敗北した魔法少女がコロシアムで見世物になる話 作:一畳と地下
ステッキを振り、鏡を展開する。
2枚ある鏡の1枚は自らの眼の前に、もう1枚は怪人の後ろに回り込ませるように移動させる。
「……二度とセクハラできないように反省しなさい。」
眼の前の鏡にステッキから光弾を撃ち込むと、もう一枚の鏡から光弾が射出された。
さらに怪人に向けても直接撃ち込むことで、光弾で挟み込む形となった。
「おぉーっと!開始と同時に猛攻!容赦ありません!」
(……容赦はしたわ。せいぜいすごく痛いくらいの威力よ。)
光弾が巻き上げた砂埃でよく見えないが、大きな怪人でものたうつ威力だ。
気絶したところを場外まで運んでやろう。
そう思い砂埃の中へと近づいていく。
むにっ
「ひゃっ!」
砂埃の中に入った途端にまた胸を触られた。
「やっぱり良いおっぱいしてるなー!これで二度目だぜ。」
威力を調整しすぎた…?
それになんだか触られた胸が熱い…
「……今のは手加減しただけよ。死にたくなければ降参しなさい。」
「手加減かぁ。嬢ちゃんは優しいねぇ。おっぱいもわざと触らせてくれてんのかぁ?」
(……!)
眼の前の鏡に飛び込み、怪人の後ろ側の鏡から飛び出す。
そして全力のかかと落とし。
(……腕の一本くらい蹴りちぎってやる!)
懇親の力を込めて怪人へとぶつける。
「へぇ。わざわざ飛び込んでくるとはな。抱きしめられたくなったかぁ?」
私の全力を込めた攻撃はいともたやすく受け止められ、そのまま私を胸元へと引きずり込んだ。
「可愛いとこあんじゃねぇか。鏡の魔法少女さんよぉ。」
「放せ!」
全力で暴れようとするが、びくともしない。
ステッキを持った腕を巻き込むように抱きしめられているため、光弾で反撃もできない。
怪人が私の胸に手を伸ばす。
「……やめろっ」
「やめると思うか?馬鹿かよ。」
そのまま私の胸を乱雑に揉み始める。
くそっ。離せ。
腕の中で暴れるがびくともしない。
暴れる私を嘲笑うように、怪人はなにか耳元で囁き始めた。
「そろそろ俺の能力を教えてやるよ。俺の能力は触れた性感帯がどんどん気持ちよくなる能力。今お前の胸には2回触れたから、じわじわと気持ちよくなってきてるだろ?」
(……何をいっている??こいつは??)
たしかに変な感じはするが、気持ち良くなんかなっていない。
「意味が分からないって面だな。まぁこれからよく分かるから楽しみにしろよ。俺の名前が何を意味するかもな。」
いい気になってられるのも今のうちだ。
少しでも力を抜いたら、すぐ脱出して蜂の巣にしてやる。
こんなセクハラ野郎に私が負けるはずがないんだから。