怪しいサイトで天使と悪魔のラブドールを購入したら実体化した 〜ハーレムの代償で命が削られている僕の元に、なぜか女子大生退魔師達までも押し掛けてくる〜 作:nene2012
今日の講義も全て終わり、僕は家路に着こうと門まで急いで歩いていた。
すると、後ろから声が掛かる。
「悠人! 何を急いで帰ろうとしているんだ?」
振り返ると壮太が小走りに僕に追い付き声を掛けてきた。
「いや、ちょっと用事があって急いで帰らないと……」
「悠人……お前さ、以前と比べて付き合いが悪くなったんじゃないのか」
「い……いや~、特別変わった事はないよ」
彼の質問に僕は目を泳がせながら答える。
そんな僕の反応を見て壮太は怪訝な表情になるが更に問い詰める。
「お前……最近何か隠し事していないか?」
「べっ……別にしてないよ」
「そうか? 本当に何もないのか……?」
彼は僕の言葉に疑いの眼差しを向けるが信じようとはしてくれない。
そんな僕の背後から突然、誰かが声を掛けてきたのである。
「悠人君!」
振り返るとそこには結衣とイザベラが立っていた。
2人とも走って来たのか息を切らせていた。そんな彼女達の様子に僕は驚いた表情になる。
壮太も何故2人がと驚いていたが気にせず声を掛けていた。
「おやおや、結衣ちゃんにイザベラちゃん……どうしたの?」
「もぉ……ちゃん付けして呼ばないで。それより、悠人君……ちょっと話があるの」
「えっ……何?」
「いいから、こっちに来て……」
「壮太は先に帰ってて……」
結衣は壮太にちゃん付けで呼ばれた事に怒りながらも僕の手を引き歩きだす。
そして、イザベラも僕の腕を掴み一緒に行こうと引っ張るのである。
そんな彼女達の行動に僕は驚きながら、少し離れた所に連れて行かれるのである。
その出来事に壮太は目が点になるが少しして渋々門から出て行くのであった。
大学の校門の近くにある木の元に着くと2人とも真剣な表情になっていく。
もしかして、僕にモテ期が来たんじゃないのかと淡く期待に胸を膨らませていると……。
「悠人君! あなたの周りで何かおかしな事が起こってない?」
「えっ? い……いや、別に……」
結衣の突然の質問に僕は目をキョロキョロさせて答えた。
そんな僕の様子を見た彼女は溜息をつき険しい表情をする。
そして、イザベラも僕に話し掛けてきたのである。
「ハルト、ワタシには分かるヨ! 何か隠してるネ!」
「な……何も隠し事なんてしてないよ……何故、君達に心配されなきゃいけないの?」
「悠人君、君は悪霊か妖に憑りつかれてるんじゃないの!?」
「えっ? そ……そんな! 嘘でしょ?」
2人が突然言ってきた言葉に驚きを隠せないでいた。
そんな僕の反応を彼女達は溜息をつき見詰める。そして、結衣が話を続ける。
「あなたの体から只事ではない気が漂っているのよ……」
「そうネ! ワタシ達には視えるヨ」
僕は2人の話を聞いて呆然としてしまう。変なものに憑かれていると、いきなり言われても実感が沸かない。
更に、赤の他人である僕を心配してくれる彼女達を煩わしいとさえ思っていた。
「か……関係ないだろ! 今日会ったばかりの人から言われても迷惑でしかないから!」
「気にかけているのに、そんな言い方はないんじゃない!?」
突き放すような言葉を投げ掛けられ結衣が怒りを露にする。
そして、イザベラも僕に抗議するように息を荒くして喋るのである。
「ワタシ達だって、ハルトの事が心配だから言っているのニ!」
「ごっ……ごめん。別に悪気があって言ってるわけじゃないんだ……じゃあ、僕は帰るよ」
2人の剣幕に気圧されて僕も幾分我に返り謝る事しか出来なかった。
彼女達から逃げるように慌ただしく去り、その場を後にするのである。
悠人が去った後、2人は呆然と立ち尽くしていた。
そして、結衣が少ししょんぼりしながら呟くように口を開く。
「ねぇ……イザベラ……余計なお世話だったかな?」
「そんな事ないヨ! 彼の事が心配でつい口出ししてしまったカラ……」
2人で反省し合うと溜息を吐き肩を落として構内に戻るのであった……。
僕は小走りでアパートまで帰ってくると汗だくに成り息を切らしていた。
そして、部屋の鍵を開けるとそのまま部屋に入るのであった。
部屋の中も暑く、すぐにエアコンのスイッチを入れる。
中にはラティアがいて僕の帰りを待っていたのである。
「はぁ……はぁ……彼女達はラティアやモルガの事を知っているのか……?」
「お帰りなさい、悠人さん……怖い顔をしていますけど何かあったんですか?」
「ラティア……実はね……」
僕は今日、大学で彼女達に悪霊か妖に取り憑かれていると疑われていた事を話すのであった。
それを聞いた彼女は少し驚いた表情をする。
「そうですか……彼女達は私達の事を知っているんですか?」
「うん……ラティア達の事なんて知らないはずだよ。何故、そんな事を言ったのかは分からないけどね」
そう答えると彼女は顎に手をやり暫し考え込む仕草をする。
悪口で言ったんじゃないなら何を根拠にそんな事を言い出したのか理解できない。
彼女達はラティア達の存在に気付いたのだろうか? それとも僕の知らない事を知っているのか?
そんな、考えを巡らせていると何となく時計を見たら16時過ぎになっていた。
「ラティア……昨日言った事は憶えている?」
「もちろんです! 今日は悠人さんとセックスする日です!」
ラティアは恥ずかしがりながらも嬉しそうな笑みで答えるのであった。
そして、彼女とセックスする日が童貞喪失の日だと決めていたのである。
汗をかいた僕はシャワーを浴び、ラティアとのセックスに備えて準備をする。
そして、バスタオルを腰に巻いただけの状態で浴室から出る。
「ラティア……お待たせ」
「あっ! 悠人さん、私もシャワー浴びてきます。少し待っていて下さいね」
そう言うとラティアも浴室に入っていくのであった。
そして、彼女がシャワーを浴びている間に僕はベッドで横になったまま動かないモルガをどかす。
重さも人間と変わらない彼女をベッドから移動させるには骨が折れた。
暫くして、僕の横にラティアがバスタオル1枚の姿で現れベッドに上がってくる。
「始めましょうか、悠人さん……」
「う……うん、始めようか?」
シャワーから上がった彼女の良い匂いに僕は興奮してきていた。
今からラティアとヤルかと思うと緊張してくる。
開放的なモルガと違って彼女は少し奥手だから僕が主導しなければ……。
しかし、モルガからされるがままの僕に上手く性行為が出来るのだろうか?
「悠人さん……緊張しているんですか?」
「そ……そりゃ、そうだよ。モルガともセックスはしてないし……」
ラティアは僕の手を握ってきた。そして、彼女は顔を近付け目を瞑り口付けしてきた。
それは唇を合わせ触れ合うだけのものだが、彼女の柔らかい唇の感触に僕は夢見心地になる。
唇が僕の唇から離れていくとラティアは少し照れた表情をしていた。
「悠人さんの初めてを奪いますよ……」
「う……うん」
そう言うと彼女はベッドに横になる。そして、僕は彼女のバスタオルを取るのであった……。