怪しいサイトで天使と悪魔のラブドールを購入したら実体化した 〜ハーレムの代償で命が削られている僕の元に、なぜか女子大生退魔師達までも押し掛けてくる〜 作:nene2012
次の日は月曜日なので大学で講義がある。今までの僕は彼女達と致した後は起きるのが辛く億劫であった。
だが、今は事情が異なる。老人から無限の生命力を貰ったお陰で朝は気持ち良く目覚められる。
昨日は2人と1日中セックスしても体力も問題なく全快だった。
これで朝起きた際に彼女達に夜の続きを促されても、即臨戦態勢になることも可能だ。
しかし、モルガは朝は弱いのか未だにベッドで寝ている。反対にラティアは既に起きてキッチンで朝食を作っていた。
僕はスヤスヤ寝ているモルガを尻目にラティアに声を掛ける。
「おはよう……ラティア」
「おはようございます……悠人さん」
彼女は朝から爽やかな笑顔を向けてくる。その微笑みは、まるで天使のように清らかだ。
ラティアはエプロンを着けてキッチンに立っている。その姿に心が洗われるようで非常に癒やされる。
その姿を見た僕は朝から大興奮である。ラティアは昨日、ずっとセックスし続けて疲れてないのか?
それとも、普段から早いのか朝が弱いモルガと大違いだ……。
いずれにせよ、朝から食欲よりも性欲が湧いてくるのは、健全な男子としては致し方ないことだ。
しかし、朝からおっぱじめたら講義の時間に間に合わなくなるので我慢して堪えるのである。
「ラティアって本当に可愛いよね」
「も……もう……朝からそんな事言われたら照れますよ♡」
恥ずかしそうにする姿も愛らしい。その可愛さに思わず抱きしめたくなる衝動に駆られる。
彼女は火加減を見ている最中だ。それに朝食を作る邪魔はしたくない。
なので我慢して声をかける。ラティアは器用にフライパンを持ち、手際よく調理をしている。
その健気な後ろ姿を見て思わず抱きしめたくなってくる。
「いつも食事を作ってくれてありがとう」
「いえいえ……私は悠人さんを食べさせる為なら何でもしますよ」
そう言いながら振り返るとニコッと笑い、僕に向けてウィンクをする。
ああっ、なんていい娘なんだろ……。朝からラティアの魅力に心を奪われていた。
そうこうしているうちに朝食が完成したようだ。テーブルに料理を持ってきてくれる。
今日は目玉焼きとトースト、サラダだ。そして、いつもの様に手を合わせる。
「いただきます」
「はい、召し上がれ」
食材は昨日の内にスーパーで買っておいた。ラティアの手作り料理は本当に美味しい。
作ってくれた本人もニコニコしている。料理を美味しそうに食べてくれるのが嬉しいようだ。
彼女は僕に喜怒哀楽の感情を示してくれる。本当に素敵なドールだ。
僕はラティアを見ているだけで自然と笑顔になってしまっていた。
「どうしました?」
「いや……何でもないよ」
「そうですか? よかったです」
彼女に問いかけられるが、なんと言っていいのか分からない。
本当に素敵な子だなと思っていたとは恥ずかしくて言えかった。
ラティアは僕の顔を見つめた後、ふんわり笑う。その笑顔も本当に可憐だった。
その後も朝食を終えて彼女と別れ大学へ向かうのであった……。
この日、講義に出席するが壮太は居なかった。体調が悪いのだろうか?
少し気になったのでチャット型アプリで彼にメッセージを送る。
午前の講義が終わると昼食を食べる為に学食に行く。食欲が戻っているので定食を頼んだ。
席に座って食べていると2人の女性が近付いてくる。それは結衣とイザベラだった。
「席一緒でもいい?」
「ワタシも一緒でイイ?」
「いいよ」
結衣とイザベラがそれぞれテーブルにトレーを置くと座ってきた。
少し他愛もない会話をし話題が尽きると沈黙が訪れる。
3人で会話していると僕を気遣っているのが身に染みて思う。
そこで結衣が心配な顔をして声をかけてきた。
「今日は1人なのね?」
「壮太は珍しく今日は休みみたい」
「そう……話は変わるけどけど……ドール達と暮らしていて今日までの体調に問題ない?」
「大丈夫……体調なら問題ないよ」
僕はキョトンとなりつつ返答する。即答したので彼女は心配そうに顔を曇らせた。
それと同時にイザベラも心配なのか憂いを含んだ眼差しを向けてくる。以前の僕は心配になるほど衰弱して見えていたのだろう。
ちょっと前までラティアとモルガに精気を吸われて衰弱していたが、今は健康に問題はない。
老人に会うまでは体調が衰弱していたのだから、客観的に見たら命の危機に瀕して見えていたのかもしれない。
「本当……? こないだと比べて随分と健康そうね」
「不思議ネ‥‥‥今では怪し気な気が無くなってイル……」
「あっ!……あれは……夜に公園で出会ったお爺さんから精気を吸われても再び補充されるよう力を与えて貰ったんだ」
僕は曖昧に笑いながら答える。すると彼女達は眉をひそめ納得していない様子だ。
どうやら、ドール達だけでなく謎の老人も2人にとって謎めいた存在が出てきたからだ。
退魔師である彼女達にも妖や怪異を超えた存在は理解の範疇らしく戸惑っている様子が窺える。
「その老人の事はよくわからないけど……もし、また体調が悪くなったら連絡してね……」
「ワタシも、その老人は気になるケド……ドール達との接触は要注意ヨ……」
結衣もイザベラも魔に関係することはエキスパートであるがドール達や老人の事は、あやふやにしか答えられないでいる。
「実は世界退魔師協会の日本支部の幹部に聞いたのだけど、この世には人智を超えた存在がいるみたい……ラティアさんやモルガさんを造った者とか」
「た……退魔師協会?」
結衣が不意に思い付いたように周りに聞こえないように小声で呟き話し掛けてくる。
最初は何を言っているのか僕には分からなかった。
世界退魔師協会とは一体何なのだろうか? 名前の通り退魔師達が所属する組織だというのは分かるが……。
結衣が僕の不可解な表情を見て説明してくる。
「世界退魔師協会とは主に先進国にいる退魔師組織よ。各国政府に超常現象対策用として諮問機関認定されているわ。所属している退魔師達が世界各地の怪異や魔の脅威から人々を守るために活動しているの……」
「結衣の出自は古くからの由緒ある神社だしワタシもバチカン認定のエクソシスト。つまり、それぞれの自国の協会所属の人間ナノ……」
退魔師協会は彼女達が言うとおり実在し各国政府から超自然現象に対して意見を求められる団体であるらしい。
しかも、かなりの規模を持つ組織のようなのだ。日本支部の結衣やイタリア支部のイザベラが碧神大学に何故在籍しているのだろうか?
また、協会の所属員だとしても、いずれはそれぞれの支部の幹部候補なのかもしれない。
自分と変わらない年齢なのに驚き尊敬の念を抱く。
「へ~……君達は僕と同い年なのに世界を舞台にして戦っているんだね……凄いね」
「ともかく……世界退魔師協会は非公表の組織だから他人に言わないでね」
「ハルト……ネットで検索しても世界退魔師協会は出てこないからネ」
彼女達は苦笑いしながら釘を刺してくる。調べるつもりはないが表向きは存在しない組織なんだなと受け止める。
そう思い2人の顔をそれぞれ、まじまじと眺めリスペクトするのであった……。