沼確バイン!!~エグいかわいいボーイッシュJKをメッチャやさしく攻略してみる~ 作:XI_01
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ヤりすぎた、あるいはがんばりすぎたせいで、アソコが擦り切れるように痛い。
――ま、それかて幸せでしかない痛みなんやけど。
冬の日にあって、たまには趣向を変えてみようってんでラブホに入って、そったらアキラっちは最初から最後まで面白がって、
――ま、アキラっちが「あんあん」喘ぎまくるんは見ていて愉快で楽しいさかい、オレかて嬉しいんやけどな。
あと二、三時間もすれば登校せなあかん。
冬の日、そないな状況にあって、オレらは早朝からJR蒲田駅近くの松屋に入ったっちゅうわけや。
「うえぇ、眠いよぅ、眠いよぅ……」
とか弱音吐きながら目ぇこすったりするアキラっちやけど、牛丼については大盛り、頼みやった、生卵付き――大したもんや。
「アキラっちってば基本、メッチャ食べるのな」
「デカいほうがお得なのは万国共通だろ?」
まあ、コスパ的にそれは真理やな。
万国共通かどうかまでは知らへんけど。
「うあぁ、眠い、眠いぞぅ。今日は全休したいんだぞぅ」
「いつも元気いっぱいなアキラっちがそれやると何かとヤバいやろ」
「いろいろと勘繰られるってかぁ?」
「ちゃうかぁ?」
「違わないけど、べつにそのへん、もはやどうだっていいなぁ」
アキラっちってば、日を追うごとに前向きになりやる。
大したもんやな、元はネガティブすぎるニンゲンやったっちゅうんに。
「あたしはだイクミ、おまえと一緒ならそれだけでいいんだ」
おぉ、照れ屋のアキラっちらしからぬ発言や。
「とにかくあたしは、今、幸せなんだ」
おぉぉぉぉ、そうなんか。
「おまえはあたしにとってイレギュラーすぎるんだ。そうでなくても、おまえを独占できるとかっ」
「あるいは名誉やと?」
「そんなんじゃないやい。もっとプリミティブな問題なんだぃ」
プリミティブとは、またなんとも難しい単語が飛び出してきやったな。
「まあええわ。とりあえずはセックス明けの松屋を楽しもうやないか」
「そうだぞ、まさにセックス明けだ。あたしはおまえにすべてを差し出したんだぞ」
「わかったんやってば」
「そうだ、わかりすぎるくらいわかれ」
なんや語彙力が怪しくなってきたな。
くだんの品が着丼、アキラっちは「うほーっ」とか明るくもダサい声出して割箸、割りやった。
オレはオレでじつは同じく大盛りな牛丼見つめて「うへぇ」って目を
アキラっちは元気良く掻き込みやる、セックスで失ったエネルギーをめちゃくちゃ補完するように。
オレはぎょうさん食べる女のコが好きやし、アキラっちはそれにかなってるもんやさかいメッチャ好き。
アキラっちは簡単に、オレかて簡単に、大盛り牛丼を完食した。
アキラっちは「つけ麺が食べたいぞ」とか無茶なことまで言いやった。
朝からやってる店が近所にあるさかい、しゃあなくつき合ったった。
アキラっちよ、おまえわかってるかぁ?
殊の外、代謝はええんかもしれへんけど、そない食うから、体型維持するためには、めちゃくちゃ運動せなあかんねんぞぅ?
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放課後、アキラっちは「バイトだーっ」ちゅうて帰路について、取り残されたオレはというと久しぶりに会長――生徒会長の蝶野ミキ氏に捕まった。
ぐいぐい手ぇ引かれて、校舎五階の生徒会室にまで連れてこられた。
今、会長は蝶野ミキ氏は西日を真正面に受け止めながら――それからオレのほうへとくるりって向き直った。
「私ね、犀川クン、明日をもって卒業なんだ」
ほえぇ、そうなん?
「私は留年していて、だから足りない単位だけ取得したら卒業なの」
「ニッポンの高校はそこまで融通が利くもんなんですかぁ?」
「言ったよ? 我が名家は没落して長いけど、それでも学校を仕切る家柄だって」
「初耳ですよってに」
「嘘つけぇっ」
会長はおかしそうに、まさに腹ぁ抱えてわろた。
「にしても、私の高校生活は楽しいようで物足りなかったなぁ」
「いったいどっちなんです?」
「会長会長って慕われたのは良かったの。でもほら、真面目に恋はできなかったから」
「まだまだ若い、っちゅうか十代なんやさかい、せやったら――」
「私はきみが好き」
「へっ?」
「きみが好きなの」
そこにあったのは真剣な目、瞳。
――ま、驚くようなことでもないか。
これまであった会長のアプローチって、めっちゃ直接的やったさかいな。
せやけど――。
「それ、本気で言うてます?」
そったら会長は瞳を上にやって、いたずらっぽく微笑んで。
「ほんの少しだけね。ま、いいんだ。失恋って、きっとヒトを強くさせるから」
ところでさ、犀川くん――。
みたいに、会長は空気を入れ換えるように言うて――。
「アキラちゃんにあって私にないものってなんだろう」
「なんやろうなぁ」
「ひょっとして、『おっπ』の大きさとか?」
「まあ、そうかもしれませんけど」
「だったらそれはどうにもならないよぅ」
「いや、会長かてめっちゃデカいやないですか」
ホンマにそうで、じつはアキラっちのそれにひけをとらへんくらいなんや。
「それでも私はきみに愛してはもらえない。ちょっぴり悲しいな」
「家に入ってどこぞの男と結婚させられて、その上でガキ孕むんが嫌なんですか?」
「そうは言わないけど」
「そこまで言えるんなら信じた道を行くべきです。僭越ながら、あるいは差し出がましいことながら、オレは応援しますよってに」
そったらや。
会長はぐいぐい歩み寄ってきて、切実そうな目ぇしやった。
「信じて、いい……?」
「もちろんやよ」って、いよいよタメ口、利いてしもた。「オレは会長んこと好きやさかいな。せやから、がんばれ、って」
会長は二つ三つと頷いて――。
それからにっこりわろて――。
「モテるわけだよね。うん、きみはモテてしょうがないんだ」
「アルビノ男子は珍しいってことなんでしょう」
「たしかに珍しいけどなにより優しいから。――でも」
「でも?」
「セックスは激しいんだろうね、まるで女のコをおもちゃみたいに扱うくらいに。だから少なからず憧れちゃう」
「せやけどオレはあなたにそうはせーへんわけや。性欲激しい男かて、愛する女のコは一人でええ」
妬けるなぁ。
会長はそない言うと、自分の胸にオレの顔を抱きやった。
「これくらいは許してね。最初で最後のことだから」
せやったら、まあ、許したろうやないか。
アキラっちに対するこのへんの――一瞬の不義理については、ごめんな?
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高校から掃けた齢十九の女性は、お天気おねえさんになってた。
新人の天気予報士として抜擢――テレビに出てやる。
用意周到な会長のことや。
あらかじめいろいろ動いて根回しして、さまざま決めてたんやろう。
登校前、アキラっちはオレんちの風呂場でシャワー浴びてやる。
その隙に――っちゅうたらへんな言い方なんやけど、オレは微笑みながらテレビに映し出される会長のことを見てる。
会長ときたら、やっぱホンマ、メッチャにこにこ、笑ってる。
それがあんたがホンマにやりたかったことなん?
そないなふうに問いたくもなったんやけど、会長の笑顔には嘘の気配なんてまるっきりなくて。
そうか、会長。
あんたはこれからもテレビに出続けるんやな?
会長、なにせあんたは美人やさかい、ひょっとしたら――いや、たぶん、これからいろんな方面に活動範囲を広げていくんやろうな。
オレは得意げに、自慢げに話したることにする。
会長、あんたはしばらくのあいだはオレんこと、忘れられへんのかもしれへん。
せやけどあんたはいつかオレよりずっとええヒトを見つけてそいつと結婚して、幸せになるはずや。
そう信じてるし、そうあってほしい。
会長。
ご卒業、ほんまにおめでとうございます。