駅を出たときよりも
いつもの二人に戻っていた気がした
俺が腕を引き サヤカがその腕に引かれ
軽く でもさっきよりも二人の距離は戻っている気がした
マンションを数棟通過し
たまに車が通る程度の道の歩道を二人で歩いた
サヤカ「なんとなくだけど この街って 住みたくないな」
セイ「え?あ、店とか駅近くにもそんなに多くなかったから?」
本当にいつも通りの
喧嘩する前の会話をしている気がした
サヤカ「人がいっぱいいるのに いないみたいな街だからよ」
セイ「閑静な住宅街といえば聞こえは良いけどね」
もう少しで待ち合わせ場所に着く・・・・
セイ「・・・本当に いいのか? このまま 向かっても・・・」
俺の言葉で サヤカが足を止めた
数秒 俺を見てから 近くの木を見上げた
サヤカ「どれか 一つにだけ答えてあげる」
セイ「え?」
サヤカ「私が 先輩と どう過ごしたのか知りたいんでしょ?」
セイ「・・・・知りたい」
サヤカ「今でも 私がセイの言葉に本気で怒ってるのか 知りたいんでしょ?」
セイ「・・・・それも知りたい」
サヤカ「・・・今から 複数の方と エッチな事するかも知れないところに行きたいのか行きたくないのか 私の気持ちを知りたいんでしょ?」
そう
このまま待ち合わせ場所に行けば
そこには スワッピングサークルの関係者の人がいて
そのあと きっと サヤカは・・・・
その身体を 知らない男達に
見られ 触られ・・・・
そして
求められ 愛されてしまう・・・・
胸も 唇も 触れられ 舐められ・・・
そんなとき サヤカは
素直にそれらを受け入れてしまうのか
それとも もしかしたら 俺以外とは出来ないと 断ってくれるか
そこを知りたいんだと思う・・・
セイ「・・・・・全部しりたい」
俺がそう言うと サヤカは小さく笑って
俺に軽くキスしてくれた
何日ぶりのキスだろう・・・
軽くふれあっただけなのに 気持ちがこもった気がした唇の温かさ・・・
サヤカ「一つだけって言ったのに・・・ばか」
セイ「ごめん・・・でもな・・・」
サヤカ「ダメ 一つだけって言ったのに無視した罰ね」
サヤカはそう言ってから 俺を軽く見上げ
また軽くキスしてきた・・・・
サヤカ「・・・・・この後 誰とキスのかしら わたしたち・・・」
そう言って 先を歩き始めた俺の彼女・・・
セイ「サヤカ・・・」
サヤカ「なに?早く行くよ!相手を待たせてるんでしょ?」
セイ「待てって・・・」
サヤカ「何よ、今更 焦っちゃったの?」
セイ「そっちじゃない・・・こっちに曲がるんだよ」
サヤカ「だから!は・・・早くいいなさいよ・・・」