賭ケ堕チル ——黒いチョーカーと快楽ハッキング調教—— 作:坂本太郎
美化委員会を裏から掌握し、学園内での影響力を不動のものとしつつある神代朔夜。しかし、そんな彼の躍進を面白く思わない勢力が動く。学園の不良グループを束ね、暴力と脅迫によってギャンブルの負け分を踏み倒し続けてきた1年山茶花組のリーダー、寺須美栗霧である。
放課後、裏庭にある倉庫の裏。栗霧は特攻服風の上着を肩にかけ、鋭い三白眼で朔夜を睨みつけていた。彼女の背後には、鉄パイプや木刀を手にしたガラの悪い不良生徒たちが数人控えている。
「てめえが最近調子に乗ってる転校生か。風紀委員気取りの美化委員どもをハメたらしいが、アタシら不良グループにはそんなの関係ねえんだよ」
栗霧は地面にツバを吐き捨て、朔夜を威嚇する。朔夜の背後には、首輪を嵌められた心、菜々美、那々、直愛、綾女の5人が付き従っていたが、不良たちの威圧感にも表情一つ変えない。
「おやおや。暴力でギャンブルの負けを踏み倒してきたというから、どんな大物かと思えば……ただの野良犬の集まりですか」
「あぁ!? ナメた口叩いてんじゃねえぞ! ここじゃアタシらのルールが全てだ。てめえのそのすましたツラ、ボコボコにして二度とギャンブルできねえ身体にしてやるよ!」
不良たちが一歩踏み出すが、朔夜は冷笑を浮かべたまま懐から一丁の『リボルバー(回転式拳銃)』を取り出し、テーブルの上に置いた。
「暴力で解決したいならそれでもいいですが、せっかくですから百花王学園らしく、これでギャンブルをしませんか? 弾丸を一つだけ入れた『ロシアンルーレット』だ」
その銃を見た瞬間、栗霧はニヤリと下衆な笑みを浮かべた。実はこの倉庫裏のテーブルは、彼女たちが普段から対戦相手を脅すために仕掛けを施した鉄製の特製テーブルであり、下部にある強力な隠し磁石のレバーを操作することで、鉄製の弾丸が入ったシリンダーの回転を誘導し、1発目は確実に空砲(空のスロット)、そして2発目に確実に本物の弾丸がセットされるよう計算・調整されていたのだ。朔夜が自らリボルバーを差し出してきたのは、彼女にとって飛んで火に入る夏の虫だった。
「へっ、上等じゃねえか! アタシらが勝てば、てめえの女どもと全財産をもらう。てめえが勝てば……アタシの身柄でも何でも好きにしな!」
隠れて手下のひとりが磁石のレバーを入れたのを確認し、栗霧は自信満々に銃をこめかみに当て、引き金を引いた。「カチリ」と虚しい金属音が響く。仕掛け通り、1発目に弾は出ない。
「へっ、仕掛け通り1発目はセーフ……。次は2発目、てめえの番だ。頭吹き飛ばされろ――」
栗霧が勝ち誇って銃を差し出そうとした瞬間、朔夜はその手から滑らかに銃を奪い取った。そしてシリンダーを確認することもなく、あろうことか自らのこめかみに躊躇なく銃口を突きつけた。
「な……ッ!? てめえ、何やって――」
栗霧が制止する間もなく、朔夜は冷酷な笑みを浮かべたまま、一切のの迷いなく引き金を弾いた。
カチリ。
静寂の中、再び虚しい金属音だけが響き渡った。弾丸は発射されなかった。
「な……っ、なんでだ……!? なんで弾が出ねえんだよ!?」
栗霧は目を見開き、驚愕のあまり声を裏返らせた。テーブルの磁気誘導では、2発目に確実に実弾が放たれる手筈だったはずなのだ。
「おや、どうしました? 2発目で僕の頭が吹き飛ぶ計算だったのでしょう?」
朔夜はくつくつと低く笑いながら、リボルバーを指先で軽やかに弄んで見せた。
「種明かしは簡単です。君たちの足元にある電磁レバーの磁気誘導など、僕がこの銃を受け取った瞬間に仕込んだ、さらに強力な超小型電磁パルス装置の前に一瞬で打ち消され、回転機構そのものが完全に無効化されたのですよ」
「な……ッ、じゃあ、磁石の調整が狂って……いつ実弾が出るかわからねえ状態になってるってことかよ!?」
「そういうことです。さて、次はあなたの番ですが……震えて銃も握れそうにないようですから、代わりに僕が引いてあげましょう」
朔夜は冷徹な手つきでリボルバーを向け直し、栗霧の額の真ん中に真っ直ぐ銃口を突きつけた。冷たい金属の感触が、彼女の皮膚を直接刺激する。
「や……やめろ……ッ!!」
「さあ、この引き金を引けば、次のスロットで本物の弾丸が発射され、あなたの綺麗な顔面と脳漿が吹き飛ぶかもしれない。命を賭けたギャンブルだ、降伏しますか? それとも、ここで僕と一緒にあの世へ行きますか?」
朔夜の指が、じわじわと引き金に重みをかけていく。その瞳には一切の躊躇も恐怖もなく、本物の「死の狂気」が宿っていた。
「ひ……ひぃぃッ!! ご、降伏する! 降伏するから撃たないでぇぇええッ!!」
圧倒的な死の恐怖と朔夜の底知れぬ狂気に完全に叩きのめされ、栗霧は頭を抱えてガタガタと激しく震え上がった。
朔夜はその無様に震える栗霧の表情を、心底満足そうに見つめると、フッと嗜虐的な冷笑を浮かべた。
「いい表情です、栗霧」
直後、朔夜はゆっくりと銃口を彼女の額から逸らすと、倉庫裏のすぐ脇にある静かな池へと向け、なんの躊躇もなく引き金を引いた。
ドンッ!!
静寂を破る凄まじい銃声が爆発的に響き渡り、火花と共に放たれた実弾が池の水面を激しく穿った。ズガァンと大きな水柱が立ち上がり、大量の水飛沫が冷たく激しく栗霧の全身へと降り注いだ。
「ひゃああっ!?」
水飛沫を浴びてへたり込む栗霧。もしあのまま引き金を引かれていれば、自分の頭があの水面と同じようになっていた――その事実が頭を駆け巡り、死の恐怖からの解放感と絶望的な敗北感によって、彼女の股間からは情けない水溜りが広がっていった。
「暴力で虚勢を張っていた不良少女が、本物の死を前にして随分と無様なザマだ。約束通り、あなたの身柄は僕が貰います。暴力ではなく、僕の部屋で『極上の快楽』によって、その生意気な身体を徹底的に分からせてあげましょう」
朔夜の寝室にて
薄暗い寝室。ロシアンルーレットの恐怖の余韻が冷めやらぬ栗霧は、膝をガクガクと震わせながらベッドサイドに立っていた。特攻服の下に潜んだ汗ばんだ肌が、窓から差し込む月明かりに鈍く光っている。
「おっと、まだ震えているんですか? 不良グループの女帝ともあろうお方が、まるで生まれたての子羊のようだ」
ベッドに腰掛けた朔夜が冷酷に手招きすると、栗霧は歯を食いしばって鋭い三白眼で睨み返した。
「うるせぇ……! アタシが、アタシがこんな男に……っ!」
「その強がりもいつまで続くかな。まずはその無駄に頑丈そうな鎧を剥ぎ取ってあげましょう」
朔夜は立ち上がると、栗霧の特攻服の襟元を掴み、無造作に引き裂いた。バリバリと音を立てて布切れが空中に舞う中、露わになったのは、健康的な褐色の肌と、喧嘩の果てに刻まれた数箇所の生々しい傷痕だった。
「ほう……これはなかなか面白い。戦士の勲章というわけですか」
朔夜の長い指先が、彼女の鎖骨の下にある古い傷痕をそっとなぞる。冷たい指先が触れた途端、栗霧の身体はビクンと大きく痙攣した。
「触んな、クソ男……ッ! アタシを誰だと思って――ひゃんっ!?」
言葉の途中で、朔夜は栗霧の身体を強引にベッドへと押し倒した。スプリングが鈍い悲鳴を上げる。抵抗しようとする彼女の両手首を片手で完璧に組み伏せ、朔夜はその傷痕に向けて容赦なく熱い舌を這わせた。
「なん……だコレ……痛くて、なのに、頭がヘンになりそうだ……っ!」
「死の恐怖の直後に味わう快感は格別でしょう? さあ、もっと素直になりなさい」
朔夜の手がスカートの中へ滑り込み、下着を荒っぽく引き裂く。そこには、言葉とは裏腹に、すでに恐怖と戦慄の変質した愛液でドロドロに濡れそぼった秘裂があった。
「嘘……だろ? アタシが、こんな……っ!」
「言葉はいりませんよ。君の身体は、すでに僕を受け入れる準備を完全に終えている」
朔夜は自身のスラックスをくつろげると、猛烈な硬度で屹立した剛直を、栗霧の未開発で固い割れ目へと一気に根元まで突き立てた。
「ひぎゃっ!? 痛い……ッ! 割れる、ナカが全部壊れるぅぅう!!」
鋭い悲鳴が寝室に響き渡る。肉壁を力ずくで押し広げられる衝撃に栗霧は激しく身悶えするが、朔夜は構わず凶悪なピストンを開始した。ドン、ドンと肉の衝突音が反響するたび、暴力に慣れていたはずの栗霧の身体へ、未知なる「快楽という名の暴力」が容赦なく襲いかかる。
「くそっ……動くんじゃ、ねぇぇえ! あ、あぁっ♡ なによこれ、気持ちいい……気持ちよすぎて脳みそが弾けちゃうぅぅう!!」
一点を集中的に激しく擦り上げられ、栗霧の鋭かった瞳がみるみるうちに焦点を失い、トロリと蕩けていく。生まれて初めて味わう本物の絶頂の波に耐えかね、彼女は背中を弓なりに反らせて激しく絶叫した。
「ん"おぉぉおッ!! イク、イクゥゥッ!!! 殺して、もう殺してぇぇええ!!」
栗霧は盛大に潮を吹き出しながら、最初のアクメを迎えて激しく痙攣した。
ハァハァと熱い吐息を漏らし、白目を剥きかけながらシーツに突っ伏す栗霧。しかし、その内壁は朔夜の質量を求めてなおもヒクヒクと貪欲に蠢いている。
「どうですか、栗霧。これが君の欲しかった本物の『力』による支配ですよ」
朔夜は深く埋め込んだまま、目がトロンとなった栗霧の顔を覗き込む。他者を暴力で従えようとしていた不良のプライドは、たった一回の中出しの快感によって完全に融解していた。
「あ、は……すごいの……。ねぇ、もっと……もっとアタシのナカ、めちゃくちゃにかき混ぜてよ……っ!」
限界を迎えたはずの栗霧が、自ら求めるように朔夜の首にしがみつき、腰を必死に揺らし始めた。その従順なメスの姿に冷笑を浮かべながら、朔夜は彼女の褐色の腰を強固に掴み上げると、二度目の猛烈な律動を開始した。
「あぁっ! ご主人様ぁっ! アタシの頭、全部お前のモノで上書きしてぇぇっ!!」
「イッグゥゥゥゥッ!!!!」
二人は同時に激しい絶頂を迎え、朔夜の濃厚な白濁が栗霧の子宮の最奥へとこれでもかと注ぎ込まれた。
完全に腑抜けになり、ピクピクと手足を震わせている栗霧の首元へ、朔夜はそっと手を伸ばした。ポケットから取り出したのは、鈍い光を放つ「黒いチョーカー」だ。
カチリ、と冷たい金属音が静かな部屋に響き渡り、彼女の細い首に強固な首輪が嵌め込まれた。
「よくできましたね。これでお前は、僕の六人目の所有物だ」
首輪の冷たい重みを感じながら、栗霧の心には、もう二度とこの男の快楽から逃れられないという絶望と、同時にこの上ない至上の安心感が満ち溢れていた。
翌朝 1年山茶花組 教室
翌日の朝。山茶花組の教室は、いつもと違う異様な静けさに包まれていた。
頭を張っていた栗霧が、昨日転校生に負けたという噂が広まっていたからだ。不良グループの残党たちが落ち着かない様子で待つ中、教室の扉が開く。
入ってきた栗霧の姿に、不良たちは愕然とした。
特攻服のような上着は乱雑に着崩され、胸元からは昨日までは決して見せなかった豊かな膨らみが露わになっている。そしてその首には、朔夜の所有物であることを示す「黒いチョーカー」が深く刻まれるように嵌められていた。
彼女の鋭かった三白眼はトロリと潤み、完全に雌の顔へと変貌している。
栗霧はまっすぐに朔夜の席へと歩み寄ると、クラス全員の目の前で、ドサリと床に膝をつき、朔夜の太ももに顔を埋めた。
「お、おはようございます……朔夜様……っ。昨夜は、あんなに怖くて、あんなに気持ちいいお仕置きを……ありがとうございました……」
「おい、頭!? 何やってんだよ!」
不良のひとりが駆け寄ろうとするが、栗霧は鋭く一瞥した。
「すっこんでろッ! アタシはもう、朔夜様の忠実なメス犬なんだよ……! 昨日、あの方のモノに貫かれて分かったんだ……アタシの身体は、暴力じゃなく、朔夜様の圧倒的な力と快楽で支配されるためにあったんだって……っ!」
栗霧は熱い吐息を漏らしながら、朔夜のズボンの上から彼のペニスがある場所を愛おしそうに頬擦りする。
「よくできました、栗霧。生意気な野良犬も、躾次第で随分と従順な飼い犬になるものですね」
朔夜は栗霧の髪を乱暴に掴んで顔を上げさせると、彼女の口内に自身の指を突き入れた。栗霧はそれを拒絶するどころか、嬉しそうに目を細めて指を舐め吸い始める。
これで学園の暴力装置すらも完全に無力化され、神代朔夜のハーレムは6人目。彼の支配領域は、確実に学園の深部へと侵食していた。
(第五話 了)