※この作品はR-18です。

妄想淫猥運命論   作:ジョン・ドゥドゥ

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アルプスのふもと

 一夜が明け、深い森の只中に設営されていたキャンプでは、早朝から手際よく撤収作業が進められていた。数十人ものガリアの戦士たちが、手慣れた動作で天幕や設備を解体し、痕跡を残さぬよう手際よく片付けていく。

 作業が完了すると、一同を率いるようにたくましい男が前に進み出で、朗々とした声でドルイド教の短い(みことのり)を唱え始めた。戦士たちはみな真摯な表情で頭を垂れ、その言葉を短く斉唱する。

その後、彼らは手分けして森の各方位へと散り散りに姿を消していった。

 その去り行く背中を見送るように、カルデア一行とアタランテは、跡形もなくなった広場の痕地で出立の準備を済ませていた。

 アタランテはしっかりと背に弓を背負い直すと、静かに告げた。

 

「では、我々も出発するとしよう。アルプスの麓まで進み、そこから山沿いに西へと向かう。そこに隠された港町があり、アルプスを通り抜ける抜け道に続いている」

「抜け道……ですか? もしかして、かつて歴史上でカルタゴの将軍ハンニバルがローマへ進攻する際に切り開いたという、あの有名なアルプス越えのルートでしょうか」

「マシュ。残念ながら、それとは別の道だ」

 

 アタランテは首を横に振り、南の方角を見据えながら言葉を続けた。

 

「我々が向かうのは、地中海に沿うようにして秘密裏に作られた別の山道だ。普段、ガリア側から前線へ兵力や物資を送り込む際にもこの道が使われている。スカサハ殿もそこを通って前線基地へ向かったそうだ。故に彼女と合流を果たしたいのならば、その道の起点となる町に向かうのがいい」

 

 一同はアタランテの導きに従い、ガリアの深い森林地帯からアルプス山脈へと続く、道なき道を進み始めた。

 本来であれば足場も悪く、険しい岩場や密林が立ち塞がる歩行困難な難所であったが、サーヴァントたちの規格外の身体能力をもってすれば、そのような交通の難所すら瞬く間に踏破されていく。

 あなたと立香は、自らと契約を結んだ英霊たちの力に遠慮なく甘えることにした。ジャンヌはそのしなやかな両腕であなたを優しく抱え上げ、大切そうに胸に抱きながら疾走する。立香の方は、デミ・サーヴァントであるマシュの体力への配慮もあり、マシュとラクシュミーが交互に彼女を姫抱きにして抱え上げる形で進んでいく。

 そうして英霊たちの超人的な脚力によって、一行はわずか一日足らずという破格の速度でガリアの森林地帯を縦断し、アルプス山脈の付け根の西側に位置する、抵抗運動の前線拠点となる町へと辿り着いたのであった。

 

 一行が辿り着いたのは、険しい断崖絶壁に囲まれた小さな入江にある港町であった。

 入り組んだ入江の波は穏やかで、海に面した簡素な木造の桟橋には、物資や兵員を密かに運搬するための小型の帆船が数隻、静かに揺られている。崖に沿うように建てられた石造りと木組みの家々の間には、前線基地としての機能を果たす簡素な兵舎が幾つも立ち並んでいた。その周囲では、ガリア人の兵士たちが真剣な面持ちで集まり、槍を突き出し、弓を引き絞る戦闘訓練に励んでおり、町全体に緊張感が漂っている。

 あなたたちが町の中へと足を踏み入れる頃には、南側に伸びるイタリア半島の方角から伝わってくる不気味で歪な魔力の波を、ガリアにいた時よりも遥かに鮮明に感じ取っていた。まるで全身が得体の知れない重く湿った霧の中を通り抜けていくかのような、粘つく不快感を伴っていた。その不吉な霧に包まれると、脳の奥底にある理性の(かんぬき)が緩められ、己の内なる欲望を無秩序に暴走させ、解放したくなるような感覚に襲われそうになる。

 幸いにも、体内の魔力を強く意識して精神の輪郭をはっきりと保つことで容易に跳ね除けられる程度の微弱な影響ではあった。しかし魔力に対する耐性を一切持たない一般人がこの力を日常的に浴び続けてしまえば、アタランテの言っていたとおり理性を狂わされて、獣のような存在へと変わり果ててしまうのも当然であると、あなたはその身をもって痛感するのだった。

 

 ふと、あなたの張り詰めた感覚の深層に、よく見知った、この特異点に足を踏み入れて以来ずっと会いたかった強大な霊基の反応が、確かな足取りで近づいてくる感覚があった。

 それにまだ気づいていない立香は、横に並ぶマシュたちとこの町の規模や、ここから目的の最前線までの正確な距離について真剣な面持ちで言葉を交わしている。話が一区切りつくと、立香はチラリとあなたの方へ熱っぽい視線を投げかけると、「早く夜にならないかな……♡」と、露骨に期待するような言葉を漏らした。あまりの好色ぶりに、アタランテは耳をピクリと跳ねさせて、呆れと戸惑いを隠せない様子を示した。

 

「まだ昼間だぞ? どうしてそうも毎日のように盛っていられる……」

「何を言う。お前とて、昨日は散々に啼かされていたではないか」

「ら、ラクシュミー! あれはただの無意識の戯れ言だ! たった一度の過ちと混乱があったくらいで、私があの男の雌奴隷に堕ちた覚えなど到底ないッ!!」

 

 アタランテは顔を真っ赤に染め上げ、周囲のガリア兵たちの視線を気にしながらも声を抑えて返す。

 そんな仲間たちの賑やかな様子を横目に、あなたは思考を逸らすことなく、自身の感覚の鋭敏化にひたすら集中していた。ジャンヌも遅れて、その気配の接近に気づいているようだった。

 

「ふふ、流石はスカサハ殿です。相変わらず、一切の隙も感じさせませんね」

「え? スカサハさん?」

「そのとおりです、立香。……皆さん、スカサハ殿が前線から戻ってきているようです。タイミングが良かったですね」

 

 ジャンヌはあなたに代わって一同に声をかけると、アタランテが町の外へと繋がる方角へと視線を向けて、立香らも釣られて視線を追う。

 やがて、町の入口にある見張り用の鐘楼から、澄んだ鐘の音が「カン、カン!」と二回続けて打ち鳴らされた。

 それからしばらくすると、二、三百人はあろうかという大人数の集団が、泥と埃に塗れながら町の中へと足を踏み入れてきた。彼らの身に纏う甲冑や装飾もまた、この町にいるガリアの戦士たちと全く同じもの。すなわち彼らは、最前線から無事に帰還を果たしたガリアの主力の一隊だろう。町のあちこちから歓声が上がり、無事の帰還を祝福する声が包み込む。

 そして、その戦士たちの集団の最後尾に、あなたが探し求めていた見知った人物の姿があった。

 熟し切った女体を強調するような、体にぴったりと吸い付く濃紫のタイツ。背後に流れる艶やかな紫髪と、すべてを見抜くような鋭くも美しい双眸。身に纏う圧倒的な王者の覇気と神聖な威厳は、群がる戦士たちの中でも異彩を放っていた。

 ―――スカサハ。

 あなたがその名を強く呼びかけると、それに続くように立香やマシュたちも安堵に満ちた声をあげた。

 スカサハは声の主を認めると、その可憐な唇にふっと優しい笑みを浮かべてあなたたちの方へと近づいてきた。

 

「息災であったか、皆。そして、我が主よ。レイシフトを果たした直後、お前と離れ離れになっていると知った時は少々肝を冷やしたが……お前ほどの傑物ならば、どのような境遇に陥ろうと何事もあるまいと確信していた。……それでもこうして数日ぶりに相まみえると、再会の喜びもまた一入だな。私が一人勝手に前線へ飛び出した非礼を許してほしい」

 

 スカサハの言葉に、ジャンヌが前へ進み出て首を横に振った。

 

「何をおっしゃいます、スカサハ殿。単身での敵前線への偵察など、貴女ほどの武芸者でなければ果たせぬ大任。無事にお戻りになられたこと、心より嬉しく思います。

 ……それで、前線の様子はいかがでしたか?」

「そうさな。ガリア人の者達に聞かせるのは少々忍びないが……正直に言って旗色は悪い。ローマから流れてくる力もなかなか酷いものだった。ドルイド教の司祭たちも懸命に抗ってはいた、が……といった状況だな。

 いずれにせよ、ここは人の目が多い。場所を変えて密かに話を詰めるとしよう」

 

 仲間内での会話をしていると、戻ってきた仲間らとの会話を終えたアタランテが割り込んできた。

 

「スカサハ殿! 最前線に残っていた仲間たちの状況はどうだった?」

「案ずるな。私の手が届く範囲においては、一人として無用な犬死になぞさせておらん。……手が届かぬ別の場所については知らんがな。

 それよりもアタランテ、前線の指揮官の一人がこちらの部隊に帯同して帰還している。話があるらしい。

 我が主よ、後ほど彼女も交えて今後の打診をする必要がある。……頼もしく、良き英霊だ」

「彼女だと……? ああ、そうか……ブーディカ殿のことだな」

「その通り。久しぶりに会えたね、アタランテ」

 

 穏やかで温かみのある声が響き、一同が声のした方向へ視線を向けると、一人の女性が柔らかな笑みを浮かべながら歩み寄ってきた。

 彼女が纏うのは、純白の戦闘用の闘衣であった。大胆すぎるほど深く切れ込んだ胸元からは、汗ばんでしっとりと輝く柔肌と、底が見えないほど生々しく深い谷間が白日の下に晒されており、ジャンヌ・オルタを彷彿とさせるような規格外の爆乳がたわわと実っている。さらに短すぎるスカートの裾からは、むっちりと肉感的な太腿と安産型の豊かな腰つきが惜しげもなく露出していて、白の衣装がかえって彼女の溢れ出る感美を際立たせ、見る者の視線と理性を惹きつけるようだった。

 勝利の女神の名を戴く古来のガリアの女王、ブーディカ。史実においては夫の死後、ローマ帝国によって屈辱的な暴行を受け、娘たちを奪われた深い憎悪から反乱を起こし、数多のローマ兵を討ち払った悲劇と闘争の歴史を持つ。その包容力に満ちた包み込むような微笑みとは裏腹に、彼女が歴史上で歩んだ道はローマとの闘いそのもの。ガリアの兵らを統率するに、これ以上の相応しい人物はそうそういないだろう。

 

「ブーディカ殿……! 無事であったか!」

 

 アタランテは表情をほころばせて彼女に駆け寄ると、ブーディカもまた無事を喜ぶように小さく頷くと、あなたたちカルデアの一行へと視線を巡らせ、恭しく頭を下げた。

 

「前線で戦うみんなを代表して、私からも礼を言わせてほしい。スカサハさんの圧巻の戦術と助けがなかったら最前線は今頃、崩壊していたかもしれない。本当に助かったわ、ありがとう。

 ……その上でね、彼女が懸念していた戦況について、みんなと協議がしたいの。こんな場所じゃ人目もあるし、静かに話ができるうってつけの場所があるんだけど……そこへ移動しないかな?」

 

 一同は異論なく同意し、ブーディカの案内の元、町の片隅に佇む一軒の簡素な人家へと足を踏み入れた。住人の気配はなく、今は誰も使っていない空き家のようであった。

 室内へ入るや否や、スカサハは当然の嗜みとばかりに空気をなぞるように素早く指先を走らせ、人避けと隠蔽を施すルーン文字を刻み込んだ。外部との隔絶と気配の途絶が瞬く間に完了する。

 家具もまばらな素朴な居間の中央に全員が集まり、車座になるように腰を下ろすと、ブーディカは真剣な眼差しをあなたたちに向け、静かに会話の堰を切ったのだった。

 

「回りくどい話し方は好きじゃないから、結論から先に言わせてもらうね。

 カルデアのみんな、あなたたちにはすぐにでも最前線に応援に来てほしいの。強力な支援がないと、もう前線は持たない。……というより、前線を押し上げることができないって感じかな」

「待て。事情をしっかりと聞かせてくれ。そうでないと提案を受けるどころではない」

 

 ラクシュミーが制するように手を挙げる。ブーディカは頷きながら話を続けていく。

 

「この地に満ちている力の歪さには、もう気づいているでしょう? アルプスを越えて半島へ入ると、その力がさらに酷く澱んでいって、もう精神汚染と同義のレベルなの。ドルイド教の司祭たちがどうして前線に張り付いているかというとね、彼らが唱える儀式がないと、周りの空気をまともに浄化できないからよ。あんな狂った空気に生身の人間を晒したら、数時間と経たずにその人は獣になってしまうわ」

「獣……とは、具体的にどのような状態になるのでしょうか」

「私も前線で、実際にその状態に陥った者たちをこの目で見た。マシュよ。あれは魂の根底まで変質させる一種の完全催眠のようなものだ」

 

 スカサハが静かに、しかし重々しい声で補足を入れた。

 

「魂まで……ですか?」

「ああ。人間の本質そのものを、まったく別の何かで塗りつぶす。そういった類のものだ。あの力にまともに晒された者は……言ってしまえば、文明に対する破滅性や倒錯的な思想を露わにするようになる。野蛮で動物的な行いを極めて強く希求する性質を剥き出しにするのだ。症状がさらに進行すれば、人間とは完全に異なるナニカへと変質するだろうな」

「その通りよ。……あまり口にしたくはないけれど」

 

 ブーディカは胸元に手を当て、不快感を隠しきれない様子で身を顰めた。

 

「その人はまるで、人としての徳や、社会でいう風紀というものに対して、自ら好んで反発するような人になってしまうの。例えば……街中で見知らぬ他人と平然と身体を重ねたり、ね」

「この時代の中心たるローマからあのような力が流れるとは、誠に皮肉な話だ。

 ときに尋ねるが、ブーディカよ。お前たちはその力を生み出す元凶が、この時代を特異点にしようと企む人理の敵と目しているのだろうな?」

「ええ。あなたからカルデアの話を聞かされた時、私は真っ先にその可能性を疑ったけれど……違うの?」

「ふむ……。我が主、それに他の者たちよ。お前たちはまだ直に目にしておらんから説明しておくがな。イタリア半島へ足を踏み入れると、ローマの上空に、一つの怪しい星が昼夜を問わず異様な光を放ち続けているのが見えてくる。……いや、おそらくあれは星などではない。昼も夜も同じ位置に留まり続けるなど、天体の有り様とは根本的に異なるからな。私の見立てでは……あれは聖杯と同じくらい、あるいは別種の異物だ。ともすれば、この時代の異変の真の中心はあれかもしれん」

「そんなものが存在しているのですか……? 敵側の英霊が宝具で作り出した概念兵器という可能性は?」

 

 ジャンヌが尋ねると、スカサハは腕を組みながら厳格な面持ちで答えた。

 

「問題はそこだ。ガリア側の前線が圧されている状態で、かつ魔力が十分に供給されていない状態で、敵陣深くまで情報を探りに行くことができなかった。つまり現時点では、何が存在しているのかをこの目でハッキリと確かめられておらん。敵の本丸がどこにあるのかも、この時代に持ち込まれた聖杯の正確な位置も分からん。決定的に情報が不足しているのだ。ブーディカの提案通り、前線で味方を支援すること自体には賛成だが……行ったところで聖杯に辿り着けないのであれば、我々はカルデアの使命を果たせん。……言っておくが、今回は強行突破など不可能だぞ。オルレアンの時とは異なり、これから向かうのは完全に敵の支配地域だ。その上、霊基を侵食する毒の如き力は、ローマへ近づけば近づくほど強力になっていく。敵陣の奥深くへ潜入するためには、あの猛烈な精神汚染に対する強力な耐性が不可欠となるだろう」

「そうなると……英霊である私たちであっても、そのような耐性を保持している者は限られてきますね」

 

 マシュが現状の厳しさを呟くと、スカサハは小さく首を縦に振った。

 

「そうだな。確実に耐え切れるのは……我が主と、ジャンヌくらいであろうな。私とてルーンの結界を張って一時的に凌ぐことはできるが、根は一介の武芸者だ。相手の底力が分からぬうちは確信をもって耐えれるとは言い難い。……つまり現状では、この時代の特異点を修正するための足掛かりが不足しているということだ」

 

 場に漂う重苦しい空気を振り払うかのように、スカサハは一転して不敵な笑みを浮かべた。

 

「故に、発想を変えるべきだ。ここでうだうだと話すくらいなら、精神汚染に耐え切れる者をローマに潜入させ、現地の状況を見分してもらうというのはどうだ?」

「何を言っている!」

 

 ラクシュミーが思わず声を荒らげ、眉を吊り上げた。

 

「それではまるで、無防備なまま敵の懐へ自分から飛び込めと言っているのと同じではないか!」

「その通りだ。しかし、それがどうしたというのだ?」

 

 スカサハは一切動じることなく言葉を重ねる。

 

「半島の奥深くへと立ち入れぬ以上、聖杯を奪取し特異点を修正することなど夢のまた夢。ましてや敵の底力が分からぬのだ。今よりもさらに精神汚染が強まれば、いよいよこの土地に生きるすべての人間が狂い、変質するぞ。それこそガリア全体が欲望に狂った獣の土地と化す。時代の修正どころの話ではなくなるのだ」

「……確かに、スカサハさんの仰る通りです」

 

 マシュは静かに頷いた。

 

「できる限りこの時代に悪影響を残さないためにも、私たちにできる全ての選択肢を検討する必要があります。……ですがスカサハさん、潜入とは具体的にどう進めるおつもりですか?」

「ふむ。敵は獣のようだと、ブーディカは言っていたな。その影響なのかどうかは知らんが、陸路に比べて海の方は随分と警備が手薄に見えた。ともすると海路であれば、敵陣の奥深くへ容易に忍び込めるやもしれん。幸いにも、この港町からは船が出ている。ここから船に乗り、途中の島を経由してイタリア半島の奥深くへと潜入する……というのはどうだ?」

 

 その提案に、アタランテが懸念を露わにする。

 

「確かに、ローマがああなってから本格的な海戦をしたという記録はない。だが少々浅はかではないか? 万が一、航路や上陸先で敵に捕捉され、捕えられたらどうするつもりだ」

「その懸念は重々理解できる。しかしな、万がいちそうなったとしても、この者ならばあるいは……と思わせる者に心当たりがあるのだ。精神汚染を跳ね除け、敵の懐で悠々と目的を果たし……敵の首魁をたった一人で打倒しかねない。そんな、可能性の塊のような者に、な」

 

 そう言うと、スカサハはあなたへ向けて、全幅の信頼と深い熱量を孕んだ視線を向けた。

 

「我が主よ。ローマへ潜入してみてはもらえんか? 連れとして、ジャンヌを帯同させてな」

「……話を聞いていて、薄々そうだと思っていのですが、やはり私なんですね」

「他に誰がいるというのだ。我が主に、敵の英霊と真っ向から武力や魔術で渡り合えとでも? いくら我が主といえども、正面衝突ではあまりに分が悪い。護衛役の一人は絶対に不可欠だ。それに……お前が傍にいることで、我が主の取れる『手段』も増えるというものだ」

 

 スカサハの意味深な視線と意味合いを察し、ジャンヌは頬を微かに赤らめながらも凛とした表情で深く頷いた。

 場が沈黙に包まれる中、ブーディカが熟考を挟んでから口を開いた。

 

「……私としてはね、この地の人たちがローマの暴虐に屈しないためなら、どんな手段だって取るべきだと思うの。私が生前に戦っていたローマは、それはもう憎いけど、ても英霊として二度目の生を受けた以上は、少なくとも人理のために戦いたい。その結果として、無辜の人々の命が助かって、少しでも多くローマの支配から抜け出せるのなら、私はどんな手段も厭わない。

 スカサハさん、あなたの言っていることは俄かには信じがたいけれど……他に取れる打開策が無いのも紛れもない事実よ。私はその案に乗るわ」

「本気か、ブーディカ殿?」

 

 アタランテが驚き混じりに問いただすと、ブーディカは強い眼差しで言い返す。

 

「ただ守っているだけじゃ、戦には絶対に勝てないでしょう? それともアタランテ。あなたはここから弓を射れば、ローマ皇帝がいる宮殿を正確に狙い撃ちできるとでも言うの?」

「……魔力の援護もなしにそんな芸当ができるのは、女のために全力を絞るオリオンくらいだ。私はもっと確実性のある手段を取る。……つまり、スカサハ殿の提案に異論はない」

「ふ……それが聞けて何よりだ」

 

 スカサハは満足そうに口元を綻ばせると、その場にいる全員を見渡した。

 

「残るは我らの中での意思統一だけだな。どうだ、皆。何か他に意見はあるか?」

 

 マシュとラクシュミーは互いに視線を交わすと、それぞれの瞳に宿る覚悟を確かめ合うように静かに頷き合った。

 

「先輩とご主人様のご無事、そしてこの特異点を解決するためであれば……私はスカサハさんの潜入案に賛成いたします」

「私も異論はない。もっとも状況打開のために、生存率の高い手段を取るべきだとは思うがな」

 

 二人からの力強い賛意を受け、スカサハは深く頷いた。

 しかし一方、立香は提案を聞いてからというもの、顔を伏せたまま固まっていた。その顔色は青白く、可憐な唇も小さく痙攣するように震えている。

 

「あら……どうしたの。なんだか顔色が……」

 

 その明らかに変化に気づいたブーディカが、心配そうに身体を寄せて彼女を介抱しようと手を伸ばした。

 だがスカサハがすっと腕を伸ばし、その動きを静かに制した。

 

「待て、手出しは無用だ。……立香、お前が何に苦しみ、何を懸念しているのかはよく分かる。この場にいる者も、その事情については重々理解していよう。……ブーディカ、お前を除いてな」

「え……? どういうことかしら?」

「話しても構わんが、ブーディカよ。これは我らカルデアの存続と戦力維持に関わる、根幹の問題なのだ。容易に解決できるものではなく、おいそれと部外者を巻き込みたくはない。

 ……もし関わりを持ちたくないというのであれば、今のうちにここで退席することを薦るぞ」

「何を言っているの。ここまで話を聞いた以上、もう私たちは一連托生でしょ。やれることは全部やるって、さっき言ったじゃない。その言葉に嘘や偽りなんて一切ないから」

「後戻りはできんぞ。カルデアの秘密を知る以上は、最後まで我々に全面協力してもらうことになる」

「もちろん、望むところ! 私は人理を守るために喚び出された英霊なんだから、どんなことにだって誇りを持って協力するわ。……そうでしょ、アタランテ?」

「え? あ、あぁ……そ、そうなるだろう、な……」

 

 同意を求められたアタランテであったが、その返答はどこか歯切れが悪く、視線を泳がせていた。

 ブーディカはそんな様子をどこかおかしく思いながら、一体何が隠されているのかと一同をじっくりと見渡した。場を満たす独特の気まずさと、そしてこの先に起こるであろうな出来事を予感させるような微かな高揚の空気。それらの空気の変化に動じることなく、堂々と座るあなた。

 母としての直感を働かせたブーディカは、辿り着いた確信を確かめるように、静かにあなたへと視線を移した。あなたは逃げることなく鷹揚に頷いてみせると、スカサハがそれに言葉を続けた。

 

「……ブーディカの協力に感謝しよう。ならば何一つ隠すことなく、我らカルデアの力の源泉、その実態を打ち明けることとしよう。……それは我が主による無尽蔵の魔力供給だ」

「魔力供給……? マスターが契約した英霊へ行う魔力供給の手法なんて、パスを通した交流や体液交換など色々あるけれど……まさか」

「然り。最も伝達効率が良く、霊基を魔力で満たす手法―――すなわち性行為だ。ここにいる我ら全員が、我が主との密接な性的関係を結んでいる」

 

 スカサハは何の躊躇もなく、淡々と事実を言い放った。

 

「しかし個人の体質の都合上、その強力すぎる魔力供給によって制限や副作用が生じる者がいてな。それが立香だ。彼女は定期的に我が主から濃密な寵愛を授からねば、魔力への欠乏感が生じて禁断症状を発してしまう。……彼女が定期的に起こす体調不良こそが、今のカルデアにおける最大の懸念事項だ」

 

 あまりにも明け透けに語られた破廉恥で生々しい事実に、ブーディカは呆気にとられ、困ったような苦笑ともつかない笑みを浮かべた。

 そして、あなたの全身から溢れ出る圧倒的な威容と存在感を改めて直視すると、どこか恐れ慄くような、同時にある種の未知の期待が同居した視線を向けてきた。

 

(この場にいる全員……それも、並の人間じゃ束になっても敵わない強大な英霊たちを、たった一人で組み伏せて満足させているっていうの……!? この人の精力、一体どうなっているの……?)

 

 あなたと英霊たちの淫蕩な交わりの光景を想像し、ブーディカの頬が朱に染まっていく。

 場の空気が濃厚で淫靡なものへと塗り替えられていくのを感じ取ると、スカサハはその流れに乗るように「パンッ」と指を力強く鳴らし、全員の注意を惹いた。

 

「『鉄は熱いうちに打て』という諺もある。行動を起こすのに早すぎるということはない。……早速、我が主による魔力供給を賜るとしよう」

「えっ……今からですか!?」

 

 ジャンヌが目を丸くして驚くが、スカサハは肩を竦めるのみ。

 

「当然だ。まさか密談をするためだけに、この空間へルーンを張り巡らせたとでも思っていたのか? 戯けを。再会した瞬間から、立香の魔力飢餓による体調不良には気づいておったわ。彼女もまたカルデアを支える不可欠な主戦力。早々に戦線へ復帰してもらうには、今すぐにでも我が主の精液を注ぎ込み、体調を整えさせることが最優先だ」

「えぇっと……私は流石にお邪魔みたいだから、外で待機させてもらおうかな、なんて……」

 

 ブーディカが気まずそうに苦笑いを浮かべて身を引こうとすると、スカサハは一瞥する。

 

「言っておくが、この部屋には『禁足』のルーンも施してある。術者である私が許可を出さない限り、この場にいる者は誰一人としてこの家から出ることはできんぞ」

「い、いつの間にそんな術を……?」

「わ、私も……ここに残っていなければならないのか……!?」

 

 たじろぐようにアタランテが声を張り上げると、スカサハはニヤリと唇を歪めて言い放った。

 

「お前の霊基からは、すでに我が主の濃厚な魔力の気配が残香となって漂っているぞ。……昨日、すでに我が主からたっぷりと魔力供給を受けたのだろう? 今更何を初心な娘のように恥ずかしがることがあるのだ」

「うそ……アタランテ、あなたももう……?」

「わ、私をそんな目で見るなッ! あ、あれは不可抗力だ……!!」

 

 スカサハはあなたをまっすぐに見つめると、嫣然と、そしてどこか不敵な笑みを口元に浮かべた。

 

「これでお膳立ては済んだ。まだかしましく何か言っているが、明確な反対がなければ我らの合意は取れたと見える。……いけるな、我が愛しの主よ♡」

 

 あなたは揺るぎない堂々とした様子で深く頷いた。そして、自らの行動をもってこの場の決断を示すため、躊躇なく最初の行動を起こす。

 全員の視線が集まるように部屋の中心へと歩み出ると、あなたは身に纏っていた服へ手をかけた。突然の行動にブーディカが狼狽したように声をあげるが、あなたの手は決して止まらない。

 上衣を脱ぎ捨て、ベルトを外し、ズボンを滑り落としていく。数々の特異点での苛烈な死線、日々の鍛錬、そして英霊たちとの濃厚な交わりによって研ぎ澄まされた雄の肉体が剥き出しになっていく。そして最後に下着までもが脱ぎ捨てられると、そこにはあなたの決意と圧倒的な精力を体現するかのように、猛々しくいきり立った巨大な陰茎が弾けるように飛び出した。

 圧倒的な雄の臭気と魔力の熱量が狭い室内を一瞬で支配する。そのあまりにも堂々たる雄の威容に、あなたに隷属する雌奴隷たちは陶然とした甘い吐息を漏らした。立香もまた、その巨根を目にした瞬間に頬へ一気に血の気が差し、理性を蕩けさせた瞳であなたへ絶対的な隷属を示す視線を向けた。

 アタランテは昨日、己を散々にたぶらかした物体に対して、ゴクリと唾を飲み込んだ。固く太い肉塊と、それを支える引き締まったあなたの肉体とを何度も視線が行き来し、拒絶しようとする言葉とは裏腹に、その瞳は徐々に淫らな情欲へと陶然と濁っていく。

 ブーディカまた、顔を耳まで真っ赤に染め上げ、両手を口元に当てて絶句した。その瞳はあなたの股間から逸れることは一切なかった。

 

(嘘でしょ……あんなに太くて、凶暴そうなモノ……♡♡♡ とても人間のおちんぽだなんて信じられない……♡♡♡ あれだけのモノを突き立てられたら、英霊の身体だってどうにかなっちゃうわよ……♡♡♡♡♡)

 

 溢れんばかりの膨らみを誇る太い亀頭、浮き出る血管、そして根元までカチカチに怒り狂った圧倒的な逞しさを凝視し、ブーディカはあなたの規格外の威容に恐れ慄きつつも、内心で至高の雄の象徴に対して素直に賛美と情欲を寄せていたのだった。

 スカサハは、その場にいるすべての者たちがあなたの巨根によって魅了されていく様子に大いに満足すると、再び「パチンッ」と指を鳴らして注意を惹く。

 

「行為に及ぶ前に、我が主のハーレムをまとめ上げる女主人として、皆に約束事を告げておく。心に刻み込むが良い」

 

 スカサハは凛とした声で言葉を紡いでいく。

 

「第一に、此度の行為は『我が主からの魔力供給』を第一義として考えよ。過剰な快楽に狂い、我が主の体力を不必要に削ぐような真似は厳禁とする。

 第二に、体外に溢れ出た我が主の体液、すなわち精液はすべてこの水筒に集めよ」

 

 スカサハがどこからともなく鉄製の水筒を取り出して見せる。

 

「我が主が不在中に立香が禁断症状を発した際は、この水筒に溜めた精液を摂取するものとする。……立香、お前は我が主としばしの間、離れ離れになる覚悟を決めよ」

「……っ!」

 

 スカサハの言葉に、立香は一瞬だけ絶望に苛まれたように泣きそうな顔を浮かべた。

 しかしすぐに、自らが背負うマスターとしての覚悟を思い出すと、ぎゅっと唇を噛み締め、凛とした表情を引き締めて力強く頷いた。

 

「はい……! ご主人様と離れるのは生きた心地がしないけど……私、耐えてみせますっ!」

「……ねぇ、アタランテ。水筒に精液を溜めることには突っ込まない方がいい?」

「私に聞くな。あの男は、その……想像以上なのだからな♡」

「―――こら、そこ。まだ話は続いているぞ」

 

 スカサハは口頭で注意を投げかけながら、更に続ける。

 

「そして第三に……この場に居合わせる者は必ず最低一度、我が主より直接の寵愛を授かり、それぞれの体内に我が主の熱い体液を取り込むこと。

 ……アタランテ、ブーディカ、お前たちも例外ではないぞ」

「わ、我らも……なのか!?」

「え、えぇっ!? わ、私まで本当にやらないとダメなの……!?」

 

 突如として指名された二人は、顔を赤らめて同時に悲鳴のような声をあげた。

 スカサハはその狼狽ぶりを冷ややかに見下ろすと、断固とした調子で言い放つ。

 

「当然だ。一連托生になると自ら口にしたのだから、最後まで付き合ってもらうぞ。

 ……ついでに言っておくが、この魔力供給の儀がすべて終わるまで、一切の着衣は認めん。その秘められた雌の身体を余さず、我が主のためだけに惜しみなく見せつけよ。……この私のようにな」

 

 そう言うと瞬く間に、彼女の身体を覆っていた漆黒の濃紫が混じったボディスーツが光の粒子となって霧散し、スカサハの妖艶なる裸体が露わとなった。

 影の国の主として数多の戦場を駆け抜けてきた肉体―――それでいて、滑らかな白磁の柔肌、キュッと引き締まったウエストから広がる豊満なヒップライン、そして重力に逆らうように豊かに実ったバストサイズ103センチの双丘が露わになる。突き出た桜色の乳頭はすでに熱を帯びてコリコリと硬く立ち上がり、両脚の間にひっそりと佇む美しく整えられた秘所からは、主人たるあなたの雄臭に当てられたことで熱い愛液がぬちりと溢れ出していた。存在としての気位の高さと、淫らな雌の生々しい色香が同居したスカサハの女体はいつ見ても艶美であり、室内の者達は思わず言葉を忘れて見つめてしまう。

 スカサハは堂々たる裸体を見せつけ、一切の揺らぎもない威厳を漂わせながら一同を見渡す。彼女たちの中に、退くという道は残っていない。

 あなたもまたスカサハに続くように静かに、順々と一同を見渡す。雌奴隷たちはあなたの視線を受け止めただけで、全身を情熱と快楽の予感に震わせた。その瞳は理性を蕩けさせた陶然とした光を宿していく。

 やがて、その中の最初の一人が前に進み出る。ジャンヌであった。その熱い双眸をうっとりとあなたへ向けると、スカサハ同様、身に纏っていた甲冑と聖衣が一瞬にして光の粒子となって霧散した。

 

「ご主人様……真っ先にこの身をお使いくださいませ……♡」

 

 露わになったのは、聖女の品格など微塵も感じさせない、豊満にして淫らな全裸であった。たわわに実ったバストサイズ97センチの巨乳と、細く引き締まった腰との対比が美しく、淡い桃色の乳頭はすでに期待に膨らんでコリコリと硬く尖り、彼女が息を吐くたびに乳房が重たげに揺れていた。あなたに見つめられている快感でうっすらと肌は火照り、股間の秘処からは芳醇な愛液が太腿を伝って垂れ落ちていた。

 彼女に続くように、ラクシュミーが前へ足を踏み出した。彼女もまた一瞬にして衣服を光の粒子へ変え、その褐色の裸体を惜しげもなく晒し出した。

 

「我が身も心も、すべてご主人様の意のままに……♡」

 

 バストサイズ84センチの控えめながらも引き締まって無駄のない胸は、美しく上を向き、キュッと尖った乳頭が主張している。均整の取れたしなやかな腹筋と、力強い脚線美を描く太もも。しかしその野生的な美しい褐色の肉体とは裏腹に、脚の付け根にある割れ目はすでに溢れ出る性液でぐちゃぐちゃに濡れそぼり、排泄孔の近くまでぬちぬちと淫らな音を立てて湿り気を帯びている。生涯の主人たるあなたの種を求める一匹の雌の肉体がそこにあった。

 三番目に前に出たのは、マシュであった。彼女はスカサハたちのように一瞬で服を消し去るのではなく、あなたの視線を全身で浴びながら、手つきを震わせて一枚ずつ衣類を脱いでいく。

 

「ご主、人様……♡ 私の……私のすべてを見てください……♡」

 

 上衣を外して肩を肌脱ぎにして布地が滑り落ちるると、あらわになる生々しい柔肌。装飾のない下着が外されると、溢れ出したのはバストサイズ100センチという圧巻のボリュームを誇る豊満な乳房であった。柔らかさと重量感を併せ持った球体の先端には巨大な桜色の乳輪と固く勃起した乳頭が、あなたへおねだりするように勃起して主張している。靴下と下着を最後にゆっくりと脚から引き抜くと、もちもちとした白い太ももと、透明の愛液を溢れさせた過敏な秘部が全開となった。

 そして最後に、立香があなたの前に進み出る。

 

「ご主人様……♡♡♡ 早く……早く私を、ご主人様の魔力で満たしてください……♡♡♡」

 

 そう言いながら上着を脱ぎ捨て、薄桃色の下着を滑り落とす。そうして現れたのは、瑞々しくも性愛を忠実に求める開発途上の雌の肉体であった。バストサイズ92センチの胸は柔らかく豊かに実り、乳頭は狂おしいほどの情欲でパンパンに腫れ上がっている。お腹周りの柔らかな肉感と、滑らかな腰のくびれ。そして直接挿入したことはなくとも、あなたの陰茎がなければ生きていけないほどに調教されつつある彼女の膣口は、指を入れるまでもなく自らひくひくと蠢き、大量の透明な愛液をとろりと床へ撒き散らしていた。

 四人の雌たちが、全裸であなたの目の前に立ち並び、蕩けた瞳であなたからの寵愛を待ち望んでいる。それら恍惚とした表情に満足したあなたは、ゆっくりと視線をアタランテとブーディカへと向けた。

 あなたから放たれる圧倒的な雄の圧力と、熱く煮詰まったような視線を受け、すでに周囲の痴態と溢れるような雄臭によって情欲を刺激されていた二人は、びくっと肩を一瞬大きく跳ねさせた。互いに顔を見合わせて視線を交わし合う。しかし、部屋を埋め尽くす濃厚な性愛の気配と、スカサハから突きつけられた部屋の掟、そして何より目の前で脈打ち猛り狂うあなたの巨根の威容に抗う術など存在しなかった。

 やがて意を決したように、二人は自らの衣類に手をかけた。先に全裸となったのは、アタランテであった。

 

「くっ……あ、あぁ……♡♡♡」

 

 緑の装身具や狩人の衣が、震える指先によって一枚、また一枚と滑り落ちていく。布地が肌を擦るたびにアタランテの皮膚は甘く跳ね上がり、野性的なしなやかさと雌の艶やかさを併せ持つ素肌が少しずつ露わになっていった。

 弓を射るために鍛え上げられた引き締まった体躯でありながら、その胸元には、バストサイズ88センチというしなやかで張り気のある美乳が自己主張するように揺れた。衣装の圧迫から解放された途端、小ぶりながらもしっかりとした主張を持つ乳頭はすでに硬くコリコリに尖り立ち、空気に触れた刺激だけでキュッと強く収縮する。引き締まったキュートなウエストから、しなやかな走腕を支える腰、そして無駄のない美しい脚にかけての曲線美が余すところなく白日の下に晒された。

 アタランテは無意識のうちに己の無防備な膣孔を隠すように片手を股間へ添えたが、欲望に抗えない身体は裏腹に、太もも同士を淫らに擦り合わせ、あなたから与えられるであろう破滅的な性愛への期待に膣口をひくひくと蠢かせていた。

 彼女に続くように、ブーディカが衣服を肌から滑り落としていく。

 

「ふ、ふふ……♡♡ 私の裸……本当に見られちゃうんだね……♡♡」

 

 膨らみきった彼女の肌から上着やコルセットが解かれていく。布地が完全に床へと落ちると、室内には息を呑むような圧倒的な肉感の暴力が広がった。

 その女体の象徴とも言えるのは、規格外の爆乳。バストサイズ118センチという母性の象徴であった。戦衣という気休めの補正を失った肉感豊かな爆乳は、圧倒的な重量感をもってどすんと重力に負けて垂れ下がり、深く豊かな谷間を目の前で大きく広げている。指で押せば沈み込むような柔らかそうな太ももとお腹の柔肌、そして熟し切った母性的な肉体は、あなたから放たれる雄臭を浴びることで瞬く間に歓喜の汗を浮かべ、肌全体が朱に染まって熱気を帯びていった。両脚の付け根にある秘処からは、期待に比例するようにドロリと濃厚な愛液が溢れ出て、肉厚な太腿をぬるりと濡らして糸を引いていく。

 ブーディカは生前に夫との間で育んだ性行為の記憶と経験が呼び覚まされつつも、目の前にそびえるあなたの精強な雄としての破格の力とを想像し、無意識に比べてしまう。どちらがより雄らしく、より屈強であるかを比べるまでもない。彼女の身体は、あなたの逞しい肉体から齎されるであろう至高の快楽を予感して、否応なしに火照ってしまった。

 二人はいやらしい全裸を晒し出しながらも、室内に充満する淫らな熱気と、すでに調教され切った他の英霊たちの醸し出す雰囲気に、その理性が飲み込まれていく。

 アタランテは、自らあなたの前に進み出ると、上目遣いにあなたへ媚びるような甘く濁った声を漏らした。

 

「ご、ご主人様ぁ……♡♡♡ 私の……私のこのいやらしい体で……たくさん、たくさん気持ちよくなってください……♡♡♡♡」

 

 そう言うや否や、アタランテは不敗の狩人としての恥じらいすら投げ捨て、ぐっと骨盤を前に突き出すようにして腰を突き出した。自らの細い指先を二本、濡れそぼる割れ目へと差し入れると、力任せに左右へ押し開いて己の膣口を大きく開いて見せつける。

 充血したピンク色の粘膜が剥き出しになり、奥で卑しく蠢く子宮口の先端までもが、あなたの視線に無防備に晒された。あなたの種をねだるようにひくひくと淫らに喘ぐ秘孔を見せつけたまま、アタランテは空いた片手を自らの小ぶりで引き締まった胸へと伸ばした。カチカチに硬く立ち上がった乳頭を指先でコリコリと強く摘まみ上げ、自ら引きつるような甘い悲鳴を上げながら、あなたを挑発するように秘所の指を激しく蠢かせて見せる。

 

「ぉっほぉ”ぉっ”……♡♡♡♡ み、観てくださいっ……ご主人様のおちんぽに気持ち良くなってもらうために、子宮口までこんなに濡れて開いちゃってますっっ♡♡♡♡ お”ぉ”っ♡♡♡ 私のおまんこと胸で、いっぱい気持ちよくなってくださいぃ”っっ”♡♡♡」

 

 その破廉恥な痴態と露骨な挑発に、ブーディカは目を見開いて驚愕した。しかし、一度解き放たれた情欲の波に乗るように、彼女もまた豊満な身体を揺らしながら淫らなとろけた笑みをその可憐な面立ちに浮かべる。

 ブーディカは太い両足を大きく左右に割り開き、さらに腰を前に突き出すガニ股の姿勢をとった。片手で自らの巨大な肉乳を持ち上げて下からぎゅっと押し潰し、張り裂けんばかりの谷間と膨らみを主張させつつ、もう片方の手を股間へと伸ばす。

 

「ふふ……♡♡♡ こんなにだらしない体になっちゃったけど……私のおまんこで気持ちよくなって、たくさんぴゅっぴゅしてね……♡♡♡」

 

 そう言って、ブーディカは熟し切った自らの秘唇を左右の指で力任せに押し開いた。溢れ出る愛液の糸を引きながら、広げられた穴の最奥――白濁が薄っすらと残る温かく深い子宮口の全貌までもが、あなたに向けて惜しげもなく見せつけられる。

 さらにブーディカは、押し潰していた爆乳に顔をうずめるようにして自ら揉みしだき、たわわな肉波を激しく波打たせた。秘所を広げた指の隙間からは、自ら中指を膣口へ浅く突っ込んでくちゅりと愛液をかき混ぜ、濃密な蜜の糸をぬるりと垂らしてあなたを誘惑する。

 

「ほらぁ……♡♡♡♡ 私の子宮口も……あなたの精液を直接注ぎ込まれたがって、うずうずしてるんだよぉ……♡♡♡ 爆乳も、おまんこも……全部おもちゃにして、好き放題に種付けしちゃってっ♡♡♡」

 

 二人の英霊は揃って卑しい女体をあなたに誇示し、競い合うように甘い吐息と下品な誘惑の言葉を撒き散らすのだった。

 

 

 

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