敗北した魔法少女がコロシアムで見世物になる話 作:一畳と地下
「……んーーっ!!!」
枕に顔をうずめて一人で叫ぶ。
最悪!最悪!最悪!!
全部バレた!僕のこと!
これじゃ変態じゃん!
僕はもっと清廉な魔法少女として犯されたかったのに!
「それに!なんなの!あいつ!」
枕から顔を離し、また叫ぶ。
二日目はもっと酷いことされると思ったのに!
油断して近づくとか雑魚じゃん!
怪人なんだからもっと頑張ってよ!!
僕はちゃんと負けて辱められたいのに。
ただ犯されたいなんて思う訳ないのに。
なのに結局今日は恥ずかしいことしただけ。
自分で慰めただけ。
「こんなのってないよ!!」
昨日の夜は今日の為に我慢したのに。
不完全燃焼すぎる。
1回戦の媚薬の効果ももう切れてるし、こんなことなら昨日の夜にオナニーすれば良かった!
部屋に備え付けの電話を取る。
とりあえず、むかつきをどうにかしないと。
こんな時に一番食べたいものは……。
「執事さん!クッキーと紅茶お願い!!」
備え付けの電話で執事さんにSOS。
まだ時刻はお昼すぎ。
お昼はカレーとカツ丼を食べたけど、おやつは別腹。
結局オナニーショーも怪人が途中で能力を解除して終わってしまった。
ことごとく無能な怪人。
せめてあそこからもうひと踏ん張り、意地の悪いところを見せて欲しかった。
「お待たせいたしました。」
しばらくして、白衣にスーツの執事さんがクッキーをもってやってきた。
「ありがとね!あと昨日の夜はほんとにごめんね。」
山盛りのご馳走を前にして、僕は執事さんに丸投げしてしまった。
昨日はほんとにほんとに悪いことをしちゃった。
執事さんにも、糧になってくれた食材たちにも。
「ちゃんと食べ切れた……?」
恐る恐る聞いてみる。
「はい、私の知り合いも呼んで食べきりました。
ちょっとしたパーティーになりましたよ。
たまにはこういうのも良いものですね。」
表情は変わらないけど、楽しく食べ切れたなら良かった。
もう二度と、勢いだけで注文はしないようにする……。
「ねぇ、コロシアムの過去の映像ってないの?」
クッキーを頬張りながら、執事さんに聞いてみる。
たしか昨日僕のことを異界R-3の出身って言ってた。
過去にもコロシアムでの試合はあったはずだ。
「ありますよ。用意いたしましょうか?」
執事さんは事もなげに言った。
え、でも……ほんとに?
「え、いいの??機密事項ってやつじゃないの??」
正直ほんとに見せて貰えるとは思ってなかった。
でも見せて貰えるならありがたい。
明日の勝負にも役に立つ情報があるはず。
「じゃあお願い!今すぐ用意して!」
執事さんは一度お辞儀をすると、お部屋から出ていった。
それからしばらくして……。
お部屋にたくさんのDVDが運び込まれてきた。
映像に映るのは負けた少女たちの姿。
僕はこんな風になりたいって夢見てる姿。
でも全力を出して負ける為にも予習は欠かせない。
一番やばいのは怪人寸止め時間停止かな。
あ、でもよく見たら剣で怪我してる。
じゃあ防御は低いはずだから、身体に罠を仕掛けてカウンター狙い。
怪人ふたなり搾精サキュバス!
女の人の怪人も居るんだ……!
おちんちんを身代わりに移して、その瞬間に不意打ちかな。
怪人アヘ顔ダブルピースに怪人エロトラップダンジョン。
こんなのもうギャグじゃん。
でも2人ともすっごく強い。
油断は禁物だね!
10倍速で映像を再生する。
怪人の能力が判明する箇所。
戦闘の箇所。
そこを見て、また次の映像へと進む。
「んーーっ!!疲れたーー!!」
時刻は20時。
できる限りの予習はした。
恐らく来るであろう怪人の対策はばっちり。
あとはご飯を食べてゆっくり休もう。
これだけ予習してしっかり休むんだ。
負けるときは言い訳なんてできない。
きっとすごく気持ちいい……
その時を想像すると、じわりと濡れていくのを感じる。
「でも今はご飯だね!!唐揚げ!ラーメン!ケーキ!」
ルームサービスを捲る。
今日は間違えないよ!
頼むのはちゃんと食べれる分だけ!
いくら無料でも、節度が大事!
2日目の夜ももうすぐ終わる。