怪しいサイトで天使と悪魔のラブドールを購入したら実体化した 〜ハーレムの代償で命が削られている僕の元に、なぜか女子大生退魔師達までも押し掛けてくる〜 作:nene2012
服を買いに行くために外出する。一時的に僕の服を貸し外に出たのである。
やっぱり男物の服なので2人にはダボダボで不格好であった。
それから2人をファストファッション系のお手頃の店に連れて店内を歩き回った。
モルガはサングラスを掛け自分好みの洋服に夢中になって捜している様子だ。
一方でラティアは店内の衣類の値札を1つづつチェックして倹約家のように、じっくり見ていた。
その結果、彼女達の要望に応えるべく僕の財布の中身はかなり痛かったが無事に買えたのである。
その後、僕等3人は手を繋ぎながら外を並んで歩いて帰る事にした。
周りから見れば、あの3人はどんな関係なんだと思われていただろう……恥ずかしかった。
「へへーっ♡ 悠人ありがとね!」
「ありがとうございます♡」
モルガとラティアは嬉しそうに微笑み僕に礼を言う。嬉しそうな表情で手を引いていた。
この2人といると楽しいし自然とテンションが上がって来てしまう僕がいた。
だが、彼女達の容姿が並外れた容姿なのとアジア人と欧米人どちらともつかない容貌なので通りがかる人々は2人をジロジロ見ていた。
まあ、日本人じゃないと思われているんだろうしビジュアルも綺麗すぎるからな仕方ないか……。
アパートに帰り部屋に入る。モルガとラティアは自分の買った服を袋から取り出して物珍しそうに見詰めていた。
ラティアはアイボリーのブラウスに膝丈以下のリーフグリーンのフレアスカートを組み合わせたデザインの服を選んでいた。
モルガはと言うと白のへそ出しTシャツに黒のホットパンツを選んでいた。
Tシャツから覗くへそとホットパンツから出ている太腿が艶めかしい。他にも彼女達は上下の下着も購入している。
彼女達が新しく購入した衣服を着て僕の傍まで来ると訊いてくる。
「……どう?」
「可愛いよ……」
モルガは顔を赤くして似合っているかどうか尋ねてきた。僕も彼女の見た目を褒める。
嬉しそうな顔をして「えへへ♡」と言いながらニコッと微笑む。
一方でラティアは恥ずかしそうで不安気な表情をしていた。
「悠人さん……似合っていると思いますか……?」
「ラティアも似合ってるよ……」
「ありがとうございます♡」
ラティアは赤らんで顔を俯き、控えめな反応を見せる。
だけど、ちょっとだけ誇らしげでどこか嬉しそうな様子だ。
そんな様子を見ていると愛しさを感じて増々微笑ましく思えてくる。
彼女達の側に一緒にいると微笑ましく楽しいと思えるのである。
「今日は有り金をはたいたから昼は自炊にするけど」
「それじゃあ、私が作ります。料理には自信がありますから……」
僕が簡単な料理を作ろうとすると言った途端、ラティアは名乗り出て張り切って台所へと向かう。
その姿をモルガが羨ましそうに眺めながら頬杖をついていた。
「むーっ……」
不満げに口を尖らせて唸っている。彼女のほうを見ると指を咥えながら羨ましそうにラティアを見ていた。
どうやら、モルガはラティアと違って料理ができるような設定は施されていないらしい。
少し不憫に思い、モルガを慰めるように声を掛ける。
「大丈夫……モルガも練習して、いつか僕の為に作ってくれる?」
「……うん! 練習して美味しい料理を作ってあげるからね!」
彼女はパッと顔を輝かせると僕の腕にしがみついてくる。その無邪気な反応に胸が温かくなった。
こうして、僕達の奇妙な共同生活が始まり1日が過ぎていく。
変わった点はモルガは夜だけではなく昼間も普通に活動しているのである。
それだけでなく、ラティアも夜になっても活動できるようになった。
老人から力を与えられた後に僕と交わったからである。
お陰で昼夜交替で代わりばんこにセックスする事なく毎日必ず交わっている生活を送る事になるのであった……。
一方その夜、鈴木壮太は自分のアパートの部屋でスマホでネットをしていた。
彼はオークションサイトで自分好みのフィギュアを探していたのである。
すると、とあるポップアップ広告が目に付く。その内容に興味を惹かれクリックして進めていく。
【あなただけの愛おしいドールを手元に置いて夜の生活に張りを持たせてみませんか?】
【あなたの夜の営みをサポート。等身大サイズドールが今ならタダで無料配送致します】
「何だこれは!? もしかして、悠人が言っていた怪しいサイトじゃ……一体、どんなサイトなんだ?」
彼は興味津々でマウスを動かしドンドン画面の文字列を読み漁り読み進め興奮していった。
内容に引き込まれるようにページを読んでいると1つの画像に目が留まった。
画面上には艶めかしいスタイル抜群の美女の画像が表示されている。
その美女の顔は妖艶で美しく髪色は銀髪で切れ長の目をしており瞳の色は紫色だった。
「ラティアちゃんやモルガちゃんとは、また顔が違うな……。けど、確かにスタイル抜群で美しい女だ……」
その女に惹かれるように壮太は画像をじっと眺め続ける。
彼女の名称は『聖魔を統べる者・ネフィア』と書かれていた。
画像の女が気になりクリックしようかどうかと思い悩む。
「悠人ばっかりいい思いして俺も同じ様なドールが欲しいぜ。試しに俺もクリックしてみるか……?」
彼は躊躇することなく、そのドールを購入することを決断する。
そして、購入画面に進むと次のような事が書かれていた。
【本製品は24時間体制のサポートプログラムが組み込まれています。購入ボタンを押した瞬間から、あなたとドールの『契約』が成立します。キャンセルは不可能です。尚、代金は掛かりませんが隷属される可能性がありますので御注意下さい】
「隷属だって!? 怪しいな……」
その文章を目にすると流石に躊躇するのである。
しかし、彼もちょっと前の悠人のように童貞であった。
二十歳の年頃で性的誘惑に抗うのは難しい。特にラティア、モルガというドール達を見た後は……
性的好奇心の方が勝り思わず購入ボタンをクリックしてしまう。
【契約が成立しました。これよりドールはあなたの所有物となります。発送は翌日となり置き配となりますので、あしからずご了承ください。御購入有難うございました】
契約してから数秒後、彼のスマホが震えメール着信を報せる。差出人不明のメールが届いていた。
メールを確認してみると文章が書いてある。
【『聖魔を統べる者・ネフィア』は、あなたの欲望に呼応するドールです。その淫靡な本能で、あなたの心身を限りなく支配してくることを忘れないでください】
「おいおい……冗談にしては胡散臭いな」
この文面からして警告なのか挑発なのか判断しかねた。だが、その内容には興味をそそられるものもあった。
それにしても、ここ最近は、怪しい広告がインターネット上に増えているようだなと思いつつ彼は明日来るであろうドールを期待に胸を膨らますのであった……。