※この作品はR-18です。

目の前で悪戯されていく・・・   作:torokerukun

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手の距離

少し涼しい風が

建物の物陰に立つ俺とサヤカの身体を軽く冷やしてくる

人口密度は高いはずのこの場所で

今は二人きりで・・・

人も近くを歩いていないとわかるくらい静か・・・

 

セイ「サヤカだって、怒ってるだろ?俺の事・・・」

 

二人の視線は お互いに少し反らされたまま

風が木々の間を抜けていく優しい音を聞いていた

 

サヤカ「あの発言?うん・・・確かにまだ・・・少し怒ってるかな・・」

セイ「だから、先輩とデートしたんだろ?」

この言葉で サヤカが俺の目に視線を移したのは気がついた・・・

 

サヤカ「・・・そうね、セイと付き合ってから 初めて他の男の人と二人きりになったわ」

 

サヤカは先輩と ただカラオケを楽しんだだけなのか?

俺はサヤカの胸元を見てしまう

シャツの襟元から デコルテと 可愛い胸の膨らみが見える・・・

その膨らみを包むブラも 先輩は見たかもしれない

それを見て・・・先輩が何もしないだろうか・・・

先輩というか それ以外の男でも

雰囲気や状況で・・・・・・

 

俺の視線が サヤカの唇に移る・・・

その唇も もう先輩に奪われたかもしれない・・・

 

サヤカ「・・・セイも、怒ってるでしょ?私が先輩と過ごしたこと・・・」

それは 怒るとは、もう方向が違ってしまって

不安なだけなんだよ・・・・

サヤカが先輩と何も無かったなら 怒るわけ無い・・・

二人で歌いに言っただけなら なんとか嫉妬しないで耐えれるはず・・・

もし、キスしてたなら・・・嫉妬はする・・・しないはず無い・・・

そして 身体を触らせたなら・・・

・・・・

・・・・

 

それは俺のせいだろう

俺が怒るのは違う気がする

俺が他の男に感じるんじゃ無いか?なんて聞いたのが悪い・・・

ただ それでサヤカが先輩に感じたり

そのまま・・・・・最後まで受け入れたりしていたとしたら・・・・

 

 

破局・・・・・・

とも思ったが

 

今、サヤカはまだ俺の恋人として

目の前にいる・・・・・

それはサヤカがまだ俺を恋人と思ってくれているって事だと思う・・・

 

今 俺が謝って サヤカに素直に先輩とのやりとりを聞いて

サヤカの気持ちやお互いの覚悟をここで確認出来たなら

答えが出せてしまう気がした・・・

良い答えが 出る気がした・・・・

 

俺の口が、「怒ってないよ、もう何日前の事を怒り続けるほど俺は小さくないよ」と

言おうとした時

 

俺のスマホが鳴り始めた・・・・

着信音が建物に響き 俺は焦って画面を見た

 

待ち合わせ相手からの電話だった

一度サヤカを見てからスマホを触った

 

電話「こんばんは セイさんのお電話で間違いありませんか?」

セイ「はい あってます この度は・・・」

電話「こちらは今 待ち合わせ場所に着いたところです 急がなくて良いので 気をつけていらして下さい」

セイ「あ・・・えと・・・・」

電話「あ、わたくしの特徴は 今はグレーのスーツで立ってます。わたくし以外誰もいないので間違えることは無いと思いますのでご安心下さい」

セイ「あ・・・・・はい」

電話「では、のちほど」

 

少し 待ち合わせ場所に行くことを お断りしようかと思ったのに

スムーズに話を進められた感じだった・・・・

 

電話の相手の声を聞いていたサヤカは

俺の手を少し強く引っ張り

俺の耳元に囁いてきた・・・・

 

サヤカ「・・・この先、この先の事を考えて 私は少し覚悟してここまで来たよ」

セイ「・・・・覚悟?」

サヤカ「そう・・・覚悟・・・・セイが私が汚されても好きでいてくれるか知る覚悟と」

セイ「汚されるって・・・そんな・・・」

サヤカ「大げさに言ってるんじゃ無くて、汚されるよ・・・先輩と過ごした時よりも・・・」

セイ「先輩と・・・・・・何をしたんだ?」

サヤカ「・・・・今日は教えない、今夜が終わったら その時のセイを見て、教えてあげる」

 

サヤカは俺の耳に軽くキスをし 顔を離すと

俺の腕を引き歩く始めた

 

セイ「おい!ちょっと待てって・・・」

サヤカ「覚悟が壊れそうだから待たない!」

セイ「いや!待ってくれって」

サヤカ「もう!今更 今更止める気?先輩と過ごさせておいて・・・」

セイ「いや・・・・・行き先そっちじゃ無くて 反対・・・」

サヤカ「・・・・・・・・・・・・早くそう言いなさいよ!」

 

 

 

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