※この作品はR-18です。

敗北した魔法少女がコロシアムで見世物になる話   作:一畳と地下

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忍の魔法少女VS怪人媚薬ロープ①

 

(まあでも僕が負ける訳ないけどねっ!)

 

僕はぼーっと考え事をしながらコロシアムに続く道を歩いていた。

 

負けたらこうなるかもってイメージはできる。

でも負けるイメージはできなかった。

僕は忍の魔法少女、ニンジャガーネット。

忍者っぽいことならだいたいできる。

最後は偶然で負けちゃったけど、本気を出せば絶対に負けない。

 

(そう考えると僕って可哀想だよなー)

 

エッチなコミックで見た武闘家の姿を思い出す。

負けてぼろぼろになった所をリング上で犯される。

すごく気持ち良さそうでドキドキしたのを覚えてる。

でも僕の強さじゃ手加減しても勝っちゃうだろう。

自分の強さが少し恨めしい。

 

「ニンジャガーネット、出陣するよ。」

 

入場ゲートの終わり際、そっと変身の言葉を唱えた。

これで僕は無敵の魔法少女。

負けることはない。

 

『忍の魔法少女、ニンジャガーネットの入場です!!』

 

コロシアムに一歩足を踏み入れると、アナウンスが響いた。

すごくうるさい……。

音量調節間違ってない?

なんて一瞬思ったけど、そういうわけじゃないのはすぐに分かった。

 

すごい量の人!

サッカーとか野球くらい人来てるじゃん!

ひゃー!

 

歓声の中で入場する。

こんなにたくさんの人に見られるなんて……。

もし負けたら大変だ。

負けないけど。

 

「どもどもー!よろしくねー!」

 

手を振る。投げキッス。指ハート。

思いつく限りのファンサを行う。

その度に歓声が上がった。

すごく楽しい。

 

『ニンジャガーネットは忍者の魔法少女です!

 みんな忍者は好きですよねー!!』

アナウンスが会場を温める。

『異界R-3出身の彼女がどこまでやれるのか!

 乞うご期待です!!』

 

「いえーい!みんな見ててねー!」

 

アナウンスに合わせて会場に手を振る。

ひゅーひゅーと囃し立てる声。

期待には応えられないと思うけど、見ててねー。

 

『それでは対戦相手の入場です!!

 今日の対戦相手は……』

 

どどどど、とドラムロールが響いた。

警戒しながら反対側の入り口を眺めて待つ。

 

『怪人媚薬ロープです!!』

 

スモークの中から怪人が現れた。

身長は180センチくらい。

怪人にしては低い身長の青年。

ただその見た目はツッコまざるを得なかった。

 

「パクリじゃん!!」

 

怪人に指をさして文句を言う。

怪人も鎖帷子を着てまるで忍者のような格好をしていたのだ。

 

「はっはっは!

 拙者は十年以上前から忍者でござるよ!」

 

パクリ怪人は快活に笑った。

 

(でも媚薬!ロープ!やっぱりそういうことなんだ!)

 

予感が恐らく当たっていることに心の中でガッツポーズを取る。

 

負けたらどうなるのかな。

相手強かったらいいな。

そんな思いを抱えながら、1回戦が始まった。

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