※この作品はR-18です。

『Fate/Desire of Thunderbolt』   作:山嵐のハイオーク

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まずは読もうとしていただいたことに感謝いたします。私は文章作成能力に乏しいため、AIとの共同制作をもって掲載させていただいておりますが、それでも不快に感じられる点は多いことと存じます。良ければ評価や感想などでよい点悪い点をご教授いただければ幸いです。


no Fate but Desteny
第1話:『真夏の変電所跡の死線、雷神の目覚めと自然な困惑の初契り』


――警察もあてにならない。この片田舎の街に流布する、不気味な都市伝説。「夜の配電所近くの路地で、奇妙な黒い泥のような影を見た者は、数日中に姿を消す」ただの噂話だと笑い飛ばせれば、どれほど救われただろうか。数少ない大切な友人である晃(あきら)が突然行方不明になり、警察が不自然なほど冷淡に「ただの家出」として処理しようとしたその瞬間から、普通の男子大学生だった轟刹那(とどろき せつな)の日常は完全に破綻していた。

 

「見つけたぞ! 晃の痕跡!」

 

深夜二時。真夏のむせ返るような熱気のなか、刹那は晃の遺留品に触れた瞬間に覚醒した、自身の指先から漏れ出るパチパチとした微弱電流――かつて中学生の頃、家庭教師を名乗る女性から叩き込まれた普通の勉強と、雷撃魔術の基本的な使い方の感覚を必死に駆動させていた。2世代目の薄い血筋でありながら、その女性――「魔法使い」直伝の操作によって空間の霊脈から晃の魔力の波長をダイレクトに追跡し、辿り着いたのは、時計塔の魔術師が極東の霊脈を管理するためにかつて偽装構築し、現在は放棄されているはずの変電所跡の『霊地管理用の擬似工房』だった。静寂が支配する敷地の奥、建物のコンクリートの隙間から、不気味に明滅する赤黒い光が漏れ出ている。刹那は息を殺し、半開きになった鉄扉の隙間から中を覗き込んだ。その瞬間、彼の脳髄を圧倒的な異形への恐怖が突き抜けた。

 

「ほう。泥の浸透率、実に順調だな。本家の冬木のシステムをサルベージしたこの大聖杯、これならば時計塔のクソどもに隠れて、我らの偉業を完成させられる」

 

そこにいたのは、禍々しい黒い外套に身を包んだ男たちだった。だが、刹那の視線を釘付けにしたのは、その中央の術式陣に転がっている何かだった。

 

「ひ、ぐ……っ、あ、あきら……っ!?」

 

網膜に焼き付いたのは、ところどころ骨が飛び出た肉塊。しかし、刹那の魔術はそれが親友であると無情にも訴えてくる。最悪だったのは目線を下に向けた時、友人に送った手作りのキーホルダーが落ちていたこと。恐怖のあまり、刹那の靴がコンクリートの破片を小さく踏み鳴らしてしまった。

 

「――誰だ。ふむ、生贄の苗床に、自ら飛び込んできたようだな。」

 

冷徹な魔術師の声。次の瞬間、オズワルドの弟子たちの指先から放たれた炎の弾丸が、鉄扉を粉砕して刹那の肩を掠めた。

 

「...が、はっ……っ!?」

 

吹き飛ばされ、壁へと叩きつけられる。すぐに立ち上がって逃げようとするが、地面から湧き出た黒い泥が、刹那の四肢を絡め取ろうと迫る。

 

(死ぬ……っ。あんな化け物にされて、俺はここで殺されるのか……っ!?)

 

目の前で友人を失い、自らの命も理不尽に刈り取られようとする世界への、激しい恐怖と怒り。鼓動が早くなる。その極限の感情の爆発と同期するように、刹那は全身から、バチバチと、空間そのものを物理的に焼き焦がすような青白い電光が激しく迸った。

 

バチチチチィィィーーーーーーッッッ!!!

 

工房全体を真っ白に染め上げるほどの圧倒的な落雷。魔術師たちが「な、何だこの桁外れの魔力密度は……っ!?」と怯んだその雷光のなかから、空間を割り、瑞々しい緑の暴風とともにそれが現臨した。

 

「――召喚早々、敵に襲われているとは難儀なマスターだ」

 

落雷の爆煙を吹き飛ばして佇んでいたのは、麗しい西洋の騎士を思わせる、白銀の南蛮胸甲(ブレストプレート)を纏った絶世の美女だった。結ばれた白金(プラチナブロンド)の美しい長い髪がお団子ハーフアップにまとめられている。彼女は帯びた一振りの刃を凛烈に閃かせ、襲いかかっていた泥の残滓を一瞬で颯爽となぎ払うと、天性の直感で刹那の魂の本質を察知し、小柄な彼をしなやかで力強い両腕で軽々と横抱きにして、神速の風で空へと飛翔した。

 

◇アパートの六畳一間の室内。激しい死線の恐怖の余韻で未だに身体の震えが止まらないまま、刹那はベッドの上にへたり込み、目の前に立つ未知の美女を見上げた。荒い呼吸を整えながら、彼はまず、心からの誠実な謝意を口にする。

 

「……あ、あの。死にそうだったところを助けてくれて、本当にありがとう。……でも、君は一体、何者なんだ……?」

 

「ふむ、律儀な主殿だな。命を救った甲斐があったというものだ」

 

白銀の胸甲を微かに鳴らし、少女は誇らしげに微笑んだ。

 

「最低限の知識を共有しよう。私は此度、セイバーのクラスとしてこの世界へ現臨したサーヴァントだ。我が名は立花左近将監宗茂。そしてお前が我が契約者(マスター)だ。手を見てみろ、赤い紋章、令呪があるだろう。」

 

「……え? たちばな、むねしげ……?」

 

刹那は呆然と、目の前の少女の姿を見つめ返した。世界史選択の彼にとって、それはまったく聞いたこともない見知らぬ名前だった。目の前の光景とのあまりの矛盾に、彼はごく自然に不思議に思ったことを、困惑のまま口にするしかなかった。

 

「ごめん、聞いたこともない名前なんだけど……。日本の武将の名前、なのかな? いや、でも、どう見ても君、西洋風の甲冑を着てるし、その……綺麗な女の人の身体をしてるのに……歴史の上では男の人として伝わってるってこと……?というかそもそもサーヴァントとマスターって?なんだか、頭が追いつかないよ……っ」

 

「む? そのような伝聞など、今の私にとっては些事。どうでもよかろう」

 

彼女はどこか大物然とした笑みを浮かべ、それ以上の追求を柔らかくはぐらかした。そこから、二人はさらにいくつかの、この不条理な夜についての対話を重ねた。あの擬似工房で一般人を浚って実験を行っていた魔術師たちの目的、大聖杯。そして、なぜ魔術の世界とは無縁のはずだった刹那の手の甲に、唐突にこの赤い令呪が宿ってしまったのか――。世界の裏側の凄惨なルールを聞かされるなかで、刹那は、友人を襲った理不尽な魔術の世界の深淵を思い知り、ただ息を呑むことしかできなかった。しかし、その重苦しい対話が一段落した頃。魔法使い直伝の魔術知識で、本来なら通常のパスを繋げるだけで済むはずだった二人の間を繋ぐ魔術回路が、唐突に未知の暴走を起こし、互いの身体を狂おしいほどに求め合って激しく発熱し始めたのだ。

 

「はぁ……っ、すま、ぬ……主殿、わし、はあ……っ、はぁ、っ」

 

宗茂の呼吸が、急激に熱く、荒々しく乱れ始める。

 

「あ、あのさ……っ! 助けてもらったのは本当にありがたいと思ってるけど、いくらなんでも、会ったばかりの男といきなりそういうことをしようなんて……っ! 頼むから一回落ち着いてくれ、顔が近すぎる……っ!」

 

顔を耳まで真っ赤に染め上げ、必死に距離を置こうとする刹那。しかし、魂が求める飢餓感に完全に理性を支配され、ムラムラとした情欲を抑えきれなくなった白金髪の武人は、激しく息を荒げながら、武人としてのしなやかで強靭な膂力を以て刹那の両手首をベッドのシーツへと容赦なく圧し潰した。

 

「安心しろ、主殿♡ やるからには必ず満足させてやる♡」

 

「っ、あ……ひゃ、ぅ……っ、ん、な……っ!」

 

衣服を鮮やかに引き裂かれ、目の前を塞ぐ圧倒的なメスの肉体の質量。耳元に吹きかけられる熱い吐息と、初めて直に触れ合わされる異性の温もりに、刹那は羞恥とドギマギとした困惑で頭が真っ白になり、ただ心臓を早鐘のように鳴らすことしかできなかった。刹那が恥じらいのあまり声にならない息を漏らす間すら与えぬまま、宗茂は自ら根元までグズリと腰を落とし、己の豊満な肢体の質量をそのまま重力に従って落とし込むようにして、刹那の熱い猛りをその肉の厚みの最奥へと一気に呑み込んでいった。

 

「――っ、は、ぁあ……っ! 主殿、主殿ぉっ……♡」

 

抗うことのできない極上の快楽の奔流。ただ一方的に組み伏せられ、溢れ出そうになる情けない声を口を手で必死に覆いながら、翻弄されるがままに中出しの絶頂を迎える刹那のなかで、宗茂は初めて抱く男の子のはずなのに、なぜか自分の子宮の最奥の形状が彼のモノと寸分の狂いもなく完全に噛み合ってしまう、恐ろしいほどの肉体の違和感に脳髄を灼かれ、うっとりと蕩けた甘い嬌声のまま、刹那の胸に倒れ込んで果てた。

 

◇初の中出し絶頂を終え、心地よい肉体の気だるさのなかで刹那が深い眠りに落ちた、その瞬間だった。刹那は、奇妙な夢を見た。それは、薄暗い部屋のなか。ひどく曖昧な視界のなかで、誰かと誰かが狂おしく肌を重ね合わせ、お互いの指先や唇で、胸を重ねながら貪り合っている、あまりにも淫らで切ない記憶の残片(かけら)。肉体は確かに女同士であるはずなのに、触れ合う魂の本質は紛れもない雄として振る舞うしかなく、だからこそ胸が引き裂かれるほどに狂おしく、涙を流しながら愛を貪り合っている。そして、そのひどく朧げな光景のなかで、重なり合う二人のうちの片方が、いま自分の隣で寝息を立てている彼女とまったく同じ――「透き通るような白金(プラチナブロンド)の長い髪」を乱れさせていることだけは、はっきりと分かった。

 

『――あぁ、なぜ、お前の中に私のぬくもりを注いでやれないのだ……っ』

 

言葉にならない渇望と、胸を締め付けるような愛おしさ。その激しい絶頂の触感だけが、電撃の余韻とともに刹那の脳髄をパチチチと灼いていく。

 

(何なんだ……いまの夢。……なんで俺、涙が出そうになってるんだ……?)

 

真夏の夜、アパートのベッドの上で、刹那は激しく汗をかきながら、世界の深淵の謎のなかへと深く目覚めていくのだった。





【挿絵表示】

見れるかどうかすらわかりませんが主人公轟刹那のイメージイラストになります。


【挿絵表示】

続いてセイバー立花宗茂のイメージイラストになります。
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