沼確バイン!!~エグいかわいいボーイッシュJKをメッチャやさしく攻略してみる~ 作:XI_01
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冬の最中の、あったかいとは言えへん自宅――自室にてオレは汗びっしょりで、アキラっちのことをでたらめに抱いてた。
感じすぎてるらしいアキラっちは両手をそれぞれ枕の横にやって、シーツ、握り締めてやる。
ふーっ、ふーっ、とか、荒い息を漏らしながら、挙句、オレんことをまっすぐに見つめてきやった。
「いつもやったら目ぇ逸らしてあんあん喘ぐだけのくせして」オレはピストンしながら笑った。
「たまには」それを言うとやっぱり「あんっ」て快感に満ちた声を漏らした、せやけどアキラっちは「今日はおまえのイく顔を見てやるぞ」――。
「締めなや、そない。ホンマにイきそうになるやろ?」
「メチャクチャにしてくれ、メチャクチャにっ!!」
そない言われたもんやさかい、覆いかぶさって、その豊満かつ引き締まった肢体を抱き締めた。
でっかいπが身体に吸い付くカンジがたまらへん。
「あああぁ、うああぁぁっ、ダメだ、やっぱりイッちゃうよぅ……っ」
「中出ししてええ?」
「ダメだ……って、いや、そのへんはおまえに任せるけどぉっ?! あああああっ、やめろぉっ、それ以上突くなぁぁっ!!」
オレが中にキメたったことは言うまでもない。
*****
ええぇっと、中出しはホントにヤバいと思うんだけど?
事が終わったのち、ベッドの上でアキラっちはオレに抱きつきながらオレの耳元でそない言うた。
「いや、せやさかい、どうあれ、えっと、責任っちゅう言葉は嫌いやけど、どうあれそないな覚悟はできてるんやってば」
「それこそだイクミ、あたしはもう少し、おまえと二人きりの時間をもう少し楽しみたいんだって言ってるんだぞ?」
「せやったら、もう少しのあいだ、妊娠せーへんようにがんばってくれ」
「おっ、おまえ、その物言いはフェミニストからはめっちゃ叩かれちゃうんだぞ?」
「いや、だって、おまえが中出しさせてくれるもんやからさ」
「ばばばっ、馬鹿野郎、死んじゃえ、おまえなんかっ!!」
うーん、にしてもだ。
そないなふうに、オレのベロをぺろぺろ舐めつつアキラっち。
「あたしはそういった危なっかしさが危なっかしくて好きなんだけど、ちょっと違った意味で、おまえとシャル兄は危なっかしいよな」
「えっ、アキラっちってばシャル兄に抱かれたん?」
「そんなわけないだろうがっ。おまえたち兄弟はとにかくヘンテコだって話ぃっ」
「ヘンテコかぁ。そりゃそうなんかもなぁ」オレは言う。「せやけどさ、オレかて男のコやからさ、非日常的な物事にはつい関わりたくなってしまうんやわ」
「非日常的な物事って、それってあたしより大事なことなのか?」
オレはアキラっちの口の中に舌を捻じ込んだ。
アキラっちは声にならへん色っぽい声ぇ漏らして、口同士を離したとき、「キスだけでイケる」とか言いやった。
「アキラっちより大切なモンなんてありゃせーへんわ」
「だったら――」
「危なっかしいオレんこと、アキラっちは嫌いかぁ?」
「うーん、だからそう言われると、なんだかきわどいんだよなぁ」
「ヤバい男のほうが、なんや、ええやろ?」
「否定できないんだよなぁ……」
まったくもって、アキラっちってば正直や。
「今度、カラオケ行こうぜ。もう何回目かもわかんないけど」
「せやな。何回も行きたいんはなんでや?」
「そりゃおまえ、趣味が合うからに決まってるだろ?」
「わかった、行こうや、約束したるわ」
「だからさ、だから――」
「だから?」
「生き方として、くれぐれも無茶してくれるなよな……?」
了解や。
――って、オレは頷いた。
電話が鳴った、通話の要求。
画面見たると見知った名前。
電話に出たる。
電話口にて「なんですかぁ、アンナさん」って応じた。
『ちょっと出てこい。ストレイシープでいい』
「たった今っちゅうか、継続的に恋人抱こうって段なんですけどぉ?」
なんや恥ずかしがるみたいにして、アキラっちがオレのスマホをふんだくった。
まもなく相手がアンナさんやと知ったらしい。
アキラっちは「なんの用ですか!」ってハキハキ不機嫌そうに言いやったんや。
オレはアキラっちからスマホを取り上げた。
アキラっちは難しい顔をした、眉を寄せやったんや。
「で、なんの用事なんですかぁ?」
『言ったな、今。とにかくストレイシープに出てこい』
「今、カノジョとセックスしまくりの最中なんですけどぉ?」
『しつこいな、おまえも。いつでもヤれるだろう? なんだったら足りない分は私が請け負ってやる』
「ほぇぇ、それは興味深い」
『アキラ嬢を伴ってきてもいいと言っているんだ』
アキラっちはもう隣で「眠いぞぉ、眠いんだぞぉ」とか言うてやる。
そないな彼女んことをひっぱたいて起こすほど、オレは人非人やないつもりや。
「行ったるわ。『ストレイシープ』な?」
『ああ、帰りは早くしろよな、待ってるから』
アキラっちはもはや問答無用で、うとうと。
「あっ」オレは割り込むように――。「アキラっちんこと自宅に送り届けてからでええ? たまには家に返したらな、ご家族が心配するわけでやな」
『そのくらいは許容しよう』
「かんにんな」
「謝ることはないさ。おまえにはおまえのコミュニティーがあるんだろうからな――」
*****
もう日付は変わってるんやけど、オレはきちんと蒲田駅西口のそばにある和洋折衷のレストランかバー、「ストレイシープ」を訪れたわけや。
四人席にアンナさんはついてた。
後ろ向いてオレんこと認めると、「おーい、おーい」って気さくな感じで左手を振ってみせた。
なんせ眠い。
なんせもう次の日になってるんやさかいな。
それでもアンナさんの用件は聞いたらなあかん。
ふだん、えっらいお世話になってるからや。
オレが向かいの座ったところで、アンナさんは「それで? 気持ちいいのか? アキラ嬢とのセックスは」とか訊いてきた。
オレは「サイコーすぎる」って両手を広げて応える、アンナさんは「そしたら私がもっとサイコーを見せてやろう」とか意味深なことを言いやった。
「まあ、なんや、アンナさんのテクはハンパなさそうやけど」
「おまえの兄貴に惚れているわけだ。だったらおまえのこともまるっと受け容れてやってもいい」
「何言うてんのさ」
「まあ聞け。きちんと本題を話してやる」
「お願いします」
オレがそない言うてぺこっと頭ぁ下げると、アンナさんは「知っているか? ゲイのゲイルという殺し屋なんだが」とか言いやった。
ゲイル?
ゲイの殺し屋?
当然、そんなもんについては微塵も心当たりがあるはずもない。
「ってか、また殺し屋ぁ? 前にも類似した案件があったように思うけど?
「前のはおまえが逃がしただろう?」
「北川ホマレさんのことやろ? 確かに逃がした。ええ女やったさかいな。警察とかにはくれてやりたくなかったんや」
「今さらそのことを咎めようとは思わないさ」値が張るであろう金色のライターでもって、煙草の切っ先に火を灯したのはアンナさん。「北川ホマレは悪いことをしているが、本質的には悪いことはしていない。警察が裁けない悪を、かたっぱしからぶち殺してくれているんだからな」
「まあ、そのへんのリアルはともかく」
「ああ、そうだ。ゲイのゲイルの話でしかないのさ」
ゲイのゲイル。
この多様性の時代において、ことさら「ゲイ」であることを強調する必要はないと思うんやけど――。
「ゲイルさんは日本人?」
「アメリカ人だ。ゆえに――一応という感じだが――アメリカ野郎が『噛ませろ』と言ってきている」
「アメリカ野郎?」
「ジョン・シアーズだよ。CIAのアジア担当課長だ。覚えているだろう?」
まあ、覚えてるわな。
太っちょやったな。
太っちょ特有の間抜けさはのうて、やけに迫力があった。
こいつがアメリカの象徴なんやって思うと、ビビりもした。
「察するに、シアーズさんは秘密裏にゲイルさんをぶち殺して、それで何もなかったことにしようってか?」
「おまえは賢いから助かるよ。ほんとうに、部下に欲しいくらいだ」
「ゲイルさんの実績は?」
「何人殺しているのかは、もはやわからない」
オレは「へぇ」って唸った。
「だとしたらスゴいやん、ゲイルさん。要は警察の網抜けてヒト、殺しまくってるってことなんやろ?」
「そのとおりだ」深く頷きやったのはアンナさん、苦笑したようにも見えた。
「そもそもなんで手ぇ下したんがゲイルさんやってわかったん?」
「そのへんは企業秘密と言ったところだ」
「アメリカさんが追ってるってことは、ホンマになかったことにしたいんやろうな」
「そういうことだ」
で、そないな話をなんでオレに?
オレはそないなふうに訊いた。
「事件が起きているのはこの界隈でのことなんだよ」
「えっ、そうなん?」オレはちょいびっくりした。「せやけど、そんなんどこのメディアも――」
「ああ、伝えていない」
「公開したほうがええに決まってるやん?」
「だ・か・ら・秘密裏に処理したいんだよ。アメリカさん、もっと言うとジョン・シアーズは」
「えぇぇーっ、それってアリなーん?」
アリなんだよ。
アンナさんはそない答えて。
「あにくとここらのニンゲンは他人に対して無関心だ。それはわかるだろう?」
「理解はするけど、どうせ時間の問題やろ? そのうちローカルネットにでも書き込まれたらひとたまりもないやんか」
「だから、そうなる前に始末すると言っている」
「そういうんやったら、ま、わかるけど」
で、オレにそのへんを話してどないするん?」
オレがそないなふうに訊いたら、「先達て言ったぞ。もっと言うと、おまえは目立つし、ゲイの対象にもなるだろう」っちゅうことやった。
その一点については納得がいった。
確かに「ゲイのヒト」からしたら、見る目麗しいオレんことをハメたいとおもても不思議やない。
「ゲイルの行動時間は当然ながら夜だ、あるいは深夜にまで及ぶ」
「オレを囮に使おうってわけやね」
「見た目に秀でたおまえだ」
「兄貴かてそうや思うけど?」
「シャルはまとう雰囲気が危険すぎる。敬遠されかねない」
「オレは殺人鬼のゲイが食指を伸ばして当然の美男子やと?」
「ああ、そうだ。おまえは頭が馬鹿っぽいしな」
見返りは?
オレは訊いた。
「ジョン・シアーズは言い値を寄越そうと言っている」
それはまったくもって、魅力的な条件やな。
「明日でいい。人通りの少ない時間帯にサンロードでも歩いていろ」
「了解。で、なんで奴さんの寝床はわからへんのん?」
「いろいろと意見はある。私は下水道やら暗渠やらではないかと踏んでいる」
「ああ、なるほど。そういう狭い場所やったら――」
「そうだ。『そういうところ』に慣れているんだろうから、そう簡単に踏み込むわけにもいかないのさ。えっらい数の殉職者が出るだろうからな」
えっらい使われる立場のオレは、せや言うたかてえっらい数の犠牲者は嫌う言うてんねん。
まったくもって、オレは重用されてるんかそうでないんかわからへんな。
「いい回答だけを待っている」
「それってジョン・シアーズさんの言葉やろう?」
「ああ、そうだ。安心しろ。奴さんが姿を現したときにはウチのニンゲンが処理する」
「いや、せやからさ、それができるんやったらとっくの昔にそうしてるんちゃうん?」
なあんにも答えへんで、アンナさんは席を立った。
ここは奢ってやるよ――っちゅう話やったけど、なんや本件の割に合わへん気がするなぁ……。
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まあゲイやっちゅうんであればアキラっちが標的にされることはないんやろうけど、それでも危険が伴うかもしれへんもんやから自宅待機を命じたわけや。
我が姫君は「なっ、なんだよ、また危なっかしいに巻き込まれてるのか?」とか心配顔で言うてくれたけど、まあそうであるわけで、せやけどそないなこと打ち明けることもできへんもんやから、「ま、野暮用や」とだけ言うといた。嘘は言うてへん。実際、しょうもない事象なんやから。
学校の帰り、アキラっちを自宅まで送り届けたところで――ホンマ届けた瞬間にや――ケータイが鳴った。
ジョン・シアーズ。
スマホのモニターにはそうあった。
『やあ、意外や意外の重要人物。私と少し、話さないか?』
まったくもって、鷹揚に笑うおっさんや。
いや、べつにそりゃかまへんねんけど。
「メシ奢ってくれるんやったら考えたってもええですよ」
『だったらモスでどうだ? あそこのバーガーはサイコーだ』
偉い立場のくせして舌のほうは安いらしい。
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これからきみは生贄になるわけだが。
デカいハンバーガーを三つも注文したシアーズさんは、そのうちのひとつをがぶがぶ食べはじめやった。
「ってか、シアーズさん」
「なんだ? 弟君。太ってるおっさんが暴食するなという話かね?」
「いや、ただただ、日本語、流暢やな、って」
「アジア担当なんだ。それくらいできないとね」
仕事熱心なおっさんらしい。
「あたかもオレが確実にターゲットにされるみたいな前提に基づいた作戦やけど」
「サンロードだったか? そこの商店街だ。ヒトがいなくなった際にきみみたいな男子が歩いていたら、間違いなく網にかかるだろう」
「確認やけど、オレは囮になるだけでええんやよね?」
「いや、そうでもない。先方はいっとう優れた元軍人だからな」
「ニッポンの警察は役に立たへんと? せやったらなんで自前の兵隊を寄越さへんかったんさ」
「オトナの事情というものがあるのだよ」低くて渋い声でシアーズさん。「とにかく本件は、きみらの腕力で捻じ伏せてもらいたい」
まったくもって、意味不明。
オレがそないに言うと、シアーズさんは二つ目のハンバーガーに取り掛かった、がぶがぶがぶ。
「まあ、そのへんは気にするな。被害が出たとしても、それはきみだけなんだからな」
「笑えへんリアルや」オレは肩ぁすくめた。「危ないおもたら一生懸命逃げたるさかいな」
「そう言うな。男のコだろう?」
なんとも痛いとこ突いてくるやないか。
「わかった」オレは席を立った。「行ってくるわ。オレはこの土地が好きやしな」
「そもそもそういうことなんだろう? だから本件についても、捨て置くわけにはいかない」
「もう二度と会わへんことを祈って」
そったらシアーズさんは、周りがびっくりするくらいの大きな笑い声を発した。
私としては、また会いたいがな」
そない言うて、笑いやった。
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サンロードを一直線に駆けてた。
ヤバい。
ろくに外見すら確認できへんかったけど、一直線に迫ってきた。
ヤバいヤバいヤバい。
奴さんはオレを殺すつもりやって、一瞬でわかった。
こんだけ命の危機に晒されたことは、人生において初めてや。
警察は何してんねんな。
このへん、完全に包囲してるとか、アンナさんは言ってへんかったか?
せやけど、殊の外、足が速いオレについてくるんや。
スピーディーすぎる奴さんは、いったい、どんだけの運動神経してやるんやろう。
たぶん、どんだけの網張ってても捕まえられるような輩やないんや、せやからこそ、さまざま、手こずってるんやろう。
せやけどオレ――囮の立場としてはやなぁ、そんなんたまらん話であってやなぁ。
そのうち、追いつかれた、サンロードを西へと抜けたところで。
左肩を引っ掴まれた。
逃げられへんって諦めた。
戦おうって腹ぁ決めた。
反転――右の裏拳。
簡単にかわされた。
どういうわけか、次の瞬間には馬乗りになられてた。
闇にあって、ぎらりと光る大ぶりのナイフが見えた。
こないなところで死ぬつもりはない。
せやさかい、身をよじって相手を跳ねのけようとする。
ここで気づいた。
ゲイルは身体がメッチャデカい。
そう簡単に敵う奴やないんや、どんな相手も馬鹿力で捻じ伏せられる。。
おいおいおい、オレはここで死んでまうんか?
っちゅうかホンマ、警察の方々はどないしたんや?
なんやかんや、ゲイルは英語で物吐きやる。
自分が信じる神様にでもなにやら許しを請うてるんやろうか?
ゲイルが両手でナイフをかざしたところで、なかば観念した。
ごめんな、アキラっち。
ウェディング姿のおまえとキスしたかったけど……。
ぱぁんっ!!
乾いた音が夜空に轟いたのは、そのときやった。
それは二三と響き渡って。
ゲイルは必死の形相で立ち上がると、その脚力をもって逃げようとする。
せやけど、その銃声はもはやゲイルを逃がさへんかった。
両脚まで撃たれたゲイルは、前のめりにばたんって、倒れやったんや。
仰向けの状態から身体起こして、オレは立ち上がった。
まもなくして、鉄砲をかまえたままのアンナさんがオレの隣に立った。
オレは背中やらズボンについた埃を払いながら。
「そもそもさ、このへんってアンナさんの管轄やないよね?」
「私はフリーランスみたいなものなのさ。前にも言ったろう?」
確かに聞かされたような覚えはあるけど――。
「これでCIAに貸しができた。僥倖だよ」
「ゲイルさんは? 殺すん?」
「それはジョン・シアーズが判断する。奴さんは良くも悪くもアメリカそのものみたなものだからな」
「ふぅん」って、オレは鼻ぁ鳴らした。「にしても、今回はヤバかったんやで? 死ぬってことを初めて覚悟した」
「抱かせてやってもいいと言った。もしくは、食事を奢ってやろうじゃあないか」
「せやったら後者で。アキラっち以外とヤるつもりはないさかいな」
「気丈なことだ」
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ゲイルさんに殺されそうになった夜、自宅の布団で寝てたアキラっちはオレが死ぬ夢を見たらしい。
どうやって死んだんかは覚えてへんらしいんやけど、とにかく死ぬ場面を見たらしい。
せやさかい、ガッコに向かう際、アキラっちはいつもよりもいっそう、オレに身体を寄せてきた。
ぐすぐす鼻ぁ鳴らしてたくらいや。
「おまえが死んだら生きていけない。いや、生きていたくないんだ……」
それは嬉しすぎて優しすぎる言葉で――。
シャル兄とアンナさんには、あらためて文句垂れたろうっておもた。
とんでもない額の給料が得られたわけやけど、それじゃあ到底足らへんかった、ってな。
生きていられるんはラッキーなことや。
そのラッキーな部分を御の字に感じていれば、人生、きっと、そない悪いものやない。
オレはそないなふうに思うんやわ。