その夜、アルナーはナルバントと2人きりで杯を交わしていた。
洞人たちの工事の進捗状況を確認するためと、彼の持つ上等なお酒にありつくためだ。実際は後者の理由によるものが大きかった。
アルナーは領主ディアスの婚約者であるにも関わらず、夜中に他の男とお酒を飲んでいるのは、不貞でもなんでもなく、ディアスがアルナーに気を使った結果だ。
ディアスは、大のお酒嫌いである。
鬼人族の赤子ですら飲む馬乳酒ですら7歳の義理の娘のセナイ、アイハンが飲むのを禁ずるほどだ。
お酒嫌いの理由は長らく不明であったが、最近、幼い頃に両親が毒入りのお酒を飲まされ毒殺され、彼自身も飲まされて危うく毒殺されそうになったトラウマに起因することが判明した。
けれど、理由がわかったところで、相変わらずお酒を敬遠しており、ディアスと違ってお酒好きのアルナーはディアスやセナイ達のいるユルトの中で自分一人がお酒を飲むのはできないと遠慮していた。
毎日、イルク村のために身を粉にして働くアルナーの数少ない楽しみを奪う訳にはいかないと、「私の代わりに領主の婚約者として洞人族の族長ナルバントに工事の進捗を訊いてくれないか?」と毎回、そんな理由を作って、ディアスは快くアルナーを送り出しているのである。
アルナーが向かう先のナルバントは、妻のオーミュン、息子のサナトがいる家庭だ。
最近は関所関係の工事でその妻と息子がいないことが多く、アルナーがナルバントとサシで深夜までお酒を飲むことも多く、万が一にも2人が艶っぽい関係になるなんてことは絶対にありえないとディアスは鼻から頭になかった。
それはもちろん、アルナーもナルバントも同じ認識であった。
何度もアルナーとナルバントはサシで呑み交わしており、今では飲み友みたいな気安い関係になっていた。
そして、今夜もアルナーはナルバントと2人きりでお酒を飲み交わしていた。
しかし、アルナーの年齢はまだ15歳であり、女子中学生の年頃だ。それが日焼けしたがっしりした身体の老人とお酒を呑んでいるのである。
そして、ここは───────
そう……
ここは───────
───────ハーメルンR-18作品。
何も起こらないわけがなく……
「おい、ナルバント」
ふいにアルナーが木製の器を置き、隣に座る小柄でがっしりとしたナルバントをじろりと睨みつけた。彼女の褐色肌に映える切れ長の瞳には、いたずらっぽい確信の光が灯っている。
「なんだよ、改まって……」
見事な白髭を蓄えた洞人族───────ナルバントは、自身の器を傾けながら、とぼけた声を出す。
「隠しても無駄だ。お前、何か隠してるだろ?」
「はあ? なんのことじゃあ?」
「嘘をつくな。さっきからキョロキョロと落ち着かなそうにしているし、何より……」
アルナーはフッと不敵に笑うと、自身の額から伸びる一本の美しい角を誇るように、ナルバントの顔へ近づけた。
「私の角が、さっきから妙に疼く。……いや、赤く光っているのだ」
基本的にアルナーは2日続けて、ナルバントのところでお酒を呑むことはなく、昨夜も大いにナルバントとサシで絡み酒をした。
そのため、今夜は男気溢れる婚約者と可愛い娘たちとユルトでまったり過ごすつもりであった。
けれども、今日、ナルバントの様子が会った時からどこかおかしかった。
何故かアルナーを避けているような、そんな気がしたのだ。
どこか胸騒ぎを覚え、その真意を探るため、いつもの酒盛りを装い、訪ねると、ナルバントはアルナーの来訪が予想外のような反応を確かに示していた。
しかし、拒むことはなく、『オラの上等な酒が減りやがる!』と憎まれ口を叩き、アルナーも『独り占めは赦さん!』とからかい、酒盛りが開始されたのである。
そして、アルナーはいつまでも手を出さないディアスへの愚痴を肴にして、お酒を飲み交わしていると、ナルバントが落ち着かな気にそわそわしだしたのだ。
お酒大好き洞人族の族長がお酒を前にして気もそぞろになる。
明らかに挙動不審である。
そこで、アルナーは鬼人族特有の魂鑑定魔法をナルバントにかけてみることにしたのである。
すると───────赤く光ったのである。
それも強く真っ赤に……
赤というのは、アルナー自身やディアスへ害を及ぼす場合だ。
出会ってから青ばかりだった洞人族の族長が、だ。
魂鑑定魔法は万能ではない。
いくらでも抜け道はあり、お酒により、そのメッキが剥がれたに違いない。
そもそも出会った時からこの洞人族は怪しいと思っていた。
「───────で、教えてもらおうか……」
まだ齢15の少女とはいえ、外の女にうつつを抜かす兄に金をむしり取られた一家の家計を支えていた逞しい根性を持っている。
未来の領主夫人として、不穏の芽は、たとえ、イルク村に欠かせない鍛治職人であろうと、気安い呑み友達であろうとも容赦なく、摘み取らねばなるまい。
アルナーは懐の匕首を指を這わせながら鋭くナルバントを睨みつけた。
「……チッ。相変わらずお前さんは、酒のことになるとオラたちより目ざといんじゃな」
ナルバントは観念したように苦笑し、がっしりした手で懐から一本の小瓶を取り出した。
琥珀色をしたその液体は、焚き火の光を反射して、まるで生き物の血のように妖しく蠢いて見える。アルナーの額の角は、その瓶が姿を現した瞬間、さらに一段と赤く、妖艶な輝きを放ち始めた。
「……毒かッ……!?」
警戒心を顕に瓶の中のその物体を睨みつける。
「毒……まぁ、ある意味毒でもあるな……」
「やはりな……!!」
「まぁ、まて……これに見覚えはあるか?」
表面が皺だらけで、瘴気がギュッとなったような不快感の塊が琥珀の液体の中に閉じ込められていた。
「なんだそれは……?」
「 ……以前、坊が討伐したアースドラゴンの睾丸じゃ。ずっと使い道がなくて倉庫の隅で埃を被っておったじゃろ? あれを、オラたち洞人族に伝わる秘伝の製法で酒に漬け込んでおってのう。オラたちが知る限り、世界で一番美味いのがこの『ドラゴン睾丸酒』じゃ!! しかも今回はアースドラゴンのものというからのう。まさに最上級もんじゃわい。じゃがな、アルナー嬢ちゃん……」
ナルバントは木栓に指をかけながら、急に笑みを消し、真面目な顔で言葉を継いだ。
「残念じゃが、お主には絶対に飲ませられないものなんじゃ……」
「なんだと……!? そのアースドラゴンを発見したのは私の生命感知魔法なんだぞっ!! 私にも飲む権利はあるっ!! ほら、四の五の言わずにその栓を抜けっ! これ私の~ッ!!」
身を乗り出すアルナーを、ナルバントは短い腕で遮る。
その真剣な眼差しに、アルナーは思わず息を呑んだ。
「……大真面目な話じゃ。これは本来、異性と飲む場合は『夫婦』としか飲んではならないとされている。……なぜなら男もそうじゃが、女は男よりも何倍も身体を火照らせてしまう作用があるからなんじゃ……その代わり、男の何倍も美味しく感じる強烈な中毒性がある。じゃから、たとえ洞人族だろうと、女人禁制品なんじゃ」
「身体が、火照る……?」
「それだけではないぞ。この酒を『真に愉しむ』にはな……その火照らす作用のままに、酒を呑みながら男女の営み───────飲酒性交するのが、超究極にして超至高の超最上級の嗜み方なんじゃッ!! 超絶に美味いし、超絶に快感。大昔の奴らは、バッカスの神の祝福を得る儀式だと大真面目に言っておったのう。じゃから、ディアス坊と婚約中のお主が、この酒を他の男と呑むなんぞ絶対にあっては許されないことなんじゃッ!!」
「ッ!!??」
アルナーの胸が、どくりと大きく跳ね上がった。
お酒が大好物な彼女にとって、ナルバントの口から語られるその未知なる呑み方は、想像を絶するほどはしたなく、そして───────途方もなく官能的で、酒飲みとしての業を狂わせるものだった。
角の赤い光は、まるで彼女の昂る興奮に同期するように明滅している。
確かにこのお酒は危険だ。
「だったら……ディアスにこの酒を飲んでもらえばいいではないか」
「無理だな。坊はお酒が嫌いじゃろ? それに、あの大真面目で実直な坊が酒の力を借りてそんな破廉恥な行為に及ぶと思うか? 確実に嫌がられるか、説教されておしまいだのう」
「それは……」
ナルバントの言う通りだった。
ディアスはいつも奥手で、アルナーを「大切にしたいから」と手すら出してこない。
性の知識しかない自分を焦らせるほどに潔癖な彼が、この怪しい秘伝酒を飲みながら、自分を荒々しく抱いてくれるはずがなかった。
「それに、この酒は日持ちがしないんじゃよ……」
ナルバントは、アルナーの防波堤を崩す最後の決定打を冷酷に告げた。
「お主が坊と正式に結婚する頃には、この酒はすっかり変質してただの泥水になっとる。……つまり……世界最高峰のこのアースドラゴンの酒を、バッカスの神の祝福と共に味わえるチャンスは───────今、この場所で、オラと乱れる以外に存在しないんじゃよ……」
アルナーの脳裏に、凄まじい葛藤が吹き荒れた。
婚約者への不義理。
領主夫人としての貞操。
鬼人族としての誇り。
それらすべてを束にしても、「一生に一度しか出会えない最極上の美味なるお酒」の方に天秤が激しく揺れ動いている。
「……くっ、私は……」
戸惑い、自分を正当化する言い訳すら見つけられずに立ち尽くすアルナーを見て、ナルバントはふっと不敵に笑い、パチンと音を立てて小瓶の木栓を引き抜いた。
立ち上る、鼻腔を突き刺すような強烈な酒精。
そして、本能を激しく揺さぶる濃厚で妖艶な芳香。
「四の五の言わずに、自分の欲望に忠実になるのが本当のお酒飲みだのう? オラみたいにな……!!」
ナルバントのその挑発するような覚悟を決めた一言が、アルナーの胸の奥の、最後の鎖を叩き切った。
ナルバントは今夜、呑み友のアルナーとその家族のことを想って、一人でそのお酒───────アースドラゴン睾丸酒を呑もうとしていた。
だが、それをもっとも美味しく味わうには、異性と性交飲酒しなければならない。
アルナーの訪問により、そのチャンスが不意に訪れたにもかかわらず、アルナーよりも酒好きのナルバントは、断腸の思いで今夜、その酒を呑むのを断念しようとした。
しかし、アルナーにより、洞人族の唯一の恥部ともいえる、睾丸酒の秘密を暴かれ、自暴自棄になってしまっているのだろう。
知らなかったとはいえ、洞人族の族長にそこまでの恥をかかせてしまったのだ。
領主夫人として、呑み友達として、応えなければなるまい───────
「……フッ、ハハ……ッ」
アルナーは熱い吐息を漏らしながら、妖しく、そしてどこか狂おしげに微笑んだ。彼女の額の角は、すでに血のような真紅に染まり、激しく発光していた。
このお酒を呑むのは、ディアス、セナイ、アイハンの無垢なる魂への明確なる裏切り行為に他ならないのだ。
もちろん、アルナー自身の高潔なる魂に対しても……
「お前という男は、本当にどこまでも悪い男だな、ナルバント……だが、その通りだ。ここで引けば、私は一生、この最高の酒を逃したことを後悔し続けるッ……!!」
アルナーはナルバントの手から小瓶を奪い取ると、そのまま琥珀色の液体を喉へと流し込んだ。
「───────っ、ああ……ッ!?」
アルナーの口から、掠れた甘い吐息が零れ落ちる。
喉から胃袋へと流し込んだアースドラゴンの秘伝酒は、またたく間に全身の血管を暴れ狂う烈火へと変えていた。鬼人族としての強靭な身体が、内側からの熱量に耐えかねてぶるぶると震える。
褐色だったはずの肌は、今や熟しきった果実のように毒々しい薔薇色に染まり、じっとりと大粒の汗が浮かんでいた。
「言ったじゃろ、アルナー嬢ちゃん……ぷはぁっ!! ……女がこれを呑めば、男の何倍も身体が火照っちまうってな……」
ナルバントがアルナーからアースドラゴン睾丸酒をひったくり、アルナーの唾液がついているのも憚らずにその飲み口から後戻りできない琥珀の液体を煽る。
「……さあ、最高の酒の続きを始めようぜ、相棒……」
ナルバントの低い声が耳元で響く。
彼のがっしりとした、しかしどこかひんやりとしたドワーフ特有の逞しい腕が、熱に浮かされるアルナーの腰を強く抱き寄せた。
普段なら容易く振り払えるはずのその腕が、今のアルナーにとっては、溺れる者が縋る鎖のようだった。
これまで飲んできた酒が泥水のように感じられるほどの美味さだった。
そして、男の何倍もの美味、そして何倍もの凄まじい熱量が、彼女の理性を完全に焼き尽くそうとしていた。
「ほら、言ったじゃろ? ぷはぁっ!! ……さあ、最高の酒の続きを始めようぜ、相棒」
パチ、と焚き火が大きく爆ぜた。
「うる、さい……っ。だが、本当に……なんなのだ、この美味さは……ッ!」
アルナーは視界を涙で潤ませながら、信じられないといった様子で自身の唇を舐めた。
ただの酒ではない。脳の髄を直接、甘美な痺れで満たしていくような、強烈な中毒性。男であるナルバントが感じるよりも、何倍も鋭敏になった彼女の味覚は、その最高峰のアースドラゴンの生命力を、至上の快楽として貪っていた。
額の一本の角は、彼女の昂りに呼応するようにドクドクと脈打ち、夜の闇を妖しく真っ赤に照らし出している。
「これだけで驚いとったらこの先が思いやられるのう……なんせ、この酒の本当の『美味さ』は……ここからじゃろ?」
ナルバントの太い指先が、アルナーの衣服の紐をするりと解いた。
ひんやりとした夜気が露出した薔薇色の肌を撫でるが、寒さなど微塵も感じない。むしろ、ナルバントの手のひらが触れた場所から、さらなる熱がパチパチと火花を散らすように突き抜けていく。
「───────っ!?」
愛する伴侶以外の男性に触れられ、生娘として心が拒絶しようとするが、それ以上に火照った肉体が洞人族の肉体を求めてしまっていた。
短い体躯に似つかわしくないほどの馬よりも雄雄しい肉棒にアルナーの目は釘付けだ。
たった一口。
たった一口でアルナーはナルバントの手で服を剥かれ、たかが鍛治職人相手にめいいっぱい、脚を広げ、両手の人差し指と中指で、ディアスにも見せたことの無い秘部の中身をくぱぁ♡と見せつけて、誘おうとしていた。
「おほっ!! 領主夫人様の処女膜がしっかり見えるわいっ!! 滾るのう!! ぐびっ!! ぷはあっ!!」
アルナーの若々しい褐色肌から浮いて見える薄ピンクのロリまんこの腟に覆う処女膜を目にして、ナルバントは興奮の坩堝と化し、勃起剥け生おちんぽがさらに強烈無比に肥大化する。
そして、凄まじく興奮した状態で呑む
そんな媚薬じみた
「───────おほぉおおおッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
たった一滴。
たった一滴でさきほどの一口を凌ぐほどの圧倒的美味と快楽がアルナーの脳と全身と魂を駆け巡った。
角は警告の赤を発し続け、ナルバント謹製の地下室を赤く染め上げる。
乳首とクリトリスがますます勃起して硬くなり、ロリまんこから愛液がだらだらと溢れる。
普段とあまりにもギャップのあるその表情、声、仕草、格好に、ナルバントの興奮は長い洞人生の中で記録を更新し続ける。
たとえドラゴンの牙でさえも動じないナルバントの背筋がゾクゾクと粟立ちまくる。
「こりゃあ、たまらんのう……絶景、絶品の肴じゃて……どぉれ……炙ってみるかのう……ぐびっ……」
口移しさせる気だ。
それを察したアルナーは、
「だっ、だめだっ♡そ、そんなことしたらぁ……♡♡♡ん~♡♡♡」
口では嫌だと言いながらも、好色の笑みを浮かべ、口を開けて、舌を伸ばしていた。
接吻すら
ついにナルバントの唇はアルナーの舌先を捕食して、口の中に案内し、自身の唾まみれの
と、同時に……
ピト……
ナルバントの勃起剥け生おちんぽの
その瞬間……
「「ッ~~~♡♡♡♡♡♡♡♡♡」」
2人の全身に凄まじい快楽の雷が走った。
脳が焼けるほどの快楽である。
まだ、交わっていないにも関わらず。
行き過ぎた快楽は苦痛を伴い、その未知なる感覚、刺激に、若干15歳の生娘のアルナーは目に涙を浮かべ、ナルバントから離れようとするが、ナルバントは鼻息荒く、口内のアルナーの舌に自身の舌を絡め、
「おほぉおおおおおっ♡♡♡♡♡♡」
その度にアルナーの脳髄を駆け巡る快楽が増幅され、下半身からの快楽もさらに増幅され、それにより、
「れろれろれろ♡♡♡」
アルナーの方から舌を絡めだした。
「ふーっ!! ふーっ!!」
ナルバントももはや頭には
ナルバントはアルナーと互いにガンギマリの目を合わせたまま、生娘の唇を奪い、2人の唾液まみれになった
「フンッ!!!!」
ヌプュチュンッ!!!!
勃起剥け生おちんぽでアルナーの処女膜を貫通し、ロリまんこをぶっ刺した。
アルナーの脳内で、何かが決定的に弾けた。
「おほぉおおおおおおおおっ♡♡♡♡♡♡」
ぷしゃぁあああああああああっ♡♡♡♡♡♡♡
背中を大きく反らし、アルナーは声を枯らして絶叫した。
たった一突きで絶頂し、潮を噴いてしまったのである。
一瞬前まで処女の乙女であったのに関わらず、だ。
「おおっ!!!!」
どぴゅるるるるるるるるるるるッ!!!!!
ナルバントもまた強靭なる肉体を持つ洞人族族長のくせに、15歳の生娘のロリまんこにぶっ刺しただけで、弱弱雑魚雑魚クソ雑魚なめくじおちんぽが如く、情けなく果ててしまい、その巨木の如き勃起剥け生おちんぽから凄まじい量の精液を、少女の子宮に注いでしまったのだ。
ナルバントの精液だけで、アルナーの腹が今にも出産しそうなほど膨れ上がってしまう。
しかし、とめどない精を放ったばかりのナルバントのおちんぱは、一瞬で復活を果たす。
アルナーの膣口を勃起剥け生おちんぽが栓をして、容易に赤ちゃんの素を赤ちゃん部屋から出そうとしない。
アルナーの新鮮な卵子の周囲360度を異種族の精子が取り囲み、その先端を───────勃起剥け生おちんぽが如く貫きまくる。
ナルバントもまた負けてなるものかと、腰を引いては突き出し、その度にアルナーの割れ目とナルバントの勃起剥け生おちんぽの接触部からビュッビュッと精液と愛液の混合液が飛び出し、2人の身体を汚す。
もはや、ただの男女の営みではなかった。
肉体が触れ合い、互いの熱を貪り合うたびに、口の中に残っていた
味覚が快感へと融け、快感が味覚へと極まる。
脳が、魂が、味と快楽の濁流に呑み込まれていく。
「ははっ、たまらんわいっ……! アースドラゴンの睾丸ってのは、これほどのものだとはっ……! フンッ!! フンッ!!」
ナルバントもまた、その凄まじい「祝福」の熱量に目を血走らせ、歓喜の声を漏らしていた。
触れ合う皮膚が、交わる部位が、信じられないほど敏感に跳ね上がっている。
「あっ♡あっ♡あっ♡ま、また逝くっ♡い、逝くっ♡そ、そこっ♡あっ……♡♡あんっ♡あんっ♡♡おほぉおおおおお♡♡♡♡♡♡♡」
ディアスが嫌う「はしたない行為」。
知識だけで、ずっと焦っていた「実技」。
そんなものは、この至上の快楽の前ではすべて塵に等しかった。
今、アルナーの頭にあるのは、ただ目の前のナルバントと交わり、この世の終わりのような美味と快感を骨の髄まで貪り尽くすことだけ。
洞人族のドワーフ特有の、ずんぐりとした、しかし岩のように強靭で逞しい肉体が容赦なく押し寄せるたび、アルナーはこれまでに知らなかった強烈な「実技」の快感に芯から貫かれていた。
ディアスが大切に守ろうとしていた彼女の純潔な身体は、今やナルバントの手によって徹底的に開発され、ただひたすらに本能の赴くままに震え、歓喜の蜜を溢れさせている。
「もっと、だ……ナルバント……っ♡♡♡さ、酒を……♡♡♡♡お、おちんぽを……♡♡♡♡も、もっと、私にぃ……っ♡♡♡♡♡」
理性を完全に無くしたアルナーは、自分からナルバントの太い首にしがみつき、貪欲にその肉体を求めて揺れた。角の赤光が開拓地の木々を禍々しく、しかし最高に美しく照らし出す。
ナルバントは彼女の狂おしい要求に応えるように、さらに深く、容赦なく突き上げながら、もう片方の手に握った瓶から琥珀色の液体をアルナーの割り開いた口元へと容赦なく注ぎ込む。
唇から溢れた熱い酒が、ふたりの汗ばんだ胸元を濡らし、夜の開拓地に甘く濃厚な酒精の香りを撒き散らした。
ナルバントが彼女のしなやかな褐色肌を大きな手で愛撫し、深く繋がるその一撃ごとに、舌の上に極上の甘露が止めどなく湧き上がるような錯覚に襲われる。
「んぐ、っ、ふあ、ぁぁああっ……♡♡♡♡♡♡」
新たに流れ込んできた強烈な刺激が引き金となり、交わる衝撃と喉を焼く酒の美味さが奇跡的な融和を果たした。アルナーは頭を激しく振り乱し、何度も、幾度も、神の祝福という名の狂気的な絶頂へと突き落とされる。
彼女の額の一本の角は、すでに限界を超えて血のような真紅に染まり、激しく明滅していた。その禍々しくも最高に美しい赤光が地下室開を赤々と照らし出し、二人が絡み合い、貪り合う狂乱の影を、壁に大きく浮かび上がらせていた。
深夜の静寂の中、二人の濡れた荒い息と、神の祝福に狂ったような絶叫が、深く濃い闇の奥へとどこまでも溶けていった……
狂乱の儀式は、やがて終わりを迎えた。
「はぁ、っ……ふう、っ……」
静まり返った地下室に、ふたりの重い呼吸音だけが途切れ途切れに響く。
揺らめくロウソクの炎が、横たわるアルナーの身体を微かに照らしていた。
あんなに烈火のごとく燃え上がっていた全身の熱が、嘘のように引いていく。
アースドラゴンの睾丸酒がもたらした強烈な酒精の魔法が、肉体の交わりの終わりとともに、急速にその効力を失っていくのが分かった。薔薇色に染まっていた褐色肌は、夜気によって急激に冷まされ、じっとりと張り付いた汗が今度はひどく冷たく感じられる。
何より───────血のように真っ赤に光り狂っていた額の一本の角が、いまや光を失い、ただの冷徹な骨の塊へと戻っていた。
本能の叫びが消え去り、融けていた理性が急速に形を取り戻していく。それに伴って脳裏に溢れ出してきたのは、息が詰まるほどの圧倒的な「罪悪感」だった。
(私は……なんてことを……)
アルナーは震える手で、乱れた衣服をかき集め、自らの身体を隠すように強く抱きしめた。
口の中に残る酒の余韻は、先ほどまでの超絶的な甘美さなど微塵もなく、ただただ喉を焼いた苦味と、消し去ることのできない不義の味へと変質している。
婚約者であるディアスの顔が、脳裏に浮かんで消えない。
お酒が嫌いで、生真面目で、自分を「大切にしたいから」と不器用なほど慎重に扱ってくれた優しい男。その実直な彼を裏切り、知識でしか知らなかった「実技」の快感を、別の男の身体で貪ってしまった。
その事実が、冷めていく身体に鋭い楔となって突き刺さる。あまりの背徳感に、胸が引き裂かれそうだった。
「……おい、アルナー」
隣で、同じように衣服を整えていたナルバントが、いつも通りの、しかしどこか掠れた低い声で呼びかけてきた。
ドワーフの逞しい横顔には、先ほどまでの獣のような狂気はもうない。白い髭をせわしなく撫でながら、彼は地面に転がった、完全に空になった小瓶を見つめていた。
「酒の効力は、綺麗さっぱり消えちまったようじゃな……」
ナルバントの声には、後悔の念というよりも、すべてを理解した上での「相棒」としての諦念が混じっていた。
「……もう二度と、あの味に出会うことはないのう。これで、お主もオラも元の酒盛り仲間に元通りじゃ」
「……あぁ」
アルナーは小さく、掠れた声で応じるのが精一杯だった。
ナルバントを責める気にはなれなかった。最後に引き金を引いたのは、他ならぬ自分自身の欲望だ。お酒好きとしての業に負け、今しか味わえない極上の快楽に手を伸ばしたのは、自分なのだから。
「ナルバント……」
「なんじゃ」
「このことは……死んでも、ディアスには……」
「分かっとる。誰にも言えんじゃろ、あんなこと……」
ナルバントは短く吐き捨てると、立ち上がり、空の小瓶を拾い上げて懐へと仕舞い込んだ。証拠を隠滅するように、彼は足元の足跡を乱雑に踏み荒らす。
「明日はいつも通り、朝から開拓の作業じゃ。坊の前で妙なツラすんじゃねえぞ、相棒」
「……分かっている」
背を向けて去っていくナルバントの小さな背中を見送りながら、アルナーは冷え切った自らの手を強く握りしめた。
すべては元通りになる。明日になれば、またディアスの忠実な婚約者として、ナルバントの信頼できる相棒として、何事もなかったかのように振る舞わなければならない。
しかし、一度だけ骨の髄まで刻み込まれてしまった「至上の美味」と「神の祝福」の記憶は、これから先、ディアスと結ばれるその時まで、彼女の心を永遠に蝕み続ける毒となるのだろう。
冷たい夜風が、再び開拓地を静かに包み込んでいった。
翌朝、開拓地に眩しい朝日が昇る。
いつも通り、鳥のさえずりと共に始まる辺境の朝。しかし、中央の広場で作業の準備を始めたアルナーとナルバントの間には、到底いつも通りとは言えない、重苦しく奇妙な沈黙が流れていた。
「……おい、ナルバント。その、鍬はそっちに置いておいてくれ」
「……あ、あお。分かった。そこに置いとくわ」
二人の会話は酷くぎこちなく、互いに絶対に目を合わせようとしない。
アルナーはいつも以上に自分の襟元をきっちりと閉め、どこか落ち着かない様子でせわしなく手を動かしている。ナルバントもまた、自慢の白い髭を何度も何度もなでさすり、視線を地面に落としたままだ。
そんな二人の異変を、いち早く察知した存在がいた。
「……ねえ、アルハン。なんかおかしくない?」
パタパタと足音を立てて広場にやってきたのは、金髪を綺麗に三つ編みにしたセナイだった。彼女は緑色の瞳を細め、鋭い観察眼で二人をじっと見つめている。
「うん? なにが、セナイ?」
その後ろから、同じく双子の妹であるアルハンが、眠そうに目をこすりながらトコトコと歩いてきた。
「ほら、見てよあの二人。アルナーもナルバントも、全然お互いの顔を見てない。いつもなら朝から『昨日の酒は美味かったな!』とか大声で笑い合ってるのに」
セナイはむう、と小さな唇を尖らせ、うつむき加減に腕を組んだ。双子ならではの直感というべきか、言葉にできない違和感が、彼女の胸をざわつかせている。
セナイの言葉に促され、アルハンも首を傾げて二人を凝視した。
「ほんとうだ……アルナー、なんだかかおがあかい? ねつでもあるのかな。ナルバントも、なんだかそわそわして、おちつきがないよ」
「でしょ? 2人の空気が変なの。やましいことを隠してる時の大人の顔をしてるみたい……」
じーっ、とアルナーとナルバントを見つめるセナイとアルハンであった……