沼確バイン!!~エグいかわいいボーイッシュJKをメッチャやさしく攻略してみる~ 作:XI_01
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鳴ったから起きたんか、起きたったら鳴ったんか。
どうやかてええんやけど、通話の要求に応えるべく、オレはケータイを探り当ててそれを耳に当てた。
朝一でコールくれんのは決まってアキラっちや、いわく、「毎日の始まりはおまえと話すって決めたんだ」――愛おしいこっちゃ。
せやさかい寝ぼけのせいで多少の気後れはありつつも、余裕で「おぅ、おはぁ」くらいには返事した。
せやのに、や。
いや、ホンマにアキラっちが笑顔で「おはようだぞ!」とか言うてるさまは容易に想像できたんや。
せやけど、向こうの電話口はアキラっちやなかった、絶賛起き抜け中に『やっぱ寝起きぃ?』とか言われた。
つくづくアキラっちの声やないのはわかったんやけど、どっかで耳にした声やなってのも、同時にわこた。
「オレが期待したリアクションと違う。ゆえに切ったろう思うんやけど」
『っざけんな。私の声、忘れたわけでもないでしょ? っていうか、忘れてたら包丁ぶっ刺して殺してやって私も死ぬから』
女に殺されんのは気が利いてるさかい、悪い終わり方やとは思わへんねんけど。
ともあれ――。
電話の相手――声の主はたぶん「フクダ」や。
今は札幌の、頭のええ高校に通ってるとかどっかで聞いたけど。
「フクダぁ、今日は何曜日やぁ?」
『金曜日だよ』
「ちゅうことは、明日は休日なんやな」
『何それ? 何構文?』
「なんの用やねんな、フクダぁ」
『暇過ぎて電話してみた。今、歯ぁ磨いてる』
なんやようわからんけど、「あはは」とかわろたフクダ。
「切んぞ。オレかてガッコやさかい」
『オゥコラ、元カノにはちょっとの時間すら割けないと? 言ってくれるじゃんか』
確かに「そんな時代」もあったように思うけど、それだけや。
「ホンマ、切んぞ」
『やだ。切られたって連続でコールする、してやる』
めんどくさいなぁ思いながら壁のほうに寝返り打った。
それからしぶしぶ身体起こして、「フクダぁ、マジやめろやぁ」って注意喚起した。
『嫌なら出るなよ。通話に応じた時点でおまえの負けだ』
どっから出てきたんや、勝ち負けの話は。
「フクダぁ、おまえ、前にメール見たったんは覚えてんぞ。二人目か? 三人目かもやけど、ちゃんとカレシ、できた言うてたやないか」
『そうだよ、できたよ、ホントにイイ男。アソコのデカさ以外なら、アンタに見劣りしないんじゃない?』
いきなり下品なこと言い出しやったな。
「今が幸せなら連絡寄越しなや。別段、そないなことする理由なんてないやろ?」
『いいじゃん、べつに。っていうか、ホントに私のことが嫌いなら、とっくにブロックしてるんじゃないの?』
「他意はないんやよ」
『あはは、なんだよ、それ』
「三回目や。切んぞ」
『だから、まあまあまあ』
なんやねんな。
口調からして、ここにきて
『ちょっとしゃべろうよ、これから、ぼちぼち』
「嫌や、うざったい。なんやかんやでおまえはオレんことイジメてくれるさかいな」
『だったら優しく扱ってやんよ』
「ふざけんな」
言うて、オレはきっぱりと電話切った。
そったらすぐにまた鳴って――。
出るあたり、オレはおひとよしなんやろう。
『悪かったってば。泣けるぜ、まったく。そんなに邪険にしてくれんなよな』
「フクダぁ、おまえさぁ、のんびりしてるようでオレ、じつは馬鹿にされんのは好きやないんやぞ?」
『馬鹿にしてるつもりはないんだってば』
「せやったらホンマに何用やねんな? 言わへんといよいよブッチすんぞ」
他意はないんだよ――とか向こうかて言い。
はあ?
どういうこっちゃ?
『多くは望まないからさ、私が飽きるまでのあいだ、ちょくちょく電話に付き合ってよ』
なんとまぁ横柄かつ自分勝手な物言いやろう。
眩暈すら覚えるわ。
せやいうたかて、この場でいろいろくそしょうもない固辞の言葉をつらつら並べるんもアホらしい。
「空いてるときなら相手んなったるわ」
『いいね? わかってる? それって約束だよ?』
「わかったってば。くどいようやけど、毎度毎度繋がるとかは考えんなよ?」
そもそも私たちって、どうして別れたんだっけ?
いきなりそないなふうにフクダは言うて。
「見た目に飽きたとか言われたぞ? あと、おもてたよりおもろい男やなかったとか」
『えーっ、うっそだぁ。私はおまえに対してそんなこと言わないよぅ』
「言うたんやってば、怒んぞ?」
ミスったなぁ……。
そんな声が聞こえてきた気もしたんやけど――。
「カレシおるっちゅうことは、元気にやってんねんな?」
『そう言ったつもりだけど?』キャハッとか、フクダはわろて。「ヴァージンとチェリー食い合った仲なのに、それが今やこんなカンジってねぇ』
やかましいわ。
いよいようっとうしくなってきたもんやから電話、切ったった。
そったらほぼ間を置かずして、次の通話の要求があったんや。
ディスプレイには「ミヤちゃん」ってあった。
*****
フクダにはフラれたおもてるんやけど、ミヤちゃんにもフラれたおもてる。
オレはミヤちゃんのことがホンマに好きやった。
せやけどミヤちゃんは「他に好きなヒトができたの(てへぺろ)」みたいな感じでドンって遠ざけてくれたんや。
オレはホンマにミヤちゃんのことが好きやった。
πがいいカンジでデカいからとかそないな下劣な理由もなきにしもあらずやったけど、オレはミヤちゃんことはきちんと好きやった。
そないな彼女が今、オレになんの用事なんやろうな。
電話に出た。
ヤッホー、イクミくん。
――とか、まるで気安い返事、付き合ってた頃となんら変わりのないフレンドリーさ。
「ミヤちゃん、久しぶり。どないした? なんか用?」
『こないだね? イクミくんのご実家を訪れたの。そしたら、イクミくんは
ミヤちゃんの優しく純朴な口調には目を細めたくなるっちゅうもんやけどーー。
「ミヤちゃんはまだ日高界隈なん?」
『ううん。札幌にいるよ?』
えっ。
そうなん?
ミヤちゃんは比較的大人しい人柄やとおもてたから、せやさかい、地元から遠くに出るなんてことは予想してへんかった。
そうか。
ミヤちゃんも札幌なんか。
「――で、ミヤちゃんはミヤちゃんで、なんの用事なんさ?」
『ん? ミヤちゃんはミヤちゃんで?』
「細かいことは気にしなや」オレは言う。「とにかく用件、話してくれや」
わぁ、びっくり。
ホンマにビックリしたみたなミヤちゃんの口調やった。
「私たち、べつに喧嘩別れしたわけじゃないよぅ。お互いの価値観が合わなかったっていうだけで」
それかて喧嘩別れの範疇やぞ?
「ミヤちゃんは今、カレシはおるん?」
『いるよ? 物心ついてから、途切れさせたことはないの』
ああ、なんや、そないなこと言うてたようには記憶してる。
「良かったな、ミヤちゃん。ほな、切んで?」
『待ってよぉ。私の話も聞いてあげてよぅ』
「とっととしゃべれ言うてる」
『そんなだったよね? イクミくんは誰に対しても、私に対しても偉そうだったよね?」
そうやったっけ?
女のコには極力優しく接したつもりやけど。
『会いたいよぅ、イクミくぅん』
は?
今さら何を?
オレはほとんどフラれた立場なんやぞ?
『ねぇ、会いに行っていい? いいよね?』
いくない。
オレはそう、即答した。
『えー、なになになにぃ、どうしてぇ? ヒマでしょぉ、学生なんだからぁ』
相変わらずの甘ったるい口調、言葉。
暇ではない理由がいろいろあるんやけど、いちいち説明すんのはめんどくさい。
あえて「次に会うときは天国や」とかふわふわしたことを返したった。
「ちゅうか、ほんまマジやめろ。ミヤちゃんは今のカレシを大事にしろ、以上や」
『イクミくん以降、他の男と付き合う中でわかったの』
「何をや?」
『じつはイクミくんはナンバーワンだったんだな、って』
なんや、それ。
オンリーワンとかぬるい言い方されるよりはずっとええけど。
『もうチケット取ったから。明日の朝一だから。朝一だよ? 早く会いたいってことだよ?』
元カノが面倒事を抱えて上京するとか言いやる。
まいったなぁ……。
――っちゅうても、諦めるしかないことは確かで。
「迎えには行ったる。せやけどなんも期待すんなや?」
『いいよぅ、それで。でも、セックスくらいはしよう? 私、がんばってあげるよ?』
セックスくらい――って。
しかも「がんばってあげるよ?」って。
*****
その日の夜、金曜の夜、オレんち。
朝、オレが電話に出ぇへんかったっちゅうことで、そのへん、アキラっちに詰められた。
ほんと、電話、通じなかったぞ、誰と話してたんだよ?
ホンマ、問い質すみたいにそない言われた。
「黙秘したいなぁ」
「馬鹿なのか、おまえは。馬鹿なのか?」
「手の内明かしたらたぶんアキラっちはめっちゃ怒る」
「……よくわかんないけど」
「ん?」
「いや、たぶん、そういうことじゃないかな、って……」
いろいろ考えた。
考えた末に、申し訳のなさを十二分に込めるつもりで頭ぁ下げた。
「明日、ちょい用事ができてしまいました」
「それでもあたしがわがままを言ったらあたしと一緒にいてくれるのか? っていうか、あたしだってタダじゃないんだぞ?」
「えっ、アキラっちが浮気とかすんのん?」
「ししし、しないよ。嘘だ、ごめん、冗談だ」
アキラっちは優しすぎるから何事も正直に打ち明けるし、そもそもが寛容なんやろう。
要はこっちんこと、信じて信じて信じぬいてくれてるわけや。
「知り合いが上京しやる。観光案内してくれって頼まれた」嘘ではないことを、オレは言うた。
「だから、それって女なんだろ?」アキラっちは口を尖らすと、ゆっくり俯きやった。
「信じろ――としか言えへんな」
「だ、だったら言えよ、愛してるって」珍しく、懇願するようにアキラっち。「言えないのか? 愛してるって」
オレは苦笑した。
だってそんなんは口に出してしもたら最後、安っぽくしか聞こえへんからや。
そのへん、理解してくれてるらしい。
アキラっちも苦笑じみた表情浮かべて――。
「あたしはおまえの帰りをいつだって待ってる。それでいいか? それくらい、していいよな?」
もちろんや。
そう答えたると、アキラっちは「えへへ」と照れくさそうにわろてみせた。
ああ、ほんま、高校生の週末の数なんて限られてんねんぞ、あたりまえやけど。
できればその時間はぜんぶアキラっちとのことに費やしたいんやぞ。
――せやけど来てくれる、せっかく来てくれるらしいミヤちゃんのことを無視するわけにはいかんくてやなぁ……難しいとこや。
*****
十一月が近いけど、まだ寒くはないな。
空港の到着ロビーで出迎えた。
一年以上ぶりなんやけど、ミヤちゃんは変わらず、可愛かった。
特に黒いミニスカートから覗く細くて白い脚が眩しい。
やっほー。
右手を振りながら駆けてきやる、左手には適度なサイズのボストンバッグ。
「わぁぁ、イクミくんだ、イクミくんだぁ」
ミヤちゃんは嬉しそうに笑いながら、超の付く至近距離でのっぽなオレんこと見上げてくる。
「今日は泊めてもらっていい? いいよね?」
「ええよ、だいじょうぶやよ」
「やったぁ。お兄さんと暮らしてるの?」
「わけあって、一人暮らしや」
「うわぁ、やりたい放題じゃない」
「なんの話や?」
「そういう話ぃ」
*****
ウチに荷物置いてから、ちょい距離はあるんやけど、ミヤちゃんたってのお願いで、八景島シーパラダイスに。
かの有名な叶神社にまで足を延ばしたかったらしいんやけど、そこまで行ったら日が暮れてまう。
叶神社に寄りたい言うたわけや。
帰りの赤い電車の中で「叶えたい願いでもあるんか」って訊いたら、「べつにないよぉ」――。
「たとえば、今のカレシと末永く、とかないんか?」
「私はさっぱりしてるからさぁ。まだまだ子どもだし。今の恋人と一生添い遂げたいとか考えたこともないなぁ」
「セックスはすんのに?」
「子どもだからセックスばっかなんだよぉ」
まあ、そうなんやろうな。
女のコってのは男がガキに見えるくらいオトナで、さっぱりしてる。
「でも、イクミくんとなら一緒でいいかなぁ。今日もちゃんと迎えに来てくれたし」
「なあ、ミヤちゃん、オレらって寝たっけ?」
「だからぁ、覚えてないのぉ?」
「たぶんせやさかい、訊いてる」
ミヤちゃんはおかしそうにころころわろた。
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すっかり夜、家。
バスルームで水を滴らせてるのはミヤちゃん。
オレは通話に応じてる。
相手は葛葉アンナさん――兄貴の、シャル兄の友人以上恋人未満の女性。
『なあ、ちゃんと聞いているのか、シャルの弟。聞いていないと答えやがったらぶち殺してやるぞ』
物騒なことを言うたら、アンナさんは『あっはっは』とか大らかにわろて。
「で、アンナさんはなんの用事なんですかぁ?」
『ぉ、まるでパラで対応しているような言い方だな』
むぅ、鋭い。
「バーボンロードの例の薩摩料理屋だ。今すぐ出て来い。じつは今、すでに私はそこにいる」
「あー、あー、あー、今日は無理です、ご勘弁を」
「抜かせ。私のプライオリティは青天井にしろと言ったはずだ」
「いや、いつもならそれでもかまへんのですよ。せやけど、今日は――」
「今日は今夜は? なんだと?」
これまた、説明するんが著しくめんどくさい。
そうである以上――あわせてオレが無礼すぎることもあって――黙って電話切ったった。
もちろん、すぐに電話、かかってきた。
それすら切る。
シャワーの音が止まったから、やった。
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立派なおうちだねぇ。
天井のほうをきょろきょろ見て、ミヤちゃんはそないに言うた。
ミヤちゃんは可愛らしい部屋着姿、見るからに柔らかそうなふわふわした生地のピンクの上下。
そのうち、遅めの晩御飯がやってきた。
寿司、とったったんや。
お互いに「いただきます」言うて、箸、手にした。
ごちそうだーっ。
ミヤちゃんはバンザイしやったんや。
ミヤちゃんはぱくぱく気持ち良く食べやる。
おいしいね、おいしいね。
そない言うて、ニコニコ笑いやる。
細い首。
色白の肌。
やっぱかわいい。
せやけど、恋に落ちるほどかっちゅうと、そないなことはない。
彼女に対してのオレの「そういう時期」は、もう過ぎ去ってしもたんやって思いを強くする。
「ねぇ聞いて、イクミくん、しょせんは田舎者にすぎない私はきっと地元のどうでもいい男と結婚するの」
そんなん決めつけへんでええやろ。
オレは寿司を口へと運ぶ、鯛がめちゃめちゃうまかった。
「私は何か才能があるわけでもないし、頭だって悪いから」
ふいにフクダのことを思い出した。
いつやったか、あいつもそないなこと抜かしてやったな
自分のこと卑下して、人生を諦めてるみたいなこと言うてやった。
「ヨリ戻そうよなんて言えないし、言えた立場でもないけど」
「ああ、そうや。オレは黒星のほうが多いんや」
「子どもは相対評価しかできないんだね」
「それはもう知ってる」
「今なら絶対評価ができるよ?」
「やとしても、だが断る」
ベッドは貸したって、オレはタオルケットにくるまって床で寝た――。
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グータッチで別れた。
保安検査場を問題なく抜けたところで、ミヤちゃんは大きく大きく手ぇ振ってみせやった。
また来たいみたいなこと言うてた。
歓迎したろうって思う。
友情みたいなん、感じてた。
いきなり後ろから首に腕巻きつけられた。
さすがに目ぇ白黒させてまう。
「ほぅ、浮気か」
知った声。
メンソールの煙草の匂いすら色っぽい。
「えぇっとアンナさん、なんでこないなとこに?」
「昨晩、裏切られたからな。腹が立ったがゆえ、つけてやったのさ」
うへぇ。
ヒトの気配には敏感やって自負してるんやけど、まるで気ぃつかへんかったぞぅ、恐ろしい。
「で、これから付き合えっちゅうんですか?」
「いや、もういい。以降はこれからアキラ嬢と一緒にいてやればいいし、そうすべきだ」
「寛大なこって」
「シャルの奴は今日は休みか?」
「なんでオレに訊くんです?」
オトナの世界はいろいろあるんだよ。
耳元で甘ったるく、そうささやかれた。
アンナさんはオレから離れると、速やかに向こうへと歩いてった。
今日も黒のパンツスーツ姿で、しなやかな肢体は今日も妖艶に映った。
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川崎の銀柳街でラーメン食べてた、並び合って、アキラっちと二人で――。
今回の一件のすべてを、包み隠さず正直に教えたったんや。
アキラっちは積極的にラーメンに取り掛かりやる、まったく頼もしいかぎり。
オレはオレで餃子で白飯食べたる。
「ふいに湧いたモテキみたいなもんだったのかもな」
「ああ、まさにそないなカンジやわ。たまたまのことやったんやろうな」
「馬鹿。あたしからしたらそう割り切るしかないだろうって話なんだよ、馬鹿」
モテるんだよ、おまえは、基本的に。
そない言われたんやけど、それならそれで、「アキラっちかて、そうやろ?」――。
「少し諦めてはいるけど、あんまりほかの奴に触られるなよ、約束だ」
「あたりまえやん、そんなん」
「おまえはユルいからな」
ユルいつもりはないし、誠実でいるし、今回のことはまるきり不可抗力やないやろうか。
「不可抗力だとしてもダメだぞ」って、まるで先手を打たれてしもた。
わかった。
肝に銘じたろう。
「んで? 今日はこれからどないする?」
「カラオケ行こうぜ。あたしの美声を聴かせてやるぞ、ふはははは」
「おまえ、めっちゃ音痴やん」
「おまえの耳が悪いんだ」
丼傾けて、飲み干すべくラーメンスープに挑み取り掛かるアキラっち。
線の細いシルバーのネックレスが、その深い胸の谷間に吸い込まれてやる。