敗北した魔法少女がコロシアムで見世物になる話 作:一畳と地下
小鳥が囀るような清々しい朝。
朝ご飯もしっかり食べて、試合の準備は万全。
どの怪人が来ても良いようにメタも張った。
弾むような足取りでコロシアムへと歩く。
『忍の魔法少女!ニンジャガーネットの入場です!!』
手を振りながら入場する。
昨日のこともあり、観客達はエッチなことを期待してるのが丸わかりだ。
視線は下卑てるし、どう見ても勃起してる人もいる。
夢叶うといいなー!って声がする。
僕もそう思うよ。
叶うといいなって。
でも僕の夢はそんなに簡単な夢じゃない!
「そう簡単には叶えさせないからね!」
さっき野次を飛ばした観客に指をさし、宣言する。
「僕は簡単には負けないよ!
やれるもんならやってみろ!!」
会場が沸く。
また拍手が起きる。
『今日は昨日とは衣装が違いますね!
何か秘策がある模様です!』
そう、今日は絶対に負けない覚悟で来てる。
浴衣の上から羽織ったローブ。
この中には怪人への対策を仕込んできた。
『対戦相手の入場です!!
今日の対戦相手は……鬼イカセ地獄レイプです!!』
頭にズタ袋を被った身長2メートルくらいの大男。
とてつもない威圧感。
ムキムキしてる。
「今日はよろしくね!お互い頑張ろうね!」
「……」
男は何も言わない。
でもまぁ……。
(……予想どおり!かな!)
4番目くらいの確率で来ると思ってた怪人。
特殊な能力はなく、ただ組み敷いて犯す。
それだけの怪人。
シンプルな分、メタは刺さらない。
でも大まかな性格は分かるし、行動の予測もつく。
持ってきた切り札も刺さるはず。
搾精サキュバスメタのペニスバンドと、エロトラップダンジョンメタのオナホールをローブの中からリングの外に放り投げる。
これはあいつには意味がない。
悪用されても嫌だからね。
『ではこれより決勝戦……スタートです!!』
開始と同時にリングの端まで後退する。
「……ってうわっ!」
距離を取ったはずなのに、目の前まで接近している。
「風遁!風ぴゅーぴゅーの術!」
最大の強さで風を起こす。
一つは上に向けて、自分が回避するために。
もう一つは相手の背中側から。
コロシアムの外へと押し出すために。
(……さすがにこれで終わることはないよね?)
高く飛び上がり、下を見る。
場外狙いなんてちょっとずるいけど、これも戦術。
引っかかる間抜けになんて負けたくない。
下を見るとコロシアムのギリギリでどうにか止まる怪人。
僕はそれを見て内心でガッツポーズをする。
するとズタ袋が僕の方へと向く。
一気に飛び上がった怪人が僕の足を掴もうとする。
(やるね!でもそれも読んでたよ!)
僕はまた風を起こし、空中で少し横へとずれ避ける。
そして風を操作し、怪人が地面に着地するのと同じタイミングで地面へと舞い降りる。
特殊な能力を持たない怪人に対して有効な作戦は、ひたすら逃げて場外を狙う。
敵の硬さは知っている。
過去のビデオでは、あいつにダメージが通ってるシーンはなかった。
だから追い討ちはしない。
ひたすらに逃げる。
土遁で躓かせる。
水遁で滑らせる。
風遁で押し出す。
火遁で牽制する。
ただどれも決定打にはならない。
惜しいところまでいっても、場外までは届かない。
1時間あまり攻防が続いた。
少し集中が切れてきた。
危ういタイミングも多い。
やっぱり多少のリスクは必要だよね……。
僕は切り札を切ることに決めた。
また怪人が突っ込んでくる。
突っ込んできたところを躱し、リング際。
怪人は少しよろめきながらも堪え振り返る。
ローブを脱ぎ、僕は怪人に思いっきり抱きついた。
これが僕の切り札。
触れると嵌まる快楽電流を流す枷。
それを全身に20箇所。
怪人といえど射精する。
じゃあそれは快楽を感じるってこと。
過去の映像でこれの威力は散々見てきた。
これが怪人にも効くってことも知ってる。
怪人と僕の身体が枷によって固く結ばれる。
全身に甘い電流が流れる。
「っ忍法!変わり身の術っ!!!」
僕に繋がっていた枷が木人へと移る。
電流は一人で喰らえ。
そしてよろめく怪人に、風遁で加速した全力のタックル。
怪人を場外へと押し出す!
ぶつかった瞬間に、しくじったと感じた。
よろめいていたのも全部演技。
体幹は一切ぶれてない。
岩にぶつかったように勢いを殺される。
僕はそのまま怪人に抱えられ、甘い電流をその身に受ける。
急いで電流を切るが、それでも動きが鈍る。
「っ変わり身の術っ♡♡」
木人を残して距離を取る。
動きの鈍った僕に怪人が迫る。
風を起こしても怯まない。
土の壁も砕く。
また身体を掴まれる。
最後の変わり身の術。
それも意味はなくすぐに捕まった。
怪人は枷をちぎって場外へと捨てていく。
ここからレイプが始まる。
僕は期待の中で目を閉じた。