『Fate/Desire of Thunderbolt』 作:山嵐のハイオーク
真夏の夕暮れが街を茜色に染め上げる頃、刹那(せつな)とジュリアは、いつもとは全く違う、艶やかな装いに身を包んで駅前の広場で待ち合わせていた。今日の刹那は、雷雲のように漆黒な黒髪のショートボブを爽やかに梳かし、藍色の涼しげな甚平に袖を通している。その細身で小柄な体躯からは、思わず誰もが保護欲をそそられるような至高の少年らしさが溢れていた。だが、その斜め前に立つジュリアの姿は、刹那の呼吸を完全に奪い去るほどの圧倒的な肉体美を誇っていた。
「どーお? ダーリン☆ ウチの浴衣姿、マジで気合い入ってるっしょ?★」
今日の彼女は、白を基調とした生地に、鮮やかな大輪の赤い椿模様があしらわれた美しい浴衣に身を包んでいた。アンダー160cmの細身の骨格でありながら、バストの胸囲が身長を物理的に上回るというあの暴力的なKカップ超乳の質量は、帯によって限界まで締め上げられたことで、かえって白地の布を内側からメリメリと重厚に押し上げるような、凄まじい自己主張を放っている。
「す、すごく似合ってるよ、ジュリアさん……綺麗だ」
「あは♡ ダーリンに褒められるの、一番テンション上がるし!★」
刹那が顔を真っ赤に染めてドギマギと呟くと、ジュリアは嬉しそうに胸元を弾ませ、たわいもない雑談を交わしながら、お祭りの中心地である高台の神社へと向かって歩き出した。神社へ着くと、境内はすでに多くの参拝客と色とりどりの提灯の灯りで溢れ返り、真夏の熱気と賑わいに満ちていた。イギリス育ちのジュリアにとって、日本の伝統的な縁日は見るものすべてが新鮮な魔境のようだった。刹那は彼女をエスコートするように、屋台の並びを案内していく。水槽の中でひらひらと泳ぐ金魚すくいに、古びたコルク銃を構える射的、赤く艶やかに光るりんご飴に、雲のようなわたあめ──。ジュリアは少女のように青い瞳を輝かせ、まるで行方不明事件の恐怖やオズワルドの重圧から一時的に解き放たれたかのように、心からの笑顔を浮かべて屋台巡りを楽しんでいた。そうして境内の奥へと進んでいくうち、刹那は喧騒から少し外れた場所で、アンティークの小物を並べている奇妙な露店を見つけた。ふと、その並びのなかに置かれていた、ひとつの安価なネックレスに刹那の目が留まった。ガラス細工で作られた、まるで澄み渡る真夏の青空のような、どこまでも透明で綺麗な、紺碧の首飾り。
(──ジュリアさんの、あの青い瞳に、すごく似合いそうだ)
刹那は少しだけ躊躇ったが、自身の少ない財布の手持ちを切り崩し、そのネックレスを買い取った。
「あの、ジュリアさん。これ……」
と、恥ずかしさに指先を微かに震わせながら差し出す。
「え……ウチに、くれるの……?」
「うん。安物なんだけど……気に入ってくれたら嬉しいな、って。……つけてもいい?」
「ん……、お願い」
ジュリアが素直にうなじを差し出すと、刹那は壊れ物を扱うように生真面目な手つきで、彼女の白い首元へと青いネックレスを優しくかけてあげた。白地の衣類と、赤い椿に彩られたKカップの豊かな双丘の間で、ガラスの青が提灯の光を反射して美しくきらめく。その瞬間だった。
「……っ、あ……」
ネックレスに触れたジュリアの瞳から、大粒の涙が、ぽろぽろと零れ落ちて、その綺麗な頬を濡らしていった。
「えっ……!? ご、ごめんジュリアさん! 気に入らなかった……っ!?」
安物を贈られたことが屈辱だったのかと、刹那は一瞬で血の気を引かせて困惑した。だが、ジュリアは慌てて首を横に振ると、涙を指先で拭い、これまでのギャルとしての軽薄な仮面をすべて取り払った、この上なく愛おしそうな大人の笑顔を刹那へと向けた。
「違うの、本当に違うの……。とても嬉しい。……ありがとう、刹那クン」
その澄んだ声には、いつもの無理なギャル語は一切混ざっていなかった。
「──あ、大変! そろそろ花火の時間じゃん!」
ジュリアは涙の余韻を吹き飛ばすようにパッと顔を上げると、今度は自ら刹那の手をガシッと力強く引っ張り、
「ウチに付いてきて!」
と境内の裏手へと猛然と走り出した。賑やかな境内を抜け、暗がりにひっそりと佇む獣道を下っていく。草木の匂いと真夏の夜の静寂が二人を包み込んだその瞬間、視界が一気に開け、夜空の最奥でドォォォォンッ!! と凄まし(凄まじい)地鳴りのような爆音が炸裂した。夜闇を真っ白に染め上げる、大輪の花火の開花。ジュリアが事前に完璧に調べていたというその秘密の場所からは、遮るものが何ひとつない極上の特等席のパノラマで、真夏の光の芸術が広がっていた。
「うわあ……すごいな、本当に綺麗だ……っ!」
連発して打ち上がる光の弾道と、夜空に散る火花に刹那がすっかり夢中になり、日食の瞳を少年のように輝かせていた、その時だった。
「ねえ、刹那クン」
「え──」
振り返る間すらなかった。横にいたジュリアが自らの両手で刹那の頬を優しく包み込むと、そのまま、吸い付くように互いの唇を重ね合わせた。
ん、ちゅ……、……。
真夏の大爆音のなかで、静かに交わされる、密やかで濃厚な口付け。お祭りの微熱と、白地に赤椿の浴衣越しに伝わってくる彼女の圧倒的なぬくもりが、刹那の脳髄を心地よくトロンと溶かしていく。やがて名残惜しそうに唇を離した瞬間、刹那の眼前に映し出されたのは、いつもの計算高いギャルの仮面を完全に失くした、ジュリアの息を呑むほどに美しい『女性としての顔立ち』だった。きめ細やかな白い肌は火照るように赤く上気し、濡れた青い瞳には先ほどの涙の残照が微かに滲んでいる。刹那をただ一人の男として、狂おしいほどの情念を以て見つめるその生々しい表情。彼女は自らの人差し指をその濡れた唇の前にそっと添え、悪戯っぽく、最高に妖艶に微笑んでみせた。
「ここならお邪魔虫もいないからね。……うちだけの、特等席だよ♡」
夜空を明滅させる花火の残照のなかで、ジュリアの独占欲の境界線が、静かに、けれど狂おしいほどの熱を帯びて引き絞られようとしていた。
◆花火の大爆音のなかで、ジュリアと深く吸い付くような口づけを交わした後の記憶は、まるで強いお酒にひどく酔っているかのような感覚だった。頭の芯が熱く痺れ、すべての記憶が朧気で、はっきりとした意識が戻ってきたときには──刹那(せつな)は、お祭りの喧騒を遥か眼下に見下ろす、ホテルの高層階の一室から、窓の外に広がる美しい夜景をただ眺めていた。
「……あれ、僕、いつの間に……」
ふと視線を室内に戻すと、驚いたことに、先ほどまで着ていたはずの藍色の甚平が、まるで行儀の良い職人が手を施したかのように、ちゃぶ台の横で四角四面に美しく畳まれていた。代わりに刹那自身の身体は、肌触りの滑らかな、至高のシルクのガウンに包まれている。やがて意識が完全に覚醒してくると、部屋の奥から、ザァァー……と静かに響くシャワーの音が、刹那の耳を優しく囚えた。しばらくして音が止むと、長い金髪を乾かし、刹那と同じシルクのガウンを身に纏ったジュリアが、湯気を連れて姿を現した。
「──ッ!?」
その光景を目にした瞬間、刹那は自身の目を激しく疑うしかなかった。彼女が身に着けているガウンは、確かに自分と同じ厚みを持った不透明な生地であるはずだった。それなのに──その暴力的なKカップ超乳の最尖端からは、服の素材や厚みを完全に無視して、硬質なリング型ピアスの明確な突起と乳首の膨みが、異様なほどにその存在を外側へ向けて丸裸に主張していたのだ。
「あは……やっぱり、気づいちゃうよね☆」
刹那の烈しい視線に気づいたジュリアは、自嘲気味に哀しく苦笑すると、大きめのベッドに腰を掛けた刹那のすぐ隣へと、静かに腰を下ろした。そうして、彼女は遮るもののない静寂のなかで、自らのペンデルトン家が没落した真実、おより(および)──かつて時計塔を追放されたアーノルド・リッチマンらクズどもの輪姦によって、自らの尊厳と肉体を完膚なきまでにズタボロに引き裂かれた、おぞましい凌辱と屈辱の過去のすべてを、淡々と告白し始めた。
「この胸のピアスね、そのときに刻まれた『3層の衣類を完全に透過して、男を狂わせる』っていう、卑しい売女の呪いなのさ★ ――そしてね、ウチにこの最悪の呪具を直接嵌め込んだ張本人こそが……あのオズワルド・アネハルツなんだよ」
ジュリアの青い瞳に、底知れぬ憎悪と戦慄がよみがえる。オズワルドの冷徹な魔術の実力、そして人間を人間とも思わぬ冷酷さを、彼女はその身を以て誰よりも深く知っていた。だからこそ、オズワルドの参戦を知ったあの日、目元に深いクマを作るほどに一晩中怯え、戦慄していたのだ。すべての線が、今ここで最悪の恐怖として繋がった。
「ねえ、刹那クン。君はね、そんな世界一汚れて使い古された、最悪の魔女を本気にさせちゃったんだよ?」
哀しい微笑みのままガウンの紐を解き、白く残酷なほどに豊かな裸体をさらけ出したジュリアは、刹那を広大なベッドの上へと強引に圧し伏せると、狂おしいほどの独占欲を剥き出しにして、巧みな指先と舌で刹那の股間を激しく愛撫し始めた。これまでの疲れに加え、名門魔術師としての凄まじい性技の愛撫を前に、刹那の理性を整える体力は一瞬で限界を迎え、挿入する前にドクドクと1発目の熱い種を彼女の指先へと射精させられてしまう。
「ひひっ、チェリーの割には、すっごくいいモノ持ってるじゃん♡ ――ほら、売女の肉壺をたっぷり味わいなよッ!」
ジュリアはすぐにベッドの上で刹那の猛々しい杭を跨ぐと、自らの「使い古された肉壺」を以て、根元まで一気にその凶器を呑み込んだ。凄まじいKカップの双丘を激しく揺らしながら、熟練のピストンで刹那の最凶の杭を抉り、彼女はあざ笑うようにして、わずか数分で刹那の内にあった2発目の搾精をドクドクと胎内の奥深くへと吸い尽くしたのだった。
「んン♡。じゃあ君はそこで休んでて★ウチは水でも飲んでくるから」
役目は果たしたとばかりに、ジュリアはふいっと竿を抜き去ると、ベッドから降りて台所へと背中を向けた。決して、彼女は満足していたわけではなかった。自らを汚いおもちゃだと卑下し、これ以上の愛を受ける資格などないと、刹那の前から逃げ出そうとしていたのだ。──しかし、この拒絶の選択こそが、彼女の今後の行く末を完璧に決定づけることになった。
「──待ってよ、ジュリアさん」
「え──」
刹那は、2度の中出し射精などでは1ミリも萎えなかった。轟家の最凶のオスの杭は、彼女の悲しい自虐によって、逆に狂おしいほどに「この女の全てを所有し、抉り尽くしたい」という猛烈な野生の獣性を爆発させていたのだ。振り返る間すらなかった。水を飲みに背中を向けたジュリアの細い腰を、刹那は背後から強引にベッドの上へと引きずり戻すと、いまだ鉄の硬度を維持してパンパンに猛り狂う杭を、彼女の秘部の最奥へと、後ろから力任せに一気にグズリと再挿入した(バック座位)。
「ひゃ、あぁぁーーーーッッッ!? 刹那、君、まだ──っ!?」
驚く間すらない。刹那の激しい腰のピストンが始まった瞬間、魔法使い直伝の回路から青白い電撃粒子がバチチッと烈しく漏れ出し、杭の肉壁を通じて、ジュリアの膣内の最も敏感な粘膜を内側から直接烈しく電気刺激した。
「ん、あ、あァァァーーーーッッッ!? 脳が、溶ける、頭の中まで真っ白に、あ、あぁぁっ……!!」
一撃ごとに、まるで身体の全神経のスイッチを強引に叩き入れられるかのように、ジュリアの全身は極限まで跳ね上がるほど敏感に開発され、Kカップの超乳を激しく震わせながら脳髄まで痺れ狂っていく。しかし、刹那の復讐はそれで終わらない。出しながらも、彼女の最も感じやすい結節点を執拗に抉り抜く猛烈なピストンによって、ジュリアの魔術師としての理性は怒涛の快感でドロドロに蕩け去っていった。
「好きでもない相手を祭りに、デートに誘うもんか! 可愛くて、性格もよくて好きにならない方がおかしいよ! 好きだ、好きだ、すきすきすきっっ!!」
耳元で、刹那から馬鹿の一つ覚えみたいに熱く激しい愛の言葉を何度も何度も連呼され、ジュリアは意識だけでなく耳の奥まで完全に侵されていく。計6回にも及ぶ凄まじい連続射精の奔流の末に、ジュリアは肉体の限界を迎えて激しく腰を跳ね上げ、
ブシャアァッ!
と2度目となる大量の潮をベッドの上に吹き上げて啼き狂った。さらに、刹那は容赦なくたたみかける。激しく潮を吹いてへたり込むジュリアの細い両手首をベッドの上にガシッと力任せに押さえつけ、彼女の青い瞳を真っ直ぐに睨みつけながら、男としての野生の怒りを以て叫んだ。
「何が魔女だ! 何がこんな卑しい女だ……っ! ジュリアさんは、僕と出会ってから、ずっと僕たちのために怒って、助けてばっかりくれてるじゃないか……っ! 君自身が、自分をそんなに汚いって貶めるなんて……僕は、絶対に許さないッ!!」
「あ……、あ……っ」
「ピアスの呪いだって、僕のこの電撃と杭で何度だって解いてやる! オズワルドやクズどもに無茶苦茶にされた古い思い出なんか、今夜、僕のこの種で、全部、綺麗に塗りつぶしてやるよぉーーーッッッ!!」
「あは、あぁぁーーーーっ! 刹那クン、愛してる、ウチを、ウチを全部君のモノにしてぇぇーーーッッッ!!♡」
その絶対の愛の咆哮の前に、ジュリアの心の中にあった頑強な氷の壁は、一瞬で木端微塵に崩壊した。互いの心の最奥が完璧に一つへと融け合ったその瞬間、刹那は最後の気力を振り絞り、彼女のペンデルトン家としての誇りと愛を祝福するように、7発目の熱い種を胎内の最奥へとドクドクとすべて中出しし尽くした。二人は極限の快感のなかで同時に果て、重なり合ったまま、真夏の夜の深淵のなかで、静かに、満ち足りた眠りにつくのだった。