へと押し込んだ。
「ん、ん……」
笹原の胸に挟まれた俺の腕は、その二つの柔らかな塊によって綺麗に泡をこそげ取られていく。そして笹原の胸は俺の腕の形に窪み、むみゅむにゅと形を柔軟に変えながら、さらに次々と胸の中で泡を生成した。
タオルで擦ったような摩擦も無く、だが不思議と汚れは落ちているような気がする。人の肌どうしで擦り合うと、どこか互いの肌同士がきめ細かに汚れを取り合っているような感じだ。
「次は反対だね」
俺の腕を放すと、今度は逆側の手を掴む笹原。
「お、おい。近いって……」
しかも今度は腕だけに留まらず、ぐっとその胸を肩にまで押し上げる。
「こっち側はたくさん付いてたから、ちゃんと取らないと」
笹原の胸が近い。有り得ないくらいに近い。
「うんしょ、うんしょ」
笹原は俺が首を引いて胸から少しでも距離を離そうとしていることなんてお構い無しに、ただ勢い良く胸を両手で挟みながら、肩から俺の首筋までグラインドさせる。
「うっ、ぐぅ」
すると、顔に近づいてきた胸が頬にぱちんと当たる。柔らかい。やっぱり、同じ人間とは思えないくらいに柔らかい。
「ご、ごめんね!」
「い、良いから。早く終わらせてくれ」
俺はその最中も必死に股間を抑えながら、なんとか顔が綻びないように我慢を続ける。
「次は背中だね」
笹原は一度立ち上がり、俺の背後へと回り込むと、さも当然かのようにその胸を俺の背中にも押し付ける。
「よいしょっと」
背中の感触で、胸の丸い形が大きく押しつけられているのが分かる。立体的だった胸はぺったりと平面的に潰れて、ゴシゴシと俺の体の汚れを落としていく。
「これくらいで大丈夫かな?」
しばらく上下運動をした笹原だったが、その動きを止めて背中から体を離す。その際に、変形していた胸は元の形へぷるんと戻り、アレだけ押さえつけられていたにも関わらず、その乳首の先まで見事につんと立たせた。
「もう満足だよ。これくらいにしよう……。汚れもいくぶんかは落ちただろうし、後は自分でやる」
「うーんと、ね」
すると笹原はまた俺の正面へと体を移すと、膝を曲げてぺたりと座り込んだ。
「ここが、まだだったと思うの」
「ここって?」
「だから、ここ」
笹原はそう言うと、おもむろに手を伸ばして、その指先で俺の亀頭をつんと突く。
「そ、そこは」
「ダメだよ? 前田君は綺麗好きなんだから。ちゃんと男の子のところも洗ってあげないと、お掃除終わらないよ?」
「くっ……」
やっぱりこいつにまともな行動を期待した俺が間違いだった。
こいつは、見てくれこそ美少女だが、その中身はスケベなおっさんと代わらないほどにどピンクな妄想で詰まっている。
「お、俺はもう出るぞ!」
「ダメ」
腰を上げようとした俺だったが、腰に笹原の手が回りこみ、そのままきゅっと押さえつけられる。
「うがっ!」
その勢いのまま後ろへ転倒すると、ゴンと床のタイルに後頭部がぶつかった。鈍い痛みが広がり、思わずそちらに手を回す。
「何するんだよ!?」
痛みと衝撃でいちどぎゅっと閉じた瞼をまた開かせると、その目先にあったのは笹原の顔だった。
俺、もしかしてこいつに押し倒されたのか?
「ダメだよ。前田君」
笹原の顔はやはり赤く火照ったまま、唇をほんの少し吊り上げている。その顔はただ微笑んでいるだけでなく、笹原の内にある性的な興奮まで滲み出ているかのような、そんなある種の獰猛で、淫靡な笑みだ。
「このままじゃ、私が満足できないの」
「おま、こんなところで……!」
「うん。だけど、ごめんね。やっぱり私は、どうしようもないくらいに変態さんみたい」
変態。そんな言葉でこいつを表して良いのかは疑問すらある。なにせ、こいつは初対面の男子に強姦紛いのフェラまでしてくるような女子だ。そんなあまりに非常識な人間を、果たして変態だなんて有り触れた言葉で表しても良いものなのか?
笹原の顔。その向こう側には風呂場の天井がある。そこに取り付けられた照明の光が俺の方へと降りかかるが、笹原の頭から垂れ下がった長い黒髪がまるでカーテンのようにその光を遮っていた。
「それじゃあ、いくね」
しばらく俺の顔を見下ろしていた笹原だったが、その顔をすっと引っ込めたかと思うと同時に俺の股間部へと手を回す。
「っん……!!」
さらっとした手先が俺の竿に触れる。その感覚は、どうしようもないくらいに不気味で、慣れなくて、そして俺の心を無理やりに高ぶらせた。
「ん、んちゅ」
笹原は手で顔にかかった髪を横へ流すと、その唇を俺の亀頭へと当てる。