ドMで引きこもりな私でも露出調教してくれますか? 作:わずみかん
ついに二人を連れて公道へ出る。
首輪にリードを着けて、そのリードに連れられながら歩く二人の姿は他からどう見えているのだろうか。そんな事を想像し、直ぐに無駄だと掃き捨てる。
時間帯的には少し涼しくなってきたとは言え、この時期に厚手のコートなんて着て、しかも下半身には何も穿いておらず、それどころか近づいて見ればモーター音をさせながらクネリ動くバイブの一部が見えるのだ。そこまで見られてしまえば、こいつらが立派な露出狂の変態だなんてことは一目で分かってしまう。
後ろを振り返るまでもなく今の自分たちの状況を把握した俺は、随分と静かなまま背中を歩く二人を意識したまま、しかし足も止めずに住宅地の生活道路をひた進んだ。
とうとうここまで来てしまった。空気が痛い。胸が熱い。肌は日焼けしたみたいにジンジンと軋む。
しかしそれは俺以上に後ろの二人が感じている事だ。だからこそ先ほどからその刺激を堪能するかのように口を閉ざしているのだろう。
静かな夜だ。虫の声まで聞こえる。
俺達はそんな住宅街を深々と歩く。前には等間隔で並んだ街灯があり、その下を過ぎると少しの間、二人の姿が夜から暴かれて確実に白日のもとに晒される。その度に俺は心臓を唸らせながら息を飲む。そうしながら、三人で露出の時間を共有しながら超えていく。
「私達、本当に見られちゃうかもしれないんだね」
住宅街をしばらく歩いたところで、笹原がそう口にする。
慣れというものが必ずしも心の抑揚を留めるように働くとは限らない。現に俺は、これまでの露出調教の中でも飛び切りに鋭い緊張をこの身に感じていた。そしてそれは笹原にしても同じで、だからそう呟いたのだろう。
最初に外へ出た時もこうしてローターを繋いだまま家の外へ出たが、それは笹原の発作によってすぐに終わった。二回目は俺自身に露出の緊張感を味わうほど心の余裕も持てなかったし、三回目は『笹原の恐怖症を直すため』と言う大義名分が先にあった。それ以降はなにより地元ではなかったし、どこか緊張は薄まっていた。
しかし今は違う。
誘われた形とは言え、自ら進んでこいつらを外へ連れ出し、何より普段歩いている道を見ながらの露出調教だ。それは日常と言う不文律と隣り合わせだということで、すぐ近くに破滅が見えるところでの綱渡りである。
日常に近ければ近いほど、露出は深みを増す。その醍醐味を、俺は今になってようやく実感したのだ。
「私は先輩となら、どこでだって裸になれちゃいますよぉ?」
「うっせえ駄犬ども。少しはらしくしろってんだ」
しかしそんな緊張感も杞憂に、俺達はついに生活道路から国道沿いまでたどり着いた。
「この時間でも帰りのリーマンとか学生はわりと居るもんなんだがな。誰ともすれ違わなかったのは幸か不幸か。でもまあ、ここからだよな……」
露出の興奮に胸を高鳴らせながら、俺達は路地から国道沿いの歩道を覗き見る。
この先の国道はそこまで大きな道じゃない。だから駅前のような人だかりは無いが、しかしそこでは当然に車が行きかい、人通りもまばらではあるが確実にある。
「い、今から、この道に出るの……?」
「怖いか?」
「ううん、そうじゃないけど……」
歯切れ悪く笹原はそう言うと顔を俯かせた。
様子がおかしいのは何時もの事だが、どうも乗り切れない感じだ。そいつの理由を俺は考えて、ふとある点に思考が向く。
「……分かったよ」
俺はそう言うと渋々な顔でリードを手から離した。
何時もなら目にハートでも浮かべながらニタニタとした顔でその瞬間を待ちわびそうな笹原が、しかし今では心配そうにしょぼくれている理由。それは俺だ。
ここまでして、そしてここまで来て煮え切らない理由。そいつは笹原が俺の身を案じてしまっているからに他ならない。
「ったく、そういう事は俺が考えるからいいんだよ」
「で、でも」
「そんなんじゃ俺の方が煮え切らないぜ。折角ここまで付き合ってやってんのにさ」
笹原は自分達のワガママで俺を付き合わせて、もしもそれが切っ掛けで騒ぎになった時の事を考えている。
どこまでも呆れ返るぜ。自分達はその破滅こそを興奮してるってのに、他人の事となれば我先に不安に覚える。
でも、まぁ……。それだけ、今の俺達の関係は一筋縄ではいかないってことか。
「心配要りませんよ、笹原先輩。先輩ならきっと私達を美味しく使ってくれますから。なんなら私は今晩のオカズに使われたって構いません。寧ろ光栄ですぅ!」
「お前なぁ……」
「それに、ふふっ。今まで先輩が誰かを不幸にしたことがありましたか?」
「……ううん」
笹原は鈴谷に諭されて、小さく首を振った。
「そいつはありがたいお言葉だが、こういう状況で言うセリフでもねえだろ」
「つい、ですよ先輩。だって先輩は私達の大切な人なんですから」
「ちょ、ちょっと真昼ちゃん!?」
「……ったく、この異常な状況でも普段のノリを忘れない辺りがお前らだよやっぱ」
この先は人通りも目つきも多い。そこをリードを持ったまま行ったんじゃ流石にマズイか。
野外露出の真骨頂とは、破滅と隣り合わせの状況をいかにギリギリまで、そして長く保たせるかだ。それが危険であればあるほど興奮は高鳴り、同時にリスクも増していく。
無謀と露出は違う。だから俺が上手くコントロールするしかない。ここから先は一歩でも足を踏み出せば、間違いなくこいつらは人目につく。
「リードはコートの内側に入れとけ。それとなく出るぞ」
俺はそう二人に言葉を飛ばし、そして手元で合図を出すと、せーので国道沿いへと出て行く。
『ドクンッ!』
「っ……!」
即座に、誰かに背中を強く押されたみたいな衝撃が心臓を貫く。否、勿論本当に押されたわけではない。それだけ強い緊張感が、高波のように体を蝕んでいるのだ。
今のところこちらにまだ目は向いていない。だが、視界には常に数人の通行人が居る。その上、横ではスピードを出しながら走り去る車が十数秒に1台のペースで通り過ぎていく。
俺達からは気づいてないだけで、誰かから見られていることは確実だ。つまり、今の俺達の様子を、他の誰でもない、あるいは特定の誰かに見られてしまっていると言う事になる。
「はぁ、はぁ……!」
それは俺の息遣いではなかった。俺は寸前のところでなんとか呼吸を保っている。
「うぅ、はぁ……はぁ……!」
嬌声にも似た甘い声を出しながら、息を吸っては吐いている。そいつはまるで極寒の地にでも居るように、深く煙たい息を口から吐き出していた。
「前田君、私、私ね、もう、もぅ……!」
「まだだ。まだ我慢してろ」
「でも、こんなの初めてなの……。胸がね、きゅっとなるんだ。だけどそれだけで、からだがぎゅうぎゅうに締め付けられてるみたいに震えるの」
俺は後ろを振り返る。すると笹原が今にも泣きそうな顔で自分の身体をぎゅっと両手で抱きしめていた。
「私、私ね。ずっとこうしたかったの。だから、私……!」
「……そいつは良かったよ」
今だって全身にローターに膣内ではバイブだ。そいつで全身感じながら、いまだって絶頂の寸前だ。
そもそもが笹原カンナの性癖が膨れ上がった結果で、こいつがろくでもない変態だからこそ行きついた場所だ。そいつに巻き込まれた俺はやっぱりいい迷惑だぜ。
「私、また一つだけ夢が叶った気がする」
それなのに――。
なのにそんな顔、してんじゃねえよ。
「……あの歩道橋が見えるか?」
俺は直ぐ先にあるそいつを見ながら、後ろの二人に伝える。
「次はあの歩道橋を渡る。いいな?」
「はい。先輩」
「う、うん」
俺達の目先にあるのは千葉の辺りじゃお馴染みの、緑ではなく白い色に塗られた歩道橋だ。そして今朝には笹原と散歩した時に渡った歩道橋でもある。
俺はズボンに手を突っ込ませると、そこに入っているスマホを確かめるように指先で触れてから、また手を引き抜いた。
「よし。それじゃあお前らから先に上がれ」
「ど、どうして?」
「いいからさっさと上がれっての」
歩道橋まで着き、俺はそう二人に指示を出し、自分を追い抜かせて先に階段を登らせる。
「先輩ぃ、先輩ってやっぱり鬼畜ですよねぇ」
「どうしたんだ?」
「ほら、私達って今もあそこなんかにローター入れてるじゃないですかぁ? なので、こういう階段は結構クルんですよねぇ……」
そう言いながら鈴谷は一歩だけ階段を登る。すると同時にビクン! と身体を震わせた。
「う、んんんっ!」
「はぁ、んっ……、ふぅー、ふぅー……」
二人は途端に辛そうにしながら、それでも少しずつ、一歩ずつ噛みしめるように階段を登っていく。
「ちゃんと口に出せよ。そうじゃなきゃ分からないだろ?」
「……はい」
すると鈴谷が手すりにしがみつきながら、そして何かを押さえるように股間に手を当てながら、言葉を吐く。
「おマンコのローターが、階段を上がるたびに中で擦れて、こつこつあたりながら女の子のエッチな部分に当たって……感じちゃってます」
「私も、お尻の振動が足を上げるとおマンコの振動と重なって……中で……っ! あ、んんぅ!」
「先輩ぃ……あ、はぅ!」
そんな二人の言葉の証拠に、階段を進むたびに次第に顔が快楽にひしゃげていく。
だがそれでもまだ登り始めたばかりで、上まではまだまだ段差が残っている。
「わ、私ね、歩いてるだけでも、あんなにイキそうだったのに……こんなの、耐えられないよぉ」
「だからダメだって言ってんだろ。どれだけ刺激が強くても我慢しろ」
「そ、そんな、は、はぅう!」
「それにまだ上まで着いてないだろ? さっさと上がれよ。じゃないと……」
そこで俺はズボンからスマホを取り出し、そしてカメラを撮影モードに起こす。
「お前らの姿は後ろからばっちり撮影してやる。後で見直すためにな」
「えっ!?」
「知ってるか? 階段の下からだとな、お前らの股でひねり動いてるバイブまでばっちり見えるんだ。おまけにケツから生えてるローターのピンク線から何も穿いてない太ももの隅々まで全部な」
「そ、そんなの……撮られたら……」
「これをダシにお前らを脅迫し放題だな。なんならお望み通り、今日のオカズにも使ってやるよ」
「はぁ、あはは……。やっぱり先輩は私の理想の人ですぅ!」
「階段を登るたびに絶頂寸前までガクつく姿までばっちりだ。ほら、これ以上撮られたくなかったらさっさと進めよ」
「で、でも……これ以上早く登ったら、本当にイっちゃう……!」
「だったらもっと撮影されるか? それとも他の誰かが登ってくるまで待ってるかよ」
「っ、ん、んんっ……!」
そう後ろから小突くと、二人はさらにペースを上げる。
ただでさえなみなみまで溢れそうな快楽を、さらに強くしながら階段を登るのだ。正直言って歩いてるだけでも相当な刺激だったにも関わらず、それ以上の行為を強いられているのだから、あいつらの膣穴の中がどんな状態になってるかは想像に難くない。
「ほら、後少しだぞ?」
「う、んんっ! はぁ、うっ……!」
「はぁ、う、ふぅー……!」
二人とも凄まじい格好に表情だ。まるで獣のように荒々しく呼吸をしながら、目元なんてもう焦点すら合っていない。口を懸命にすぼめて空気を吐くが、それもすぐさま押し寄せる快楽により中断され、断続的にまた息を吸い込む。
「よし、よく登ったな」
「あ、あぅ、うぅう……!」
「せ、先輩は、うっ! はぁ、やっぱり、女の子を追い詰める天才ですぅ……」
「まだ始まったばかりだろうが。それに次もあるぜ?」
「つ、次……?」
笹原がようやくこちらに目をやったところで、俺は歩道橋の中央に指を向け、そして言う。
「あそこでコートを脱げ。それから自分でおマンコ穴をおっぴろげて俺に見せろ」
「え、えぇ……?」
「もちろん、その様子も撮影してやる。露出調教の記録にな」
「こ、ここで、本当にするの……?」
「決まってんだろうが」
「でも、人が……」
「まぁ、人は来るかもな。けどそれが露出だろ? いつ人が来るかもしれないギリギリの状況だからこそさせる意味があるんだろうが」
「先輩は、そんな破滅的なことを女の子にさせちゃう変態さんだったんですね」
鈴谷はそう言うと、悪戯っぽく舌をぺろりと出す。こんにゃろう、分かってて言ってやがるな……。
「まあ下を走ってる車からはギリギリ見えねえよ。確かめたわけじゃないが、大体歩道橋の上なんて見ながら運転はしないからな」
「……はい。分かりました。言いつけ通り、ご主人様の目の前で、この歩道橋の上で私のオマンコ、おっぴろげながら露出します」
「わ、私も、私もご主人さまの言う通りにします……。人がいつ来るか分からないところで、自分でおマンコ広げて見せます……」
そうして、二人はのそのそと歩道橋の真ん中程まで歩いていく。
「んっ……」
そしてやはり俺からは視線を外しながら、コートのボタンを一つずつ外していく。
「これで……ご満足でしょうか。ご主人様」
鈴谷と、そして一緒に笹原がコートをしゅるりと地面に落した。
「こんなの、こんなの、絶対に誰かに見られちゃうよぉ……」
そこには先ほどに見た、胸と股間にローターを巡らせ、そしてマンコにはバイブを突き刺し、おまけにリードのついた首輪を首からぶら下げる二人の姿があった。
リードは胸の谷間に入り込み、体に線を引いている。それがまた全裸よりも一層に劣情を誘い、今の二人が雌奴隷であることを物語っている。
「良い感じだ。この通りばっちり撮影も始めてるぞ」
俺はそう言って、手に持ったスマホのカメラを改めて二人へと向けた。
すると二人とも、流石にカメラに撮られるのは慣れていないのか、その瞬間だけ微かに身体を正面から逸らし、手で隠すような仕草をする。たまに思うが、こいつらってどうしようもない変態のわりに、こういう時は普通の女の子っぽい仕草と言うか、恥じらいみたいなものを見せたりするよな……。
「じゃあさっき言ったとおりにやってもらうぞ」
「は、はぃ」
「うん」
すると二人は示し合わせたわけでもなく、それぞれバイブを固定するベルトを緩めると少しだけ腰を落とし、足をガニ股にさせる。
「そうだ。まずはマンコ穴のバイブを引き抜け」
「わかり、ました……っ、んんっ!」
それからバイブを手で握ると、二人は同時にゆっくりと引き抜き始める。
膣壺とみっちり密着したバイブは、いやらしく糸を垂らしながら徐々に膣から吐き出されていく。禍々しく暴れる本体部分は次第に外へ現れ、そのグロテスクな姿を見せる。
「も、もう少し……、こ、これで……!」
そしてゆっくり、ゆっくりと引き抜かれたバイブは、最後には膣穴から抜け落ち、ゴテリと音を立てて歩道橋に落下した。
二人の股下でモーターを駆動させながら暴れるバイブは生々しいまでに男性器の形を模しており、竿の部分に作られた無数のイボが、二人にどれだけの快感を押し付けていたかを知らしめる。
「ふぁ、はぁ……」
「ただ引き抜いただけなのに……これ、凄いですぅ……!」
そうしてバイブが消えた後には、ぱっくりと空洞になった膣穴がひく付きながら大きく口を開いていた。
「それでは、いきますね……」
そしてバイブを抜き終えた後、笹原と鈴谷は指をゆっくりと陰唇まで持ってくる。
『クチャ……』
二人の指が陰唇に触れた瞬間、そんな水っぽい音が聞こえた気がする。
夜とは言え野外で街中だ。騒音だってそれなりにある。だが、見ているだけでそんな効果音が聞こえてきそうなほど、二人のマンコは愛液で水々しく糸を引いていた。
二人の指が陰唇の左右に置かれる。今にも開きそうなその部分に、俺の視線も集中した。
「それじゃあ、お見せします。私達の中……。しっかりと見てください」
「ご主人さま、私の今にもイキそうなおマンコ、お外で露出させていただきます。絶頂寸前のひきつきおマンコ、どうぞ堪能下さい……」
どこで覚えてきたんだと思わず突っ込みたくなるようなセリフをそれぞれ口にすると、ついに二人は指先に力を入れる。
「うっ、ふぅん……!」
くちゅり、と音が聞こえてきそうなほど、ぱっくりと開かれる二人のマンコ穴。
その中は綺麗なほどのピンク色だ。そして中に入り込むピンク色の線が、確かにその奥でローターが蠢いていることを物語っている。
「はぁ、はぁ……!」
これこそ紛れもない野外露出だ。二人はこの国道の真っただ中で、全裸よりも卑猥な恰好で、今こうしてマンコをおっぴろげている。
「はぁ、うっ……!」
二人の中で渦巻く快楽と緊張はきっと強烈なまでに膨れ上がっているだろう。辺りには日常で見る風景が広がっている。歩道橋の上からは通学路も見えている。そんな中で、何時人に見つかってもおかしくない状況で、笹原と鈴谷は淫猥にマンコを自らくぱぁと広げ見せている。
「あっ、あぁ……、だ、ダメ……!」
すると、笹原の方の膣穴がぐにゃりと押し広げられる。
何かと思ってみていると、奥から押し出されるように楕円形のローターが激しく振動しながら、滑る様に外へ出てくる。
「あ、ふぁ……」
そしてそのまま滑り落ちたローターは、地面へと落ち『ヴヴヴヴヴヴ!!』と振動を音にした。
「はぁ、はぁ……!」
「なんだよそれ……。まるで産卵だな。押し込んでたローターが我慢できずに飛び出してきやがった」
「い、言わないで……」
「まあいいさ。よし、もう良いぞ。コートを羽織れ」
どれくらいの間だろうか。俺からすれば長く感じたが、しかし実際は1分にも満たないかもしれない。
その一部始終をスマホで撮り終え、ここでもどうにか誰も来る事無く露出を終えると、俺達は逆の方へ歩道橋を降りていく。
「はぁ、うぅ、んんんんっ!!」
しかし、その最中。笹原はやっぱり苦そうな顔を見せると、その汗をたっぷりと含ませた顔を俺に持ち上げる。
「は、はぁ、う……、まえだ、くん。はぁ、はぁ……!」
その目はまるで虚ろで、もはや視点すら定まっていない。
「あの、先輩……。私達、本当にもぅ……限界みたいですぅ……」
隣の鈴谷もまた、立っているのがやっとと言わんばかりに歩道橋の手すりにしがみついた。
「さっきからずっとバイブにローターですし、それに先輩に言われて強度も最大にされてます。それだけでも凄いのに、先輩からあんなことまでされて、しかも野外にまで連れ出されて、私なんてもう、普通だったら何回も、何回も何回も果てちゃってますよぉ……?」
「私も、私ももぅ、本当に、はぁ、ふぅ……!」
二人の様子はまるでギリギリいっぱいまで汲まれたコップのようだ。
その全身に普段であれば溢れ出している量の刺激を精一杯に堪えさせた状態なのだ。そしてもう、後一歩でも動けばそれが溢れ出るところまで来ている。
「分かったよ。一度だけだ。一度だけ、ここで許してやる」
「先輩、先輩、先輩ぃ……!」
鈴谷の呼吸もまた荒くなる。それが前兆だった。
「私、私もう、もう本当に……!」
「いっちゃうんですね、私。先輩に見られながら、それもこんな公道で、誰に見られてるのかもわからない中で、ギリギリまで抑えてたものも全部、ここで果てながら出しちゃうんですね。あ、あっ」
それは生理現象と同じだ。
一度防波堤が決壊すると、際限なく反応は進んでいく。
「あ、あっ!」
「わ、私も、私もいく、いくね、前田君、いく、いっちゃうっ!」
二人の身体が大きく跳ねる。そして小刻みな痙攣をおこしたかと思うと、腰をくいっと引きつらせて、そして――。
「う、ふぅううううう!!」
「あっ、はぁあああああ!!」
ブシャアアアア!!
そのまま、股間から一気に体液が噴射された。
「はぁ、あっ」
その後もまるで残っていたものを吐き出すように、ぴゅ、ぴゅ、っと潮を吹きだし、そして足元に水たまりを作ったかと思うと一気に脱力する。
「っと!」
笹原はそのまま崩れ落ちそうになったので、俺は慌てて体を救い上げた。
「はぁ、はぁ、う、はぁ……」
そいつの表情は本当に理性の全部が吹っ飛んだように、全て筋肉が弛緩しきっている。
「あ、うっ……。あはは、どうでした……? 私達、こんなところでとんでもなく盛大に絶頂、しちゃいましたぁ……」
鈴谷も崩れ落ちることこそなかったものの、膝を笑わせながらなんとか手すりに体を預けている。
「……歩けるか?」
「……私、イっちゃった後なのに、あそこが今でもね、気持ちよくてとまらないの。だからまたすぐ、いっちゃいそう……。あ、ふぁあああ!!」
そう言うと、言葉と呼応するようにまた股間がひくついたかと思えば、痙攣と共に潮が噴き出る。
そいつの顔は既にありとあらゆる筋肉が消失みたいにだらしがなく、この様子じゃ言葉を出すだけでも精一杯どころか、下手すりゃ失神の一歩手前だ。つかどんだけ感じてんだよこいつ……。
よほど絶頂を我慢していたのか、せき止めていた快楽を一気に放出した刺激で笹原の目は白目を剥きかけている。とてもじゃないが、これ以上歩けるような人間には見えない。
「……今日はここまでだな。この状態じゃ、もう続行は不可能だろう」
「すいません、私までこんな感じになっちゃって」
「いや、しょうがないさ。本当は駅前まで行くつもりもあったんだがな。それはまた今度だ」
「あはは、先輩はやっぱり、とんでもなく鬼畜ですねぇ」
「うっせえよ。それよりもさっさと帰るぞ。こいつ運ぶの手伝ってくれ」
「はい。私は先輩の言う事なら、なんだって」
そうして今晩の調教を終えると、俺達はそそくさと公道を後にする。
こうして少しずつだが、しかし確実に、笹原の目標を叶えていきながら俺達の夏はまた一日が経過していった。