薄暗い四畳半と六畳の二間からなる、古びたアパート。
その名も、ことぶき荘。
築四十年の木造は、人が廊下を歩くだけで床板が軋み、遠くを走るトラックの振動さえ壁伝いにじんわり伝わってくる。
家賃の安さだけが取り柄の、終わりかけた建物だ。
この街には、人間だけでなく多様な獣人が当たり前に暮らしている。
犬や猫、鳥や角を持つ連中が、電車に揺られ、スーパーで半額シールの惣菜を奪い合い、居酒屋で管を巻く。そういう世界だ。
そんな街の片隅で、俺こと佐藤達也はフリーターとして細々と命を繋いでいる。
年齢はもうじき三十八。
昔は正社員を目指して就活に奔走した時期もあったが、度重なる不採用とブラック企業での挫折を経て、今では深夜のコンビニと倉庫整理のバイトを掛け持つ気ままな日々に落ち着いた。
落ち着いた、と書くと前向きに聞こえるが、要は諦めただけだ。
安い発泡酒を喉に流し込み、半額シールの惣菜を突っつきながら、バラエティ番組を眺める。
平和で、自堕落で、それでいてふとした夜の静寂に将来への焦燥と孤独がざわつく。
そんないつもの日常が、ずっと続くものだと思っていた。
§
変化は、一ヶ月前に訪れた。
空室だった隣の二〇二号室に、新しい入居者が引っ越してきたのだ。
挨拶回りで玄関のチャイムを鳴らしたその人物を見た瞬間、俺は思わず息を呑んだ。
きつねの獣人の女だった。
透き通るような白磁の肌に、艶やかに流れる金色のロングヘア。頭頂部には豊かでふさふさとした金色の狐耳がすっと立ち、腰元からは太い尻尾が上品に揺れていた。
顔立ちは、アイドルや女優が隣に並んだら気の毒になるレベルの端正さ。切れ長の琥珀色の瞳は知的で、落ち着いた光をたたえている。
服装も清楚なブラウスにプリーツスカートという、いかにも育ちの良い女子大生といった風情だ。
表札には、「玉藻」と綺麗な文字が書かれていた。
「この度、隣に越してまいりました
丁寧なお辞儀に合わせて、頭上の狐耳がぴこりと揺れる。
甘く爽やかなシャンプーの香りがふわりと漂った。
俺はすっかり見惚れながら、あわててボサボサ頭をかきむしって応対した。
こんな綺麗でしっかりしたお嬢さんが、なんでこの安アパートを選んだのか。疑問はあった。
だが、美人で礼儀正しい隣人ができたのは、ささやかな彩りのはずだった。
はずだった。
その幻想は、一週間足らずで粉々に砕け散ることになる。
§
「――〜〜っ!飲まずにやってられるかーっ!上司がうっぜぇ、うっぜぇ、うっぜぇわーっ!」
深夜一時。
静まり返ったアパートの壁越しに、絶叫と、外れた音程の歌声が響き渡った。
しかも、雑な替え歌である。
ベッドから飛び起きた。
最初は聞き間違いかと思った。あの清楚な玉藻さんが、こんな時間に。友達でも呼んで騒いでいるのか。
だが、それはまだ始まりに過ぎなかった。
毎晩のように、夜半を過ぎると隣から床を転げ回る足音、壁に体を打ち付ける衝撃音、そして何かを罵る泥酔した女の咆哮が聞こえてくる。
さらに日に日にひどくなるのが、換気口とドアの隙間から漂ってくる異臭だった。
腐りかけた生ゴミの匂い、ぬるくなったビールやチューハイの酸気、放置されて発酵したカップ麺の残り汁。
そこに獣人特有のむせ返るような体臭とフェロモンが混ざり合った、強烈な不快臭。
「なんだよこの臭いは……さすがに酷くなってきたし、きっついぞ……」
消臭スプレーを部屋中にまき散らし、耳栓をして布団を頭からかぶる。
だが一度気になり始めた騒音と異臭は、神経をじわじわ削っていく。
すでに空になったスプレーは三本目。
無論、無臭タイプである。
朝、ゴミ出しに玄関を出れば、隣のドアからは相変わらずすっぱい悪臭が漏れている。
ところが午後、大学へ出かけていく琴音の姿を偶然目撃すると、彼女は凛とした清楚メイクを決め、サラサラの金髪をなびかせ、涼しい顔で歩いていくのだ。
いったいどうやっているのだろうか?
外の顔と、部屋の中の現実。
あまりのギャップに眩暈を覚えながら、俺は近所トラブルを避けたい一心で我慢を重ねていた。
§
そして一ヶ月が経った、金曜の深夜。
夜勤明けで疲労困憊、泥のように眠ろうとしていた午前二時。
「――っはっはっは!あぁ〜もうダメっ!もう一缶いっちゃうもんねーっ!飲んじゃえ飲んじゃえーっ!」
……ガッシャァァ――ンッ!
隣から、硬い家具を蹴り倒したような轟音と、瓶や缶が床に散らばる金属音が響いた。
続いて、ドンドンと壁を蹴る震動。そして酒焼けした声の替え歌。
最近眠れていないので、ガンガンと揺れるように頭痛がする。ついに頭の中で、何かがプツンと切れた気がした。
「……ふざけんなよ、まじで」
ベッドから跳ね起き、スウェット姿のまま怒りに肩を震わせて廊下に飛び出す。
二〇二号室の前。悪臭は最高潮だった。
ドアの隙間から、酒と生ゴミ、そして牝の甘ったるく粘着質な体臭が濃厚に漏れ出している。
春なのに気温は高く、梅雨入りのせいで湿気もひどい。歓楽街の路地裏、マンホールの上みたいなひどい臭いだ。
俺は拳を握り、力任せにドアを叩いた。
「おいっ!夜中の二時だぞ!いい加減にしろっ!毎日毎日うるさくて眠れねえんだよっ!」
怒鳴るが、歌声は止まない。むしろベースの重低音まで加わって、ドゥンドゥンと響いている。
腹に据えかねてドアノブに手を掛けた。鍵がかかっていれば、警察に通報するつもりだった。
だが。
カチャリ。
鍵の掛かっていないドアが、すんなり開いた。
「――おいっ!玉藻さんっ!いい加減に――」
踏み込んだ先には、異様な光景が広がっていた。
俺は息を呑んで、声を失った。
地獄のようなゴミ屋敷だった。
玄関から畳の上まで、足の踏み場もないほどゴミが積み上がっている。
何百本というチューハイやビールの空き缶が散乱し、コンビニ弁当の容器やカップ麺の器にはカビた食べ残しがこびりついている。
脱ぎ捨てたパンティやブラジャー、シミのついたシャツまでが、ゴミの山と混ざり合って部屋中に放り出されていた。
何より強烈だったのは、部屋に充満する濃密な悪臭と生ぬるい熱気。
酒。ゴミ。そしてそれらを圧倒するように満ちる、牝の発情を思わせるむせ返るほど甘く濁ったフェロモン。
そんな惨状の中央。
空き缶を並べたこたつテーブルのすぐ脇、万年床の上で、玉藻琴音は――一人、快楽に身をよじらせていた。
「んぅっ……ぁっ、んんっ……ひくっ……いいっ、これ、すっごおっ……♡」
上半身はヨレヨレの大きめTシャツ。下半身は一糸まとわぬ全裸。
長い金髪は乱れに乱れ、普段ピンと立っている狐耳は熱に浮かされて赤く染まり、ペタリと後ろに倒れている。顔は泥酔と興奮でとろけるように紅潮し、半開きの口の端から涎が一筋。
彼女はM字に脚を開き、自分の秘裂に極太のバイブを押し当てていた。
「んあぁっ♡ぐちゅ、ぐちゅって……ぁっ、きもちいぃぃっ♡ストレス吹っ飛ぶぅ♡お酒飲んだら感度ばぐっちゃうぅっ……んくぅっ♡♡」
部屋に響いていたドゥンドゥンという重低音は、音楽ではなかった。
バイブの強力なモーターが床を揺らし、空き缶にぶつかって立てていた振動音だったのだ。
……なんだこれ。
琴音の股間は、あふれ出させた愛液で安っぽいシーリングライトを反射してテカテカに光り輝いていた。
豊かな金色の尻尾が、痙攣に合わせて床をパタパタ打ち据え、周囲の空き缶を転がしている。
彼女は自分の世界に入り込みすぎて、玄関が開いたことにも、すぐ目の前に俺が立っていることにも気づいていなかった。
「……な、何やってんだよ、あんた……」
俺の呆然とした呟きが落ちた瞬間。
琴音の琥珀色の瞳がとろんと揺れ、ゆっくりこちらを向いた。
「……んえ?あれぇ……?おとなり、の……おっさん……?」
数秒間、時間が止まったような沈黙が流れた。
全裸でM字開脚し、オモチャで股間をかき回している姿を、隣の男に見られた。
普通なら悲鳴を上げて隠すか、パニックで怒鳴り散らす場面だろう。
だが、重度のアルコールで脳が麻痺した琴音の反応は、俺の想像をはるかに超える異常なものだった。
「にへへ……見られちゃったぁ……おっさん、夜中に不法侵入ぉ……?えっちだねぇ……ひくっ」
「鍵開けっぱなしにしてたのお前だろ、こっちは近所迷惑を訴えに来たんだよ」
「あはは、細かいなぁ……」
琴音は隠すどころか、腰をくねらせて、愛液で濡れそぼったおもちゃとの結合部をさらけ出すように脚を広げ直しやがった。
「冗談じゃない。あんたがあまりにうるさくて異臭を放つから、注意しに来たんだよ!なんだこの部屋の惨状は。外で見せるあの清楚な姿は全部詐欺だったのか」
「うっさいなぁ、おっさん……大学で人間どもに合わせて優等生のキツネちゃん演じるの、すっごいストレス溜まるんだよぉ……?だからお家で飲むお酒と、このオモチャでのオナニーだけが、あたしの生き甲斐なの……それに、バイトのおばさんがすっごい嫌な人でさ〜」
「生き甲斐だろうが何だろうが、限度ってものがあるだろ。このゴミと悪臭、今すぐ大家さんに通報して、明日には退去勧告出してもらうからな」
スマホを取り出す振りをしてやると、琴音の狐耳がぴくっと跳ね、あわてて上半身を起こした。
「ちょちょちょ、ま、待って待って!それだけは勘弁してぇっ!部屋追い出されたら実家のパパとママに殺されちゃうよぉ!」
「自業自得だ。自分で片付けもできずに酒飲んで騒ぐだけの酒クズ女なんか、知るか」
背を向けようとした時、琴音はゴミの山をかき分けて這い寄り、俺のスウェットの裾にすがりついた。
見上げてくる潤んだ瞳。胸元をはだけさせて、あざとい上目遣い。
なお、近づいたからわかるが、口からは重度のアルコール臭と惣菜の臭いで普通にくさい。
「おねがい、おっさんっ……!通報しないでぇ……かといって、あたし一人じゃもうこの部屋、片付けられないのぉ……体がだるくて、動けなくてぇ……」
「俺にどうしろって言うんだ。自分でやったことだろうが」
「……おっさん、お掃除得意なんでしょぉ?いつも隣のベランダで、お布団干してるもん……」
「見てんじゃねえよ」
琴音は舌をぺろりと出して唇をなめると、股間にあてがっていたバイブをゆっくり引き抜いた。
ずぷ、じゅるり♡
卑猥な粘着音が響き、透明な糸を引いた愛液が太ももへ滴り落ちる。
濃密な牝のフェロモンが鼻腔を直撃し、思わず下腹部が熱く疼いた。
……まっずい。
「ねえ、おっさん……もし、この部屋のお片付けとお洗濯、全部定期的にやってくれるならさぁ……」
琴音は俺の手首を掴み、自分の湿った秘裂のすぐ脇、柔らかい太ももの内側へ引き寄せた。
「あたしのこの体……タダで、好きなだけ使っていいよ?タダまんだよ〜、タダまん。おっさんみたいに冴えないフリーター、普段こんな若い美人の女子大生とヤる機会なんてないでしょぉ……?お掃除してくれるなら、オナホ代わりに好きにしていいからぁ……」
「……お前、その交渉が成立すると本気で思ってんのか」
「思ってる♡だっておっさん、さっきからあたしの股間ガン見だもん」
「……」
「あっ、それともおっぱいが好き?そっちもチラッと見てるよね~?」
完全にペースを奪われた。
「ね、いいでしょ?」
悪魔の誘惑だった。
外では高嶺の花、部屋では酒に溺れる自堕落なメスきつね。
それが掃除と引き換えに、自らの肉体を差し出すと言っている。
理性の片隅では断るべきだと警告が鳴っていた。
だが、むせ返るフェロモンを放ち、快楽を求めて火照る肉体の圧倒的な魅力に、三十八歳独身、生身の肌に飢えた俺の理性の堤防は、あっけなく決壊した。
「……本当だな?片付けをしてやる代わりに、どうお前の体を使おうが一切文句は言わないんだな?」
「うんっ、言わないぃ……だって、お酒飲んで気持ちよくなれるなら、オモチャよりおっさんの本物のちんぽの方が、ぜったいいいもん……へへっ」
だらしなく頬を緩めて笑った瞬間、俺は彼女の細い腕を掴み、万年床のゴミを足で蹴散らしながら押し倒していた。
「おわっ!おっさん、急に気が早――んぐぅっ♡♡♡」
セリフを遮るように、その半開きの唇に自分の口を力任せに押し付ける。
酒の苦味と、果実系チューハイの甘いフレーバー、そして温かい唾液の混ざった濃厚な味が口内に広がった。
「んんっ!ちゅっ♡じゅるっ♡そ、いきなり舌、でクンニ!?って、そんなに奥までぇっ……んちゅぅぅっ♡♡」
琴音は最初こそ戸惑ったように目を見張ったが、すぐに自堕落な快楽主義の地を露わにし、自分から積極的に舌を絡め返してきた。
ぐちゅり♡ぬちゅり♡
唾液の飛び散る水音が響く。俺の指が頭頂部の狐耳を掴んで揉みしだくと、琴音はビクビクッと全身を跳ねさせて背中を反らせた。
「ふあぁっ♡♡♡お耳、お耳触っちゃダメぇっ♡そこ、性感帯なんだからぁっ♡♡ゾクゾクして、頭おかしくなっちゃうぅっ♡♡♡」
「ダメなわけあるか。今日一日はお前の体は俺のものだ。掃除の前に、まずはお前の体を根こそぎ掃除してやるよ」
「んっ♡だめっ♡クリちゃんいじめないで♡」
「泣き言言うまで責め立ててやるよ」
自分でも何を言っているかわからない。
とりあえず、そこらに落ちてた未開封のビールを一気飲みして、どうにでもなれと自分を酔わせる。
「あっ、それあたしの――」
琴音が何か言いたそうに声を上げたが、無視してヨレヨレのTシャツを乱暴にまくり上げた。
現れたのは、豊かに実った美しいおっぱい。ブラジャーなし。重力に従って柔らかく横に流れながら、息を吐くたびにたぷん、たぷんと弾力を主張している。淡いピンクの乳首はオナニーの余熱でツンと尖っていた。
……にしても、でかい。
「おいおい、なんだこのすげえおっぱいは。あんな清楚な女子大生がこんな武器を隠し持ってたのか」
「ぁっ、見ないでぇ……そんな、じっと見られたら恥ずかしいよぉ……あ、おっさん、後でビール代はちゃんと払ってね?」
「なんでそういうとこはちゃんとしてんだ……というか、酔わないとやってられねぇよこんな状況」
「無料なのはただマンだけだよ?それ以外は有料ねー♡」
「いくらだよ」
「ビールは五百円ぽっきりでいいよ。じゃあ……おっぱいどうぞっ」
「安いのか高いのかわからん」
口では恥ずかしいと言いながら、自ら胸を反らせて俺の手に押し付けてくる。
両の掌で重みのあるおっぱいを包み込み、力強く揉みしだいた。指の間から柔らかい脂肪がむにゅむにゅと溢れ出す。
「んあぁっ♡むちゅ♡むちゅ♡っておっぱい潰れるぅっ♡♡おっさんの手、大きくて、粗くて……すっごい、きもちいいよぉっ♡♡♡」
「感度良すぎないか?」
「さっきまでオナニーしてたもんね♡しかたない、しかたがないの♡♡」
親指と人差し指で硬い乳首を摘み上げ、ぐりぐり捻る。
「ヒィッ♡♡きゅ、急に乳首つねらないでぇっ♡♡そこ弱いのぉっ♡ビクンって、子宮に響いちゃうからぁっ♡♡♡」
狐耳がピクピク震え、金色の尻尾が俺の太ももに絡みつく。
そのまま顔を埋め、右の乳房にしゃぶりつきながら、左の乳首を舌先で転がすように舐め回した。
じゅるっ、ちゅるるっ、レロレロ……
「ぁっ、ぁっ♡おっさんの舌、ざらざらしてて……おっぱいに吸い付いてるぅっ♡ダメ♡ダメ♡そんなに激しく吸われてもおっぱい出ないよ♡♡♡」
琴音は俺の背中に爪を立て、あふれる快感に顔を歪める。
十分に胸を堪能してから、さらに下へ視線を移した。
その下腹部から股間にかけて、まさに発情期を迎えた牝獣の艶めかしさが凝縮していた。
うっすら生え揃った金色の陰毛の下に、ぷっくりと熱を持って赤く腫れた陰唇が覗いている。
驚くほどピンク色で、使い込んだ形跡はない。こんなにだらしないのに、過去の男は少なかったのだろうか。
ともかく、先ほどのオナニーで分泌された愛液が粘り気のある液膜を作り、秘裂の合わせ目からぐちゅり、と絶え間なくあふれ続けている。
「とんでもなく濡れてるな。どおりで部屋が獣臭いわけだ。こんなに濃いフェロモンの汁を垂れ流してたらそらな」
「うぅ……いじわる言わないでよぉ……お酒飲んで、オモチャで気持ちよくなってたら、止まらなくなっちゃったの……おっさんのせいだよ、こんなにじらして……早く、早くおっさんはお掃除してよぉ……」
「こっちの掃除でいいのか?なら今すぐしてやるよ」
「にへへ……好きでしょこういうの?」
「……あぁ」
琴音は自ら太ももをガサツに広げ、おねだりするように腰を浮かせた。
その期待に応えるべく、指先を濡れそぼった秘裂へ突っ込む。
ぐちゅっ、ぬちゅりっ♡
「ひあぁっ!おっさんの指っ♡♡」
熱い膣内は生き物のように蠢き、指を迎え入れた。内壁は驚くほど柔らかく、信じられない吸着力でギュウギュウ締め付けてくる。
二本の指を奥まで突き入れ、腹側の内壁にあるざらついた隆起を、親指と合わせて抉るように突き上げた。
……風俗通いまくってたから、このへんの位置は知っている。今さら言えないが。
「――〜〜〜ッ!!?そこっ♡そこダメぇぇぇっ♡♡♡オモチャじゃ当たらない奥のツボぉっ♡♡♡指でぐりぐりされたらぁっ♡♡♡あっ、あぁっ♡♡♡おしっこ漏れちゃうぅっ♡♡♡」
「絶対やめろよ?」
「――〜〜〜んッ♡♡♡我慢するっ♡♡」
体が弓なりに反りかえり、白目を剥きそうになりながら絶叫する。
指を抜き差しするたび、ずぷ、じゅるり、と愛液が攪拌され、白い泡を立てて太ももを伝う。
琴音はギリギリ潮も吹かず、おしっこも漏らさなかった。良かった。
「すげえ締まりだな、おい。もう我慢できねえ。入れるぞお前」
「おまえじゃないんですけどー、琴音。あたしのお名前はことねなんですー」
「……この状況で名前呼べと?」
「呼んで♡」
「いきなり呼び捨ては……ちょっと……」
「呼べ♡」
「いや……さすがに」
むすっとした琴音は、完全に濡れて使い物にならないパンツを脱ぎ捨てた。
合わせて俺もスウェットとパンツを脱ぎ、痛いほど張り詰めた肉棒をさらけ出す。
琴音は泥酔したとろける瞳に欲情の炎を燃やし、喉を鳴らした。
「そんなことを言っている悪いおちんちんはことねちゃんが成敗してあげちゃうもんね♡」
「やっべ、勢いに任せて脱いじまった」
「いいじゃんいいじゃん……って、おっさんのすごいっ……太くて、おっきいし……オモチャよりエラとか全然すご……っ♡」
「褒められても何も出ないぞ」
「早く、早くその硬いちんぽ、あたしのエロきつねまんこに突き刺してみてっ♡どうせ、精液はでるでしょ?……ってね♡」
太ももを掴んで押し開き、熱く火照った膣口に亀頭をあてがう。
すでにまんこからは、てらてらと期待するように愛液がほとり落ちている。
一気に、腰を打ち付けた。
ずにゅっ♡♡
「んにゅっ♡♡あ゛〜、今おっさんの極太ちんぽきもち〜♡♡♡」
尋常でない快感が、結合部から脳天まで突き抜けた。
きつねの獣人の膣内は、人間とは比べ物にならないほど高熱で、粘膜のヒダの一つ一つがまるで独立した生き物のようにうねり、吸い付いてくる。
ギチギチと狭い肉のトンネルをこじ開け、子宮口まで一気に詰まりきった充実感に、俺は思わず深い息を吐いた。
「くっ……すげえ、良すぎるぞ現役JDのお前のまんこ、最高のオナホだ」
「オナホじゃないっことねっ♡ひぐっ、ちょ、あぁっ♡♡あったかいっ、生のちんぽ、すっごくあったかくて重いよぉっ♡♡お腹の中が、全部おっさんのちんぽで満たされちゃったぁっ♡♡♡」
「さっきからなんだよその説明……」
「え~おじさんが興奮するかなって♡もちろんきもちーしすっごくいいよ♡」
一瞬の余韻の後、力強く腰を前後させ始めた。
ぬちゅ、パンッ♡♡ぐちゅり♡パンッ♡パンッ♡
肉と肉がぶつかる音が、ゴミの散乱する二〇二号室に響く。
突き出すたびに豊満なおっぱいが上下に揺れ、横揺れする尻尾が空き缶にぶつかってばったんばったん音を立てる。
このカラカラがまた生活感満載で、シュールすぎる。
「あっ♡ああっ♡あぁっん♡すごいっ、おっさん、本当に冴えないフリーター?オモチャの振動より、ずっと深く、ずっと激しくお腹の奥抉られてるんだけどぉっ♡♡んっ♡♡ここまでするつもりなかったのにっ♡これなら有料でヤっておけばぁっ♡♡良かったぁっ♡♡♡」
「お前がタダまんで使えって言ったんだろうが。ほら、ここが気持ちいいんだろ」
「んにゅっ♡ん゛っ♡はいっ♡気持ちいれすっ♡♡タダまんのおまんこきもちいれす~っ♡♡」
琴音の足を肩に担ぎ上げ、結合部が深く露わになる体位を取って、上から容赦なく子宮口を突き上げた。
そう、まんぐり返しである。おじさん的には労働で痛めた腰にびしりと痛みが走るが、この性欲の前では抑えきれなかった。
「にゅあぁんっ♡ちょ、子宮っ♡♡♡子宮の入り口に届いてるぅってっ♡♡おっさんそんなに大きくなかったじゃんっ♡そこ、そこダメぇ♡♡お酒入ってるんだから、気持ちよさで頭壊れりゅっ♡♡♡」
切れ長の瞳からポロポロと快楽の涙がこぼれ、狐耳が震え続ける。
普段、大学で高嶺の花として憧れを集めているであろう美貌の女子大生が、冴えない中年フリーターの下であられもなく喘いでいる。
その背徳感と征服感が、興奮を限界まで加速させた。
「おい琴音、どんな気分だ?隣の冴えないおっさんに、ゴミまみれの部屋で無様な姿で突かれてる気分はよ」
「さいこうっ♡♡最っ高にきもちいいよぉっ♡♡優等生やってるより、こうしておっさんのちんぽの肉奴隷になって、頭からっぽにしてイキまくる方が、ずっと幸せぇっ♡♡もっと、もっと乱暴に突いてぇっ♡」
「えぇ……」
「んっ♡そこでっ…引くからぁっ♡……いつまでもフリーターなんだよぉ♡♡」
琴音は自ら腰を浮かせ、突き上げに合わせて膣内をギュウギュウ締め付けてくる。
過剰な愛液が結合部で白く泡立ち、ぐちょぐちょと淫靡な水音がさらに大きくなった。
「ああ、もうダメだ……出るぞ琴音。お前の最高のまんこの中に、全部出してやる」
「おっさんのすっご〜い濃い精子さんっ♡♡あたしの淫乱きつねまんこの一番奥にぃ……どぴゅどぴゅっ♡♡って全部無責任に出してもいーよ♡♡♡」
最後にとびきり強く腰を打ち付け、子宮口に亀頭を押し当てたまま、限界に達した欲望を爆発させた。
ドピュピュピュッ♡♡♡
「〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡ん゛ぐぅぅぅぅっ♡♡♡思ったよりも、あっつぅぅっ♡♡♡い゛きいっ、イ゛キますぅぅぅっ♡♡♡」
琴音の体が激しく弓なりに跳ね、膣内の粘膜が恐ろしい力で締め上げてくる。
全身をガタガタ痙攣させながら、彼女は口からプシャァッと飛沫を飛ばし、あまりの絶頂に意識を白濁させていった。
大量の白濁液が奥深くへ流れ込み、溢れ出した愛液と混じり合ってドロドロと太ももへこぼれ落ちる。
しばらく、二人の荒い息遣いだけが部屋に響いていた。
「はぁ……はぁ……すげえな、お前……」
満足感に浸りながらゆっくり引き抜くと、ぽっかり開いた膣口から精液と蜜がぐちゅりと溢れる。
琴音は完全に脱力し、涎を垂らしながら幸せそうに天井を見上げていた。
「へへ……ほわぁ……おっさんのちんぽ……すごすぎ……元カレとかマジでガキだったんだなぁ……」
「……風俗通いまくってただけなんだがなぁ(小声)」
「ん?……なんか言った?」
「いや、なんにも」
「それにしても、ちゃんと最後はことねって呼んでくれたね~♡素直じゃないんだから……」
琴音はとろけるような視線を向けて、すり寄ってきた。
「おっさん……あー、その、今日はセックスで疲れて掃除できないじゃん。だから、明日とか……このゴミ片付ける手伝いをお願いしてもいい……?いやぁ、そのさ。その代わり……夜になったら……いっぱい遊んでいいから……ね?」
「それ、お前がヤりたいだけだろ」
「バレちったかぁ〜、おっさんちんぽいいんよなぁ〜」
……いや。冷静になってみると、これ、完全にいいように使われていないか。
掃除も洗濯も全部俺持ちで、報酬がセックス。よく考えたら労働の対価がセックスって。
……まあいい。考えるのはやめよう。
そのあざとくも自堕落な悪魔の微笑みに、俺は苦笑するしかなかった。
なお、彼女は俺のちんこをつんつんして遊んでいる。
あ、勃起した。
§
約束通り、俺は翌日から二〇二号室の大掃除を開始した。
何袋ものゴミ袋に空き缶と生ゴミを詰め込み、換気をし、悪臭を消し去り、散らかり放題だった洋服や下着を綺麗に洗濯して畳んだ。
琴音は昼間、ピカピカにメイクを整えて清楚な仮面をかぶり、大学へ通う。
だが夜、帰ってくると化粧を落とし、ヨレヨレのTシャツ一枚で完全な酒クズモードに変貌する。
「おっさーん!今日のお掃除とご飯のお礼!あたしのおっぱいとお尻触って、ちんぽ入れてもいいよぉ〜ほれほれ〜♡」
「お前の中で俺の扱いどうなってんだ」
「便利なおっさん♡」
「否定できねぇのが腹立つな」
綺麗に片付いた部屋の真ん中で、尻尾を振りながら股を広げて待つ獣人の女がいた。
これが日常になるなら、この女のせいで体力が全部奪われるかもしれない。
というか、たった数時間で、すでにゴミ屋敷に繋がりそうなティッシュのゴミや酒の缶が転がり始めている。よく見れば食器を洗わずシンクにぶち込んだだけだったり、すでに怪しい気配が漂う。
……にしても、だらしねぇなこいつ。
ともかく、男は下半身の欲望には勝てない。それは俺も例外ではなかったようだ。
だから、とりあえずおっぱいは揉んでおこうと、俺はよれよれのシャツの下に隠れた柔らかい胸へと手を伸ばした。
ヤニねこ見て書いたから、実質ヤニねこの2次創作
パイロット版そのまま載せちゃってたので修正したやつ載せときました2026/07/18