保健室の空気は、もう完全に三人の体温と甘い匂いで満たされていた。
麗子はあかりと舞子に挟まれるように横たわり、前後から同時に埋め尽くされたまま、小さく痙攣を繰り返していた。後ろからはあかりの巨根がゆっくりと、しかし深く奥を突いてくる。前からは舞子が麗子の肉棒を根元まで受け入れ、腰をくねらせながら締め付けている。両側から伝わる熱が、麗子の神経を直接焼いていた。
「はあっ……あっ……前も後ろも……熱い……動けない……」
「動かなくていいです。先生は、感じてるだけでいいから」
あかりの声が、後ろから優しく耳に届く。いつもの冷たい命令口調ではない。少し低く、少し湿った、優しい響きだった。麗子の胸の奥が、くすぐったくなる。
舞子が上体を乗り出し、麗子の唇に軽くキスを落とした。
「先生、目を開けて。私たちの顔、ちゃんと見て」
麗子は薄く目を開けた。すぐ近くに、あかりと舞子の顔がある。汗で髪が額に張り付き、頬は赤く、でも目は優しい。自分がこれまで「獲物」としてしか見てこなかった二人の顔が、今はただ、自分を受け止めようとしているように見えた。
「……なんで……こんなに、優しいのよ……」
声が震える。あかりの腰がゆっくりと動き、巨根が子宮の入り口を優しく擦る。舞子も合わせるように腰を落とし、麗子の肉棒を奥まで沈めた。前後の動きが、まるで呼吸のように重なる。
「先生が、私たちを奴隷にしようとしたこと……本当は、怖かったです」
あかりが静かに言った。腰は止めない。ゆっくりと、深く、愛おしむように動かし続ける。
「でも、先生が泣きながら一人でシコってるところを見て……なんか、わかった気がしたんです。先生も、寂しかったんだって」
麗子の目から、また涙が溢れた。今度は快楽だけではない。胸の奥に、長く蓋をしていた何かが、ゆっくりと解けていく感覚があった。
「私は……歪んでたのよ。最初から……」
「わかってます。でも、今はこうしてる。先生の心も、体も、私たちが受け止めるから」
舞子がそう言い、麗子の頬を両手で挟んで、深くキスをした。舌が優しく絡み、唾液が混じる。同時に下半身では、あかりと舞子の動きがわずかに速くなる。前後から挟まれる快感が、徐々に高まり始めていた。
麗子はこれまでの自分を思い出していた。
生徒を道具のように扱い、弱みを握って支配し、射精管理をして「奴隷」にしようとしていた日々。誰かを支配することでしか、自分の存在を確認できなかった。ふたなりである自分を隠し、冷たい仮面を被り続けてきた。なのに今、二人に前後から求められ、優しく突かれ、締め付けられながら、その仮面が音を立てて剥がれていく。
「あっ……あかり……舞子……もっと……動いて……」
「動きます。先生が気持ちよくなれるまで、ずっと」
あかりの腰が本格的に動き始めた。根元まで沈めたまま、円を描くように擦り、時折強く突き上げる。舞子も合わせるように腰を上下させ、麗子の肉棒をきつく締め付けながら擦りたてる。前後の快感がぶつかり合い、麗子の視界が白く滲んだ。
「すき……好き……二人とも……好き……!」
初めて、心からの言葉が口から出た。支配でも、策略でもない。ただの、素直な気持ち。あかりと舞子が同時に微笑み、動きをさらに深くした。
「先生……言ってくれて、嬉しい」
「私たちも、先生が好きです。歪んでても、泣いてても、全部」
三人の動きが激しくなる。ソファが軋み、水音が生々しく響く。麗子の内部があかりの巨根を痙攣しながら締め付け、舞子の内部が麗子の肉棒を根元まで飲み込む。射精感が一気に高まった。
「出る……また……出る……二人の……せいで……!」
「一緒に……先生……一緒にイって……」
あかりの腰が大きく跳ね、大量の精液を麗子の奥に注ぎ込んだ。同時に麗子自身も限界を超え、舞子の中に熱い精液を解き放つ。舞子も絶頂に達し、体を大きく反らせて甘い声を上げた。三人の痙攣が重なり、長く、深く、波のように続いた。
絶頂の最中、麗子の心の奥で、何かが静かに落ちる音がした。
長く抱え続けていた歪み。誰かを支配しなければ安心できないという、孤独な鎧。それが、二人の体温と、優しくて激しい突き上げと、同時に訪れた絶頂の中で、少しずつ溶けていった。
「……ありがとう……あかり……舞子……」
声は掠れて、ほとんど聞こえなかった。でも、二人には届いた。あかりが後ろから麗子の体を優しく抱きしめ、舞子が正面から額を合わせる。精液でぐしょぐしょのまま、三人はしばらくその姿勢で息を整えた。
「先生の心、少し戻ってきた?」
あかりが耳元で囁く。麗子は小さく頷いた。
「……うん。まだ、完全じゃないけど……少なくとも、今は……一人じゃなくなった」
舞子が微笑み、麗子の唇に軽くキスを落とす。あかりも後ろから首筋にキスをした。下半身はまだ繋がったままで、微かな脈打ちが三人の間で共有されている。
「まだまだ、終わらないですよ。先生の心が完全に温まるまで、続けますから」
あかりの腰が、再びゆっくりと動き始めた。優しく、深く、愛おしむように。舞子も合わせるように腰をくねらせる。麗子は前後から挟まれたまま、今度は泣きじゃくるのではなく、甘い吐息を漏らしながら、その動きに身を委ねた。
歪んでいた心が、少しずつ、人の温度を取り戻していく。
絶頂の余韻と、新たな快感の波が、交互に麗子を優しく包み込んでいた。