ミレニアム・ピンクアーカイブ ~あーるじゅうはちばん!~ 作:ウサギの化身
望まれる方も多かった(?)様子でしたので頑張りました♡
ちなみに私、初めてのえっちな小説なので優しい目で呼んでください♡
─────はー、だるかったなぁ……。
放課後、最後の授業を終えた私は部室へ続く廊下を歩く。ミレニアムの先進的なデザインの廊下は歩き慣れたいつもの廊下、いつもの景色。授業中から続く眠気に欠伸をひとつ。
他に誰もいない廊下の真ん中、ふらりと歩く道筋がよろめいた。ぐっと手を上に組んで背を伸ばすが、どうにも眠気は取れないままで。
─────なんか、面白いことないかなぁ。
漏れ出る欠伸をこらえることなく、大口開けてやり過ごす。ぽつりとこぼれた涙は袖で雑に拭った。
眠気の理由はわかっている。昨夜のゲーム大会による寝不足と体育で行った着衣水泳のせいだ。
ゲーム大会はいたっていつも通り。私が盛り上げてアリスが乗って、ネライが悪ノリして。3人で盛り上がってると、乗り気な妹と呆れた様子ながらも興味津々なケイが混じって。そして最後はヒートアップしてくるとロッカーから出てきたユズが全員を叩きのめして終わる。
「それにしても、罰ゲームは面白かったなぁ」
思い出すだけでも笑いが込み上げてくる。総当りトーナメントで最も負けが多く、罰ゲームを受けることになったのはミドリ。
両頬を叩いて気合を入れて、よしと罰ゲームの書かれたくじを引くとそのまま膝から崩れ落ち、逆に私はその手からこぼれ落ちた紙切れをすかさず拾い上げ、書かれた文字を見て小躍りした。
「まさか私が書いた“ふんどし”が当たるとは、我が妹ながら運がいい」
私がネライに履かせるつもりで通販で買ったふんどしは、しかし残念ながら彼に想いを寄せるミドリが彼の目の前で履くことになった訳で─────。
「顔真っ赤にしてたし」
異性もいる部室でふんどしを回し、スカートをたくしあげて全員に見せたミドリ。はたして恥ずかしかったのか怒っていたのか、真っ赤になったかと思えばそのまま走り去ってしまった。
「でも、ちょっとやりすぎかなぁ」
少しだけの後悔。ちくりと刺さったそれからさりげなく目を逸らす。
そんなことよりも、今は今日の部活のことを。さて、どんなゲームで遊んだものか─────。
「─────ん?」
腕を組み目を伏せ、格好つけて廊下を歩く。そこでふとなにかの物音に気がついた。
本当に微かな、ともすれば聴き逃しかねないような音の集合。がたりがたりというなにかの揺れる音と、ぴちゃぴちゃと水の音だ。
「なんだろ……?」
耳をすませば、音は後方すぐ近くから。しかし、ここら辺は特に使われていない空き教室のはず。
くるりと回って来た道をもどる。1部屋戻って、2部屋戻って、3部屋目。いちばん音が近いドアへそっと耳を近づけた。
『─────』
『─────』
「……うーん」
何を言っているのか聞き取れない。が、スライムを練った時のような水音と手を打ち合わせたような音に混じって、女子の声と男子の声が聞こえた。
「ネライ……?」
男子の声で思い当たるのは彼ひとり。ならばもうひとりはなんだろうか。そもそも、これはなんの音で─────。
「─────まさか」
─────セックスしてる……っ!?
思わず叫びそうになる口を両手で抑え、代わりにこれでもかと目をかっぴらく。
放課後、人気のない空き教室。男女ふたりきり。そして聞こえてくる音の類。よくよく考えても見れば、もはやセックスでしかないのではないだろうか。
いや、間違いない。ミドリの持っているR-18なゲームと同じシチュエーションだ。
「なら、相手は……?」
自ずと小さくなった声。息を潜めるも、しかし心の中では妙な興奮と好奇心が渦巻いていた。
いや、むしろそうならない方がおかしいのではないだろうか。きっと学生同士であろう蜜月。それも、片方は部活の仲間で、もう片方もきっと私の知る誰か。
─────ええぃ、見らいでか……っ!
きっと、本来は空気を読んでそっとしておくものなのだろう。だが、もちろん私は違う。ネライとそのお相手には悪いが、ここでそそくさと見逃せるほど出来た私ではない。
そうと決まれば、胸の内で災害級の大暴れに興じる興奮をそのままに。映る影に気を使いながら、教室と廊下を隔てるスマートガラスの換気窓の隅へそっと手をかけ。
「─────お邪魔します」
大体3センチ。するりと音も抵抗もなく動いたそれは私の意図した丁度の具合でピタリととまる。
「わ」
余程教室の遮音性能が高かったのか、先程まで微かにしか聞こえなかった音の全てを、よりはっきりと耳で捉えた。
あんあん。ぴちゃぴちゃ。ぱんぱん。そういった行為に付き物な、在り来りなオトマノペ。いつの間にか知っていたそれは、実際に耳にするとはるかに想像を超えていて。
必死に漏れ出る声を抑えようとしているのだろうか、しかしそれでも止められない喘ぎ声。ネライの荒い息遣い。肉と肉がぶつかり合う聞き馴染みのないその音と、スライムに指を突っ込んでかき混ぜているかのような音が連動している。
─────気づいて、ないのかな……。
変わらないペースに安堵してひとつ息を着き、そしてゆっくりと顔を出す。
僅か3センチのその隙間。そっと顔を右に傾けて覗く教室の左側。見慣れたネライのケツがあった。
─────見えないじゃんか!
立ちバック、というやつだろうか。筋肉の躍動するネライのケツははっきり見える。しかし、向こうにいるお相手の顔を拝むことは叶わない。
そして、音から想像はついていたが。
─────すごい迫力だっ。
「ふっ、うっ。……なぁ、大丈夫か」
荒い息遣いの中に突然言葉が混じる。思わず肩が震えた。
だが話しかける相手は私ではなく、当然している相手なわけで。今にも腹を突き破るんじゃないかという程に激しい行為とは裏腹に、低く柔らかい声の大男から優しい気遣いが向けられていた。
─────そういう所がネライらしいというかなんと言うか。
それはそれとして、止まることなく打ちつけられ続ける腰の動きに荒い呼吸と喘ぎ声だけの反応を見せる彼女のことが気がかりで。
─────ってか、激しすぎない……?
生きているのだろうか。まさかのマグロオナホスタイルか。そんなことを考えていると。
「う、んっ。いいよっ」
なんとか呼吸を整えたであろう彼女が、途切れ途切れの声でそう返答する。
「そうか、ならっ」
「えっ、ちょっと!?まだっ、はやくっ、なって」
─────え。
まさかとは思っていた。しかし、聞き馴染みのある声に思わずフリーズしてしまう。その間にもペースの上がる腰の動きに、もはや抑えることも叶わないのであろう喘ぎ声がどんどんと大きくなっていく。
「うっ、いくっ。イクっ─────う゛ぅ!」
あぁ、
そんな彼女の声に少し勢いを落としたネライ。しかし足を踏ん張り直したかと思えば掴んでいた両腰をグイッと持ち上げるような仕草をして。
「な゛んっ、でっ」
「まだっ、俺が、イッてないだろ」
「まっで、ほんとに─────」
懇願するような彼女の声。しかし無情にもネライの腰は再び動き始める。
「あぁっ、イクっイクからっ─────イッ゛……うっ……」
「─────」
「えっ、あぁっ。ね、ね゛ぇ゛!イッたっ、イったからっ」
「─────」
「むりっ。もうムリっ!イったばっかり、ダメッ、だから゛っ」
彼女の聞いたこともない声。無心に腰を振るネライ。下から抉り込むような激しい突き上げに、ビチャリビチャリと勢いよくフロアタイルへと吹き付けられているのは、俗に言う
「ぁ─────」
思わず手の伸びた鼠径部。スカートの下から潜り込んだ指先が、閉めるどころかぴちゃりと濡れた腿をなぞり、そして取り返しのつかない状況のパンツへと至る。
体育の授業もない今日は、飾りっ気のないものではなく、ミドリと買った大人びたパンティ。いつものものより生地の薄いそれは、たっぷりと愛液を吸って濡れそぼっていた。
しかしそんなことよりも、どんどんと激しくなるふたりの行為に、私は思わず見入ってしまっていた。
「うっ、そろそろっ、俺も……っ」
「う゛んっ、きてっ、い゛いよっ」
「─────」
「う゛っ、ふっ、イッ」
「イクぞっ─────」
「あっ、あぁ─────」
「うっ、ふぅっ」
喘いでいるのか苦しんでいるのか、段々と聞き分けのつかなくなる彼女の声。どんどんと余裕の無くなるネライの声。そして、恐らくはネライの絶頂、射精を持ってどんどんとそのペースは落ち着いていく。
─────あ、終わったのかな。
そんな淡白な感想しか出てこない自分に驚いた。しかしそれよりも、私は無意識のうちに股間を弄る自身の右手に驚いていた。
─────ぴっちゃびちゃだ。
ひとりでする時にも、こんなことになったことは1度もない。というかむしろ、感じにくいのか本当に気持ちのよかった試しがない。
特に感じないし、そこまで濡れないし、私の細い指の1本さえも入らない。せいぜいクリを上から擦って軽くイったようなことが何回か。
─────でも、流石にかぁ。
どうやらこれまでは興奮が足りなかったのか。スカートから姿を表した右の手のひらを広げてみると、にちゃりと微かに糸を引く。初めての経験だった。
そしてそれと同時に私は失念していた。2人の行為が終わったということは、そのどちらかがこちらを見る可能性があるわけで。ましてやネライは戦闘経験もあって人一倍視線やら気配やらに敏感なわけで
「─────ん?」
机の上にしなだれかかって動かなくなった彼女を他所に、少し先の膨らんだコンドームを装着したネライがふと振り返る。
玉のように汗を浮かべた彼。鋭い視線を湛えて振り向いた顔が、私と目が会った瞬間にふにゃりと解けて。
「─────モモイっ」
「あっ、あははぁ……」
力なく下へとたれた股間を揺らし、目をまん丸く見開くネライ。そんな彼に私は、あまりの気まずさから手を振って誤魔化すことしかできなかった。
なんとか書けてよかった……。続きも頑張ります。
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