『Fate/Desire of Thunderbolt』 作:山嵐のハイオーク
満身創痍でアパートへと逃げ帰った一行のなかに、昨夜までの甘酸っぱい余韻など微塵も残されてはいなかった。とりわけ、激しいいたたまれなさに胸を掻きむしられていたのが、アイアス(シールダー)であった。彼女は隣町からの帰りの道中、およびアパートの玄関を潜り抜けるまで、ずっと大粒の涙を流して泣き続けていたのだ。お気に入りのネイビーのベレー帽を被って出かけた、待ちに待った刹那(せつな)との初めての二人きりのデート。少女漫画を熱心に読み耽ってまでシミュレーションした愛おしい時間の終わりが、まさかこんな凄惨な敗戦という形で引き裂かれてしまったこと。そして──かつて大盾を持ちながらも前の主を喪った以前の敗北の記憶をなぞるように、再び圧倒的な強敵に敗北し、己の弱さを痛感させられたこと──。それら重なる不甲斐なさが、戦士としての、そして一人の恋する少女としての彼女の心を、ひどく深く悲しませていた。その流される涙の理由を誰よりも鋭く察していた宗茂(むねしげ)、ヴラド三世、およびジュリアの3人は、かけるべき言葉を選びあぐねるように沈黙を守った。その夜は、ジュリアがアパート全体の防衛結界の強度をこれまでになく極限まで引き上げたのを確認したのち、それぞれが重い身体を引きずるようにして、早々にそれぞれの寝床へと就いたのだった。六畳一間の我が家へと帰り着いた刹那は、真っ暗な部屋のなかで、未だに肩を小刻みに震わせて俯いているアイアスの身体を、正面からそっと優しく抱き寄せた。端正な顔立ちを包む紺髪のウルフカットの頭を、大きな掌でゆっくりと撫でた。
「アイアス、泣かないで。……今日はずっと、僕が一緒にいるから」
「マ、マスター……っ」
「せっかくのデートの終わりが、こんな風になってしまってごめんね。さっきは、あのライダーの酷い肘打ちを喰らって……きっと、すごく痛かったよね。でも、僕はちゃんとした戦士だってことを知っているよ。君が、バーバ・ヤーガの試練をたった一人で打ち破った、誰よりも優しくて、とても強い戦士だってことをさ」
刹那は日食の瞳を至近距離で潤ませ、己を庇って傷ついた盾の乙女へ向けて、心からのいたわりの言葉を紡ぎ続けた。
「連戦に次ぐ連戦で、心も身体も、きっと疲労が限界まで溜まっているよね。今日はもう、何も考えずに大人しくお休み」
だが、そんな少年の優しい気遣いに対して、アイアスが濡れた大きな瞳を揺らしながら返したのは、あまりにも予想外な、けれど狂おしいほど健気なメスとしての懇願であった。
「マスタァ……ぐすん、ズルッ……。もし、本当に私を慰めていただけるというのであれば……ひとつだけ、私の我儘(お願い)を聞いていただけないでしょうか……?」
「なんだい? 僕にできることなら、何でも言ってよ」
「……私の、この傷ついた身体も、マスターの手で……優しく、慰めてくれませんか……?」
その震えるぷっくりとした唇から漏れ出た切実な響きに、刹那の内に宿るオスの杭が、ドクンと熱い脈動を打った。そこからは文字通り、傷ついたアイアスの五感と身体の細部を、刹那が自らの手で徹底的に癒やし、慰めていく至高の治療(調教)の時間となった。浴室で、デートのための化粧の残り香を綺麗に洗い流したあと、アイアスには部屋の真ん中で一物の衣服も纏わぬ完全な全裸になってもらった。月光のなかに晒された彼女の肉体は、透き通るような、どこまでもピュアで真っ白な美しい卵肌の持ち主でありながら,その白く眩い爆太ももや引き締まった腹直筋には、未だにライダーとの激戦による青紫色の凄まじい打撲痕や擦り傷が酷く残されていた。英霊としての自己修復が全く追いついていないその痛々しい傷跡の数々に対し、刹那は、かつて魔法使いの青子先生から直接叩き込まれた特殊な医療用の魔術回路を駆動させた。指先から pale blue の淡い治癒の電撃粒子を優しく放ち、彼女の真っ白な卵肌へと直接手を滑らせ、傷の細胞を内側からメリメリと繋ぎ合わせて融かしていく。
「ん、ぅあ……っ、マスターの魔術、あったかいです……っ」
さらに魔術による応急処置を終えた後は、現世の学校の保健体育で学んだ解剖学の知識を生かし、ジュリアの部屋から譲り受けてきたマッサージ用の濃厚なローションを自らの両手にたっぷりと注ぎ込んだ。ドロリとした無色透明のローションを彼女の真っ白な美しい卵肌へと容赦なく塗り拡げ、全身の強張った筋肉をくまなく丹念に揉みほぐしていく。ローションの水分を吸って、彼女の極限のハリを誇るコニカル美乳の最尖端にある小さな乳首がツンと硬質にいきり立ち、揉まれるたびに、彼女の3人の中で最大の質量を誇るあの安産型の超巨尻が,グズグズと淫らな音を立てて刹那の指先の間から白く歪に溢れ出た。しかし、そのしなやかなふくらはぎから足先(爪先)にいたるまで、すべての揉みほぐしを終えたその瞬間、刹那自身の身体にも、これまでの連戦による計り知れない疲労の限界が一気に現れた。
「あ……っ」
頭の芯が急激な立ち眩みを起こし、刹那はアイアスのヌルヌルに濡れた、真っ白な卵肌の太ももの間へと、そのまま力なく倒れ込んでしまったのだ。
「マスターっ!? ──あぁ、やはりマスターも、こんなに身体を酷使して……」
倒れ込んだ少年の無防備な姿を見たアイアスは、今度は自らが主人を癒やす番だとばかりに、その潤んだ瞳に烈しい情愛を滾らせた。寝かせた刹那のシャツとショートパンツを素早く脱がせると、先ほど刹那が自分に施してくれた手の動きを思い出し、見様見真似で彼の華奢な上半身や背中、そして逞しく育ちつつある脚の肉をマッサージし始めたのだ。
「ん、あ……っ、アイアス、そこ、気持ちいい、よ……っ」
「はい……っ。私が、マスターの疲れをすべて吸い取って差し上げますからね……っ!」
お互いの手のひらが行き交うたび、ドロドロのローションが二人の肌の間でメリメリと音を立てて擦れ合い、いつしか二人の全身は、どちらの境界線かも分からぬほどにヌルヌルに濡れそぼっていった。ローションの滑らかな潤滑と、肌の擦れ合いによって生じる耐え難い官能の熱──。互いの肉体が完全に溶け合うような陶酔のなかで、アイアスは自らの超巨尻の割れ目を、刹那の股間ですでに限界突破して反り上がっていた最凶の超肉棒(杭)へと、吸い付くように深く、根元まで自ら圧し付けた。
グズゥゥゥッッッッッ!!!!
「あ”、う、あぁぁーーーーーーっっっ!!! マスター、マスターぁぁぁっ!!!♡♡♡」
「アイ、アス……っ、ん、ふぅゥーーーっ!!」
結合部からローションと愛液の泡をだらしなくブチ撒けながら、二人は深い正面からのピストンを貪り合い、夜の静寂のなかで、互いの傷ついた心と身体のすべてを濃厚な中出しの種で満たし、激しく慰め合うのだった。