「ぅああっ……やだっ、くすぐったい……」
突起物から溢れ出てくる液体で、自分の乳首がぐっちょりと濡らされているのがわかる。ローションとも言えるその液体は、まるで塗り込まれるように乳首にまぶされ、キララは触手の肉に包まれた頂にくすぐったさと気持ちよさの両方を感じた。そしてその気持ちよさはキララの下腹部を切なくさせ、無意識のうちに腰が揺れた。
そうして乳首を甘く責められている間も、キララの体をからめ取った触手たちはその表面からローションのような液体を出し、キララの皮膚を濡らしていく。そして、太ももやふくらはぎ、腹部、臀部、二の腕など、あらゆる場所をやわく揉むようにして、キララの若い肉を味わった。
『いいね。キララちゃんのこと、ピーミートは気に入ったようだ。どれだけやめてと言っても絶対にやめないから、おとなしく頭を馬鹿にさせるといいよ』
「や……誰、が……こんな、化け物にっ……!」
キララはまだ抗った。しかし触手の動きが止まることは一切なく、それどころか乳首にむしゃぶり付いた触手がほんの少し乳輪ごと引っ張ると、キララの腰は前後に激しく揺れた。
「やぁっん! ひ、引っ張らないでっ!」
両手両足を拘束されているせいで、体が思うように動かせない。快感をどこかへ逃がしたいのに、うまくそれができず、甘い疼きが体の中央に切なく溜まってしまう。
「えっ、ちょ、ちょっと!」
ピーミートの本体からさらに複数の触手が伸びてきて、それらが地味なパンティの布地を探るようにこする。そしてパンティの生地の端を持ち上げることに成功すると、幾本もの触手がいっせいにその中へ、にゅる~んっと忍び込んだ。
「やだ、やだっ! パンツの中に入らないでよ!」
『キララちゃん、どうかした?』
キララが目尻に涙を浮かべると、ジョーカーがわざとらしく尋ねた。
『ごめん、映像が乱れてキララちゃんの様子がわからないんだ。いまどうなっているのか、教えてくれる?』
「ど、どうって……やああっ! あっ、だめっ、そこは!」
乳首を貪っている触手と似たような触手がいたのか、一番敏感な器官であるクリトリスが何かにぱくりと食われ、あぐあぐ、れろれろとしつこく愛撫される。さらに、ぬめぬめとした液体で濡らされたうえで、ぺろぺろと舐められもする。ほかにも、ご丁寧にも左右の陰唇それぞれが、人の舌のような温度と感触の触手で舐められている気がする。
『キララちゃん、大丈夫? ピーミートは何をしているのかな』
「何、って……あぁんっ、やっ、クリトリスを、舐められてっ……あぁ、んっ、ほかも、舐められてるっ!」
『そっか、痛くされてはいない?』
「い、痛くはっ……ない、けどっ……」
白い無地の地味な綿布生地は、複数の触手に潜り込まれて盛り上がっている。その布の下では気味の悪い触手たちが、キララのおまんこをじゅくじゅくに濡らして、一秒も動きを止めることなく皮膚の上を這いずり回っていた。
キララのはしたない部分を食い尽くしたい、味わいたい、雌臭い匂いをすべて嗅ぎ取りたい――ピーミートという肉の塊はそんなふうに必死に求めているのだと、なぜかキララにはそう感じ取れた。
「ねえっ、もうやめてっ! 離れてっ!」
『そんなこと言っても、ピーミートはわからないよ。それに、キララちゃんも気持ちがいいんじゃないの? 触手が与えてくれる快感に身を委ねていいんだよ?』
「誰、がっ……!」
キララはジョーカーに負けまいと、部屋の壁を睨みつけた。しかし、人間の男が決してできないようなやわらかさとしつこさで女股をいじくる触手の動きに、腰の揺れは止まらない。
(どう、しよう……もっと……)
キララは強気な自分がどんどん弱くなっていくのを感じた。乳首も淫核もじゅるりと舐められ続けて、頭がおかしくなりそうだ。いっそ理性など放り投げて、ジョーカーの言うとおり、この快楽に身を委ねて溺れてしまいたくなる。
『まだ足りないのかな。キララちゃんがいつも相手にしてたおじさんたちよりも、ピーミートは極上の快感を与えてくれるよ?』
「それが、何っ……えっ、あ、ちょっと、嘘でしょ! そこはやめてっ!」
その時、一本の触手がパンティの中をにゅるりと動いて、キララの後ろのすぼまりにふれた。そしてその触手ははっきりとわかるほどにローションを吐き出しながら、にちゅにちゅとキララの尻穴をほじる。
「やっ、やだっ! やめてよっ! そんなところ、入ってこないで!」
キララはどうにか触手を振り払えないかと、必死に尻を振った。しかし無駄な抵抗もむなしく、キララはアナルに違和感を覚えて一筋の涙をこぼした。
「うそっ……いや、こんな、気持ち悪いのが……お尻の中に……っ!」
狭い穴を容赦なく拡げた触手が、くちゅちゅ、にゅる~っと異物感満載の感触を与えながら、キララの菊門を突破する。
『大丈夫だよ。ピーミートがアナルをいじる際は、まず中にある不純物を全部食べてくれるから』
「は、はぁっ!?」
『だって、ピーミートにとって不純物は邪魔者だからね。それを触手が吸い取って消化して、中をきれいにしてくれるよ。そのうえで、ピーミートの体液が注がれてお尻の穴もくちゅくちゅに濡らされるから、けがをすることもない』
「な……何なの……!?」
この部屋もジョーカーも不気味な肉団子も、わけがわからない。こんなものが、現実に存在していいはずがない。キララの知る、退屈で寂しい世界にこんなものはなかった。だからきっと、これは現実ではないのだ。
『いいじゃん、なんでも。君はもう逃げられない。この状況を変えるすべも、終わらせるすべも持っていない。なら、何も考えずにピーミートにされるがまま、触手で気持ちよくなっちゃいなよ。人間のおじさんたちを相手にするより、よっぽど気持ちいいと思うよ?』
「気持ち……よく……」
寂しさを埋めるために――お金をもらうために、知らない男たちと何度も寝てきた。そこに快感があったかというと、キララはわからなくなった。いや、なかったように思う。こんなふうにじわじわと浸食してきて、しかしこの先にもっと大きな悦びが待っていると想像できるほどの、もどかしいまでの快感。それを期待するような甘い雌心も、キララはいま初めて抱いているように思えた。
――ウィーン。
その時、また何かの機械音が聞こえてキララははっとした。足裏が乗っている台座が動き、続いて黒い椅子も動いて、キララの体勢が強制的に変えられていく。さらに、しびれを切らしたのか、一本の触手がパンティの生地を破り、それを遠くへ放り投げ去ったので、キララはついに一糸まとわぬ裸体になってしまった。いわゆるまんぐり返しのような体勢にされてしまったので、キララの秘部はよく見える。あまたの触手に犯されている自分の女の園が、自分でも見えてしまうほどに。
「や、やぁだぁ……」