怪しいサイトで天使と悪魔のラブドールを購入したら実体化した 〜ハーレムの代償で命が削られている僕の元に、なぜか女子大生退魔師達までも押し掛けてくる〜 作:nene2012
結衣は目を見開き絶頂を迎えていた。白い肌に汗が浮かんで全身がピンク色に染まり熱を帯びたようになっている。
彼女は顔を歪ませ快楽に溺れて恍惚としている。口元からは涎が垂れていた。
僕は彼女の中からペニスを引き抜くと、彼女は糸が切れた操り人形のように仰向けに倒れる。
自身の陰茎に被せてあるコンドームを外すとゴミ箱に捨てた。
「はあっ……はあっ……はあっ……」
彼女は、激しいセックスで疲れ果てているが満足した表情を浮かべていた。
しばらく休憩して結衣の回復を待つことにする。彼女が落ち着くと身体を起こす。
そして、放心した状態で天井を眺めながら満足気に呟いた。
「はぁ……はぁ……もう他の男の人とはできないかも……」
「えっ?」
「だって……すっごく気持ち良かったし……こんなセックスを味わったら他の男じゃ物足りなくなるじゃない」
僕は結衣の言葉に驚愕して固まってしまう。確かに激しい快楽を得たのは間違いない。
「その……今日の事は秘密にしてね。同じ大学だし、僕が言うのもなんだけど壮太やイザベラさんにも言わないで……」
「分かってるって……けど、イザベラには言っちゃおうかな?……嘘よ、えへへ」
結衣はクスクス笑いながら同意する。どうやら、からかい半分で返答してきたらしい。
しかし、僕を見詰める彼女の目はトローンとしていた。メスの顔になってる。
とりあえず一安心するがこれから彼女との関係はどうなっていくのだろう。
今日だけの一時的な関係だけでなく、先の事も考えておくべきだったかもしれない……。
「悠人……私達……彼氏彼女の関係になるのかな?」
結衣は不安そうな面持ちで質問してきた。僕は答えに窮してしまう。
正直言うと結衣とは肉体関係になろうとは思っていなかった。
「それは……その……僕にはドール達がいるし……」
「そうなんだ……私じゃ彼女になれないんだ……」
「そ……そんなことはないけど……君を彼女にしてしまうとドール達が怒るよ……」
言い淀んでいる僕の言葉を遮るように結衣は寂しそうな表情を見せる。
僕は焦りながら他の言葉が見つからないか、あれこれ考えるが上手く言えず詰まってしまう。
結衣は落胆した様子で悲しげな笑みを浮かべるばかりだ。
彼女にとっても僕が好きであると告白してくれたのは有り難いが……
「ごめんなさい……変なこと言っちゃったね……」
「いや……いいよ」
「けど……ドール達は人間じゃないから、いつかは消滅してしまうかもしれないのよ。永遠に存在するとは思えないの」
結衣の口からポツリポツリと人ならざる者であるドール達の愚痴をこぼす。
確かにドール達の存在が無ければ結衣とは普通に付き合えていたかもしれない。
陰キャな僕に、こんな可愛くて綺麗な彼女がいたらと思うと勿体ない。
やはり、老人の力のせいでこうなっていると思うと皮肉でならない。
「そうだったとしても……それでもいいんだ……僕は、彼女達と一緒に暮らしていくし、消えて無くなってしまえば、それはそれでいい……」
「そう……じゃあ、彼女が無理ならセフレだったら問題ないよね……?」
「はいっ?」
結衣の唐突な提案に思考が停止してしまう。思ってもみない事を言われてびっくりしてしまう。
恋人が駄目ならセフレでいいという感覚が僕には理解できなかった。
「私たち恋人じゃないけど……セフレとして仲良くしようよ……」
「それは……その……」
「私はあなたの事が好き……彼女になれないならセフレでもいいから文句は無いでしょ?」
彼女は真剣な表情で訴えてくる。僕も彼女とは身体だけの関係でも構わないと妥協するしかなかった。
「わかった……それでいいなら……宜しくね」
「うん♡」
彼女は、嬉しそうに微笑んでくる。そして、僕に抱き付いてくる。そのとき、僕の鼻腔に甘い匂いが刺激する。
こうして僕は結衣と正式なセフレとなってしまったのだ。ドール達が居なければ恋人として付き合えたんだが……。
しかし、僕はドール達の主であり、彼女達との生活を選ぶ以上、結衣の期待には沿えない。
恋人としての関係性を諦め、セフレとして結衣を受け入れることとなった。
それでも、結衣の好意は変わらず、僕に愛情を注いでくれるのであった……。
僕は遅くなったので帰り支度を始める。交互にシャワーを浴び体を綺麗にした。
服を着用し荷物を纏める。帰り支度を済ませたので玄関へ向かう。
結衣も見送りについてくる。靴を履くために玄関に腰掛けると、不意に後ろから抱きつかれる。
「また……いつでも遊びに来てね♡」
「……分かった」
そういって頬に口付けしてくれた。僕は彼女にお礼を言うと別れを告げ帰路に就いた。
帰り道、通りを歩いていると空は赤くなり、鳥が巣に帰るために群れで棲みかに帰っていく。
今日の夕食は何だろうと考える。ラティアが恐らく夕食を作っているだろう。
ドール達は献身的に身の回りの事をやってくれているので大助かりだ。
結局は、いつもより帰る時間が遅くなった。結衣とイチャついていたとは言えないので黙っておこうと決める。
そして、しばらく歩いて行くとアパートが見えて来た。階段を上がって玄関の扉を開ける。
「ただいま……」
「お帰りなさい……悠人さん」
「お帰り……悠人……遅かったね」
ラティアはエプロン姿で台所に立っていた。モルガは食器を用意していた。
僕の帰還に彼女達が駆け寄ってくる。室内に入ると彼女達の、いい香りが鼻をついてくる。
結衣の香りも良かったが、ドール達の香りも捨てがたい。
その時、モルガが僕の匂いを不審に感じたのか鼻をクンクンさせてくる。
「……どうしたんですか?」
「クンクン……ああっ! 知らない女性の匂いがする! どこで浮気してたのぉ!?」
「大学にいただけだよ……浮気してないって」
モルガに鋭い追求を受けてドキッとするも誤魔化す。
もしかしたら、僕の衣服に残っていた結衣の匂いの痕跡を感じ取ったのだろう。
犬じゃないのに、なんて鼻が利くんだ……。
彼女はキョドっている僕に疑わしげな目つきでこちらを見てきた。
「本当に……? 浮気してない? もし嘘だったら許さないんだから!」
「う、嘘じゃないよ! 頼むから信じてくれよ……」
僕は必死に弁明するとモルガは不服そうな表情のまま睨んできた。
彼女はジト目のままだ。明らかに信用されてない雰囲気である。
「ん~じゃあ、これ以上言わない……その代わりベッドの上でタップリと搾り取っちゃうから!」
「わかったって……夕食を食べたらベッドで相手をしてあげるから」
「私も一緒にタップリ搾り取ってあげますからね♡」
モルガはニヤーッと微笑む。そして、ラティアも夕飯をテーブルに置きながら、からかってくる。
いつもなら嬉しいのだが、今回に関しては素直に喜べない。彼女達の嫉妬心に苛まれる展開だ。
モルガは僕が食事を終えるまで今か今かと心待ちにし、ラティアは僕を慈母のような眼差しで見詰めていた。
そして、僕達はその後ベッドで仲良くセックスするのであった……。