怪しいサイトで天使と悪魔のラブドールを購入したら実体化した 〜ハーレムの代償で命が削られている僕の元に、なぜか女子大生退魔師達までも押し掛けてくる〜 作:nene2012
「調子に乗らないで! まだ負けたわけじゃない!」
ネフィアは恨めしそうな顔をして叫んだ。ラティアとモルガは再び僕の前に出ると、彼女に警戒しつつ僕と退魔師達に話し掛ける。
「このドールを倒せば終わるはずです」
「そうだね……最後に、この女を叩き潰すだけ!」
ラティアが指摘しモルガが同意する。2人とも少し疲労した様子だが、やる気に満ちていた。
それを見た退魔師達も頷く。今も気だるさは残っているようだが気合を入れ直すのであった。
「あなた1人でどうする気!?」
「まだ何か魔物を召喚スル!?」
結衣とイザベラは気を取り直して闘志を見せる。ネフィアを見詰める目に鋭さが増していった。
僕も負けていられない。皆の頑張りを無駄には出来なかった。勇気を出してネフィアと対峙する。
「これでも……まだ戦う気!?」
僕が大声で鼓舞すると彼女達は決意を固め改めてネフィアと向かい合い対峙したのである。
一方、ネフィアは悔しげな表情を浮かべていた。僕等を睨みながら歯ぎしりし忌々しげに呟く。
「くっ……よくもやってくれたわね……私はこの娘達とは違う! 壮太を元に戻したいんでしょ? それなら私と快楽バトルをして勝ってみなさい!」
ネフィアは自信満々の様子で叫んだ。しかし、その発言に僕等は一斉に声を上げる。
僕は彼女の言った事が最初は理解できなかった。快楽バトルだって……?
「快楽バトルって何よ!?」
「冗談もいい加減にシナヨ!」
「そんな事を言うのは万策尽きたのではないのでしょうか?」
「ここにきてまで、何の冗談なの!」
結衣とイザベラは呆れ、ラティアとモルガも同じで怒り心頭といった感じであった。
だが、ネフィアは顔を邪悪な表情に歪めニタニタと笑うだけであった……。
この時、公園の上空で人型の闇が老人に憎悪のこもった目で睨み糾弾していた。
「貴様!……1度ならず2度までもドールの設定を変えおって!」
闇の非難する声も老人は素知らぬ顔で肩を竦め反論する。
「別によいじゃろう……1度きりの変身じゃ……もう2度と変化は起こらぬ」
老人は悪びれる様子もなく平然と言い切る。一方で闇は納得がいかないといった表情である。
「しかし、お主の方に残ったのはあのドールだけじゃぞ、どうする?」
「ふん……ネフィアを心から屈服させなければ貴様が肩入れしている、あの男の友達を救えぬ。最後の手段として肉体と肉体がぶつかり合う快楽勝負で決着をつけようぞ……」
「ふむ、そこまでして拘るのもお主の固執する性格故か……儂の与えた設定を書き換える力か、お主のドールが支配する力どちらが勝つのやら見物じゃな」
老人は呆れて苦笑いを浮かべながら溜息を吐く。それに対し闇は表情を険しくした。
「ならば見届けるがいい……ネフィアが奴を支配していく様を目を凝らして見ておくのだ!」
闇は不機嫌そうに宣言すると再び眼下の公園を注視するのであった……。
「えっ、快楽バトルだって!?」
僕は信じられないと言わんばかりに声を張り上げる。
周りを見ると結衣とイザベラ、ラティアとモルガが眉をひそめていた。
そもそも、こんな時に何を言い出すのか皆理解に苦しんだのである。
しかし、ネフィアは理解に苦しむ僕等を無視して不敵な笑みを浮かべ話しかけてきた。
「そうよ! この世で最も強いのは快楽よ! 快楽こそが至上の娯楽であり至高の嗜好品なのよ!」
彼女は鼻高々と自信満々に語る。彼女は男達を『創造主』の目的に利用するために色仕掛けをして支配してきたのだろう。
ネフィアは自信満々に言い切り、こちらを見下し嘲笑っているようであった。余程、快楽バトルには自信があるのだろう。
こちらもその勝負を拒否すればいいのかもしれないが壮太は未だに彼女の支配下に置かれている。
その言葉にラティアとモルガの2人は黙ったまま膨れっ面をしている。
何故なら自分達が愛している主人が他の女と、これからセックス勝負するのである。冷静でいられるわけがない。
結衣やイザベラも表情に出さないでいたが、今から快楽バトルで愛する男が他の女とセックスするという事実に心穏やかではなかった。
「壮太を元に戻したいんでしょ? それなら貴方と私がセックスして、どっちが先にイクか勝負して勝った方が勝ちよ! まあ、私が先にイクわけないけどね」
「……」
僕はネフィアの提案を無言で訊いていた。彼女は挑戦的な態度で言い放つと結衣が遮り否定する。
「何で、悠人とアンタがセックス勝負しないといけないの!」
「そうですよ! こんな状況で悠人さんを誘惑して、よくそんなセリフが言えるんですね! 淫乱変態女じゃないですか!」
「そうだよ! 悠人がアンタとセックスするなんて冗談でも下らないこと言わないで!」
「フン……ハルトとセックスすると言い出すなんて不愉快極まりないネ!」
皆揃ってネフィアを非難する。ラティアとモルガが激怒してネフィアに食ってかかる。
退魔師達も頭から湯気が出るくらい顔を真っ赤にして怒っていた。
「だから、どうだって言うのよ! 壮太を支配している限り私の言う事を聞かないとね」
「それは……」
僕は悔しさを噛み締めながら、拳を強く握った。確かに壮太がネフィアに支配されたままで、このまま放っておくわけにはいかなかった。
だから、どうしても彼を助けたかった。僕にとって大切な友人だからだ。
交互に結衣達とドール達の方を見る。皆は僕の顔を見詰め不安そうにしていた。壮太は目を閉じ失神しているままであった。
彼女達も壮太を助ける為には仕方ないと悟ったのだろう。ネフィアは僕の反応を見て冷笑する。
「さぁ、どうするの!? 大事な友達の為に躊躇う必要はないと思うけど……」
「くっ……わかったよ。君に勝たないと壮太を助けれないんだよね……その勝負受けるよ」
僕は覚悟を決めネフィアとの勝負を受け入れる。これがどんな結果になろうとも今は壮太を助ける為にやるしかないと思ったからだ。
一方で彼女は満足気に口角を上げ、妖艶な笑みを浮かべる。
「ふふっ、賢明な判断ね。貴方は快楽に負け壮太のようになる未来が見えるわ」
「ふざけないで! 悠人さんが負けるはずがありません!」
「悠人がセックスでもアンタなんかに負けるわけないじゃん!」
ラティアとモルガが同時に噛み付く。今までの男達はきっと彼女の性技に翻弄されてイカされてしまい敗北し支配されたのだろう。
「勝負はどのような方法で行うの!?」
「ハルトが負けるわけないし勝負方法とかも関係ないヨ!」
結衣とイザベラが啖呵を切る。僕もそこまで快楽バトルに自信がないが、ここまできた以上やるしかなかった。
なんとしても壮太を助けたい。その為には、この勝負で勝つしかないのだ。
幸い戦闘でないので僕だって活躍できる可能性が高い。
僕は今夜、公園でネフィアと肉体を使い性バトル対決することになるのであった……。