沼確バイン!!~エグいかわいいボーイッシュJKをメッチャやさしく攻略してみる~ 作:XI_01
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冬の土曜日。
昼間っからセックスしまくって、挙句、オレは寝てしもてたらしい。
アキラっちの声で目が覚めた。
アキラっちはオレのほっぺをぴしゃぴしゃ叩きながら、「イクミ、イクミ」って呼びかけてきてたんや。
「寝かしといてくれたら良かったんに」
オレが呪詛吐くみたいにそない言うと、アキラっちは「見ろよ」っちゅうて、ディスプレイを見せてきた。
そこには「シャル兄」って、あった。
ゆえに、起こされてもしゃあないなぁっておもたわけやけど。
スマホ受け取ると、アキラっちはばふっと顔面を枕にダイブさせやった。
「しすぎた、疲れた……」
それこそ、セックスのことなんやろうな。
アキラっちの腰の振り方、かなりヤバかったさかい。
「なんやろ、兄貴ぃ?」オレは訊ねた。
『豊洲にいる。ゆりかもめの豊洲だ』と答えた兄貴。
豊洲、ゆりかもめの豊洲。
もはや詳細まで住所は語られた――。
「もうだいぶん夜やで? 何してるんさ? 飲みのお誘い?」
『違うに決まっているだろう。俺は今、カップ麺を買うところだ。そういう場所だ』
んんん?
ゆりかもめの豊洲で、カップ麺?
『デザートまで食べると、きっと嫌な顔をされる』
「いや、ちゃんと言うてもらわな、ようわからへんねんけど?」
『俺はずいぶん前から一睡もしていない。忙しくてな』
「……えっと」オレは身体起こして、ぽりぽり右のこめかみを掻いた。「どういうことなんさ?」
『用件だけ伝える。スーツを着て――きちんとネクタイを締めて――今すぐ来い。存じているところだろう? データセンターだ』
「えぇぇーっ」オレは難しい顔をする、兄貴のむちゃぶりには慣れてるつもりやけど、にしたって――。「今、隣で恋人が寝てるんやけどぉぉぉ?」
『アキラ嬢にはいくらでも謝る。とにかく来い。――いや、来てくれと言ったほうが、助けてもらえるのかな?」
……ああ、そのとおり。
ああ、そのとおりや、そのとおりっ。
「しゃあない。言い訳は後から聞いたるわ」
『ああ、とにかく来てくれ。くれぐれも、社会人然としたツラぁ下げて来いよ』
ったく、きっちり閾値上げてくれやる。
電話が切れたところで、オレはアキラっちんことを「アキラっち、アキラっち」って揺すった。
あかん、事切れ――完全に寝てしもてる。
しゃあないさかい、ベッドから下りる。
すぐそこにクローゼットがあって――たしか、地味ぃな紺色のスーツがクリーニングに出したままの格好でスタンバイオッケーのはずや。
豊洲のデータセンターや言うてたな。
無知なオレでも、当該はあまりに有名やさかい見当がつく、駅直結なんかな? せやったら非常に助かる。
買ったまま開けてへんかったワイシャツに袖通して、ネクタイはプレーンノットで十分やろう?
――出て来い言われたさかい出てきます――
そないなメモをぐーすか寝こけてる恋人の枕元に置いて、オレは出発した。
夜のこの時間、ゆりかもめはちゃんと動いてるんやろうか……。
*****
デカいドラムみたいな形してるらしい、豊洲に着いたところで、そないなデータセンターに足を踏み入れた。
言われたとおり、メガネかけて、ソフトケースに入れたノートPCまで左の脇に抱えてるわけやけど――。
なんて立派なホールやろう。
そのあたりの超有名なホテルかて目やないぞ。
とにかくデカい吹き抜けの空間で、オレやのうても、初見のお客さんは感心せざるを得ーへんはずや。
暗い。
薄暗い。
べつに明るくないとあかん理由なんてないからに違いない。
オレが知る限り、データセンターっちゅうんはそういうとこや。
前に進む。
オレのお客さんは誰やろう?
そない思いながら――なるべく社会人らしく――歩いた。
なんや、カレーの匂いがする。
そないな段――「深部」への入り口であろう場所できょろきょろしてたところで、「こんばんは」って声掛けられた。
オレはカレーの匂いがするほうから声のしたほうに顔を向けた。
「食堂、いや、レストランかな? とにかくそこは、とうに店じまいですよ」
きちっとした身なりの、兄貴と同い年くらいであろう、七三に分けた髪が少々長い、細身の、女顔の男性がおった。
「ヤマシタです。どうも。お話は、犀川さんから伺っています。同じ会社の後輩で、しかもご兄弟だという話で」
毅然としてはる。
卓越した人物なんかもしれへん。
「弟です。兄貴――犀川シャルほど大したエンジニアではありません」
発音にまで気を配っためっちゃ正確であろう標準語でそない告げたところ、「だったらどうして寄越し寄越されたのかという話になります」って事も無げにヤマシタさんは言いはった。
「犀川は、シャルは今、どうしていますか?」
「休憩所、ああ、四階にあるんですが、そこで仮眠をとられていますよ」
おぉぅ、兄貴ってば、ホンマ、大胆やなぁ。
「理由も伺っていますよ。犀川さんは三日三晩寝ていないそうですね。でしたら休んでいただかないと、いい仕事ができるはずがない」
兄貴はサイボーグかもしれへんさかい、一週間くらいは平気なはずなんやけど。
じつはそれ以上も寝てへんっちゅうことやろうか。
あるいは「寝たい」と言っても許容してくれる顧客やって信じてるんか……。
ま、そのへん、どうやかてええわな。
「兄上からは、何を?」
いきなりズドン、やな。
せやからこそ、うまい言い訳なんて浮かばへん。
「お客さんの、ああ、失礼しました、お客様のお相手をしてさしあげろと聞いてます」
「あなたは学生でしょう? しかも、大学生ですらない」
こちとら大人っぽいつもりなんやけどなぁ――。
「って、そこまでおわかりだというのであれば――」
「ええ、そうですね。酷い契約違反です。会社間の問題になっておかしくない。そう、あなたはほんとうに高校生でしかない」
「……えっと」
「何か?」
「少し困ります。シャルから一任された身ですから」
あなたは正直ですね。
ヤマシタさんはにこりともせず――。
「いいでしょう。私としても――しょうもないシステム、商品、あるいはサービスとはいえ――対応する立場にあるんです」
「すみません。ほんとうに話し相手ぐらいにしかなれませんけれど」
「ああ、やっぱりそうなんですね」
「というと?」
「なまりが関西だ、出身は大阪かな?」
「いえ、北海道です」
ヤマシタさんは目ぇ丸くして、それからふっと表情を緩めて。
童顔でもあるもんやさかい、愛らしい笑みって言えた。
「シャルさんが起きるまでのあいだ、お相手していただきましょう」
ヤマシタさんがそない言うたところで、オレの腹が間抜けにぐぅって音ぇ吐いた。
「ですから、もうレストランはクローズですよ」
その言葉は優しかった。
*****
問題の「目的地」に至るまでには三重のセキュリティーをくぐりぬける必要があった、指紋はもちろん、虹彩認証まで。
ほえぇって感心させられた。
これが本物のデータセンターなんかって、唸らされた。
地下にあるくだんのサーバールームはめちゃくちゃな数のファンの音でがーがーがーがーやかましかった。
機器にとって熱は天敵であるわけやから、部屋全体がえっらいひんやりしてる、でもって埃っぽいさかいくしゃみが二連続で出た。
ヤマシタさんの会社が借りてるらしいんは、デカい一室にあってたったの二つのラック。
ヤマシタさんがおもむろに、そのうちの一つの戸を開いた。
ああ、前任者の貧乏くじ引く格好で兄貴はめっちゃ損しやったんやなって直感した。
だって、ケーブリングからしてめちゃくちゃやったからや。
ケーブリング――。
ケーブリングはケーブリングや。
「御社が担う本業について、私もそこまで詳しいわけではありませんが」って、ヤマシタさん。「それでも『雑なつくり』だとはわかるつもりです。ケーブルの這わせ方ぐらい、もう少し、工夫をしていただけなかったものでしょうか」
気まずさにオレは「たはは」って笑うことしかできへんかった。
ホンマ、最初に構築した奴はアホなんちゃうか。
見た目くらいもっと美しくしたれやなぁ。
「オレで良ければ、綺麗にしますけど」
「見た目はアレですが、どのケーブルも一つでも外れてしまえば深刻なダウンタイムが生じかねないはずですが? ……って、聡明そうなあなただ、それくらいはわかっていらっしゃるのでしょうね」
「そのつもりです」オレは肩落としてから、にこってわろた。「ケーブリング良くするくらいしか、できることはないかな、って」
「犀川さん……シャルさんがあなたを呼んだ理由はわかっています。話好きな――あなたたちから言えば小言が多い顧客の相手をしてさしあげろということなのでしょう」
なんともな物言いやけど、自虐的な色はなかった。
現象を事実を、きちんと評価した上で機械的にしゃべってるみたいな……。
ホンマにヤマシタさんて賢いヒトなんやろうな。
「現状、何もすることがない。ゆえにここにいる以上、あなたは私と話す以外にやることがない。ああ、トイレに行きたくなったら教えてください」
その心配はしばらくなさそうやわ。
「えっと、あらためて、なんですが――」
「私とシャルさんの付き合い、あるいはその長さの話でしょう?」
やっぱりヤマシタさんは頭がええ、察しがええ。
社会人と呼ばれるニンゲンがこんなんばっかやったら、いくらオレやいうたかてちょいなんや、自信なくしてまうなぁ。
「メールのやりとりをしたのが三日前、通話をしたのは昨日が最初です」
「ただの高校生やって知ってて、オレを受け容れてくれたんはどうしてですか?」
「なに。今の私は少々、社会人というものに失望しているからということですよ」
「お若いですよね、ヤマシタさん。ついこないまで学生やった、みたいな」
「院生でした。有名大学かもしれませんが、ただ、それだけのことです」
ヤマシタさんの口調に、初めて自嘲じみた色が見えた。
「有名大学の院生とか、アホなオレからしたら想像もつきませんけど」
「自虐はいい。想像もつかなくていい」ヤマシタさんは――初めて――おかしそうに笑った。「受かった会社の中で、一番小さな会社を選びました」
「小さな会社、なんですか?」オレは訊く。「どう考えたって、デカい会社や思いますけど……」
「私はエンジニアではありませんから、原則、どこでも良かったんです」
「プリセールス、とか?」
「あなたは若いのにほんとうに物知りですね」ヤマシタさんはどことなく嬉しそうやった。「――が、そういうわけでもない。ですから今は、我々からすれば業者にあたる犀川シャルさんのお相手をさせていただいている」
卑下するようなところはなかった。
すなわち、自虐的な色合いも――。
「つまるところ、ようわかりません」オレはいつもの口振りで語る。「オレが来た時点で――オレが誰かを知ってる時点で、ヤマシタさんはしかるべきところでしかるべき声を上げてええはずでしょう?」
ヤマシタさんはにっこりわろて、「やっときみの本音が聞けた」と満足そうやった。
「重ねて――相手をしてください。話をしましょう。その結果云々でどうこう……などとは言いません」穏やかな口調のヤマシタさん。「シャルさんの企業は紛れもなく超の付く大手、中でもシャルさんは特別な存在だと聞く――そんな彼が寄越したのがきみなんだ。私を楽しませないなんて嘘になる」
うあああぁ。
兄貴よ、兄貴さぁ。
またアンタのせいで、まぁたハードル上がったぞ。
――とか嘆いたとこでなんも始まらへんしなぁんも終わらへん。
とりあえず、オレは土下座した。
兄貴と会社がホンマにすんませんっ!!
そない詫びて、ホンマに綺麗に頭ぁ下げた。
「確かにそうなんですがと言ってます。私が一言言えば御社の立場が一気に悪くなるであろうことは承知しています。ですが――」
「はい、わかってます。一晩でも二晩でもおしゃべりしますから、どうか兄貴んことも兄貴の会社んことも許したってください」
ほんとうに、ヤバいくらい、綺麗な土下座ですね。
砕けた物言いに、ヤマシタさんの正体を見た。
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なおもサーバールーム。
データセンターの「そこ」ってのは、知ってるヒトからしたら容易に想像がつくし、知らんヒトからすればまぁったく想像がつかへんレベルんとこ。
どこのサーバーとかどこのルーターとかどこのスイッチとかどこのファイアウォールとかとか、どこのどいつのファンががーがーがーがー音立ててるんかなんて知ったこっちゃない中で、オレはヤマシタさんとこが借りてるらしいラックの前で、ヤマシタさんとあぐらかいて、男同士、向き合ってる。
「これはLBです」ヤマシタさんが、ラックマウントされてる、薄っぺらいとある機器を指差した。「LBと言って、わかりますか?」
「ロードバランサ―です」オレは頷き、言うた。
「物知りですね」
「それほどでも。へぇ、そっか。御社の機器なんですね」
「ええ、弊社の製品です。ゆえに、あまり性能がよろしくない」
「ご謙遜を」
「ホントのところです。付け焼刃は、ほんとうに、良くないんです」
これもまた、卑下してるようなところは見えへん。
ただただ、リアルだけを、しかもそれを俯瞰して述べてる、みたいな。
「ロードバランサ―の役割というのは、人間社会――特に会社で言うところのマネージャーに似ている」ヤマシタさんは言う。「『テキトーに』ではありません、『適当に』、割り振る必要があるんです、部下に仕事を、ですね」
「プライオリティーっちゅうもんがあるように思います」
「それはそのとおりです。ゆえに、できるニンゲンに『重み』が集まる」
「できるニンゲンっていうのは、何が基準で決まるんでしょう?」
「うん、いい質問だ」ヤマシタさんは感心したように。「きみはほんとうに賢い。私はぜんぜんペーペーだけど、ぜひとも部下に欲しい」
喜んで。
――って、オレは愛想振り撒いた。
「で、ヤマシタさんはマネージャーになりたいんですか?」
「そうは思わないから犀川シャルさんのことを尊敬し、だからきみのことだって迎え入れている」
「そうですねぇ」オレはわろた。「ホンマ、会社間の問題にされたらこっちにゃ勝ち目ないんやさかい」
にしても――。
って、オレは気分変えるみたいに言うて――。
「意外っちゃ意外なんです。これだけ機械化が進んでる世の中にあっても、その根っこ――レイヤーの低いところは、やっぱ人力なんやな、って」
「イクミくん、きみは知っているかな? 仮に停電が起きた場合、この巨大なネットワークの要衝はいったいどうなるのか――」
「あっ、それは知らへんです。調べたこともなかったな」
「重油で機器を回し続けるんだ。といっても、せいぜい三日程度が限界だと聞きますが」
「それが過ぎてしもたら?」
「案外、この国は簡単に死んでしまうのかもしれない」
おっかないセリフを、ヤマシタさんはすらすら言ってのけた。
「だから、デカいデータセンターの場所は基本的に伏せられるべきで、伏せられてもいるんだけれど、伏せきれないでいる部分が多分にある」
「まあ、こないデカい図体ですから」オレは首を横に振りつつ、悪戯っぽく目を宙に泳がせた。「ああ、そっかぁ。確かに今やどの世界線においてもネットワークは欠かせへんしなぁ、ネットワークの根幹を叩かれたらオシマイやわなぁ……」
「案外、そのことに気づいているニンゲンというのは多くない」
「なんでなんでしょうか?」
「どこか、あるいは誰かに繋がることが、当たり前になりすぎているから」って、ヤマシタさんは言うた。「その根っこを誰が支えているのか……そこまで思考を巡らそうとは考えない。なぜなら、めんどうだからだ」
「裏を返せば、それって『気づいてる』ってことや思いますけど?」
表出しない「気づいている」は、「気づいていない」のと同じだ。
ああ、そうか。
ヤマシタさん、アンタはそないなふうに考えるんか。
ヒトを先導、あるいは扇動しかねへん宗教家みたいな一節やなって感じた。
「いいよ、きみが何を言いたいかはわかってる。私は頭が良すぎると言うんだろう?」
ああ、いいな、それ、正解。
スゴくいいな、スゴく正解。
「そろそろ別れようか。きみと話せて、少し、楽しかった」
「兄貴が戻ってくるまではいますよ。それがオレの価値ってやつです」
きみは賢い、ほんとうに。
そない言うたら立ち上がって、ヤマシタさんはあくびが漏れた口に右手をやった。
「この場を解決してくれるシャルさんがいないとどうにもならない。上に行って、私たちもひと眠りしよう」
厳しいお客さんやって思ってた。
キツいことばっか言うのが顧客やって考えてた。
ヤマシタさんは違う。
何もかも汲んだ上で、仕事をできるだけ、楽しいものにしようとしてはる。
こういうヒトが多くのヒトの上に立つようなら、ニッポンもまた、違ってくるんちゃうかな――?
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週明けの月曜――ガッコにおいての昼休み、屋上。
アキラっち特製の弁当を食べてるとこに、兄貴から電話があった。
『よぉ、愛しの弟君』
「なんやろう、麗しの兄上殿」
『先方は喜んでおられた。イクミさんは愉快なヒトだった――だ、そうだ』
「感謝せぇや」オレはわろた。「っちゅうか、へたに誰かあてがってたら、ヤバいって踏んだんやろ?」
『そのとおりだ」嘆息したみたいに、シャル兄。「驚くほどの馬鹿が、驚くほど、この世の中には多い』
「オレがおらへんかったら、それこそ、会社間の話に持ってかれてたっちゅうわけや」
『くどいな、礼なら尽くすさ。何が食べたい?』
食べたいもんは、足りてるんよなぁ。
『だったらオンナの世話でもしてやろうか?』
「やめてくれぇぇ、アキラっちに殺されてまぅぅぅ」
『今度、カレーを奢ってやる』
「カレー?」
『ああ。当該データセンターのレストランからは、えらくイイ匂いがしただろう?』
ああ、確かに。
思わず俺は、笑顔になった。
電話切ったところで、アキラっちががが。
アキラっちは箸くわえて、水筒から水筒の頭のコップに緑茶そそぎやる。
「シャル兄か?」
「勘がええな」
「なんだったんだよいったい、昨日っていうか、土日にかけて」
「社会人の気持ちが味わえたんや」
「なんだそれ?」
「会社勤めもきっと、悪ないなぁ、って」
アキラっちはくりって首かしげてから、にわかに眉寄せて――。
「ダメだぞ。おまえの未来は弁当屋一択なんだぞ」
わかってるわいさ。
オレは右手伸ばして、アキラっちのちっこい頭をがしがし撫でたった。