貞操逆転でも響け!ユーフォニアム! 作:syumasyuma
「ここだよ~」
久美子は葉月の手を引いて、あの空き教室の前に立った。
放課後の校舎は静かで、二人の足音だけが廊下にこだましている。
「ここが……久美子の言ってた場所?」
葉月はきょとんとした顔でドアを見つめている。
前髪をおでこを大きく見せるように斜めに分け、ペアピンで留めたショートカットの髪が、ぴょこぴょこと跳ねていた。
黒目が大きく丸みを帯びた目が、好奇心と少しの不安で揺れている。
久美子がそっとドアを開けると、中はすでに異様な雰囲気だった。
教室の前方には仕切りがあり、その手前には数人の生徒がパイプ椅子に座って順番を待っている。
みんな無言で、どこかそわそわとした様子だ。
「久美子、これって……」
葉月が小声で耳打ちしてくる。
鈴を転がすような高く澄んだ声が、ささやくように震えていた。
「あのね、葉月ちゃん」
久美子は顔見知りになった上級生に軽くアイコンタクトをしてから、葉月の耳元に顔を近づけた。
「ここはレイジくんっていう人が、女の子を気持ちよくしてくれる場所なの」
「気持ちよく……?」
「うん。触ったりして、イかせてくれるの」
久美子は優しく、でも赤裸々に説明した。
葉月のつやつやと輝く小さな唇が、ぽかんと開く。
「イかせて……くれる……?」
葉月の顔が一気に真っ赤になった。
彼女の心臓はバクバクと鳴っていて、その音が隣にいる久美子にも聞こえてきそうだ。
久美子はそんな葉月の様子を微笑みながら見つめている。
「葉月ちゃんも、やってみる?」
「えっ……あたし……」
葉月は両手を胸の前でぎゅっと握りしめた。
じっとしているのが苦手な彼女の足が、そわそわと落ち着きなく動いている。
「久美子も……一緒に来てくれる……?」
「え?私も?」
「うん……あたし一人じゃ……」
久美子は少し困った顔をした。
今日は見学のつもりだったのだ。
でも、不安そうな葉月の顔を見ていると、断れなかった。
「わかった。一緒に行こっか」
「ほんと!ありがとう久美子!」
葉月はぱっと顔を輝かせた。
順番が来て、二人は仕切りの奥に入った。
レイジは二人連れに少し驚いたように眉を上げたが、すぐに穏やかな表情に戻る。
「二人一緒?」
「葉月ちゃんが、一人じゃ不安だって」
久美子が説明すると、レイジは小さくうなずいた。
「わかった。じゃあまず、葉月さん、普段どうやってオナニーしてるか教えてくれる?」
「お、おなにー……!?」
葉月は飛び上がらんばかりに驚いた。
顔はもう茹でダコのように真っ赤だ。
彼女は助けを求めるように久美子を見たが、久美子も優しくうなずくだけだ。
「教えてくれる?葉月さんがどんなふうに気持ちよくなるのか知りたいんだ」
レイジの低く落ち着いた声が、ゆっくりと葉月の緊張をほぐしていく。
「あたしは……その……」
葉月はうつむいて、小さな声で告白した。
「ち、乳首と……クリトリスで……します……」
しばらくの沈黙。
葉月は自分の言葉がどんな反応を引き起こすのか怖くて、顔を上げられない。
「なるほど」
レイジは静かにうなずいた。
「じゃあ、クリチク愛撫コース、一回千円を新設しよう」
「新コース!?」
久美子が目を丸くする。
まさか葉月の告白から新しいメニューが生まれるとは思わなかった。
「葉月さんのためにね」
レイジは悪戯っぽく笑うと、パイプ椅子に座ったままの葉月に手を差し伸べた。
「さあ、こっちに来て」
葉月はそろそろと近づいていくと、レイジの前で直立不動になった。
すらりと伸びやかな体つきの彼女は、まるでこれから説教でも受ける生徒のように緊張している。
「じゃあ、始めるよ」
「ハイッ……!」
葉月はびくっと背筋を伸ばすと、ぎゅっと目をつぶった。
つやつやの唇が引き結ばれ、長いまつげが震えている。
レイジはゆっくりと手を伸ばすと、まずは制服の上から葉月の胸に触れた。
視線を惹きつける眩しい、なだらかな丘のようなぺたんこな胸。
彼は指先でそっと、その頂点を探り当てた。
ふわっ……
まずはフェザータッチ。
羽根が触れるか触れないかというほどの優しい刺激。
葉月の体がびくんと跳ねた。
「ひっ……♡」
次に、爪の先でカリカリと小さく引っ掻く。
布越しでもわかる硬さに、乳首がすでに尖っているのが伝わってきた。
「あっ……あっ……♡」
レイジの長い指が、今度は乳首を指と指で挟む。
かりかりという刺激から、むにゅりとした圧迫感に変わり、葉月の膝がかくんと震えた。
「ああっ……♡」
トントントン……と指先で軽く叩くような刺激。
そして最後に、指の腹でぐっと圧迫する。
「んんっ……!♡」
葉月の喘ぎ声がだんだん大きくなっていく。
鈴を転がすような高い声が、甘く掠れて艶を帯び始めていた。
同時に、レイジのもう一方の手は彼女のスカートの上から、クリトリスと思しき場所を探り当てていた。
布越しにゆっくりと円を描くように指を動かす。
「あっ……あっ……あっ……♡」
葉月は立っているのがやっとという様子で、足をがくがくと震わせている。
癖っ毛のショートカットが揺れるたびに、汗の匂いと混ざった太陽に当たった洗濯物のような清潔な香りがふわりと漂った。
「葉月さん、イきそう?」
レイジが耳元で囁くと、葉月はこくこくと首を縦に振った。
彼女の黒目が大きな目はうるうると潤み、つやつやの唇からは荒い息が漏れている。
「じゃあ、ちょっと休憩」
レイジはぱっと手を離した。
葉月の体ががくんと崩れそうになるのを、彼はそっと支える。
「あ……あ…なんで……♡」
絶頂の寸前で取り残された葉月が、涙目でレイジを見上げる。
彼はそんな彼女を落ち着かせるように、背中を優しく撫でていた。
そしてまた刺激が再開される。
さっきよりも少し強めに、乳首とクリトリスを同時に責められる。
葉月は再び喘ぎ始め、その声はどんどん高くなっていった。
「あっ……あっ……また……イきそう……♡」
「休憩」
レイジが手を離す。
葉月は悔しそうに、でも快感に抗えずに、小さく泣き声を上げた。
それが何度か繰り返された。
葉月は限界に近づいていて、制服のスカートの下では愛液が太ももを伝っているのが自分でもわかった。
「お、お願い……♡ イかせて……イかせてほしい……♡」
葉月はついに懇願した。
彼女のプライドも羞恥心も、すべて快感の前に溶け去っていた。
「イかせてください、だろ?」
レイジの声が、急に冷たく響いた。
でもその冷たさが、葉月の背筋をぞくぞくと這い上がる。
「イかせて……ください……♡ レイジ様……!♡」
葉月は叫ぶように言った。
その瞬間、レイジの指が彼女の乳首とクリトリスを同時に、ぐりゅっと潰すように刺激した。
「い、イくっ……イっちゃう……!♡ あああっ……!♡」
葉月の体が大きくしなった。
彼女はその場に崩れ落ちそうになり、レイジが慌てて支える。
彼女の小さな体はびくびくと痙攣し、絶頂の波が何度も何度も押し寄せているのが見て取れた。
「おー……」
一部始終を見ていた久美子は、気の抜けた声を出した。
ここまで激しい反応を見るのは初めてだった。
しかしレイジはそんな久美子を無視して、まだ痙攣の続く葉月の耳元で囁いた。
「葉月さん、イかせてくれてありがとうは?」
「ひゃ……ぁ…♡ イかせて……くれて……ありがとう……ございました……♡」
葉月は途切れ途切れに、でもはっきりと言った。
その声にはまだ快感の余韻がたっぷりと含まれていて、聞いているだけで久美子の体まで熱くなってきそうだ。
「レイジくんって、言葉責め好きなの?」
久美子が興味深そうに尋ねると、レイジは少し照れたように笑った。
「言葉責めすると、みんないい反応するから好きなんだ」
「ふーん……」
久美子は何か考え込むような顔をした後、にっこり笑った。
「今日はいいもん見たから、私は帰るね」
「久美子はやらないの?」
「うん、今日はいいの」
久美子はまだ痙攣の続く葉月をちらりと見てから、軽やかな足取りで教室を出ていった。
レイジはぐったりとした葉月を抱きかかえながら、彼女の癖っ毛を優しく撫でていた。
ひくひくと小さく震える体を落ち着かせるように、背中をとんとんと叩く。
しばらくして、葉月の意識がはっきりしてきた。
彼女は自分がレイジの腕の中にいることに気づくと、慌てて飛びのいた。
「あっ……!ごめんなさい……!♡」
「大丈夫。ちゃんと立てる?」
「は、はい……!」
葉月は立ち上がった。
まだ足は震えていたけれど、先ほどよりはずっとしっかりしている。
「あの……ありがとうございました……!」
彼女は深々とお辞儀をすると、千円札を机の上に置いて、逃げるように教室を出ていった。
でもその足取りは、来たときよりもずっと軽やかだった。
廊下に出た葉月は、自分のスカートの中があまりにもびちゃびちゃなことに気づいた。
彼女は誰もいないことを確認すると、こっそりとパンツを脱いでバッグの中に押し込んだ。
(ノーパンで部活かぁ……ちょっと変な感じ……)
スカートの中を素通しする風がくすぐったくて、彼女はくすっと笑った。
まだ内腿は愛液で濡れていて、歩くたびにひんやりとする。
(でも……気持ちよかったな……♡ また行こう)
葉月は誰にも内緒の宝物を見つけたような顔で、部活に向かって駆け出した。
レイジは机の上に置いてあったウェットティッシュで、丁寧に指を拭いた。
葉月の愛液が指の間で乾いて、少し突っ張る感覚がある。
何枚か重ねて拭き取った後、床に落ちた水滴にも目を留めた。
彼女が立っていた場所の床が、ぽつぽつと濡れている。
レイジは新しいウェットティッシュを手に取ると、しゃがみ込んで床を拭き上げた。
(すごい量だったな……)
葉月のことを思い返す。
小柄な体を精一杯震わせて、鈴を転がすような声で泣きじゃくっていた姿。
癖っ毛のショートカットが汗で額に張り付いて、大きな黒目をうるうると潤ませて。
(体が小さいから、マンコも小さそうだな)
レイジは心の中で失礼なことを思った。
葉月のあの細い腰つき、きゅっと引き締まった小ぶりな尻。
おそらく中も、まだ誰にも十分に拓かれていないのだろう。
彼は立ち上がると、机の上に置いてある手帳を手に取った。
パラパラとページをめくり、今後の予定を書き込む欄にペンを走らせる。
「葉月……マンコ……指三本まで拡張」
カリカリと乾いた音が静かな教室に響く。
レイジは書いた文字をじっと見つめてから、小さくうなずいた。
彼女がまた来るかどうかはわからない。
でも来たときのために、計画を立てておくのは悪くない。
手帳を閉じ、スマホを取り出す。
LINEを開いて、協力者の一人にメッセージを送った。
『悪いんだけど、裏の倉庫にあるホワイトボード、こっちに持ってきてくれない?今週中でいいから』
すぐに了解のスタンプが返ってくる。
メニューが増えたから、待合の生徒たちにもわかるように掲示しておこうと思ったのだ。
「クリチク愛撫コース、か」
レイジは小さくつぶやいて、口元をゆるめた。
久美子の驚いた顔を思い出す。
彼女は自分が先にこの場所を知っていたのに、新メニューを横取りされたような顔をしていた。
仕切りの向こうにいる次の生徒に向かって、レイジは落ち着いた声で呼びかけた。
「次の人、どうぞ」
パイプ椅子がかたんと鳴る音。
今日はあと何人待っているだろうか。
レイジは軽く首を回して、次の相手を迎える準備を整えた。