【起】
1. 放課後の温もり、次の約束
寒さが身に染みる冬の日の午後。
しんと静まり返った佐々木邸の自室には、外の冷気とは対照的な、ぽかぽかと温かい熱気と甘い吐息が満ちていた。
「ん……っ、こうすけ……、あったかい……」
「由海、寒くない? ……もっと近く来ていいよ」
ベッドの上で、互いに服を脱ぎ捨てた全裸のままギュッと抱き合い、体温を分け合っている二人。
春の高校入学式で告白されて付き合い始め、夏休みに初体験を捧げて以来、二人は由海の部活のない放課後や休日のデートの終わりに、どちらかの親がいない家でHをするのがすっかり甘いルーティンになっていた。
148cmの小さく華奢な由海を抱きしめながら、浩介は彼女の柔らかい髪に頬を寄せ、ふと思い出したように囁いた。
「ねぇ、次の休み、どこ行こうか?」
「んー……っ」
由海は浩介の胸にすりすりと頭を預け、少しだけ首をかしげて考え込む。Aカップの小さな胸が浩介の肌に密着し、お互いのドクドクという心臓の鼓動がダイレクトに伝わってきた。
「お買い物、したいかなぁ? 欲しいものがあって」
「いいね、行こう。買い物終わったらまたゆっくりしよ」
「ふふ、浩介ったら……すぐそっちにいこうとする」
そう言いながらも、由海は嬉しそうに浩介の首に腕を回し、唇を重ねる。ふたりの甘いイチャイチャタイムは、冬の陽が落ちるまで静かに続いていった。
2. 恋する放課後、照れくさいお買い物(修正版)
(前略)
「浩介、お待たせ! 帰ろっか!」
ドアが開き、部活を終えたばかりの由海が顔を出した。
運動後の熱気をほんのり残した由海から、制汗剤では隠しきれない、微かな汗の匂いと甘い体臭がふわりと漂う。部活の疲れなど微塵も感じさせないとびきりの笑顔を見せる由海に、浩介は鼻腔をくすぐるその「女の子の生の匂い」をダイレクトに感じ取り、ドクッと胸を大きく跳ねさせた。
「お、お疲れ、由海。……寒かったろ?」
「ううん、浩介に会えたから全然寒くないよ!」
(……っ、なんかすごくいい匂いがする……)
顔にでそうになるのを必死で堪えながら、校門を出て、自然と手を繋いで並んで歩く二人。
148cmの由海と並ぶと、手を繋ぐ高さのギャップがなんとも初々しい。すれ違う友人たちからは、毎回のように「はいはい、ごちそうさまー!」「相変わらずラブラブだな!」と甘い揶揄いが飛ぶが、二人は顔を赤くしながらも繋いだ手を離そうとはしなかった。
(中略)
3. 未知の扉、高鳴る胸の鼓動(修正版)
そして、決行の日。
その日はあいにく午前中だけ部活動が入ってしまったが、練習が終わるや否や、由海は着替えの制服へと袖を通した。少し火照った体に上からお気に入りの冬用コートを羽織れば、外からは普通の可愛らしい私服姿に見える。
「浩介、お待たせーっ!」
待ち合わせ場所で待っていた浩介を見つけると、由海は飛び込むような勢いで駆け寄った。
「うわっ、お疲れ由海。……走ってきたの?」
「ううん、浩介に早く会いたくて!」
「っ……」
抱きついてきた由海のコートの隙間から、部活終わり特有のほんのり温かい熱気と、彼女特有の甘い匂いが密やかに立ち上ってくる。距離が近い分、ダイレクトに伝わってくるその香りに、浩介の心臓は破裂しそうなほどキュンと高鳴った。
「寒かったろ? はい、手」
「んっ……♪」
「じゃあ……行こっか」
キュッと優しく力強く握り返された浩介の温かい手。
コートの中で繋がれた手のぬくもりと、自分に向けられる浩介の少し照れた視線に、由海の胸も「キュン」と甘く跳ね上がった。これから向かう二人だけの特別な場所への期待と緊張に頬を染めながら、由海は浩介の隣を幸せそうに歩いていくのだった。
(【起】・修正完)