※この作品はR-18です。

妄想淫猥運命論   作:ジョン・ドゥドゥ

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小さな勝利

 

 カタコンベの外において。激しい激闘が繰り広げられていた戦場は、いよいよ終局を迎えつつあった。

 

 不気味に蠢く森の木々を足場に、空中で飛竜から飛竜へと軽やかに飛び移りながら、紅き双槍を風車のごとく旋回させて敵を切り刻んでいくスカサハ。高貴な紫と黒のボディースはまるで昼間の流星のように宙を駆けて、薄いヴェールが流星の尾のように美しく翻る。

 一方、地面では純白の愛馬ラムレイに跨がり、大気を裂くような凄まじい突進力で敵陣を縦横無尽に蹂躙するアルトリアがいた。純白の戦衣と豪奢なティアラがまるで威風堂々たる暴風のように戦場にいる敵の雑兵らをくぎ付けとして、聖槍が黄金の魔力を滾らせて一閃するたび、敵は地形もろとも跡形もなく消し飛び、地響きとともに森の地形が抉れていく。

 その破壊の嵐の合間を縫うように、スカサハが影の国の魔術を編み込み、神速の連撃で撃ち落とされた飛竜の首を容赦なく刎ね飛ばしていく。

 二騎の英霊による徹底的な迎撃を前に、あれほど執拗に押し寄せていた敵勢力は次々と目減りしていった。断魔の閃光と紅い槍の残像が交差するたび、異形の死骸がまた一つ、また一つと積み重なり、森の一角には巨大な肉と骨の山が築かれていく。敵の包囲網は完全に瓦解し、勝利の天秤は誰の目にも明らかなほど、彼女たちの側へと完全に傾いていた。

 その猛烈な戦闘の最中、突如としてスカサハが鋭い眼光を放ち、まるで最初から全てを狙い済ましていたかのように、手元で紅き槍の幻影を瞬時に生み出した。可憐なヴェールを風に揺らしながら、彼女はその槍を特定の方向へと容赦なく投げつける。

 ヒュンッ!!! と空を裂いた神速の投槍は、赤い閃光となって戦場を真横から駆け抜けた。

 それはまさに、地面へと激しく弾き飛ばされ受け身も取れずに苦悶していたラクシュミーを巨大な骨の腕で踏み潰そうとしていた巨大骸骨兵の頭蓋めがけて、寸分の狂いもなく真横から深く射抜いた。

 

「―――!?」

 

 凄まじい衝撃によって顎の骨を粉々に粉砕され、その勢いで強制的に顔を横へと向けながら、巨大骸骨兵の巨体が地響きを立てて派手に転倒する。

 間一髪で窮地を脱したラクシュミーは、荒い息をつきながらスカサハのいる方向へと視線を向け、深く感謝の言葉を述べた。

 

「すまない、スカサハ殿……! 助かった!」

 

 骸骨兵の巨体がバランスを崩して激しく転倒したその瞬間を、戦場の指揮官である立香は見逃さなかった。

 これを最大の好機であると鋭く睨みつけ、残る魔力のすべてをサーヴァントたちへとバイパスさせながら、大声でとどめを刺すよう命令を下す。

 

「マシュ、ラクシュミー! 今だよ、一気に畳み掛けて!」

「はい、マスター! 全力でかちこみます!」

「我が祖国に捧げる不屈の炎よ、ここで燃え上がれ!」

 

 マシュとラクシュミーは間髪入れず、即座に戦意を極限まで奮い立たせて反撃へと転じた。

 マシュが構える大盾の仮想宝具が展開されると、起きあがりながら払いのけるように振るってきた敵の腕を不可視の守護の光で弾きかえす。その光の網の隙間を縫って、ラクシュミーの宝剣が不屈の意志を宿した苛烈な一撃となって、骸骨兵の胸の核へと深く突き立てられる。二騎のサーヴァントによる決死の宝具の追撃を受け、墓地を見下ろすほどにだった巨大骸骨兵は、ついにその場に打ち崩れる。そして少しずつ光の粒子となっていき、つきに消滅していった。

 

 すべての戦闘が終結した。戦場には激しい闘争の名残である土煙が舞い上がり、静寂と、息を整える戦士たちの張り詰めた残心だけがその場を厳かにつつみ込む。

 ――と、その瞬間だった。

 あなたたちが突入していったカタコンベの頂点から、眩いばかりの純白の光の靄が、一本の太い束となって遥か上空の空へと真っ直ぐに伸び上がった。空へと到達したその光の束は、まるで巨大な蜘蛛の巣のように薄く、しかし確実に、レジスタンスの駐屯基地のある方向へと向かって四方八方へと広がっていく。

 地上からその光の行方を追いかけていた立香たちの視界の中で、これまで大気を重苦しく覆い尽くしていた汚染された濁った魔力や、視界を遮っていた不気味な霧が、まるで巨大な換気扇で一気に洗い流されるかのように、みるみるうちに雲散霧消していった。青く澄んだ特異点の夜空が、元の姿を取り戻していく。

 カタコンベの中で、あなたが無事に任務を完璧に片付けたのだと確信して、愛馬の首を優しく撫でながらアルトリアは誇らしげな笑みを漏らした。そして、鋭い視線で周囲にこれ以上の敵影が一切残っていないことを確認すると、ようやくその甲冑に包まれた肩からすっと力を抜いた。

 

「見事です。マスターはやはり、私たちの期待に応えてくださいましたね」

 

 最後の飛竜を空中できれいに片付けたスカサハが、薄いヴェールを美しくなびかせながら空から静かに降り立ってきた。二人は互いに視線を交わし、その見事な健闘を静かに称え合う。

 そして、最高峰の英霊である自分たちが側にいなくとも自らの身一つで使命をこなしてみせた、この場にいないあなたに対して、深い敬慕と情愛の言葉を静かに送り合った。

 

「さすがは私の主だ。留守を預かる身としては、満足のいく出来といえよう」

「ええ。王妃や聖女を伴っての任務とはいえ、これほど迅速に結界の基点を掌握するとは。……戻られましたら、戦いを制した王として、彼にはふさわしい褒美を授けねばなりませんね♡」

 

 戦闘の心地よい疲労感の中、二人の美しき英霊は、この後にあなたと再会した後に待っているであろう、濃厚で熱い褒美の時間を心から期待するのだった。

 一方、激しい死闘が幕を閉じ、戦場に土煙が静かに沈殿していく中、戦闘を終えた立香はその場に激しく膝をつき、肩を大きく上下させながら勝利の余韻に浸っていた。

 

「はぁ、はぁ……っ、なんとか、終わった……んだよね……」

「先輩! 大丈夫ですか!?」

 

 マシュがすぐさま駆け寄り、立香の華奢な体を両腕でしっかりと支える。人理修復のために死線を越える経験を積み重ねてはいたが、今回の巨大骸骨兵との激戦による魔力消耗の疲労感は尋常ではないようだ。マシュに心配をかけまいと痩せ我慢の笑みを浮かべることすら、今の彼女にとってはしんどいような状態だった。

 その痛々しい様子をすぐ傍らで見つめていたラクシュミーは、自身の不甲斐なさにきつく奥歯を噛み締め、一人の英霊として、そして一国の主として忸怩たる思いを抱いていた。

 

「すまない、立香……。私がもっと強ければ、マスターであるお前にこれほどの負担を強いることはなかったというのに……」

「そんな、気にしないで、ラクシュミーさん……。みんなのおかげで、勝てたんだから……」

 

 立香が消え入りそうな声でどうにか言葉を返した、その時だった。

 ゴゴゴゴゴ……と、静まり返ったカタコンベの入り口の奥深くから、空気を振動させるような大きな地鳴りの音が響き出した。

 

「な、何ですか!? まだ敵の残党が残っていたというのですか!?」

 

 マシュが瞬時に大盾を構え直して警戒の声を上げ、ラクシュミーもまた剣の柄に手をかけて一同の前に立ち塞がる。

 しかし、そのただならぬ魔力の波動を自身のパスを通じて一瞬で察知したアルトリアは、静かに聖槍の矛先を収め、穏やかな笑みを浮かべてその警戒を解いた。

 

「皆、武器を収めなさい。敵ではありません……。私たちの、そしてこの世界にとっての『希望』が帰還したのです」

 

 アルトリアが言葉を紡ぎ終えた直後、カタコンベの暗い闇を引き裂くようにして、純粋な魔力によって構成された美しく輝くガラスの馬が颯爽と姿を現した。

 その背に跨がっているのは、完全に魔力を充填され、一糸乱れぬ王妃の気品を取り戻したマリー・アントワネットだった。

 

「ヴィヴ・ラ・フランス! 皆、本当によく無事で戦い抜いてくれたわね!」

 

 マリーは満面の笑みを浮かべ、戦場に佇む一同に向けて心からの敬愛の言葉を贈る。

 そして、彼女の乗る馬のすぐ後ろに続いて、もう一頭の輝くガラスの馬が暗闇から躍り出てきた。そこには――あなたとジャンヌが、密着するように二人乗りの態勢で手綱を握っていた。

 

「マリー! それに先輩、ジャンヌさんも!」

 

 驚きに目を丸くする立香たちの前で、マリーは手綱を引いてガラスの馬を止めると、ドレスの裾を翻して軽やかに地面へと降り立った。

 そして、魔力疲弊のためにうなだれる立香の元へと迷いなく駆け寄ると、その身体を包み込むように優しく、暖かく抱きしめた。

 

「本当にお疲れさま、立香。とても、とてもよく頑張ってくれたわね」

「マリー……?」

「ええ。あなたたち皆がここで命を懸けて時間を稼いでくれたおかげで、私はカタコンベの最奥で、結界の基点を完全に修復することができたわ。……これでもう、レジスタンスの皆は無事よ。この森の汚染も消え去ったわ」

 

 マリーの胸に抱かれながらその言葉を耳にした立香は、自分たちが血反吐を吐きながら繋いだ戦いが、確かに意味を為したのだという強い実感を胸に抱いた。張り詰めていた緊張が一気に解け、立香はマリーの豊かな身体を小さく抱き返し、震える息とともに安堵の言葉を漏らした。

 

「よかった……っ。本当に、本当によかった……マリー、ありがとう……っ」

「ふふ、お礼を言うのは私の方よ。本当にありがとう、頼もしいカルデアのマスターさん」

 

 一方、もう一頭のガラスの馬に乗っていたあなたとジャンヌは、スカサハとアルトリアが並んで待つ目の前へと着地し、静かに下馬した。

 スカサハは、馬から降りてあなたの隣に寄り添うジャンヌの姿をじっと見つめると、その紅い瞳を妖しく細め、確信に満ちた口調で二人に対して指摘を口にした。

 

「……ほう。どうやらカタコンベの奥で、随分と濃密な作業を片付けてきたようだな。二人の間に、先ほどまでは存在しなかった極めて強固で、分厚い魔力のパスの繋がりを感じるぞ。ふふ、ついにマスターと本質的な契約を交わしたようだな、ジャンヌ?」

 

 ジャンヌはスカサハの言葉に一切恥らうことなく、誇らしげに深く頷くと、自らの豊かな胸元にそっと手を当てて凛とした声音で述べた。

 

「はい、スカサハ殿。私はたった今、我が最愛のマスターと魂の底から結ばれ、正式な契約を交わしました。これからは、マスターにすべての純潔を捧げ、彼と契約した英霊の一人として、全力でカルデアとこの世界を支えていく所存です。……皆さん、これからもよろしくお願いいたします」

 

 そのジャンヌの身体から満ち溢れる、限界まで満たされた濃厚な魔力の気配、そしてどこか艶を帯びた女としての雰囲気を察して、アルトリアはカタコンベの暗闇の中でどのような狂宴が繰り広げられたのか、瞬時にすべてを察した。槍の騎士王は、あなたたち二人に向けて穏やかでありながらも、どこか淫らな、肉欲を肯定するような笑みを向ける。

 そして、少し離れた場所でマリーと抱き合っている立香たちに聞こえないよう、注意深く声を潜めると、ジャンヌに向けて悪戯っぽく尋ねた。

 

「おめでとう、ジャンヌ。……して、いかがでしたか? 私たちの偉大なる雄様による、あの猛々しく恐ろしいほどのおちんぽ様の味わいは♡ あなたのその清らかなナカは、ご主人様の熱い寵愛をしっかりと受け止めることができましたか♡」

 

 アルトリアからのあまりにも直接的で破廉恥な追及に、ジャンヌは一瞬だけ頬を林檎のように赤く染めた。しかし、彼女はもう躊躇う聖女ではなかった。

 ジャンヌはとろけるように蕩けた、狂おしいほどの恋慕と従属の視線をあなたへと真っ直ぐに向け、熱い吐息を漏らしながら答えた。

 

「はい……っ、アルトリア殿♡ ご主人様のおちんぽ様は、あまりにも大きくて、硬くて……私の狭いおまんこを、子宮の奥底までめちゃくちゃに貫いて壊してしまうほど、凄まじいものでした……♡ 魂まで精液でドロドロに染め上げられた今となっては、私はもう、この人なしでは一秒だって生きていけません……♡♡ これからの生涯、この方の忠実な性奴隷兼、おちんぽ様をいつでも慰める肉オナホとして、身も心もすべてを捧げてお仕えする所存です……♡♡」

 

 あなたのすぐ隣で、完全に牝としての悦びを知り尽くした聖女の熱い誓いを聞きながら、スカサハとアルトリアは満足げに目を細め、さらなるハーレムの拡大と、次なる淫らな夜への期待にその股をひそかに疼かせるのだった。

 あなたもまた聖女の従順で破廉恥な答えに深く満足して、衣服の上から彼女の大きな尻を大きな手で容赦なく鷲掴みにし、肉を歪ませるように乱暴に揉みしだいた。

 

「んぉ”ぉぅっ……♡  ご、ご主人様……♡♡」

 

 聖女としての面影を完全に失ったジャンヌは、あなたのその強引な雄の愛撫に一切抵抗することなく、むしろ喜びを隠しきれない小さな喘ぎ声を漏らし、もっと乱暴に扱ってほしいとばかりに、みだらに自らの身体をあなたへとぴったり寄り添わせた。

 そんなあなたの身勝手で堂々とした雄らしさを、スカサハは嫋やかな笑みを浮かべて見つめていたが、やがてふっと戦士の真剣な表情へと気を取り直して言葉を発した。

 

「ふふ、実によい光景だ。……だが、これでこの地の後顧の憂いは完全に絶った、と言い切ってよいのだな? ジャンヌ」

 

 主人の指が尻肉に深く食い込む快楽に身体を小さく震わせながら、ジャンヌは息を整えて真面目な顔を取り戻し、スカサハへ答える。

 

「はい……っ、スカサハ殿。レジスタンスの駐屯基地の構造において、このカタコンベは戦線から最も後方に位置しています。ここの結界さえ完全に守り通せていれば、背後を突かれる心配はありません。あとは、前方の敵を打ち破り、前進することだけに集中すればよいのです」

「では、先ほど駐屯基地で話した通りに行動するべきですね。前線の基地へと向かい、行方不明となっている英霊ジークフリートを捜索・救出するための行軍を開始しましょう。ここから先は、まさに時間との戦いになります。この結界も、次にいつ強大な敵の危険に晒されるか分かりません。その最悪の日が来るより前に、一刻も早く敵の手から聖杯を奪取しなければ」

 

 アルトリアの言葉の同意するようにスカサハが深く頷き、少しだけ口元を惜しげに歪める。

 

「それまでは、我が主から濃厚な寵愛を受ける秘密の時間も、可能な限り節約しなければならんな。戦士としては誠に口惜しいことだが……。

 とはいえ、戦いの中で魔力を大きく消耗するときが来たら、そんな建前は即座に放り捨てて、マスターと直接身体を交わらせる必要が出てくる。何事も臨機応変に行くとしようではないか」

 

 英霊たちがそれぞれの覚悟と方針を語り終えた後、あなたは彼女たちを見据え、力強く言葉を続けた。――人理を修復するため、そしてこの特異点に生きる罪なき人たちのために、俺たちの全力を尽くそう、と。

 しかし、あなたはそう正論を口にしながらも、ジャンヌの尻を掴んでいた手を決して離そうとはしなかった。それどころか、背後から彼女の衣服の隙間へと強引に太い指先を滑り込ませ、先ほどまで自らの剛直でめちゃくちゃに蹂躙していた、まだ熱を帯びて濡れそぼるジャンヌの膣口に向けて、容赦なくその指を深く突き立てたのだ。

 

「んほぉぉ”ッ”ッ”っっ♡♡♡♡」

 

 唐突に背後から突き立てられた身勝手な手淫の感触に、ジャンヌは飛び上がるほどの衝撃を受けながらも、遠くにいる立香たちに気づかれないよう、咄嗟に自らの両手で口元を強く塞いで狂ったオホ声を必死に押し殺した。

 あなたのそんな不遜で、我が道を往く絶対的な雄としての振る舞いに対し、スカサハとアルトリアは呆れるどころか、ますます彼への独占欲と忠誠を煽られたように、陶然とした淫らな笑みを返すのだった。

 そして、その淫らな主従の様子を、立香を抱きしめたままの姿勢で遠くから静かに見つめているマリーの姿があった。マリーはスカサハたちと同じく、とろけるような、陶然とした淫らな視線をあなたへと真っ直ぐに向けていた。自らの身体の奥底、子宮の壁にべっとりとこびりつけられた、あなたのあの熱く濃厚な精液の、強烈な存在感と蠢き。それをナカで愛おしそうにきゅーっと締め付けながら、フランスの王妃は誰にも気づかれることなく、静かに、音もなく密かに二度目の絶頂を迎えるのだった。

 

 

 

 

 

 あなたたちが熾烈な死闘を繰り広げ、そして淫らな契りを交わしていた森から、遥か遠く離れたフランスの大地。

 そこは、かつて美しい街と呼ばれていた場所の成れの果てだった。見渡す限りすべてが黒く焼け爛れた焦土と化し、地面は人家の痕跡とも、炭化した人間の身体の痕跡ともつかぬ、不気味な灰によって厚く覆われている。生命の息吹など微塵も感じられない死の世界――その中央部に位置する、かつて広場であったろう広大な空間には、一つの異様な光景が築かれていた。

 それは、中世の凄惨な魔女狩りにおける火刑を模したかのように、幾重にも積み上げられた薪の山。そしてその中心で、歪な十字架に生きたまま釘付けにされ、そのまま無残に焼き殺された人間の亡骸が、未だに黒い煙を薄く上げながら佇んでいる。

 その悍ましい処刑の跡を、冷徹な、しかしどこか狂気を孕んだ瞳で見つめながら、一人の女が低く、 嘲笑を孕んだ声音でぽつりと呟いた。

 

「これだけ世界を荒廃させ、絶望の淵へと叩き落としてやったというのに……。人間というものは、未だに神などという実体のない妄執への信仰に縋り付いているのね。自らの純真さを貶める存在を決して容認せず、その傲慢な正義の炎を掲げて、ほんの少し異を唱えた裏切り者を文字通り炙り出す……。そして彼らは、その掲げた炎が巡り巡って、自分たちをも焼き払う底なしの怨恨の病になるのだとは、最期を迎えるその直前まで考えてすらいないのよ。――ああ、本当に人間とは、なんて愚かで、救いようのない生き物なのかしら」

 

 女が吐き捨てるようにそう言うと、彼女の足元から、その言葉に呼応するかのように漆黒の怨念の炎がパチパチと音を立てて燃え上がった。

 そこに佇む女の容姿は、見る者を一瞬で恐怖と、そして抗いがたい強烈な肉欲の深淵へと引きずり込むほどに、あまりにも禍々しく、そして暴力的なまでに淫らだった。

 波打つ白銀の短い髪に、瞳は昏い黄金の光を湛えている。そして、この特異点に渦巻く甚大なまでの呪いと魔力をその身に限界まで溜め込んだ結果、彼女の肉体は、カルデアの記録にある彼女の本来の姿――かつてのあるべき輪郭――を遥かに超越して、ひとつの極上の雌として、あまりにも豊満かつ淫らに実りきっていた。

 身に纏う黒き甲冑は、その肥大化した肉欲の質量に耐えかねたかのように、極端に生地が削ぎ落とされた大胆なデザインへと変貌している。衣服のフロントは限界まで大きく左右に開かれ、溢れんばかりに膨らんだ凶悪なまでの巨乳の谷間が、その白磁の肌とともにがっつりと白日の下に晒されていた。動くたびにその豊満な果実が重々しく揺れ、見る者の理性を容易く破壊するかのよう。

 さらに、下半身を覆うはずの装甲もまた、その意味を成していない。彼女のしなやかな腰回りから太ももにかけては、生地が極限まで切り詰められており、衣服の裾からは、一房の無駄毛すら存在しない完全に無毛の、滑らかな陰部のすぐ上あたりまでが、無防備に、かつ挑発的に丸出しの状態となっていた。

 その豊満極まりない身体を揺らし、十字架の亡骸に背を向けた女―――竜の魔女は、その凶悪な肉体を誇示するように、フランスの夜空を見上げながら世界への怨恨を強めていく。

 

 やがて、黒く焦げ付いた広場の静寂を切り裂くように、女の下へ向かって、いくつもの不気味な黒い影がゆらゆらと近づいてきた。

 どれもが輪郭すらまともに定まらぬ、ドロドロとした影そのもののごとき存在であったが、女だけはその正体を正確に知っていた。それらはかつて人類史に高潔な名を残し、英霊として人理の礎に刻まれた者たち――そして今では、女の強大な怨念と魔力によって無理やり引きずり降ろされ、自我も思考も奪われたまま、ただフランスの大地を蹂躙するためだけに蠢く怨嗟の刃、疑心を抱くことすら叶わぬ哀れな傀儡、シャドウ・サーヴァントたちであった。

 女は膝をついてひれ伏す影の群れを一瞥すると、その豊満な胸を揺らし、昏い黄金の瞳に憎悪の火を滾らせながら言い放った。

 

「ふん……愚かな人形どもめ。いいですか、この地から徹底的に人間の営みという営みを焼き払い、私たちという存在をその根底から弄び、使い捨ててきた忌まわしき人理に、骨の髄まで復讐を果たさねばならないのよ。……小癪にも、人理の手先どもは未だに英霊を呼び寄せて哀れな豚どもの盾とし、あろうことか、あの不快極まりない人理の切っ先たる『カルデア』の者たちまでこの地に足を踏み入れたわ。奴らに状況を好転させる機会など、絶対に与えてはならない」

 

 女はそう吐き捨てると、群がる影たちのうちの一体へと冷酷な視線を定め、その長い爪を立てた手をさっと横へ払った。

 その瞬間、手から放たれた黒炎の衝撃波によって一体の影が勢いよく吹き払われ、その内側に隠されていた正体が白日の下に露わとなった。姿を現したのは、かつて人類史においてタラスクと呼ばれる竜を鎮め、聖女として民に愛された英霊――マルタであった。

 しかし、かつて神聖な青と白の修道服を纏っていたはずのマルタの身には、現在、一切の衣類が存在していなかった。完璧な全裸の姿で、冷たい焦土の上に晒されている。

 彼女の肉体は、聖女としての清廉さを保ちつつも、竜の魔女の邪悪な魔力によって狂化を施された結果、狂おしいまでに淫らな雌の肉塊へと変貌を遂げていた。聖女らしく豊かに実った双丘は、衣類の束縛を失って剥き出しとなっており、その先端にある硬く収縮した桃色の乳輪と乳頭が、冷たい風に晒されて無防備に主張している。引き締まった腹部から、しなやかに広がる大きな腰回りと太もも。そして、その白く滑らかな太ももの付け根の合間――完全な全裸となった彼女の股間には、一房の毛も生えていない無毛の、完全なる白桃のごとき神聖にして卑猥な秘処が丸見えとなっていた。肉ヒダが固く窄まったその秘処は、自我を奪われているにも関わらず、魔女の溢れ出る魔力の奔流に曝されてじっとりと湿り気味に光を反射している。

 マルタには狂化の呪いが深く施されており、生前に見せた男勝りな威勢の良さも、神への敬虔な信仰心も、その瞳からは完全に失われている。まるでただの着せ替え人形のように、何の感情も宿らない虚ろな瞳で竜の魔女を見つめ、一切の抵抗も言葉も発することなく、ただその場にぼうぜんと棒立ちになっているのだった。

 竜の魔女は全裸のまま立ち尽くすマルタへと歩み寄ると、フンと鼻を鳴らしてその豊満な胸を鷲掴みにし、爪を立てるように乱暴に揉みしだいた。肉が歪み、形が変わるほどの力で貪られても、理性を奪われたマルタは悲鳴一つ上げず、まるで精巧な蝋人形のように一切の反応を示さない。

 その虚ろな瞳の聖女を見つめながら、竜の魔女は冷酷な声音で命令を下した。

 

「カルデアの者が生み出したと思わしき、目障りな魔力反応がフランスの南東部で確認されたわ。――行きなさい、マルタ。奴らを見つけ出し、一人残らず無惨に皆殺しにするのよ。……けれど、もしその中に男のマスターがいたならば、決して殺さず、生かしたまま私の元へと引き摺ってきなさい。私のこの身体で、精魂が枯れ果てるまでその精液を貪り尽くし、心臓の鼓動が絶望で止まるその瞬間まで、徹底的に犯し抜いてやるわ」

 

 そう言い放つと、竜の魔女はマルタの胸から乱暴に手を離し、払うようにして再び手を一閃させた。

 その刹那、狂気的な黒い灼炎がマルタの身体を一瞬にして包み込んだ。激しく燃え盛る炎が、まるで影のようにすっと晴れたかと思えば、マルタの肌色は生気を失ったかのように妖しく青白く変化していた。そしてその五体には、彼女の恥辱と隷属を象徴するような、悍ましくも淫らな「鎖の水着」が強制的に着せられていた。

 そのデザインは、見る者のサディズムを極限まで刺激するものだった。豊かな胸の外縁を囲むように鎖の輪が食い込んでおり、肩紐と背中の紐の代わりに細い鎖が彼女の白い肌を締め付けている。そして胸を拘束する鎖は、そのまま滑らかな腹部を伝って股間へと真っ直ぐに伸び、無毛の陰部を割り込んで背中側へと回され、背面の鎖と強固に繋がっていた。さらに、その鎖によって固定されるようにして、彼女の無防備な膣内には太いディルドのような黒い物体が根元まで深く挿入されており、一歩動くたびに内壁を蹂躙する仕組みとなっていた。

 

「さあ、行きなさい。私の忠実な猟犬として、その身体に刻まれた悦楽と苦痛の中で狂い咲きながら、敵を屠るのよ」

 

 マルタはナカに突き刺さった異物の刺激に、理性を失った状態でわずかに腰をピクリと震わせたが、やはり言葉を発することはなく、魔女の命令に従うように静かに闇の奥へと歩みを進めるのだった。

 竜の魔女は、足元にひれ伏し居並ぶ他のシャドウ・サーヴァントたちに向けても、冷酷な眼光を浴びせながら短く命じた。

 

「お前たちもよ。この地に惨めにも生き残っているレジスタンスの豚どもを見つけ出し、一人残らず潰し、焼き払い、駆逐しなさい」

 

 黒い影たちはその言葉に応じるように不気味な軋み声を上げると、一斉に踵を返し、夜の闇の中へと蜘蛛の子を散らすように消え去っていった。

 直後、荒涼とした焦土の広場には、静謐と不気味な風の音だけが残され、竜の魔女ただ一人がそこに佇んでいた。

 静まり返った街の中で一人となった彼女は、ゆっくりと振り返り、先ほどまで見つめていた火刑の痕――薪の山と、十字架にかけられた焼死体を見つめ直した。そして、胸の奥から湧き上がるドロドロとした暗い情念を抑えきれぬように、かつて自分と同じ名を持ち、同じように信仰に殉じて焼き殺された憎き聖女への怨嗟の言葉を、静かに、長々と紡ぎ始めた。

 

「……反吐が出るわ、本当に。あんなにも神を信じ、民のために旗を振り、命を捧げた結末が……これなのよ? 感謝されることもなく、魔女として火刑台の上で肉を焼かれ、灰にされて捨てられる。なのに……なのに何故、あなたという存在は、あの哀れな『オリジナル』は、最後まで神を恨まず、人を許し、綺麗な聖女のままでいられたというの……? 許せない……絶対に許さないわ。あなたのその神聖さも、高潔な信仰心も、すべて私がこの黒い炎で塗り潰して、泥塗れの豚の死体にして汚し尽くしてやる……。あなたが守りたかったフランスも、信じた人間も、何ひとつ残さず私の手で焼き尽くしてみせるわ……」

 

 己と酷似した存在への猛烈な呪詛を吐き捨てながら、竜の魔女は自らの腰元へと手を伸ばす。そして彼女はわずかに残されていた下半身の黒い生地を容赦なく剥ぎ取り、焦土の上へと脱ぎ捨てた。

 露わになったのは、一房の陰毛すら存在しない、つるりと滑らかで豊満な無毛の股間であった。魔力によって極限まで肥大化した彼女の雌の秘処はぷっくりと膨らんだ肉ヒダが生々しく露呈している。割れ目の隙間からは、絶大な怨念と性的興奮が混ざり合った粘り気のある愛液が滲み出し、糸を引いて彼女の白い太ももを伝っていた。

 火刑の痕の足元に向け、自らの卑猥極まりない秘処を堂々と晒し上げた竜の魔女は、その昏い黄金の瞳に恍惚とした笑みを浮かべ、さらに狂気的な呪いの言葉を続けた。

 

「見てみなさいな、聖女様……♡ あなたが命を賭して守った神聖な地の上で、私の膣はこんなにもいやらしく、淫らに蠢いているのよ……♡ あなたの信じた神様は、この破廉恥な私を罰することすらできないの……♡ ふふっ、ねえ、聞こえるかしら……? あなたの聖なる灰の上で、私がどんな音を立てて絶頂するか、見せてあげるわ……♡♡」

 

 恍惚の境地で呟いた瞬間、彼女の豊満な身体が一瞬だけ大きくピクリと身震いをした。

 直後、彼女の窄まった膣口のすぐ下、尿道口から透明な小水が勢いよく迸り、シャーッと音を立てて黒く焦げ付いた床へと叩きつけられた。

 

「んあぁぁっ……♡♡」

 

 聖女の処刑台の前で失禁するという、背徳の極みのような快楽に全身を激しく震わせる竜の魔女。小水が迸る排泄の感触と、溢れ出る愛液の熱が混ざり合い、彼女の肉体は一瞬で狂乱の域へと達した。

 竜の魔女、ジャンヌダルク・オルタは、立ち尽くしたまま自らの指先をドロドロに濡れた秘処の割れ目へと滑り込ませた。ジュブッ、グチュチュッ……! と、焦土の広場に生々しい自慰の音が反響する。彼女は人差し指と中指を己の膣内へと根元まで深々と突き立て、パンパンに腫れ上がったクリトリスを親指で力任せに押し潰しながら、狂ったように腰を前に突き出して激しく指を動かし始めた。

 

「んほぉぉ”ぉ♡♡ 痛快よ……♡♡ 最高に気持ちいいわぁ……♡♡ 聖女の足元で、私はこんなに汚らしいオナニーでイき狂うのよぉぉ”っ”♡♡ ぉぉぉおっほぉぉ♡♡♡♡ いっ、イく♡♡♡♡ イくわ♡♡♡♡ 呪いとおしっこでおまんこが狂っちゃうのぉ”ぉっ”っ♡♡♡」

 

 自身の身体を虐げ、神聖さを踏みにじる圧倒的な背徳的悦びに完全に浸りきりながら、ジャンヌ・ダルク・オルタはけたたましい水音とともに腰を激しく躍らせ、全身を弓なりに反らせて強烈な絶頂を迎えるのだった。





 賢者メモ

 私事が立て込むため、次話は7月31日(金)20時投稿予定です。感想への返答も併せてずれ込みます。
 読者の方におかれましては、しばらく他のネタで抜いててください。
 

カルデア側と契約していない、人理によって召喚された女性の英霊が、特異点内で不特定多数の人間(現地人など)との間で性的関係を結ぶのは、アリか。

  • 有り(輪姦、和姦問わず)
  • 有り(和姦のみ)
  • 無し(主人公側の性行為だけ書いてほしい)
  • なんでもいいかヌかせて!
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