※この作品はR-18です。

敗北した魔法少女がコロシアムで見世物になる話   作:一畳と地下

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登場!最強の魔法少女!

 

「だれかー!いるー??おーい!!」

 

控室の中で叫ぶ。

音が木霊してる。

ここは地下とかなのかな?

 

「僕が来てんだよー!お茶とか出ないのー??」

 

起きて周りを見渡すと、場所は石造りの牢屋。

誘拐しておいて誰も側に居ないとか。

逃げちゃうかもーとか思わないのかな

 

「まったくさー!もうっ!」

 

一人でぶつぶつと言うも誰も来ない。

 

柊 空(ひいらぎ そら)は高校1年生。

身長は150センチほど。

身体の起伏は乏しく、髪は黒色のショート。

外で遊ぶことも漫画を読むことも好き。

楽しいことはなんでも好きな魔法少女の女の子。

 

怪人との戦いに敗れ、気がつくと牢屋に閉じ込められていた。

 

ぼーっと牢屋で待ってると、甘い香りがただよって来た。

 

「遅い!!

 この最強魔法少女である僕を待たせるなんて!」

運んできた男に文句を言ってやった。

白衣にモノクル。変な格好。

「貴方が寝言でクッキー食べたいと仰っていたので。」

男が焼き立てのクッキーを取り出した。

いい匂いの発生源はクッキーだったのか!

めっちゃいい人じゃん!

 

「なら許す!褒めて遣わす!!ありがとね!」

 

両手でクッキーを頬張る。

焼き立てで美味しい。

良い料理人がいるな。

 

「だいたいさぁ。僕が負けたのは偶然だから!

 次は絶対負けないからね!」

 

紅茶を入れる男に対して、僕は一方的に話しかける。

ちゃんと話を聞いてるかは分からないけど、僕が弱いわけじゃないってことはきちんと伝えておきたい。

 

「君は執事さん?スーツに白衣って変なかっこだね!」

「紅茶も美味しいじゃん!やるぅ!」

「もしかしてクッキーも君が焼いたの?」

「モノクルってかっこいいね!便利??」

「クッキーと紅茶ってお代わりある??」

「ねー!なんか喋ってよ!」

 

何を言っても無言。

でもたまに頷いてるから、話は聞いてるみたい。

なのでしばらく僕は、色々なことを聞き続けた。

 

「で?なんで攫ったのさ?」

お代わりのクッキーを食べながら男に問いかける。

「だって僕めっちゃ強いじゃん?

 倒せるときに倒した方がお得じゃん!」

その言葉に、男はようやく口を開いた。

この質問を待っていたかのように……。

 

「貴方にはこの国のアイドルになってほしいのです。」

 

男が一枚の紙を懐から取り出した。

 

「アイドル??見る目あんじゃん!納得!」

 

男から紙を受け取る。

すると男は、その紙について捕捉の説明をしてくれた。

 

「アイドルと言っても剣闘士ですけどね。

 命の危険のない試合。

 コロシアムで戦ってはいただけませんか?」

 

時間は無制限。

対戦相手の殺害は禁止。

三連勝で元の世界は解放される。

 

その内容を見て唾を飲み込む。

敗北した魔法少女を戦わせる。

しかも処刑が目的じゃない。

もしかしてそれって…

 

「いいよ!受けて立つ!」

「言っとくけど僕は強いよ!!」

「頑張って楽しませてね!」

 

誰にも言えない自分の欲望を満たせるかもしれない。

淡い期待を持って少女はコロシアムへと歩を進める。

 

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