怪しいサイトで天使と悪魔のラブドールを購入したら実体化した 〜ハーレムの代償で命が削られている僕の元に、なぜか女子大生退魔師達までも押し掛けてくる〜 作:nene2012
結衣とイザベラと壮太が部屋を出た後も、ずっと僕は何とも言えない気持ちが心を波立てていた。
彼女達がラティアとモルガを祓うと言った際に僕は内心慌てていたのだ。
特別、2人に影響を与えなかったので良かったものの、もし彼女達が祓われていたらと思うとゾッとする。
僕の心の中では安堵と複雑な感情が入り混じっていた……。
「もう、あたしを祓おうとするなんて酷すぎるよー!」
「祓われなかったから良かったじゃない……」
モルガは退魔師達がいきなり祓おうとした事にプンプン怒っていた。
逆にラティアは無動で佇んでいた。その顔は少し悲しみの混ざった表情であるが停止しているので無表情である。
そして、僕は腹を立てているモルガに言葉をかけた。
「ま……まぁ、僕の身を案じてやってくれた事だから怒らないでおこうよ」
「もぉ~、だってぇ~!」
彼女は不満たっぷりだが仕方なく一応納得してくれた。そんな中、僕はある事を思いついていた。
あの2人の退魔の技が効かないということは、彼女達は特別な存在という事で間違いなさそうだ。
おそらく、2人の能力が低いってことではないんだと思う……多分。
そう言えば朝、ラティアに明日休みだから一緒に出掛けようと言ったが彼女達の服装がコスプレレベルのものなので、そのまま出掛けるには恥ずかしい。
モルガの服装なんてボンテージ姿だから……。彼女達の普段着代を、どう工面しようかと悩むと良いアイデアを思い付いた。
フィギュアを買う為に貯めていた金を使うことにした。元はネットでフィギュアの購入費として準備していた金だ。
しかし、モルガは夜にならないと活動できないし反対にラティアは夜になったら動けない……。
この相反する2人の特徴を踏まえて僕はモルガに提案を持ち掛ける。
「ね……ねえ、モルガ。明日、君達の服を買いに行く予定だけど活動している時間帯でモルガ、ラティアと一緒に行こうと思っているけどいい?」
「ふ~ん、あたしとは夜に行くって言う事?」
「そう……それぞれ別に僕と一緒に買い物に行こうよ?」
「オッケー! あたし的には昼間外出ができないから、悠人が夜に出掛けてくれるのは助かるよ」
彼女は僕の言葉を聞くとニコッと笑った。そして、嬉しそうに承諾した。
モルガが屈託のない笑顔を見せ僕に甘えるように見詰めてくる。
その笑顔に僕は照れ臭くなり赤面してしまう。彼女の瞳はどんな男もデレデレにしてしまう艶めかしい眼差しであった。
更に彼女はグングン迫ってきてニンマリし僕に抱き着いてくる。
「ふふふ、じゃあ、約束ね♡」
そう言ってウインクしながら舌を出した。その様子もまた愛らしい。
そして、モルガは両手を背中に回し密着すると股間を触ってくる。
「ちょ……ちょっと何?」
彼女は僕の股間に手をやりズボン越しにペニスを撫でてきたのだ。その感触にドキドキして心臓が跳ね上がる。
撫でられムクムクと陰茎が大きくなってくるのであった。
「あっ……え?……」
「エヘヘッ♡ なんか嬉しくて興奮しちゃった♡」
そう言いながら、モルガは僕のベルトを外すとズボンを脱がそうとするのであった……。
ズボンを脱がされてパンツ姿になった僕はモルガの行動に呆気に取られていた。
「ちょっと! 今日はエッチな事はしないよ!」
「えぇー!! 何でぇー!?」
僕の拒否の言葉にモルガは顔を歪ませ頬を膨らませ、ふくれっ面をしてくる。
納得がいかないと言うように彼女は食い下がってきた。
「むぅー! 意地悪しないでよぉー!」
「き……君達とエッチすると体が弱っていくんだよ! ヤルことで生気を奪われていくから……」
「えー! ちょっとだけシテほしいんだけど……」
「ダメだって!」
そう言うと彼女はガックリ肩を落として落ち込んだ様子であった。
実際、最近は朝起きるのもやっとで、階段を上がるだけで息が切れる。
生命力が削られている実感が、日に日に強くなっていた。
モルガは僕の拒否的な言葉にショックを受けている様子であった。
「一時、気持ちよくなっても……僕が死んだら意味ないでしょ」
「意味なんてなくていいの。男にとって快楽の方が大事でしょ?」
彼女は再び身体を乗り出し僕の首筋に唇を寄せた。甘く、湿った感触……。
普段なら抗えない甘い誘いだったが、この日は心を鬼にして拒む。
「……」
「む~ん……本気で拒むの?」
そう言うと、いきなり何を思ったのか急に服を脱いで全裸になる。
昨日、僕が貸し出した服をバサッと床に脱ぎ落すと、蠱惑的な褐色の肢体が露になった。
「ちょっ……! いきなり何してるんだよ!」
「えへっ、シてくれないならコッチにも考えがあるもん♡」
モルガは悪戯っぽくウィンクすると、その場で四つん這いになって尻を突き上げこちらに向けてくる。
その仕草はまさに獲物を狙う猛獣のようであり、どんな男も誘惑に抗うのが難しい破壊力抜群の媚態だ。
そして、自身の小陰唇を指で広げ膣の中が良く見えるように誘惑してきた。
彼女の綺麗なピンク色の膣を目にしているとペニスが勃起してしまいパンツにテントを張る。
更に尻尾の先端を動かし自身の性器に向けてコッチコッチと誘いをかける。普通の男なら、この時点でヤってしまうだろう……。
だが今の僕は違う。彼女とエッチすることこそが死へのコースだと脳裏に警鐘が鳴り響き、本能的に後退してしまう。
強烈な性的な本能を何とか理性でもって押さえつけ耐える。
「ねぇ、シて♡……悠人♡」
彼女は腰を振りながら、色っぽい声音で僕を求め欲情させようと更なる挑発を仕掛けてきた。
その妖艶さに頭がクラクラしながらも、必死に目を逸らすと同時に脱げていたズボンを慌てて穿く。
モルガは挑発的なポーズと卑猥な誘いで僕を追い詰めていた。
しかし、結衣とイザベラから警告された通り命がかかっていると己に言い聞かせ意を決し勢いよく立ち上がって言う。
「やっ……止めろって!!」
ズボンを穿いた僕は彼女の誘惑から逃れるために部屋の外へ出て行くのであった。
「えっ? どこに行くのー!? 行かないでよー!!」
四つん這いのモルガは立ち上がると僕を目で追う。そして慌てて呼び止めた。
彼女の引き留めようと懇願する声を無視して外に出て行く。
「公園に行ってくる……」
「え~っ! あたしを置いて逃げるつもりー!?」
モルガの慌てふためく悲壮な声を聞いて僕も胸が痛むが背に腹は変えられない……。
玄関のドアを閉め階段を降り夜の公園に向かって、そこで暫く時間を過ごすことにするのであった……。