キララは再び涙声になって懇願した。
しかし触手の動きが止まることはない。ぺろぺろ、ちゅむちゅむと、触手のぬるんとした感触が乳頭を甘くこするたびに、キララは甘い声を上げてしまう。
「あっ、はぁっ……んっ♡ やら……っ……ああっんぅ……♡」
『いいね、声がかわいくなってきた。怖がらないで、触手の快感に身も心も預けちゃいなよ。君はもう、ただ気持ちよくなるだけでいいんだよ。ほかの煩わしいことは、何も考えなくていいんだ』
「んぅ~っ……や、やらぁっ……」
理性や意識を手放せるなら手放したい。しかし、わずかな恐怖がキララを押しとどめる。
「やっ……もう、乳首……吸わないでぇっ」
幾多の小さな突起物が、なおもローションのような体液を漏らしながら、キララの乳首をにゅるにゅるとなでる。さらに五枚の肉花弁が、ちゅぱちゅぱと物欲しそうに、キララの乳輪ごとしつこく
『なんで? もっとおっぱい、吸ってもらいなよ。気持ちいいでしょ』
「やぁん……胸、へんっ……変になっちゃうぅ~」
胸だけではない。下の女園も淫乱粒も、乳首と同じようにずっと舐められ、しゃぶられ、とろとろに刺激されている。そのすべてがつながり、キララの体は限界を超えていく。
「あぁんっ……ああっ、らめっ、もう……!」
キララは首を横にふるふると振った。
すると、キララの乳首にむしゃぶり付いている二本の触手が、キララの乳頭をちゅぱぁ~んとつまんだまま、ゆっくりと後退する。
「ああぁっ! いやっ、出ちゃうっ! ミルク、出ちゃうのぉ~っ♡」
そうして引っ張られた乳首が触手から解放されたその瞬間、ピンと縦長に伸びたキララの乳頭の中央から、まるで噴水のように薄い白色の母乳が噴出した。
「ああっ、あんっ……♡」
体液を勢いよく吐き出す快感を全身で享受するキララの唇ははしたなく開き、よだれが一滴漏れ出る。目敏くそれを見つけた一本の触手がよだれを拭い、ついでと言わんばかりにキララの口の中に侵入して、粘膜という粘膜をべろべろと舐め上げた。
「んっ……んぅぅ~……はぁっ、はぁ……」
口の中から触手が出ていくと、キララは荒く息を吐いた。絶頂したわけではないのに、まるで絶頂したあとのような疲労感を覚えた。
『ははっ、すごかったね、キララちゃんの母乳噴射。でも、まだ出るんじゃないの』
「そ、んな……わけ……」
ジョーカーを否定しようとして、しかしキララは気付いた。触手の離れていった自分の小さな乳房は、まだ中に何かが詰まっているかのようにピンピンに張っている。それに、乳首の先が心なしか痛くて、まだ出し足りないと叫んでいるようだった。
「嘘……そんな……」
『ただ出すだけじゃもったいないからさ、ピーミートに吸い出してもらおうか。ピーミートも、キララちゃんのおっぱいミルクを飲みたいだろうし』
「だ、だめっ……だめぇっ!」
五枚の肉花びらを持った二本の触手が、再びキララの乳首にむしゃぶり付く。
その瞬間、キララは悟った。もう自分は、このおぞましい肉の塊に身を委ねるしかないのだと。拘束されたままでは動くこともできず、声だけのジョーカーには何を言っても通じない。自分にできることなど、いまこの場所では何一つない。自分は無力でひ弱な、ただの敗北者なのだ。
「ああぁんっ! そんな、強く吸わないでぇっ」
キララの諦めを悟ったのか、それともキララが母乳を出してくれるようになったことが嬉しいのか、ピーミートはじゅるるるると音を立てて、容赦なくキララの乳首に吸い付いた。
「んっ、そう、……やさしく、やさしく吸ってぇ♡ キララのおっぱいミルク、ゆっくり飲んでぇっ♡」
うつろな目をしたキララは、じゅぽ、ちゅう~と左右の乳首が吸われる快感に、意識をとかしてしまう。
『いいね、その調子だ。ピーミートに全部任せればいい。もっといやらしく、甘えても大丈夫だよ。ピーミートは絶対に君を傷付けない。ただ、君を気持ちよくするだけだ』
ジョーカーは満足そうに言うが、その言葉の意味は、もはやキララの耳には届かなかった。
「あぁんっ! お尻もっ♡ そんな、ずぼずぼ、しちゃ、らめぇっ♡」
ずちゅ、ずちゅと派手な音を立てて、キララの菊穴にピーミートの濃いピンク色の触手が出入りを繰り返す。
『アナルに触手を出し入れされる感触はどうだい? ローションまみれだから、痛くないだろう?』
「んっ……きもち、いいっ……もっと、されたいっ♡」
キララは光の消えた瞳で空中を見つめた。声はジョーカーのものしか聞こえないが、部屋の中にはたしか、無数のカメラと思われるものがあった。もしかしたら、自分のこの痴態は大勢の人に見られているのかもしれない。
「あんっ……おまんこ、触手に舐められてるの……見られているの……?」
『気付いた? そうだよ。キララちゃんがたくさんの触手にえっちなことをされている姿は、最初から大勢の人が見ているよ。今日はそういうショーだからね。お金がありすぎて普通の娯楽じゃ楽しめなくなったお客さんたちがね、キララちゃんみたいに普通じゃないえっちをしている子たちを見て楽しんでいるんだ。そうだ、ギャラリーに感想を聞いてみようか』
ジョーカーがそう言うと「ピッ」という甲高い機械音が一瞬だけ響いた。そして次の瞬間、個人の識別ができないようにボイスチェンジャーソフトで加工された観客たちの声が、洪水のごとく、狭い室内にあふれた。
『パパ活してばかりのビッチだと聞いていたけど、触手にかわいがられたら普通の女の子だったね。そのギャップがたまらないよ』
『アナルの触手、もっと太いもののほうがいいんじゃないか? 閉じなくなるぐらいに、ガバガバ突っ込んでもらったらどうかね』
『キララちゃんのおまんこ、とてもよく見えているよ。素晴らしい体勢だ』
『さっきの母乳噴射、もう一度見たいなあ。触手じゃなくてわたし自らしゃぶって吸い出してあげたいね。今度おじさんに、キララちゃんのおっぱいミルクを恵んでくれないかな?』
『そろそろヴァギナが、舐められるだけじゃ足りないんじゃないかしら。イボイボの触手チンポを入れてもらいなさいよ』
「あ……あぁっ……♡」
全身を触手になぶられている恥ずかしい痴態を、多くの人が見ている。それだけではなく、中には自分がふれたいと欲望を見せる声もある。
その感想を聞いたキララは、不思議な満足感を覚えた。年上の男たちに抱かれたあとに紙幣を複数枚もらったときとは違う、何かもっと別の――そう、オンナとしての悦びだ。多くの雄から性的に見られているという興奮だ。
『どうかな、キララちゃん。そのひくついている女穴にも、そろそろ触手をずぼずぼ入れてもらおうか?』
「う……ん……入れて、ほしい……」
キララは暗く淀んだ瞳にハートを浮かべて、焦点の合わない目でねだった。
「キララのおまんこに、イボイボ触手を