何でも許しちゃう近所のおっとり人妻に強引に迫ったら 作:東雲(しののめ)
「――どうぞ、コーヒーよりお茶の方が良かったのよね?」
桂花さんは僕をリビングに上げると、そっとコップを差し出してくれる。
しかし僕は不安に押しつぶされそうで、それを一滴も飲む気になれない。
――盗んだこと、親に言われるんじゃないか。
――それどころか学校や警察に通報されるんじゃないか。
――それ以上に、桂花さんに嫌われたんじゃないか。
不安が不安を呼び、いても立ってもいられない。
今すぐ逃げ出して自室にこもりたいが、自分の家は目と鼻の先。
ここから逃げたってすぐに捕まるだけだ。
「お財布を忘れたことに気づいて、急いで戻ってきたの。中庭に人影が見えたものだから……でも、うふふ。あなたもちゃんと男の子なのね」
先の事を思い出したのか、桂花さんは楽しげに笑う。
彼女はいつも通りニコニコ顔で、そこには怒りも侮蔑も一切ない。
縮こまる僕を見ても、成長してるんだね云々と誉める始末だ。
「あ、あの……怒ってないん、ですか……?」
その優しすぎる態度に、今回ばかりは逆に不安を感じた。
普通だったら罵声の一つ浴びせられたって不思議じゃないのに。
恐る恐ると僕は尋ねてみる。
「怒る……うーん、いや、怒ってはいないかしら。むしろ年頃の男の子だなぁって微笑ましいと思ったわ」
か、寛容すぎる!
下着泥棒を前にしても、彼女の余裕は崩れない。
「でも学校とか警察に通報とか……」
「しないしない。親御さんにも言わないから安心して」
「ほ、本当ですか!?」
「ええ。男の子なんだから気持ちが大きくなっちゃう時もあるでしょう。十代なんて特に性欲盛んなお年頃だし。あ――ただ人のものを盗むのはダメよ」
唯一怒るとしたら盗むという行為にだけ、と彼女は言った。
指を向けて『めっ!』と叱ってもくるが全然怖くない。
「――けれど、あんなに小さかった子が、性欲に目覚めているなんてねぇ」
それから緊張も若干解け、お茶を飲みながら世間話が始まって。
隣の家同士ということで、僕が赤ん坊の時から見ているせいか、彼女は感慨深そうに呟く。
「女の子の下着に興味を持つのは分かる。でも学校に若くて可愛い子がたくさんいるんじゃないの? どうして私のなんて盗もうと?」
「そ、それは……」
「わざわざこんなおばさんのじゃなくたって――」
そこだけは腑に落ちないと、首を傾げて訊かれるが。
「桂花さんは、今でも、すごく綺麗だと、思います!」
そんなの彼女が優しくて綺麗な女性だからに決まっている。
迷わずにそう答えると、彼女は珍しく驚いた表情を見せた。
「……………………」
「だ、だから、どうしても、桂花さんのが、ほしくて」
「……うふふ。ありがとう。男性に口説かされたのはいつぶりかしら」
見た目の若さや整った容姿もそうだが。
全てを包むような包容力や、大人の女性らしい気品や余裕は、同級生の女子にはない特別な魅力がある。
僕じゃなくたって、同い年の男なら、全員彼女に惹かれてしまうのでは?
「もう夫さえそんな風に褒めてくれないから――そうだ、じゃあ誉めてくれたお返しに、これあげましょうか?」
彼女は僕が盗もうとした、自分の下着を差し出した。
「い、いいん、ですか!?」
「ええ。ただしもう盗みなんてしちゃダメ。約束できる?」
「できますっ!」
僕は何度も頷いてから受け取った。
……この人はあまりに優しすぎる。
下着を盗もうとしてもこの結果なんだ。
すると己の中に反省とは違った、
「あの、桂花さん」
「ん?」
「もらったこのパンツで、僕……オ、オナニーとか、しちゃいますけど?」
確認するように問うと、一瞬だけ桂花さんは眼を点滅させた。
しかしすぐに目尻を下げて、笑いを堪えるように手を口元に寄せる。
「かなりストレートに言われて驚いちゃった。私も分かった上であげているから安心して。気が済むまで使ってくれていいわよ」
動じることなく微笑んでくれた。しかも本人了承のお墨付きで。
ならば、と僕は言葉を重ねることにする。
「こうなったら、いっそ、憧れの桂花さんにオナニーを手伝ってほしいなぁ……なんて」
言い過ぎたかとちょっと後悔するが。
しかしこの人なら許してくれるのではという妙な直感もあって――
「……私がオナニーを、手伝う?」
「は、はい。してもらえませんか?」
「うーん。そこまでするのはさすがに――」
しかし一刀両断で断ることはしない。
ここは押せば通ると僕は思った。
「さ、さっきから勃起しすぎて、歩けないぐらい痛くて! 見てもらえば分かると思うんですけど――……!」
歩けないというのは誇張しすぎだが、臨戦体勢なのは真実。
彼女に何か言われる前に、自らジャージと下着を脱いで怒張を晒す。
これが生まれて初めて、男の状態になった一物を、女性に見せた瞬間だった。
「あらあら。本当にガチガチね。久しぶりに男の人の見たわ」
桂花さんは驚くことはなく、いつもの優しい眼でそれを注視する。
「…………それに、すっごく美味しそう」
桂花さんが何やら小声で呟き、舌舐めずりをした。
いやそれはあまりに一瞬のことだったので、たぶん僕の見間違いなのだろう。
だってあの淑やかな彼女が、そんな肉食獣のような態度をするわけがない。
現にほら、今はもうニコニコ笑顔になってるし――
「それで、オナニーを手伝うって、具体にどうして欲しいのかしら?」
「し、してくれるんですか!?」
「質問しているのは、わ・た・し。もう一回訊くけどどうして欲しいの?」
「そ、それは――……」
僕は桂花さんに注文をし、そしてトントン拍子に――情事が始まった。
「――どう、痛くないかしら?」
「最高、ですっ」
「うふふ。まさかパンツコキをして欲しいなんてね」
僕の剛直には、桂花さんのパンツが被せられていた。
それを掴んだ女性の手が優しくグラインドし、鈴口から溢れるカウパーが全体を濡らしていく。
足下に傅いてしごいてくれる彼女のテクニックに、僕は立ったまま動くことができない。
「桂花さんの手、気持ちいい……」
「ありがとう。でも久しぶりだから痛かったら遠慮なく言ってね」
僕が素直に感想を告げると、うふふと奥ゆかしく笑う。
しかし彼女の柔和な態度に対して、その手の動きは男の弱点を的確に刺激する。
被さったパンツは既に先走りでグチャグチャだ。
「桂花さんって、本当に優しい、ですよね」
「普通よ」
「でも、オナニーまで、手伝ってくれるだなんてっ」
「だってあんな必死な顔でお願いされたんだもの」
断れないわよ、と答えられる。
「……っ」
「あら、そろそろかしら」
身体がブルリと震えると、桂花さんは限界が近づいていることを即座に見抜き、指の力を少しだけ強くした。
それでも僕は、まだこの時間を続けたくて、なんとか射精感を抑圧しよとする。
「我慢は身体に悪いわよ」
桂花さんの余っていた手が陰嚢へと伸びる。
袋の中の玉をころころと巧みに遊ばせながら、男性器をリズミカルにしごき、強制的に射精へと導かれていく。
僕の我慢なんて一瞬で打ち砕かれた。
「なんで、こんなに、上手なん……!」
あの清楚で上品な桂花さんが、どうしてこんなすさまじい
「いい歳した女だもの。色々なことたーくさん経験しているの」
桂花さんは半歩前進し、男性器ギリギリまで顔を接近。
彼女の整った目鼻が、股間のすぐ傍に来る。
そして微笑みの眼がニンマリとゆがみ、僕の瞳を貫いた。
「――さぁ、いきなさい」
トドメの言葉をかけられ、催促されるがまま限界が始めた。
「桂花さん……!」
絶頂。
どぷどぷと音を立てながら、情けなく彼女のパンツの中に精液を放出していく。
ただでさえカウパーで変色していた、女物のパンツの布地が、ザーメンによって白く無残に塗り上げられていった。
彼女は射精が止まる最後の一滴まで、スローにしごき続けてくれる。
「いっぱい射精たわね。えらいえらい」
完全に射精が終わると、被せていたパンツを取って、桂花さんはその中を見る。
「どこもかしもザーメンでドロドロ。臭いもすごい。これは洗うの大変ねぇ」
「あ、洗うって……また、使うんですか?」
僕がこんなに汚したのに?
「もったいないじゃない。洗えば使えるわ」
彼女は本当にそう思っているようだった。
吐き出したザーメンに、一抹の嫌悪すら感じていないようだ。
「桂花、さん」
「?」
「……また、お願いしに来ても、いいですか?」
彼女はなにも言葉で答えない。
ただ、またあの舌舐めずりをして、微笑むだけだった。