異世界M男ハーレム 作:背徳亭快楽
気がつくと朝になっていた。
朧気な意識で俺はゆっくりとベッドから起き上がっていく。既に拘束は解かれていた。それだけでなく、下半身は丸出しであったが、精液や涎などの汚れは拭き取られている。
二乃が綺麗にしてくれたらしい。
そう考えたとき、昨晩の彼女の姿が脳裏に浮かび、顔が熱くなっていく。気絶するまで、ニ乃に口で搾り取られたのだ。その事実を思い出し、この後に彼女と顔を合わせないといけないことに憂鬱感を覚えてしまう。
「とりあえずシャワーでも浴びるか」
そう思い、俺は部屋を出るのだった。
そして体を洗い、ついでに髪をセットして歯磨きしたあと俺はリビングに向かい、食卓についた。
既に朝食は並べられ、美柑ちゃんと二乃は先に腰を下ろしている。俺はニ乃の顔を見ると、恥ずかしくなって思わず黙ってしまう。
「ふふっ♪」
当のニ乃は俺の顔を見ると不敵な笑みが浮かべた。格付けは済んだ、といった優越感に満ちている。
一方、美柑ちゃんは俺の顔を見ると、顔を赤くして俯いてしまう。昨日の声が聞こえていたのかもしれない。そう思うと、俺も顔が熱くなった。
「そういえば」
そんな時、二乃が尋ねた。
「ポイントはどうなったの?」
そこで俺は昨日、何度も射精した事を思い出した。そして射精してしまうとポイントが貯まることも……
「え、えーと、70p……」
昨日の買い物の後に残ったポイントを思い出し、これて何度射精させられたかがわかる。けど、俺は考えるのを辞めた。
結局、俺がニ乃によっていいように弄ばれた現実は変わらないからだ。
「増えたわね。新しいアイテムでも買う? 日常生活で仕える道具があればいいんだけど……」
「うーん、調べてみるけど……あんまりなさそう」
「でもこれ以上、女の子が増えるのはちょっと……」
美柑ちゃん的にはやっぱり今より同居人が増えるのは嫌らしい。一方、二乃はそのことについてどう思っているのかよく分からない。原作の彼女は割と独占欲が強かったので反発しそうであるが、今はそんな素振りを見せていない。
結局、その場は有耶無耶となり朝ご飯の時間は終わった。俺たちはそのまま皆で家を出て、学校へ向かう。途中で美柑ちゃんとは別れ、俺とニ乃は並んで登校する。こんな美少女と一緒に歩くなんて、前世では考えられなかったことだから嬉しいことは嬉しいが、周りの視線が痛い。
そういえば、俺と彼女の関係は学校ではどう説明するのだろう。付き合っていることになるのか、あるいは特に何もないのか。
俺はそのことを二乃に尋ねようとしたが、彼女は同級生の女子を見つけると、その子たちの元へ行ってしまった。
残された俺は悶々とした気持ちを抑えながら、1人で登校しているときであった。
スマホが鳴った。
見てみると画面に恐ろしい文字が浮かんでいる。
《序盤限定イベント、スタートアップガチャを発動します。貯まったMPを10p使用し、一人女の子を召喚します》
「な……」
なんと強制的に新しく女の子を召喚しようというのである。
そもそもこんなイベントあるなんて聞いていないし、勝手に増えるのも困る。だが俺の気持ちとは裏腹に、勝手にガチャが回されていく。
色々とボタンを押してみたり、電源を切ろうとしても無駄だった。
流石にスマホ自体を破壊することには躊躇した。
そんな時、
――『姫島朱乃』をゲットしました。
そんな四文字が画面に標示された。
……朱乃さんか。
『ハイスクールDxD』という作品に登場するヒロインの一人で、年齢は18歳。
Kカップという暴力的なまでの巨乳と、腰まで伸びた紫がかった黒髪のポニーテールが特徴的な美女である。
性格は基本的に温和で礼儀正しいが、本性はかなりサディスティックであり、元来はバトルものである原作だと
相手を容赦無く痛めつける過激な性格だ。
ある意味、この世界にはうってつけの人選ともいえる。
年齢的には年上だし、学年上であろうか。そう思いつつ、俺は学校に向かった。
その後、何事もなく時が過ぎた。
俺はいつ朱乃さんが現れるのか戦々恐々としていたが、一向に彼女は姿を見せなかった。
二乃は教室では今のところお互いに絡まないようにしているから、一応平和な時間は過ごせている。
昼も過ぎ、放課後になった。
未だ朱乃さんは姿を見せない。
二乃は友達と買い物をして帰ると連絡があったので、俺は一人で帰路につこうとして、下駄箱を開いた時であった。
俺の靴の上に小さな便箋が一つ。
宛名は無い。しかし裏側にはハッキリと『姫島朱乃』の名前が書かれていた。
あまりにも古風な連絡手段。しかし元々は巫女の家系の出身で大和撫子然とした彼女の性格からすれば、これくらいやりそうでもあった。
周囲を見渡し、周りに人がいないことを確認して封筒を開く。中には1枚の手紙があった。
『ここでお待ちしております』
そこには女性らしい丸みを帯びた美しい筆跡で、とある場所を示す文字が書かれていた。