※この作品はR-18です。

貞操逆転でも響け!ユーフォニアム!   作:syumasyuma

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黄前久美子♡本番

大吉山の展望台から見下ろす街並みは、アガタ祭りの灯りで橙色にきらめいていた。

遠くから聞こえる祭り囃子が風に乗って運ばれてくる。

 

「麗奈、そろそろ降りようか」

「そうね。足がちょっと痛いけど」

 

久美子と麗奈は展望台のベンチから立ち上がり、山道をゆっくりと下り始めた。

 

「そういえば久美子、最近何かあったの?」

 

「えっ?どうしたの急に?」

 

「急に音の質が良くなったし、明らかに練習に集中できてるでしょ。だから何かあったのかなって」

 

「別に何もないよ~」

 

頭にレイジの顔が過ぎったが、咄嗟に誤魔化した。

流石にレイジとの関係を赤裸々にできるほど、度胸はなかった。

 

山道を下りきり、祭りの賑わいが近づいてきた頃だった。

 

「あれ、黄前さん?」

 

聞き覚えのある低い声に、久美子はびくっと肩を跳ねさせた。振り返ると、そこには私服姿のレイジが立っている。

いつもの学生服姿も様になるけれど、濃紺のカットソーに黒の細身パンツというラフな格好がまた違った魅力を放っていて、

久美子は思わず見とれてしまった。

 

「レ、レイジくん……」

 

「祭りにいなかったみたいだけど、どこにいたの?」

 

レイジの切れ長の目が、久美子と麗奈を交互に見る。久美子はどぎまぎしながら答えた。

 

「大吉山で、麗奈と演奏してたの」

「へえ、祭りの日にわざわざ山に?」

 

レイジは少し驚いたように眉を上げた。それから、何かを探るような目つきで久美子を見つめる。

 

「二人って、そういう関係?」

 

久美子は一瞬息を止め、それから慌てて手をぶんぶんと振った。

 

「ち、違う!麗奈とは仲良くなっただけで、そういう関係じゃないから!」

「あら」

 

それまで黙っていた麗奈が、面白そうに口元を緩めた。

 

「私の愛の告白を聞いてくれたじゃない?」

「ちょっと麗奈!違うでしょ!麗奈が勝手に言っただけでしょ!」

 

久美子はまるで浮気がバレた彼氏のように真っ赤になって否定する。

麗奈はくすくすと笑いを抑えきれない様子で、レイジはレイジで、そんな久美子の反応をじっくりと堪能しているように見えた。

 

「久美子ってば、そんなに必死にならなくても」

「だって、麗奈が変なこと言うから……!」

「へえ、変なこと?」

 

レイジが興味深そうに相槌を打つ。久美子はもう顔から火が出そうだ。

 

「レイジくんまで!からかわないで!」

 

二人に散々からかわれた後、ようやく話題が変わった。レイジが麗奈の足元に視線を落とす。

久美子がわずかに右足をかばうように体重を左に寄せているのに気づいたのだ。

 

「足、痛いの?」

 

麗奈は一瞬で表情を引き締め、そっけなく答えた。

 

「別に」

「麗奈、靴擦れしちゃってさ」

 

久美子がしれっと暴露する。麗奈は「ちょっと」と睨んだが、久美子は気づかないふりをした。

 

「そうなんだ。家、この近くだから寄ってきなよ」

 

レイジの提案に、麗奈はぴくりと眉を動かした。久美子はもともと警戒心が強い。

ほとんど面識のない男子の家に上がるなんて、普通なら断るだろう。

 

「何が目的なの?」

「お家デートだけど?」

 

レイジは悪びれもせずに言ってのけた。そのさらりとした答えに、久美子は目を丸くする。

 

「お、お家デート……ほんと?」

 

久美子の頬がぽっと赤く染まり、指先をもじもじと絡め始める。

先ほど否定したばかりなのに、レイジの一言でこんなにも動揺している自分が恥ずかしい。

 

麗奈はそんな久美子をじと目で見つめてから、深いため息をついた。

 

「冗談だよ」

 

レイジは満足そうに笑うと、麗奈の方を向いた。

 

「スニーカーでも貸そうと思ってさ。靴擦れのまま歩くときついだろ」

「……冗談」

 

久美子はぽつりと呟いて、少しだけシュンと肩を落とした。そんな久美子の様子を見て、麗奈はもう一度ため息をつく。

そして、レイジに向き直ると、わずかに口元を上げた。

 

「せっかくだし、靴だけ借りてあげる」

 

高飛車な言い方だったけれど、それは麗奈なりの感謝の印だった。

 

「じゃあ決まり。こっちだよ」

「麗奈も行くよ」

 

レイジはそう言うと、祭りの喧騒から少し離れた住宅街の方へ歩き始めた。

久美子は落ち込みから立ち直り、麗奈の手を掴んでついていく。

麗奈はわずかに足を引きずりながらも、どこか楽しそうな表情を浮かべていた。

 

 

 

 

「ここだよ」

 

レイジが立ち止まったのは、駅からほど近い普通のマンションの前だった。

一階がジムになっており、ホワイトとブラウンを基調としたシンプルなマンション。

 

「レイジくんの家って、マンションなんだ。私の家もマンションなんだよ~!」

 

久美子はぱっと顔を輝かせた。共通点が見つかったことが、単純に嬉しかったのだ。

久美子の中で、レイジとの距離が少しだけ縮まったような気がした。

 

「ああ、でもここは俺のセーフハウスの一つだよ」

 

レイジはオートロックのキーを取り出しながら、さらりと言った。

 

「セーフハウスって?」

 

久美子が小首を傾げる。純粋な疑問の色が、その大きな瞳に浮かんでいた。

 

「政府の少子化対策の一つよ」

 

答えたのは麗奈だった。彼女は少し呆れたような、それでいて面倒くさそうな口調で続ける。

 

「健全な発育のための場所を用意するってやつ。聞いたことない?」

「へえ~そうなんだ~」

 

久美子はぴんと来ていないのか、間の抜けた返事を返した。麗奈はそんな久美子をじとっと見つめ、小さくため息をつく。

 

「わかんない?つまりヤリ部屋のことよ」

「……え?」

 

久美子の動きが止まる。

 

「俺みたいに部屋を借りたりもあるけど、大抵の場合はラブホの代金を賄う制度って感じだね。学生には高いから」

 

レイジがオートロックを解除しながら、講義をするように淡々と補足した。

 

ガチャリという解錠音が、やけに大きく響く。

 

久美子は口をパクパクさせている。何か言おうとして、言葉が出てこない。

 

ヤリ部屋。

ラブホ。

 

その言葉が頭の中で反響して、顔が一気に沸騰しそうになる。

久美子は麗奈とレイジを交互に見たが、二人とも平然としているので、ますます混乱した。

 

エレベーターが到着し、三人は無言で乗り込んだ。

閉じられた箱の中で、久美子は自分の心臓の音が二人に聞こえてしまうのではないかと本気で心配した。

麗奈は何事もなかったかのようにスマホをいじり、レイジは階数表示をぼんやりと見上げている。

 

チン、という到着音が、永遠にも思える沈黙を破った。

 

「俺の秘密の部屋にようこそ!さあ上がって上がって」

 

レイジは軽快な調子でドアを開け、二人を招き入れた。玄関でスリッパを出しながら、レイジはまず麗奈の方を向く。

 

「まず高坂さんの足を見ようか」

「……ありがとう」

 

麗奈は用意されたスリッパに小さく感謝の言葉を述べてから、部屋に上がった。

 

「ありがとう」

 

久美子も続いて部屋に入る。彼女はレイジの部屋だという事実に完全に意識を持っていかれ、

落ち着かない様子でキョロキョロと周囲を見回している。

 

部屋は綺麗に片づけられた1LDKだった。

生活感が薄い。

 

リビングには四人掛けのソファーと、大きめのガラステーブル。

壁際にはテレビとオープンラックが置かれているが、ラックの棚はスカスカで、飾り気のない部屋だった。

 

「きれいにしてるのね」

 

麗奈が率直な感想を口にした。

 

「土日くらいにしか使わないからね」

 

レイジはそう答えながら、ほとんど何も入っていないオープンラックから救急箱を取り出した。

レイジは麗奈にソファーに座るよう促す。

 

「座って、足見せて」

 

麗奈は素直に従い、ソファーに腰を下ろした。彼女が右足をそっと差し出すと、レイジはその足をそっと自分の膝の上に乗せた。

 

麗奈の足は、細く、それでいてしなやかな筋肉がついた美しい足だった。

彼女は淡い空色のフリル付きワンピースを着ていて、膝下が露わになる。

彼女のすらりと伸びたふくらはぎは、まるで彫刻のように繊細な曲線を描き、足首に向かってきゅっと細くなるラインが目を引いた。

肌は透き通るように白く、かかとはほんのりと桜色に染まっている。

 

レイジは消毒液を含ませたコットンで、麗奈のかかとの靴擦れをそっと拭いた。

 

「……っ」

 

麗奈が小さく息を漏らす。消毒液が傷に染みたのだろう。彼女は唇をぎゅっと結んで痛みを堪えている。

 

「ごめん、ちょっと染みるよね」

 

レイジは手際よく軟膏を塗り、ガーゼを当て、包帯を巻いていく。その手つきは慣れたもので、迷いがなかった。

 

「すごいね、レイジくん」

 

一部始終を見ていた久美子が感心したようにこぼした。

 

「どうも」

 

レイジは包帯の端をテープで留めながら、軽く答える。それから顔を上げ、二人をゆっくりと見比べた。

 

「二人とも私服、かわいいね」

 

久美子のクリーム色のパフスリーブシャツは、彼女の柔らかな雰囲気によく似合っていた。

風を含んだようにふわりと膨らんだ袖が、彼女の華奢な二の腕をちらりとのぞかせる。

デニムのショートパンツから伸びる脚は、しっとりとした健康的な太ももを見せつけ、

裾から覗く太ももの付け根のあたりが妙に扇情的だった。

 

麗奈の淡い空色のワンピースは、フリルのついた襟元が彼女の白い首筋を優しく縁取っていた。

ウエストのリボンがきゅっと結ばれていて、そこからふわりと広がるスカートが、座った姿勢で少しだけ膝上までたくし上がっている。細く長い脚と、かかとのほんのりとした赤みが、清楚なワンピースとの対比でかえって官能的に映った。

 

「え、あ、ありがとう……」

 

久美子はクリーム色の袖を指でつまみながら、はにかんだ。

褒められることに慣れていない久美子は、どこに視線を置けばいいのかわからず、うつむいたり顔を上げたりを繰り返す。

 

麗奈もまた、ほんの少しだけ頬を赤らめて、そっぽを向いた。彼女は素直に喜ぶのが苦手なのだ。

 

「そうだ、二人は吹奏楽部だよね。なんの楽器やってるの?」

 

レイジが救急箱を片付けながら尋ねた。

 

「私がユーフォニアムで、麗奈がトランペットだよ」

 

久美子が答えると、レイジは首をかしげた。

 

「ユーフォニアムって?」

「あはは……」

 

久美子は力なく笑った。ユーフォニアムはいつもこうだ。楽器の紹介をするたびに、同じ質問をされる。

 

「ちょっと待ってね」

 

久美子は背負っていたケースを下ろすと、慣れた手つきでユーフォニアムを取り出した。

金色の管体が部屋の照明を反射して、鈍く輝く。

 

「これがユーフォニアム。チューバより小さくて、トロンボーンより太い音が出るの。

音域はテナーからバスまで。優しい音が特徴で、吹奏楽ではメロディーも伴奏も両方やるんだよ」

「へえ」

 

レイジは興味深そうに楽器を見つめている。

 

「聞いてみたいな。コンクールっていつあるの?一般の人って聞けたりする?」

 

久美子はユーフォニアムを膝の上に抱えたまま、少し考えた。

 

「府大会は八月の頭で……一般観覧は当日券を買うことになるんじゃないかな……。コンクール、見に来るの?」

「見に行ってもいい?嫌ならやめるけど」

 

レイジの切れ長の目が、まっすぐに久美子を見つめる。久美子は一度、麗奈の方を見た。

麗奈は何も言わず、ただ静かに見守っている。

 

久美子は麗奈の目から何かを受け取ったように、強く決心した顔でレイジに向き直った。

 

「聞きに来てほしい」

 

久美子の声は震えていなかった。その強いまなざしに、レイジは一瞬息をのむ。

それからゆっくりと目を閉じ、深くうなずいた。

 

「わかった」

 

その短い一言が、久美子の胸の奥にじんわりと染み込んでいく。

 

「それで」

 

麗奈が静かな口調で切り出した。

 

「二人は今からセックスするの?なら先に靴貸してくれない」

「えっ!麗奈何言ってるの!?」

 

久美子が飛び上がらんばかりに驚く。顔は一瞬で真っ赤だ。

 

「そのつもりだったけど」

 

レイジはあっさりと認めた。そして麗奈に向き直る。

 

「高坂さんはどうする?駅まで送ってこうか?」

「レイジくんも!?」

 

久美子は完全にテンパっている。視線をあちこちに泳がせ、手をばたつかせて、どうしていいかわからない様子だ。

 

「私は遠慮しとく。靴だけ貸してくれたらいい」

 

麗奈はクールに言い放った。彼女の声には動揺の色はまったくない。

久美子は二人をキョロキョロと交互に見て、まだ状況を飲み込めていない。

 

「ちょっと大きいと思うけど」

 

レイジはクローゼットから予備の靴下とスニーカーを取り出し、麗奈に手渡した。

白いスニーカーは、たしかに麗奈の足には大きそうだったが、靴擦れした足でパンプスを履き続けるよりはましだ。

 

「ありがとう。また明日ね、久美子」

 

麗奈は靴を受け取ると、立ち上がって玄関に向かった。

ドアを開ける直前、彼女は振り返って久美子に小さく手を振る。

 

「明日、感想聞かせてね」

「え、麗奈!ちょっと!」

 

久美子の叫びも虚しく、ドアは静かに閉まった。部屋には、レイジと久美子の二人だけが残される。

 

静寂が、部屋を満たした。

 

久美子はソファーの端にちょこんと座り、膝の上でぎゅっと拳を握っている。

レイジはそんな久美子の様子を、壁にもたれかかりながら静かに見つめていた。

 

 

「準備してるから、先にシャワー浴びてきてね」

 

レイジはそう言うと、バスタオルとふかふかのバスローブを久美子に手渡した。

彼の長い指が、久美子の手にほんの少し触れる。それだけで心臓が跳ねた。

 

「は、はい……」

 

久美子は消え入りそうな声で答えると、洗面所に向かった。

 

脱衣所のドアを閉めた途端、久美子はその場にしゃがみ込みそうになった。

心臓がバクバクと鳴っている。鏡に映る自分は、すでに頬を真っ赤に染めていた。

目尻に向かって広がる二重の目が、期待と不安に揺れている。

みずみずしく潤いのあるぽってりとした唇が、わずかに震えていた。

 

「落ち着け、落ち着け……」

 

自分に言い聞かせながら、久美子はクリーム色のパフスリーブシャツに手をかけた。

ふわりと膨らんだ袖が腕から抜け、次にデニムのショートパンツのボタンを外す。

ジッパーを下ろす音が、やけに大きく響いた。

 

下着姿になった久美子は、鏡に映る自分の裸体をまじまじと見つめた。

 

肩にかかる程度のセミロングの内に巻いたくせっけが、ほんのりと湿った鎖骨のあたりに張り付いている。

お椀のような形の胸は、もちもちとした弾力をたたえ、淡いピンク色の乳首が寒さと緊張でつんと尖っていた。

薄い胸のコンプレックスはあるけれど、その形の良さだけは自分でも少しだけ自信があった。ブラのストラップを外すと、

解放された胸がほんの少しだけ重力に従って形を変える。

 

久美子はさらにショーツを下ろした。しなやかな自然な生え方の陰毛が、下腹部を三角に覆っている。

ウェストから腰にかけての曲線はなだらかで、ほどよいボリュームの柔らかそうな臀部が左右それぞれ丸みを帯び、

中央に小さなくびれを作っていた。しっとりとした肌が、脱衣所の淡い照明を受けて艶めいている。

 

「とりあえず毛の処理をしないと……」

 

久美子は脱衣所に置いてあった使い捨ての剃刀を手に取り、浴室に入った。

バスチェアに腰を下ろすと、まずは脇の下を丁寧に剃っていく。

それから、おそるおそるデリケートゾーンに手を伸ばした。

 

久美子の陰毛は、しなやかで自然な生え方をしていた。

濃すぎず薄すぎず、健康的な女性らしさを感じさせる密度で、下腹部に逆三角形を描いている。

毛の一本一本は細くて柔らかく、指で梳くと絹のようにさらさらと流れた。

普段は自然のままにしているそれを、久美子は慎重に剃刀で整え始める。

アンダーヘアの上部を少しだけ剃り、ラインを整えていく。

毛の生え際に沿って、ゆっくりと剃刀を滑らせるたびに、くすぐったいような、ぞくぞくするような感覚が背筋を這い上がった。

 

「これくらいでいいかな……全部剃ったほうがいいのかな……」

 

久美子は不安げに呟きながら、自分の手のひらで整えた部分をそっと撫でた。

つるりとした肌と、残した部分の柔らかな毛の感触が対照的だ。誰かに見せるのは初めてだ。レイジはどう思うだろうか。

そんなことを考えただけで、内腿の奥がじんわりと熱くなる。

 

久美子は気を取り直して、髪と体を洗うことにした。レイジが普段使っているボディソープを手に取る。

泡立てて肌に滑らせた瞬間、嗅ぎ慣れた清涼感のある匂いが浴室に広がった。

 

「あ……これ……」

 

石鹸のように清潔感のある爽やかな香りの中に混じり、若々しく溌剌とした男性を感じさせる香り。

あの空き教室で、仕切りの向こうで、レイジの胸に顔をうずめたときに嗅いだ匂いと同じ系統の香りだ。

 

それだけで、久美子の体は一気に火がついたように熱くなった。

乳首がぎゅっと硬くなり、湯気に混じって自分の愛液の匂いが立ち上ってくるのがわかる。

久美子は慌てて泡を洗い流したが、一度火のついた体は簡単には鎮まらなかった。

 

シャワーを終え、バスローブを羽織る。その瞬間、またあの匂いが久美子を包み込んだ。

レイジのバスローブだ。彼の体臭と、洗剤の残り香と、この部屋の空気が混ざり合って、唯一無二の匂いを作り出している。

 

(これが……レイジくんの匂いなんだ……)

 

久美子は目を閉じて、胸いっぱいにその香りを吸い込んだ。

内腿がじっとりと濡れていくのを感じながら、

久美子はバスタオルで髪を拭き始めた。

 

リビングに戻ると、部屋の明かりは消えていた。代わりに、寝室のドアの隙間から暖かな光が漏れている。

久美子はごくりと生唾を飲み込んだ。喉がやけに乾いている。

 

久美子は震える手で、寝室のドアをそっと開けた。

 

室内は暖色の間接照明で淡く照らされていた。ムスク系のアロマの甘くて重い香りが、

むわりと久美子を包む。部屋の中央には大きなダブルベッドが鎮座し、壁際にはクローゼット、

そしてベッドの脇には小さなローテーブルが置かれていた。

 

ローテーブルの上には、ミネラルウォーターのペットボトルと、未開封のコンドームの箱が几帳面に並べられている。

その光景が、これから始まることの現実味をいやが応にも突きつけてきた。

 

「あれ?髪も洗ったんだ」

 

レイジは久美子の濡れた髪を見て、少し驚いたような顔をした。レイジはドライヤーを持ってくると、コンセントに差し込みながら言う。

 

「ドライヤーあるから、乾かしてね」

「あ、はい……」

 

久美子は内心で「確かに」と思った。髪を洗うと乾かすのが面倒だ。でも、彼と会う前に全部きれいにしておきたかったのだ。

 

「じゃあシャワー行ってくるから、待ってて」

 

レイジはそう言い残して、寝室を出ていった。

 

久美子はドライヤーの温風を髪に当てながら、ベッドの端に腰かけた。心臓がうるさい。

時計の秒針の音がやけに大きく聞こえる。久美子は髪を乾かし終えると、

バスローブの襟元をぎゅっと握りしめて、レイジが戻ってくるのを待った。

 

レイジが戻ってきた。彼もまたバスローブ姿で、短い黒髪から水滴が数滴、首筋を伝っている。

細身だが体幹がしっかりした体が、バスローブ越しにもはっきりとわかった。うっすらと割れた腹筋のラインが、

前がはだけたバスローブの隙間からちらりとのぞいている。

 

「待たせてごめんね」

 

レイジはそう言いながら、久美子の隣に腰を下ろした。ベッドがわずかに沈み、二人の距離がぐっと近くなる。

彼の体から漂う、シャワーを浴びたばかりの清潔な香りと、その下から立ち上る男性特有の匂いが、久美子の鼻腔をくすぐった。

 

(あ……レイジくんの匂いだ……)

久美子の内腿が、再びじんわりと熱くなり始めた。

 

 

 

 

ベッドに腰掛けた久美子は、バスローブの襟元をぎゅっと握りしめたまま、小さく震えていた。

肩にかかる程度のセミロングの髪はまだ少し湿っていて、毛先が白いバスローブにぽつりぽつりと小さな染みを作っている。

 

「脱いでくれる?」

 

俺が声をかけると、彼女はびくっと肩を跳ねさせた。

目尻に向かって広がる二重の目が、潤んで俺を見上げる。ぽってりとした唇が開きかけて、また閉じた。

 

「は、はい……」

 

久美子はゆっくりと立ち上がると、バスローブの帯に手をかけた。

震える指で結び目を解き、肩からゆっくりと布地を滑り落としていく。

白いバスローブが彼女の肌の上をするすると落ちて、

まずは鎖骨が露わになり、次に控えめな胸の膨らみが、そして最後に下腹部のほんのりと影になった部分が姿を現した。

 

「……きれいだ」

 

思わず口をついて出た言葉に、久美子は耳まで真っ赤に染まった。

彼女は片腕で胸を隠し、もう片方の手を下腹部に当てて、恥ずかしそうに身をよじる。

 

「み、見ないでください……♡」

「見たいんだ。もっと近くで」

 

俺は手を伸ばして彼女の手首をそっとつかむと、自分の方に引き寄せた。

彼女の体がバランスを崩し、俺の胸に倒れ込む。

 

むにゅり、と彼女の胸が俺の胸板に押し付けられ、その柔らかな弾力がはっきりと伝わってきた。

 

(ああ、やわらかい。ぷにぷにしてるのに、奥に芯がある感じだ)

 

彼女の体温が、バスローブ一枚隔てた俺の肌にじんわりと染み込んでくる。

シャワーを浴びたばかりの彼女の体からは、石鹸の清潔な香りと、

その下からほんのりと立ち上る女の匂いが混ざり合って、鼻腔をくすぐった。

 

「久美子、顔を上げて」

 

彼女がおそるおそる顔を上げる。

 

俺は彼女の顎に指を添えると、そっと唇を近づけた。

まずはついばむようなキス。ちゅっ、という小さなリップ音が静かな寝室に響く。

 

「ん……♡」

 

久美子の唇は見た目通りにぷっくりと柔らかくて、触れるだけで吸い付きたくなるような弾力があった。

何度か軽く触れるだけのキスを繰り返すうちに、彼女の体から少しずつ力が抜けていくのがわかる。

 

「口を開けて」

 

俺が囁くと、彼女はうっとりとした目で小さくうなずき、唇をわずかに開いた。

すかさず舌を差し込む。彼女の口腔内は熱くて、舌の表面はざらりとしていて、それでいてとろけるように柔らかい。

 

「んむ……ちゅ……れろ……♡」

 

久美子の小さな舌が、おどおどと俺の舌に絡みついてくる。

唾液が混ざり合い、ぬちゃぬちゃという湿った音が口の端から漏れた。

彼女の口の中はほんのりと甘い味がした。

 

シャワー前にかみしめた歯磨き粉のミントの残り香と、彼女自身の唾液の味。

その味をもっと味わいたくて、俺は舌を奥まで差し込んで、彼女の上顎をなぞり、歯列をなぞり、舌の裏側をくすぐった。

 

「んっ……ぷは……レイジくん……苦しい……♡」

 

久美子が息を継ごうと顔を離そうとするのを、俺は後頭部に手を回して引き止めた。

くちゅ、ぬる、じゅるる……と唾液が泡立つ音が大きくなる。

彼女の鼻から漏れる甘い吐息が俺の頬にかかり、それだけで下半身がずくんと熱くなった。

 

ようやく唇を離すと、久美子はとろんと溶けたような目で俺を見上げた。

二人の唇の間には唾液の橋がかかり、ぷつりと切れて彼女の顎に落ちる。

その様子がひどく扇情的で、俺のモノはもうバスローブの下で痛いくらいに勃ち上がっていた。

 

「ベッドに横になって」

 

俺が促すと、久美子は素直にベッドに仰向けになった。

彼女は恥ずかしそうに膝を閉じ、両腕で胸を隠している。

その姿が庇護欲をそそると同時に、もっと暴きたいという衝動も掻き立てる。

 

「力を抜いて。久美子のここ、触ってもいい?」

 

俺は彼女の膝に手を置いて、そっと外側に開かせようとした。

久美子は一瞬抵抗したが、観念したように膝の力を抜く。ゆっくりと開かれた太ももの奥に、彼女の秘部が露わになった。

 

さっき彼女自身が整えたばかりの陰毛は、上部がきれいに剃られていて、下の方は自然なまま残されていた。

柔らかそうな茂みの奥に、ぷっくりと膨らんだ大陰唇がのぞいている。

その割れ目はもうしっとりと濡れていて、間接照明の光を受けててらてらと輝いていた。

 

「久美子、もう濡れてる」

「や、言わないで……♡」

「でも本当のことだろ?ここ、何て言うか知ってる?」

 

俺は指先でそっと彼女の割れ目をなぞった。ぬるりとした愛液が指先に絡みつく。

くちっ、という小さな水音がして、久美子の腰がびくんと跳ねた。

 

「あっ……♡ お、おま……んこ……です……♡」

 

久美子は消え入りそうな声で、恥ずかしそうに言った。

自分でその言葉を口にしただけで、彼女の秘部からはさらに愛液がにじみ出てくる。

 

「いい子だ。じゃあ、そのおまんこ、触るよ」

 

俺は中指と人差し指を彼女の入り口に当てがった。

まだ指を入れていないのに、入り口の周りはとろりとした愛液でぬかるんでいる。

ぬるぬると指の腹で円を描くと、くちくちくち……という粘着質な音が部屋に響いた。

 

「あっ……あっ……♡」

 

久美子はシーツをぎゅっと握りしめて、小さく喘いでいる。

彼女の胸が上下するたびに、ぷるぷると瑞々しい膨らみが揺れた。

淡いピンク色の乳首は固く尖って、触れてほしいと主張している。

 

「じゃあ、入れるよ」

「は、はい……♡」

 

ずぶり。

 

中指が彼女の中に沈み込む。

ぬちゃあ、という音とともに、指全体が熱くて狹い膣内に包まれた。

彼女の膣壁はプリプリの弾力を伴った粘膜でできていて、浅いヒダが指にねちっこく絡みついてくる。

入口の強い締め付けに、指が根元からきゅうきゅうと搾られるようだ。

 

「ああっ……♡ レイジくんの指……入ってる……♡」

「どう?気持ちいい?」

「き、気持ちいい……です……♡ レイジくんの指、長くて……奥まで届いてる……♡」

 

久美子は正直に感想を口にした。

彼女の膣内は、指が進むにつれて緩やかに曲がりくねっていて、大波のようなうねりがある。

その先は細道を掻き分けて子宮口まで進む感覚で、指先が一番奥の硬い部分に触れると、彼女はひときわ大きく体を震わせた。

 

「久美子の中、すごく気持ちいいよ。トロけるようにジワジワって、どんどん濃厚になっていく」

「あっ……そんなこと言わないで……♡ 私、もう……変になっちゃう……♡」

 

俺は中の指をゆっくりと動かし始めた。ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ。

指を抜き差しするたびに卑猥な水音が大きくなる。

同時に、親指の腹で彼女のクリトリスを探り当て、くりくりと円を描くように刺激した。

 

「ひゃうっ!♡ そこっ……そこだめっ……♡」

「だめじゃないだろ?ここ、クリトリス。久美子のクリトリス、すごく敏感だね」

「あっあっあっ……♡ クリ……クリトリス……気持ちいい……♡」

 

久美子は自分から腰を動かし始めていた。

俺の指の動きに合わせて、くねくねと腰をくねらせる。

膣内からはどんどん愛液が溢れてきて、指を動かすたびにじゅぶじゅぶと音を立てる。

手のひら全体が彼女の愛液でぐっしょりと濡れていた。

 

「久美子、イきそう?」

「イく……イきそう……♡ レイジくん……私、もう……♡」

「いいよ。俺の指でイって」

 

俺は中の指を曲げて、彼女のGスポットと呼ばれるざらざらした部分を集中的に刺激した。

同時にクリトリスを親指で押しつぶすようにぐりぐりと責める。

 

「ああっ……! イくっ……イっちゃう……♡ んあああっ……!♡」

 

久美子の背中が大きくしなった。

膣壁がぎゅうぎゅうと俺の指を締め付け、奥からどっと熱い液体が溢れ出してくる。

じゅぶっ、じゅぶじゅぶっ、と彼女の愛液が指の間から噴き出すように溢れ、太ももを伝ってシーツに染みを作った。

 

「はぁ……はぁ……♡」

 

絶頂の余韻に震える久美子を見下ろしながら、俺はゆっくりと指を抜いた。

抜いた指には彼女の愛液がとろりと糸を引き、間接照明の光を受けて銀色に輝いている。

俺はそれを彼女に見せつけるようにしてから、ぺろりと舐めた。

 

「あ……♡ レイジくん……それ……♡」

「久美子の味がする。ちょっとしょっぱくて、でも甘い」

「恥ずかしい……♡」

 

久美子は両手で顔を覆った。でもその指の隙間から、潤んだ目がじっと俺を見つめている。

 

「今度は久美子の番。俺のも触ってくれる?」

 

俺はバスローブを脱ぎ捨てた。

久美子が息をのむのが聞こえる。

俺の陰莖はもう完全に勃起していて、張り出した先端からは透明な我慢汁がにじみ出ていた。

浮き出た血管が幹全体にうねうねと走り、普段よりもさらに大ぶりになっている。

 

「すごい……おっきい……♡」

 

久美子はごくりと唾を飲み込み、おそるおそる手を伸ばしてきた。

彼女の細い指が俺の陰莖に触れる。ひんやりとした指先の感触に、俺も思わず息を漏らした。

 

「握ってみて」

「こ、こう……?♡」

 

彼女の小さな手が、俺の陰莖をそっと握りしめる。

その柔らかな感触に、ずくんと陰莖が脈打った。彼女の手の中でさらに硬く、熱くなっていくのが自分でもわかる。

 

「動かしてみて。皮を上下に」

「こう……ですか……?♡」

 

久美子はおそるおそる手を上下に動かし始めた。

最初はぎこちなかったが、俺が気持ちいいという表情を見せるたびに、少しずつ大胆になっていく。

彼女の手のひらが、ぬるぬると俺の陰莖を扱き上げる。カリの部分を親指が通過するたびに、びくんと跳ねた。

 

「上手だよ、久美子。でも、口でもしてほしいな」

「ふぇっ……?♡ く、口で……?♡」

「できる?」

 

久美子はこくりと小さくうなずくと、ベッドの上で四つん這いになった。

彼女の顔が俺の股間に近づいてくる。熱い吐息が陰莖にかかり、それだけで先端からさらに我慢汁がにじみ出た。

 

「舐めてみて」

「は、はい……♡」

 

久美子は小さな舌をそっと差し出すと、おそるおそる俺の先端を舐めた。

ざらりとした舌の感触と、熱い口腔の温度が同時に伝わってくる。

 

「ん……しょっぱい……♡ これがレイジくんの……おちんちんの味……♡」

「そうだよ。もっと舐めて」

「はい……♡ れろ……ちゅぷ……♡」

 

久美子はペロペロと子犬のように俺の陰莖を舐め始めた。

最初は先端だけだったのが、徐々に幹全体に舌を這わせていく。

ぬるぬるとした唾液が陰莖全体に行き渡り、くちゃくちゃという音が彼女の口元から聞こえてきた。

 

「次は咥えてみて。歯を立てないように気をつけて」

「んむ……♡」

 

久美子は大きく口を開けて、俺の陰莖を咥え込んだ。

彼女の口の中は信じられないほど熱くて、柔らかな頬の内側が陰莖を包み込む。

 

彼女は懸命に頭を前後に動かし始めた。じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ。卑猥なリップ音が寝室にこだまする。

 

「上手だよ、久美子……気持ちいい……」

「んっ……んむ……♡ れろ……じゅる……♡」

 

彼女は俺の言葉に励まされたように、さらに深く咥え込んだ。

喉の奥まで陰莖が届いて、彼女は少しえずいたが、それでも懸命に奉仕を続ける。

唾液と我慢汁が混ざり合った液体が、彼女の口の端からとろりと垂れていた。

 

そのまましばらく彼女の口の快感に身を委ねていたが、このままでは射精してしまう。俺は彼女の頭に手を置いて、動きを止めた。

 

「久美子、ごめん。もうやめないとイっちゃいそうだ」

「はぁ……はぁ……♡ いいのに……私、レイジくんの……飲みたい……♡」

「今日は中でイきたいから」

「なか……♡」

 

久美子はその言葉を聞いて、ぽっと頬を染めた。

 

「じゃあ……私の中に……入れてほしい……です……♡」

 

彼女は恥ずかしそうにうつむきながらも、はっきりとそう言った。

 

「ちゃんとお願いして」

「え……♡」

「久美子のおまんこに、俺のおちんちんを入れてほしいんだろ?ちゃんと言ってごらん」

 

久美子は顔を真っ赤にして、しばらくもじもじしていたが、やがて意を決したように顔を上げた。

 

「レイジくんの……おちんちん……私のおまんこに入れてください……♡」

 

その言葉を聞いた瞬間、俺の陰莖はさらに硬くそそり立った。

 

「いい子だ」

 

俺は久美子を仰向けに寝かせると、彼女の太ももを開いてその間に割って入った。

自分の陰莖を彼女の入り口に当てがう。

ぬるぬるとした愛液で濡れた割れ目が、陰莖の先端に吸い付いてくるようだ。

 

「入れるよ」

「はい……来て……♡」

 

俺は腰をゆっくりと前に進めた。

 

ぬぷっ……ずずず……ぬちゃあ……

 

亀頭が彼女の膣口を押し広げながら侵入していく。最初の狹窄部を通過すると、あとは一気に奥まで吸い込まれていった。

 

「ああっ……!♡ 入ってきた……レイジくんのが……♡」

「久美子の中……すごくキツい……」

 

彼女の膣は、指で感じた以上に狹くて、プリプリの弾力を伴った粘膜が陰莖全体にねちっこく絡みついてくる。

トロけるようにジワジワと濃厚になっていく締め付けが、狹い穴の中で渾然一体となって俺の陰莖を襲った。

最奥まで到達すると、子宮口が亀頭に吸い付くようにきゅうきゅうと搾ってくる。

 

「全部入ったよ、久美子」

「あ……ほんと……?♡ お腹いっぱい……♡」

「動くよ」

 

俺はゆっくりと腰を引き始めた。

ぬるぬるとした愛液に満ちた膣内で、陰莖が擦れるたびにぐちゅっ、ぬちゃっという音が響く。

久美子の膣は緩やかに曲がりくねっていて、大波のようなうねりが陰莖全体を包み込んで離さない。

 

「あっ……あっ……あっ……♡」

 

久美子は俺の動きに合わせて小さく喘いでいる。

その声がだんだん大きくなっていくのがわかった。

彼女の胸が上下に揺れるたびに、ぷるぷるとした膨らみが踊る。

 

「久美子、気持ちいい?」

「き、気持ちいい……です……♡ レイジくんのおちんちん……すごい……♡」

「どこがどう気持ちいいか教えて」

「え……♡ それは……♡」

「言ってごらん」

 

俺は腰の動きを少し速めながら促した。ぐちゅっぐちゅっと水音が激しくなる。

 

「レイジくんのが……私のおまんこの中で……ぐちぐちって……♡ 奥まで届いて……♡」

「奥はどうなってる?」

「奥……子宮のところ……きゅうきゅうってなってる……♡ レイジくんの先っぽが当たるたびに……気持ちよくて……♡」

「いい子だ」

 

俺はご褒美のように、彼女のクリトリスを親指で押しつぶした。

 

「ひゃうっ!♡」

 

久美子の膣内がぎゅうっと収縮する。その締め付けに、俺も思わず声を漏らした。

 

「久美子……イきそう?」

「イく……またイっちゃう……♡ レイジくん……一緒に……♡」

「まだだよ。俺もイきたいけど、もっと久美子を気持ちよくしたい」

 

俺は一度腰を止めると、体位を変えるために陰莖を引き抜いた。

ぬぽっという音とともに、彼女の愛液でどろどろになった陰莖が露わになる。

 

「あ……抜いちゃった……♡」

「今度は久美子が上になって」

 

俺はベッドに仰向けになると、久美子の手を引いて自分の上に跨らせた。

対面座位の体勢だ。彼女はおそるおそる俺の陰莖を自分の入り口に当てがい、ゆっくりと腰を下ろしていく。

 

「あっ……また入ってくる……♡ この体勢、奥まで届く……♡」

「久美子も動いてみて」

「う、うん……♡」

 

彼女は俺の胸に手をついて、おそるおそる腰を上下に動かし始めた。

ぐちゅっ、ぬちゃっ、ぐちゅっ。さっきとは違う角度で陰莖が膣内を擦り上げる。

 

「あっあっあっ……♡ これすごい……レイジくんに当たる……♡」

「久美子の中……さらに締まってる……」

 

対面座位の体勢では、彼女の自重で陰莖がさらに奥まで入り込む。

久美子の子宮口が亀頭をきゅうきゅうと搾り、膣壁全体が陰莖にまとわりついて離さない。

 

そのうち、久美子は自分の上体をべったりと俺の胸に預けてきた。

完全に力を抜いて、俺に体を預けている。

彼女の胸の柔らかな膨らみが俺の胸板に押し付けられて、むにゅりと形を変えた。

 

「久美子……かわいいよ……」

 

俺は彼女の体を抱きしめながら、下からゆっくりと腰を突き上げ始めた。

彼女の両脚は左右にだらりと投げ出されていて、俺の腰を挟み込むような形になっている。

 

「あっ……あっ……♡ レイジくんが動いてる……♡ 私、何もしてないのに……♡」

「気持ちいい?」

「気持ちいい……すごく気持ちいい……♡ 私……またイきそう……♡」

「いいよ。一緒にイこう」

「うん……一緒に……一緒にイきたい……♡ レイジくん……私のこと……抱きしめて……♡」

 

俺は彼女の体をぎゅっと抱きしめると、腰の動きを速めた。

ぐちゅぐちゅぐちゅ!という激しい水音と、パンパンパンという肌がぶつかる音が寝室に響き渡る。

 

「いく……イくっ……♡ レイジくん!レイジくん!♡」

「俺も……イく……!」

 

ずくん、どくん、どくどくどく……

俺は彼女の最奥に陰莖を押し付けたまま、激しく射精した。

コンドームの中で精液が迸る感覚と同時に、久美子の膣内がぎゅうぎゅうと痙攣して俺の陰莖を搾り上げる。

 

「あああっ……!♡ 中で……レイジくんの……出てる……♡」

 

久美子は俺の胸の上で何度も何度も小さく痙攣しながら、絶頂の波に身を委ねていた。

ようやく波が引いた頃、俺はゆっくりと陰莖を引き抜いた。

ぬぽっという音とともに抜けた陰莖の先には、精液で満たされたコンドームがぶら下がっている。

 

「久美子、取ってくれる?」

「は、はい……♡」

 

久美子は震える手で、俺の陰莖からコンドームをそっと取り外した。

彼女はその中身をまじまじと見つめる。白濁した液体がコンドームの中で揺れていて、その量は決して少なくなかった。

 

「これが……レイジくんの……♡ すごい量……♡」

「久美子が気持ちよくしてくれたからね」

「私のせい……?♡」

「そうだよ」

 

久美子はぽっと頬を染めて、そっとコンドームをローテーブルの上に置いた。

 

俺は彼女を再び抱きしめて、耳元で囁いた。

 

「気持ちよかった?」

「はい……♡ すごく……気持ちよかったです……♡」

「どこが一番気持ちよかった?」

「えっと……♡ レイジくんが……私の中に入ってきた瞬間……すごくどきどきして……♡

 それから…レイジくんに抱きしめられながら……♡ すごく幸せでした……♡」

「そうか。俺も久美子の中、すごく気持ちよかったよ」

「ほんと……?♡」

「ああ。特に最後の体勢、久美子が力を抜いて俺に全部預けてくれたとき、すごく嬉しかった」

「レイジくん……♡」

 

久美子は嬉しそうに微笑むと、俺の胸に顔をうずめた。

彼女の温かな吐息が胸にかかり、その柔らかな体がぴったりと寄り添ってくる。

 

「汗かいちゃったね」

「はい……♡ シャワー、一緒に浴びませんか……?♡」

「そうだね」

 

俺たちはベッドから起き上がると、一緒に浴室に向かった。

シャワーの温かなお湯が二人の体を包み込む。

久美子は俺の背中を流してくれて、俺も彼女の背中を流した。

湯気の中で微笑み合う彼女は、さっきまでの恥ずかしがり屋の少女とは少し違って見えた。どこか大人びた、満ち足りた表情。

 

「レイジくん」

「なに?」

「私……また……したいです……♡」

 

久美子は上目遣いにそう言って、ぽってりとした唇で微笑んだ。

その言葉に、俺の下半身が再び熱くなり始めるのを感じながら、俺は彼女の濡れた髪をそっと撫でた。

 

「いいよ。久美子となら、何度でもしたいから」

「はい……♡」

 

浴室にはシャワーの音と、二人の小さな笑い声がいつまでも響いていた。

 

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