【結】
1. 溢れる証、密事の余韻
「はぁっ……はぁっ……っ、浩介……すごかった……っ」
「っ……ふぅ……由海、大丈夫……?」
熱く激しい時間が終わり、二人は対面で繋がったまま、夜風の中で重なる肩を上下させて息を整えていた。
しばらくの間、お互いの体温と早鐘のように打つ心臓の鼓動を確かめ合うようにじっと抱きしめ合う。
「……抜くね」
浩介が腰を押し引き、ゆっくりと由海のナカから熱いムスコを引き抜いた。
「っ……あ……っ」
繋がれていた肉の栓が抜けた瞬間、由海の口から可憐な吐息のような声がこぼれ落ちる。
次の瞬間、空気に触れた由海の秘部から、コポリ……コポリ……と音を立てて、ナカに注ぎ込まれたばかりの大量の濃厚な精液と愛液が混ざり合って溢れ出してきた。
「あっ……すごい垂れてくる……っ」
白く濁った熱い蜜は、由海のぷにっとした太ももを静かに伝い落ち、足元へとぽたぽたと零れ落ちていく。
生の温もりと自分が彼氏のものにされたという生々しい満足感に、由海はトロンとした瞳で頬を染めた。
2. 焦燥と安堵、夜風の悪戯
その時——ザザッ、と近くの木々の影から人の気配のような音が聞こえた。
「「っ……!?」」
一瞬で血の気が引き、跳ね起きる二人。
誰かに見られたら大変だと、大急ぎで散らかった身なりを整え始める。
浩介は慌てて下着とズボンを履き直して元通りになったが、大変だったのは由海の方だった。
浴衣の帯は結び直して着崩れを直したものの、膝まで下ろされていたシームレス下着のクロッチは、溢れ出た精液と自身の愛液によってぐしょぐしょのびしょ濡れ状態。洗うことも拭くこともできず、仕方なくそのまま履き直すしかなかった。
ドキドキと胸を鳴らしながら影の方向を凝視していた二人だったが、次に聞こえてきたのは、ただの夜風がさわさわと木々を揺らす音だった。
「……ふぅ、風の音だったね……びっくりしたぁ……」
「あはは……心臓止まるかと思ったよ……」
ホッと胸を撫で下ろした二人は、顔を見合わせてクスッと笑い合った。
緊張がほぐれた瞬間、浩介は由海の華奢な体を抱き寄せ、名残惜しそうに唇へと熱いキスを重ねた。
3. ぎこちない足取り、甘い約束
静かな神社横の公園を後にし、提灯の明かりが遠のく帰り道。
手を繋いで並んで歩く二人だったが、浩介は由海の歩き方がどこかぎこちなく、ゆっくりになっていることに気がついた。
「由海……大丈夫? 足、痛む?」
立ちクンニや立ちバックで膝が笑っているのかと心配して尋ねる浩介。
しかし由海は、顔を耳まで真っ赤にして恥ずかしそうに視線を泳がせた。
「……ちがうの。……ショーツが、濡れてて……気持ち悪くて……っ」
「っ……!!」
ナカから溢れ続ける浩介の精液を吸い込んだ下着が、歩くたびに太ももの付け根に冷たく、そして生々しく擦れているのだ。
理由を察した浩介の顔も一気に真っ赤になり、二人の間に少しだけ甘く気まずい空気が流れる。
だが、由海は繋いだ手をキュッと握り締めると、つま先立ちになって浩介の耳元へ顔を寄せた。
「……ねぇ、浩介」
「ん……?」
「また……お外で、シヨうね……っ♡」
吐息まじりの小悪魔的な囁き。
驚いて目を見開く浩介の横で、由海は「ふふっ」と可愛らしく舌を出して微笑んだ。
その後、浩介は熱い余韻と少しの背徳感を胸に抱いたまま由海を家まで送り届け、二人は無事に帰宅を果たしたのだった。
そしてこの夏の日をきっかけに、二人は時々、誰も知らない二人だけの密かな「お外での情事」を甘くスリリングに楽しむようになるのだった。
(涼夜の蜜事:夏祭りと解ける帯【結】・完)